異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木

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異世界に転生された

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    目が覚めた 木目の天井をみつめる
「ここはどこだ?」
    勢いよく体を起こす
「ウッ・・・」
    突然の頭痛に襲われる

「ようこそ天界へ!神だよ!!」
「君はめでたく異世界へ転生する権利を得たんだよ」

   言っている意味は理解できるが状況を上手く理解できない
   神は言葉を続ける

「ここに呼ばれた者は勇者、賢者はたまた魔王にもなれる!さあ!君は何になりたい?」
 
   フランクなしゃべり方だが、神と名乗るものからは人を超越した気配がある
   今言っていることは本当なんだろう

 主人公「勇者とかには興味がなくて、なるべく静かに暮らしたいです」
 神  「そんなことでいいの!?まぁ人に期待されるのはストレスがかかるからね!
     じゃあ異世界でしてみたいことなんかあるかな?」
 主人公「そうですね・・・森の中で狩りや採取・農業とかをやって暮らしたいですね」
 神  「あぁ今流行りのスローライフってやつか!わかるわかる!」
 神  「じゃあ農業スキルや狩りに使うスキルを授けよう!」
 主人公「いやいや、そうではなく出来るだけ自分の力で手に入れたいんです!」
 神  「そうかそうか、過程が大事って事か!でも普通の人が森の中で暮らすのは大変なんじゃない?」
 主人公「確かにそうですね 森の中を歩き回ったことなんてないし」
    「あ、そうだ!強い体が欲しいです!体力も必要だし病気なんかも怖いし」
 神  「OK!!体は基本だからね!ではそなたには『強靭な肉体』を授けよう」
    「ではよい異世界ライフを」

 頭痛が収まり周囲を見渡す。
 そこは1人で暮らすには十分すぎるほどの広さの小屋
 竈に暖炉、水瓶等の生活に必要なもの
 斧やナイフ、鍬等の道具
 干し肉や魚・野菜などそれなりの量の備蓄

   「どうやら本当に異世界に転生したらしい」
 ベットから腰を上げ小屋の外へ出る


 木々は適度な間隔で生え、隙間からは木漏れ日が降り注ぐ
   「いい森だな」
 小屋の周りは森の中とは思えないくらい不自然に開けている
   「恐らく神様が住みやすくしてくれたんだろう 小屋といい感謝してもしたりないな」

 小屋を出た正面には、肉眼で確認出来る距離に川がある
   「川があるな 行ってみるか」
 一度小屋に戻り、木でできたバケツとナイフを持って川へ向かった

 数分歩くと川へたどり着く
 川幅は広いが流れは緩やかだ
 キラキラと光が反射している.魚か何かがいるのだろう
   「澄んだ水だ 本来は一度沸騰させるべきだが飲んでみるか」
 好奇心に勝てず一口水をすする
   「うん うまい」
 水の入手先も準備してくれるなんて、ますます神様には感謝だな

   「水をくちにしたら腹が減ってきたな」
   「明日は上流を探索してみるか」
 木のバケツに水を汲み小屋へ向かった

 小屋へ着き晩飯の準備を始める
   「今日はとりあえず家にあるものを頂くとするか」
 食糧の備蓄を確認していく
   「玉ねぎと人参、ジャガイモがあるな。これに干し肉を入れてスープにするか」
   「カレーかシチューのルーでもあればいいのだが贅沢は言ってられない。こちらの世界の素材の味を楽しもう」

 慣れた手つきで湯を沸かす準備をし、湯が沸く間に野菜の下処理を進める
   「よし、湯が沸いたな ここに大きめに切った玉ねぎと人参をいれて、干し肉を一口大に切り分け投入」
   「肉がほぐれたのでスープの塩味を確認。ちょっと薄味だな」
 岩塩を砕き味が決まったらジャガイモを入れる
   「パンや米がないからジャガイモは少し多めに入れる。後は火が通るのを待つだけだな」

   「しかし本当に異世界に来たんだな まだ異世界らしい事に出会ってはいないが」
   「こうやってゆっくりと過ごす夜も久しぶりだ 色々と便宜を図ってくれた神様には感謝が尽きないな」

   「さてぼちぼち火が通った頃かな」
 鍋を少しかき混ぜてからスープを器に入れる
   「まずはスープを一口 うん、うまい 味付けが塩だけだったから物足りないかと思っていたが
   「野菜と肉からそれぞれうま味が溢れだし、うまく調和され極上のスープになっている」
   「次はこのスープを吸ったジャガイモを食べよう うん、これもうまい」
   「ほくほくとし、しっかりとした食べ応え。口に含むとほのかに感じる香り」
   「これにスープが絡んで旨くないわけがない」
   「人参もすごいな ここまで味がしっかりとしてる人参食べたことないぞ 玉ねぎだってそうだ」
   「そして肉 正直なんの肉なのかわからないから不安だったが、あれだけ出汁が出ていたにもかかわらず
   「噛めば噛むほど溢れだす肉のうまみ これが純粋な赤身の味というやつか」
 ここから無言で腹が膨れるまで食べ続けた

   「あーうまかった どれも想像以上の味だったな こっちの世界は素材がいいのだろう」
   「飯を食ったら眠くなってきた」
   「この幸せの余韻を噛みしめながら寝るか」
   「これから畑も作りたいな 色々な道具も作っていきたいし、倉庫に薪置き場 
    食糧が手に入ったら備蓄庫も欲しい 燻製小屋も欲しいな やることがたくさんあるな」
 これからのことに思いをふける
   「おやすみ」

 ベットへ倒れこみそのまま眠りに落ちた
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