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人界編
路地裏の騒動③
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亘に乗ってしばらく飛ぶと、キラキラした街明かりが見えてくる。
地方小都市という感じだろうか。街明かりは一箇所に集中していて、その周囲は暗がりに包まれていた。
亘は一直線には街明かりの方へ行かず、その手前の暗がりに向かって降りていく。
そうして辿り着いた先は、寂れた神社の一角だった。
一応、社務所のようなものは見えるが、この夜中に参拝客がいるわけもなく、神社の外に街灯がポツポツとある以外には明かりもなく暗い。
「ここから然程遠くありませんから、歩いて向かいます。晦と朔は犬の姿のままが目立たなくてよいでしょう。私もこのまま参ります」
汐が蝶のまま言う。
「じゃあ、これを取ってよ。子犬二匹を背負って行ったら目立つだろ」
俺は先程から必死で自分に括り付けられた紐を解こうと格闘しているのだが、いっこうに取れる気配がない。
よほど力を入れて結んだのだろう。結び目が固くて解けないのだ。
しかも、亘に代わってもらったのだが、
「ああ、これはダメですね」
と、結んだ当の本人も早々に諦めている。
「いや、どうすんだよ、これ!」
「切ったほうが早いです。奏太様、ちょっとそのまま動かないでください」
亘はそう言うと、俺をその場に立たせて、縄をじっと見つめたあと、自分の手を鷲の爪の形に変えて、思い切り振りかぶる。
「ハァ!? ちょ……ちょっと、亘……っ!」
しかし、俺の制止も虚しく、そのまま、鋭い爪は真っ直ぐに俺と晦朔の間に向かって振り下ろされた。
ヒュッ!
という音が聞こえたあと、静寂の中にパラ、パラ、と綺麗に一箇所が切られた縄が地面に落ちる。
同時に、ポトリ、ポトリと晦と朔が縄と同じく地面に落ちた。
俺は青褪めた状態のまま、せっかく治まった震えが再発してプルプルしている晦朔を拾い上げて抱きかかえる。
「……も……もっと、他にやり方あるだろっ! 当たったらどうすんだよ!」
そう涙目で叫ぶと、亘はカラカラと声を上げて笑った。
「さすがに、そんなヘマをするはずがありません。当たったとて、奏太様は避けますからご安心を」
……俺は……? つまり、晦と朔に当たる可能性はあったと……?
腕の中の二人を見ると、震えたまま俺の服に爪を立ててしがみついている。
……この二人は、しっかり亘から守ってやらなければダメかもしれない……
いやまあ、門番がそれで大丈夫か、という話はあるけれど……
一応、亘が余計な事をしかねないので、俺は、晦と朔を抱えたまま、目の前をヒラヒラ飛ぶ汐について先に進んだ。なんで護衛役を警戒しながら進まねばならないのか。全く解せない。
しばらくの間、ポツポツと点在する街灯の下を歩いていたのだが、次第に家々が増えていき、更に行くと、頑丈な建物が増えていく。
そうして進んだ先、呑み屋街からラブホテル街に差し掛かるちょうど間の狭く小汚い路地裏の向こうに、黒い渦があった。
ただ、その手前に、それ以上に気になる影が一つ。
隣の居酒屋の物だろうが、裏口近くに置かれたポリバケツの上に乗り、覆いかぶさるようにしている何かがいる。
猫じゃない。それよりも随分大きい何かだ。
