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冒険者ギルド
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俺は別のシスターに案内されて外に出た。
……俺、あんなデカイ城にいたんだな……
外に出て後ろを振り向くと白い城があった。これからあの城を見る時は家に帰る時だな。
……これからどうするか……とりあえず、町の大通りに行ってみるか……
俺は別れ際に手渡されたマントを纏い、フードを被って歩きだした。
ここが大通りか……やっぱり人は多いな……
大通りは人が溢れかえっていて町並みは……漫画とかによくある町並みだな。……伝わるかは分からないが……
「坊主、こんなところに突っ立って何してんだ?」
四十代くらいの筋肉ムキムキの男性が話しかけてきた。
「え…あ……そ、その……」
「あー……じゃあ、坊主。名前は?」
「えと……ひ、響…です…」
「ヒビキだな。分かった。なら、出身地は?」
…なんて言おう?異世界から来ました?……何か違う……
「……分からないのか?」
「え…えっと……すみません……」
「そうか……なら、何でもいいから身分証になる物持ってないか?」
身分証か……この世界での身分証なんて持ってないな……こっちに来てすぐに城から追い出されたしな……
「な、ないです……」
「…そうか……よし!ちょっとついてこい!」
ど、どこに連れて行かれるんだ……?とはいえ、行くあてもないしな……ついて行くしかないか……
そうして、やって来たのは三階建ての大きめな建物だった。
「…ここは…?」
「ここは冒険者ギルドだ。ここで冒険者のギルドカードを作る。ギルドカードは身分証になるからな。別にギルドに登録したからって冒険者として働かないといけないわけじゃないから身分証を作る目的でギルドカードを作る人もいる。」
「そ、そうなんですか……ありがとうございます。」
俺達はギルドの中に入って二階にある部屋に向かった。
途中ですれ違う人達は皆、男性に『お疲れ様です』と声をかけている。この人はそれなりの地位の人なのか……?
「じゃあ、まずはお前の職業から調べるか。」
「しょ、職業……ですか?」
「ん?それも分からんか?」
「あ…す、すみません……」
「いや、別に悪いわけじゃないさ。一つ聞くが……お前は記憶喪失なのか?」
「……え?」
確かに……勘違いされても仕方がないか……でも、記憶喪失じゃないんだよな……本当何も知らないだけなんだよな……でも、記憶喪失じゃないのに何も知らなかったらそれも不自然だし……
「まぁ……今は何も聞かないさ。とりあえず、職業を調べるぞ。」
「あ…はい。ありがとうございます。」
「じゃ、この水晶に触れてくれ。そうすれば、職業が表示される。」
「わ、分かりました。」
俺はテーブルに置かれた水晶に触れた。すると、ゲームのウィンドウのような物が浮かび上がった。
魔法使い/剣士
……正反対の職業だな……これってどうなんだ?
男性の顔を見ると目を見開いて驚いていた。
「……あ…あの……」
「あー……なかなか珍しいな……正反対の職業は……と、とりあえず、左側が第一職業、右側が第二職業だ。」
「そうなんですね…………これって珍しいんですか……?」
「ああ、かなりな。」
「そう…ですか……」
「まぁ…これでギルドカードは作る。だが、どちらをメインにするかは好きにしろ。それで紹介する人が違うからな。」
「そうですか……」
ハッキリ言って両方やりたい……やっぱ憧れるだろ?剣も魔法も。
「どっちがいい?」
「…あの……り、両方試してみてもいい、ですか……?」
やってみたいんだよ……両方!
「ああ、いいぞ。なら、剣は俺とやろう。魔法は……まぁ、こっちで探すさ。」
「ありがとうございます。」
よっしゃ!楽しみだな。
「じゃ、俺はお前のギルドカード作ってくるからちょっと待ってろ。すぐ、戻ってくる。」
「あ…はい。分かりました。」
男性が部屋から出て行った。
「……ハァ…結局名前聞けなかったな……」
ずっと聞こうと思ってたのにな……聞けなかったぁぁ!
五分ほどして、男性が戻ってきた。
「よう、待たせたな。これがお前のギルドカードだ。」
「あ、ありがとうございます。」
「冒険者にはランクがある。一番上がSランクで一番下がFランクだ。今は登録したてだから一番下のFランクだ。これはクエストを受けて功績をたてると上がっていく。最初は薬草採取なんかのクエストが多いな。」
「分かりました。ありがとうございます。」
漫画でよくあるシステムそのままだな。覚えやすくていいけどな!