猿だろうか、とも思った。でも、時折振り上げられるその手も、折れ曲げるように屈められた体も奇妙に細い。影は猿より人の子どもに近いが、それよりさらに細い。ガリガリの体、細長い手足。擦り切れたボロ布をまとい、灰色のその肢体を必死に動かして、何とかゴミ箱の蓋を開けようとしている。
その頭には二本の角が生えていた。
ざわりと鳥肌が立つ。
「晦、朔、結界を! 小鬼だ!」
亘が厳しい声を上げた。
同時に、手の形を変えて長く鋭い爪を光らせながら駆け出す。
晦と朔も俺の手からするりと抜けて飛び出すと、子犬の姿のまま、並んで路地を塞ぐように立った。
「奏太様、我らの後ろへ!」
「結界を張ります!」
その声にハッとして、俺は慌てて路地に入る。
すると二人は地面を踏みしめ、その毛を逆立たせながら小さく唸りはじめた。
二人から灰色の靄のようなものが浮き上がり体が包まれたかと思うと、みるみるうちに地面から、まるで網戸のような薄い半透明の灰色の膜がせり上がっていく。
あれが結界なのだろうか。
呆然としながらそれを見つめていると、
「奏太様!」
という、汐の鋭い声がとんだ。
瞬間、グギャッ! という怖気のするような叫び声が頭上から聞こえ、何かがドサッと目の前に落ちる。
そこには、先程ポリバケツの上にいたのと同じ生き物が、背に小刀が刺さったままにピクピクと痙攣して横たわっていた。
ゾワっと鳥肌が立つ。
「他にもいる可能性がある! 結界を上空まで広げろ!」
亘がもう一匹の子鬼の胸に爪を突き刺し、赤黒い液体とともに振り落としながら、晦と朔に怒声を上げた。
「今やってる! 黙ってろ!」
恐らく晦が、それに怒気を混ぜて叫び返す。
「汐、引き続き周囲に異変があれば教えろ。奏太様、周囲を御守りします、結界の綻びを!」
「う、うん」
俺は戸惑いつつ、亘にコクリと頷いた。
路地に転がる二匹の鬼に、警戒を続ける亘と汐。結界を広げる晦と朔。
鬼を倒したはずなのに、その場の空気は張り詰め、ピリピリとしている。
黒い渦に向き合うと、その向こう側に、以前見た何もない世界がほんの少しだけ見えた。
鬼界はどこを覗いても、同じ様に何もない世界なのだろうか。それとも、偶然そんな場所にばかり綻びができるのだろうか。
そんな疑問が頭を過ぎったその時だった。
穴の向こうからギョロっとした二つの目がこちらを覗きこんだのだ。
「う……うわ!」
あまりの唐突さと気味の悪さに、ギョッとして、思わず一歩後ろに下がる。すると直ぐに、背後から
「奏太様! これ以上、奴らが侵入してこないよう、結界を閉じてください!」
という、汐の急かす声が響いた。
そうしている間にも、恐らくその目の持ち主が、黒の渦の小さな隙間にグリグリと少しずつ角の生えた頭を捻じ込んでくる。
俺は慌てて、パンと手を合わせて掌を黒の渦に向けた。
久々に陽の気を使ったが、相変わらず、キラキラとした光の粒が一直線に黒い渦に向かって吸い込まれていく。
ギャッ! という声が穴の向こうから響いたような気もしたが、それを確かめる隙もなく、グングンと穴は小さくなっていく。
とにかく真っ直ぐに光の粒を注いでいくと、鬼界に繋がった黒い渦は、あっという間に跡形もなくその姿を消した。二つの、鬼界からの残骸だけを残して。
俺は陽の気を止めて、ハアと息を吐く。
……こんなに疲れたっけ……?
一年ぶりで体が感覚を取り戻していないせいか、どっと疲れが押し寄せる。
「休ませて差し上げたいところですが、場所が場所です。それに、小鬼が二匹いたとなると、他にもいる可能性を考慮せねばなりません」
亘は警戒を解かずに、俺を守るようにしながら言う。
「そんな、一匹見たら、って鼠やゴキブリじゃないんだから……」
少しでも気持ちを落ち着けたくてそう言ったのだが、亘はそれに首を横に振った。
「奴らに限っては、似たようなものです。面倒な目にあったこともありますから」
「小鬼は群れで動くと聞きます。他にいなければ、それに越したことはありませんが、念のため、周囲の捜索は必要でしょう。ひとまず、後始末は他の者に任せます。我らは早々に戻りましょう」
汐がそう言った時だった。不意に、先程まで小鬼が覆いかぶさっていたポリバケツがガタタっと音を立てて動いたのだ。ドキッと心臓が跳ねる。
また小鬼だろうか。
亘も警戒しつつ、爪を光らせて構える。そしてその状態のまま、ポリバケツの蓋をガバッと勢いよく外した。
地方小都市という感じだろうか。街明かりは一箇所に集中していて、その周囲は暗がりに包まれていた。
亘は一直線には街明かりの方へ行かず、その手前の暗がりに向かって降りていく。
そうして辿り着いた先は、寂れた神社の一角だった。
一応、社務所のようなものは見えるが、この夜中に参拝客がいるわけもなく、神社の外に街灯がポツポツとある以外には明かりもなく暗い。
「ここから然程遠くありませんから、歩いて向かいます。晦と朔は犬の姿のままが目立たなくてよいでしょう。私もこのまま参ります」
汐が蝶のまま言う。
「じゃあ、これを取ってよ。子犬二匹を背負って行ったら目立つだろ」
俺は先程から必死で自分に括り付けられた紐を解こうと格闘しているのだが、いっこうに取れる気配がない。
よほど力を入れて結んだのだろう。結び目が固くて解けないのだ。
しかも、亘に代わってもらったのだが、
「ああ、これはダメですね」
と、結んだ当の本人も早々に諦めている。
「いや、どうすんだよ、これ!」
「切ったほうが早いです。奏太様、ちょっとそのまま動かないでください」
亘はそう言うと、俺をその場に立たせて、縄をじっと見つめたあと、自分の手を鷲の爪の形に変えて、思い切り振りかぶる。
「ハァ!? ちょ……ちょっと、亘……っ!」
しかし、俺の制止も虚しく、そのまま、鋭い爪は真っ直ぐに俺と晦朔の間に向かって振り下ろされた。
ヒュッ!
という音が聞こえたあと、静寂の中にパラ、パラ、と綺麗に一箇所が切られた縄が地面に落ちる。
同時に、ポトリ、ポトリと晦と朔が縄と同じく地面に落ちた。
俺は青褪めた状態のまま、せっかく治まった震えが再発してプルプルしている晦朔を拾い上げて抱きかかえる。
「……も……もっと、他にやり方あるだろっ! 当たったらどうすんだよ!」
そう涙目で叫ぶと、亘はカラカラと声を上げて笑った。
「さすがに、そんなヘマをするはずがありません。当たったとて、奏太様は避けますからご安心を」
……俺は……? つまり、晦と朔に当たる可能性はあったと……?
腕の中の二人を見ると、震えたまま俺の服に爪を立ててしがみついている。
……この二人は、しっかり亘から守ってやらなければダメかもしれない……
いやまあ、門番がそれで大丈夫か、という話はあるけれど……
一応、亘が余計な事をしかねないので、俺は、晦と朔を抱えたまま、目の前をヒラヒラ飛ぶ汐について先に進んだ。なんで護衛役を警戒しながら進まねばならないのか。全く解せない。
しばらくの間、ポツポツと点在する街灯の下を歩いていたのだが、次第に家々が増えていき、更に行くと、頑丈な建物が増えていく。
そうして進んだ先、呑み屋街からラブホテル街に差し掛かるちょうど間の狭く小汚い路地裏の向こうに、黒い渦があった。
ただ、その手前に、それ以上に気になる影が一つ。
隣の居酒屋の物だろうが、裏口近くに置かれたポリバケツの上に乗り、覆いかぶさるようにしている何かがいる。
猫じゃない。それよりも随分大きい何かだ。
猿だろうか、とも思った。でも、時折振り上げられるその手も、折れ曲げるように屈められた体も奇妙に細い。影は猿より人の子どもに近いが、それよりさらに細い。ガリガリの体、細長い手足。擦り切れたボロ布をまとい、灰色のその肢体を必死に動かして、何とかゴミ箱の蓋を開けようとしている。