「なら、早速剣の練習してみるか?」
「いいんですか?」
「ああ。」
「よ、よろしくお願いします。」
そうして、俺達はギルドにある訓練所に場所を移した。
……俺、あんなデカイ城にいたんだな……
外に出て後ろを振り向くと白い城があった。これからあの城を見る時は家に帰る時だな。
……これからどうするか……とりあえず、町の大通りに行ってみるか……
俺は別れ際に手渡されたマントを纏い、フードを被って歩きだした。
ここが大通りか……やっぱり人は多いな……
大通りは人が溢れかえっていて町並みは……漫画とかによくある町並みだな。……伝わるかは分からないが……
「坊主、こんなところに突っ立って何してんだ?」
四十代くらいの筋肉ムキムキの男性が話しかけてきた。
「え…あ……そ、その……」
「あー……じゃあ、坊主。名前は?」
「えと……ひ、響…です…」
「ヒビキだな。分かった。なら、出身地は?」
…なんて言おう?異世界から来ました?……何か違う……
「……分からないのか?」
「え…えっと……すみません……」
「そうか……なら、何でもいいから身分証になる物持ってないか?」
身分証か……この世界での身分証なんて持ってないな……こっちに来てすぐに城から追い出されたしな……
「な、ないです……」
「…そうか……よし!ちょっとついてこい!」
ど、どこに連れて行かれるんだ……?とはいえ、行くあてもないしな……ついて行くしかないか……
そうして、やって来たのは三階建ての大きめな建物だった。
「…ここは…?」
「ここは冒険者ギルドだ。ここで冒険者のギルドカードを作る。ギルドカードは身分証になるからな。別にギルドに登録したからって冒険者として働かないといけないわけじゃないから身分証を作る目的でギルドカードを作る人もいる。」
「そ、そうなんですか……ありがとうございます。」
俺達はギルドの中に入って二階にある部屋に向かった。
途中ですれ違う人達は皆、男性に『お疲れ様です』と声をかけている。この人はそれなりの地位の人なのか……?
「じゃあ、まずはお前の職業から調べるか。」
「しょ、職業……ですか?」
「ん?それも分からんか?」
「あ…す、すみません……」
「いや、別に悪いわけじゃないさ。一つ聞くが……お前は記憶喪失なのか?」
「……え?」
確かに……勘違いされても仕方がないか……でも、記憶喪失じゃないんだよな……本当何も知らないだけなんだよな……でも、記憶喪失じゃないのに何も知らなかったらそれも不自然だし……
「まぁ……今は何も聞かないさ。とりあえず、職業を調べるぞ。」
「あ…はい。ありがとうございます。」
「じゃ、この水晶に触れてくれ。そうすれば、職業が表示される。」
「わ、分かりました。」
俺はテーブルに置かれた水晶に触れた。すると、ゲームのウィンドウのような物が浮かび上がった。
魔法使い/剣士
……正反対の職業だな……これってどうなんだ?
男性の顔を見ると目を見開いて驚いていた。
「……あ…あの……」
「あー……なかなか珍しいな……正反対の職業は……と、とりあえず、左側が第一職業、右側が第二職業だ。」
「そうなんですね…………これって珍しいんですか……?」
「ああ、かなりな。」
「そう…ですか……」
「まぁ…これでギルドカードは作る。だが、どちらをメインにするかは好きにしろ。それで紹介する人が違うからな。」
「そうですか……」
ハッキリ言って両方やりたい……やっぱ憧れるだろ?剣も魔法も。
「どっちがいい?」
「…あの……り、両方試してみてもいい、ですか……?」
やってみたいんだよ……両方!
「ああ、いいぞ。なら、剣は俺とやろう。魔法は……まぁ、こっちで探すさ。」
「ありがとうございます。」
よっしゃ!楽しみだな。
「じゃ、俺はお前のギルドカード作ってくるからちょっと待ってろ。すぐ、戻ってくる。」
「あ…はい。分かりました。」
男性が部屋から出て行った。
「……ハァ…結局名前聞けなかったな……」
ずっと聞こうと思ってたのにな……聞けなかったぁぁ!
五分ほどして、男性が戻ってきた。
「よう、待たせたな。これがお前のギルドカードだ。」
「あ、ありがとうございます。」
「冒険者にはランクがある。一番上がSランクで一番下がFランクだ。今は登録したてだから一番下のFランクだ。これはクエストを受けて功績をたてると上がっていく。最初は薬草採取なんかのクエストが多いな。」
「分かりました。ありがとうございます。」
漫画でよくあるシステムそのままだな。覚えやすくていいけどな!
「なら、早速剣の練習してみるか?」
「いいんですか?」
「ああ。」
「よ、よろしくお願いします。」
そうして、俺達はギルドにある訓練所に場所を移した。
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