その頭には二本の角が生えていた。
ざわりと鳥肌が立つ。
「晦、朔、結界を! 小鬼だ!」
亘が厳しい声を上げた。
同時に、手の形を変えて長く鋭い爪を光らせながら駆け出す。
晦と朔も俺の手からするりと抜けて飛び出すと、子犬の姿のまま、並んで路地を塞ぐように立った。
「奏太様、我らの後ろへ!」
「結界を張ります!」
その声にハッとして、俺は慌てて路地に入る。
すると二人は地面を踏みしめ、その毛を逆立たせながら小さく唸りはじめた。
二人から灰色の靄のようなものが浮き上がり体が包まれたかと思うと、みるみるうちに地面から、まるで網戸のような薄い半透明の灰色の膜がせり上がっていく。
あれが結界なのだろうか。
呆然としながらそれを見つめていると、
「奏太様!」
という、汐の鋭い声がとんだ。
瞬間、グギャッ! という怖気のするような叫び声が頭上から聞こえ、何かがドサッと目の前に落ちる。
そこには、先程ポリバケツの上にいたのと同じ生き物が、背に小刀が刺さったままにピクピクと痙攣して横たわっていた。
ゾワっと鳥肌が立つ。
「他にもいる可能性がある! 結界を上空まで広げろ!」
亘がもう一匹の子鬼の胸に爪を突き刺し、赤黒い液体とともに振り落としながら、晦と朔に怒声を上げた。
「今やってる! 黙ってろ!」
恐らく晦が、それに怒気を混ぜて叫び返す。
「汐、引き続き周囲に異変があれば教えろ。奏太様、周囲を御守りします、結界の綻びを!」
「う、うん」
俺は戸惑いつつ、亘にコクリと頷いた。
路地に転がる二匹の鬼に、警戒を続ける亘と汐。結界を広げる晦と朔。
鬼を倒したはずなのに、その場の空気は張り詰め、ピリピリとしている。
黒い渦に向き合うと、その向こう側に、以前見た何もない世界がほんの少しだけ見えた。
鬼界はどこを覗いても、同じ様に何もない世界なのだろうか。それとも、偶然そんな場所にばかり綻びができるのだろうか。
そんな疑問が頭を過ぎったその時だった。
穴の向こうからギョロっとした二つの目がこちらを覗きこんだのだ。
「う……うわ!」
あまりの唐突さと気味の悪さに、ギョッとして、思わず一歩後ろに下がる。すると直ぐに、背後から
「奏太様! これ以上、奴らが侵入してこないよう、結界を閉じてください!」
という、汐の急かす声が響いた。
そうしている間にも、恐らくその目の持ち主が、黒の渦の小さな隙間にグリグリと少しずつ角の生えた頭を捻じ込んでくる。
俺は慌てて、パンと手を合わせて掌を黒の渦に向けた。
久々に陽の気を使ったが、相変わらず、キラキラとした光の粒が一直線に黒い渦に向かって吸い込まれていく。
ギャッ! という声が穴の向こうから響いたような気もしたが、それを確かめる隙もなく、グングンと穴は小さくなっていく。
とにかく真っ直ぐに光の粒を注いでいくと、鬼界に繋がった黒い渦は、あっという間に跡形もなくその姿を消した。二つの、鬼界からの残骸だけを残して。
俺は陽の気を止めて、ハアと息を吐く。
……こんなに疲れたっけ……?
一年ぶりで体が感覚を取り戻していないせいか、どっと疲れが押し寄せる。
「休ませて差し上げたいところですが、場所が場所です。それに、小鬼が二匹いたとなると、他にもいる可能性を考慮せねばなりません」
亘は警戒を解かずに、俺を守るようにしながら言う。
「そんな、一匹見たら、って鼠やゴキブリじゃないんだから……」
少しでも気持ちを落ち着けたくてそう言ったのだが、亘はそれに首を横に振った。
「奴らに限っては、似たようなものです。面倒な目にあったこともありますから」
「小鬼は群れで動くと聞きます。他にいなければ、それに越したことはありませんが、念のため、周囲の捜索は必要でしょう。ひとまず、後始末は他の者に任せます。我らは早々に戻りましょう」
汐がそう言った時だった。不意に、先程まで小鬼が覆いかぶさっていたポリバケツがガタタっと音を立てて動いたのだ。ドキッと心臓が跳ねる。
また小鬼だろうか。
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