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第二章 藍と学校
87. 黒い羊たち Two Black Sheep
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「アイは前からあの先生と仲がいいわよね?」
「は、はい……?」
目を逸らして伝えるラアル。
「でもおかしいと思わない?
1人しかいない引率の先生が、これだけのことが起きて、寮舎が燃え落ちても、状況を整理するためにこんなにも時間を使いながら待っても――」
アイはなんだか後頭部に重みのある黒いもやもやがかかったような、厭な予感がした。
「え……え。」
「――救援にも援護にも表れないなんてことあり得る?」
◇◆◇
「どういう……ことですか……?」
分かっていた。頭では分かっていた。だって自分でもおかしいと思ってたんだから、でも聞かずにはいられなかった。否定してほしかった。違うと言ってほしかった。
ラアルがルビーの瞳を厳しく光らせながら言った。
「元生徒会や一学生を唆しただけで、ここまでのことができるとは思えない。
内通者の中には必ず何らかの“権力”……」
そこまで言うと、今度は少し瞳を揺らしながら、まるでこれから言う言葉が間違っていてほしいとでもいうように、付け加えた。
「……若しくは“権威”を持ってる人間がいるはずよ。」
“権威の象徴”であるファンタジア王族が、“権力の象徴”であるミルヒシュトラーセ家の子に向かって話す。
「つまり……ラアルさまが、仰りたいことは……。」
アイはまだ認めたくなかった。
「――チェルせんせいが裏切り者だと?」
「――ナウチチェルカ教官はおそらく裏切り者よ。」
2人が同時に言う。
◇◆◇
「……よしっ……すうぅ……チェルせんせー!」
「ん?……なんだい?
……アイたんじゃあないか。」
「えっと、先刻の講義で分からないところがあって……。
……その、もしご迷惑じゃなければ……。
えっと、えっと。」
「ほうほう、いいよ。
なんでもこのナウチチェルカ先生に聞きなさい。」
「いいんですか……?
余計なお仕事を増やしてしまいますが……。」
「おやおや。
……確かにボクは面倒くさがりだよ。
やんなくていいことは、極力やりたくないし、本の中で学べることなら、街へは出ないタイプだ。
……本の中にも外にも世界は広がっているから……結局世界へ足を運ぶ必要があるんだけどね。」
「なる、ほど……?」
「ごめん、ごめん……話がそれたね、研究者の悪い癖だ。」
「けんきゅうしゃさん、なんですか?
ナウチチェルカ教官は。」
「あぁ、ボクはこの学園にいる教官のなかでも特殊でね、研究者でもあるんだ。
他の教官たちはほら文官というよりは、武官よりだろ?
つまり学者というよりは戦士だ。
ボクは学者……戦いはからっきしさ。
……だから“先生”を自称してるんだ。
“教官”じゃなくてね。」
「ほへ~。」
「……あぁ、また話が脱線してるね。そうそう質問だったね。
まぁ……何が言いたかったかというと……“生徒の質問に答えること”は、ボクにとっては、やんなくていいことじゃないし……全く“面倒なこと”でもないってことさ。」
「そう、なんですか……?」
「あぁ……むしろうれしいことだ。
……ほらほら……こっちへおいで……コショコショばなしをしようね。
実はね……ヒミツだけどね……向学心がある生徒とは珍しいんだ……。学生は学ぶのが本分のはずなのにねぇ……。
はい、コショコショばなしおわり~……。
……だから、ボクはこの仕事をしてて、いちばんうれしいときはね。生徒に質問されて“余計な仕事”を増やされたときなんだぁ……。」
「まぁ……!それは、ステキな先生ですねぇ。
……なんだかナウチチェルカきょうか……チェルせんせーに薫陶を承っていられることが、とても光栄なことに思えてきました……!
あいは今、なんだかしあわせです……!」
「おやおや……そんなことを言われちゃあ、ボクまでしあわせになってしまうじゃあないかぁ……。
頭を撫でてあげよう……よしよし……。
……ん?ボクたち何か忘れてないかい……?」
「えへへ……へ?
あっ!
……質問をしにきたんでした!」
「そうそう……。してその質問とは……?」
「えっと……心によって相手に心をくじかれた後の対処法についてなんですが……それってわたくしのような両性具有者の場合は――」
◇◆◇
――あんなに優しい先生が、そんなこと……“ありえない”。
……ありえない?
今までの人生で起こってきたことでありえないと思っていたことはなかったか?
母親に殺意を向けられると思っていたか?
友と殺し合いをすると思っていたか?
他人に、友に……家族に顔向けできないような人生を送ることになると、子供の頃少しでも想像していたか?
悪人や嫌なヤツ、外道はどこか遠いことの話で、お話のなかのもので、実際自分が今そうなっていると思っていたか?
――いや、全部全部“ありえない”と思っていた。
人生がこんなにうまくいかないなんて思ってなかった。“普通に”学校に通って、“普通に”働いて、“普通に”結婚して、“普通に”しあわせになれると思っていた。
けど違った。全部違った。何もかも違った。
想像していたしあわせな将来の全てが今では逆に“ありえない”と思われる。
……なんでこんな人生になった?
どこで間違えた?
学校でか?
自分を偽るように生きるようになった時か?
人を傷つけて幸せを感じてしまった時か?
――それとも産まれてきた時か?
なんでこんな人生になっちまった?
“堕胎告知”なんてするぐらいなら、産まれ堕ちた時に殺してくれりゃあ良かったじゃないか。
堕胎してくれりゃあよかったじゃないか。
そもそも自分たちの性欲の為にヤんじゃねぇよ。
快楽のためにガキなんかつくんじゃねぇよ。
子供を“しあわせにしたいから”じゃなくて、“親っていうステータス”のためにガキなんかつくんな。
そしたら皆しあわせだったのに。
なんで、なんで……。
産みのマグダラのサクラさんは顔も知らなくて、エレクトラさまには憎まれて、ひまりさんにはほんとうの子どものことで申し訳が立たない。
『おかーさんみたいだ』と思った、チェルせんせいも?
また?またか?
いや、どんなに裏切られてもおれは――
――わたくしは――!!
◇◆◇
「アイ……ショックなのは分かるわ、でも今は――」
黙りこくっていたアイを元気づけようと、気遣ったような声で話を変えようとするラアル。
しかしその声は遮られた。他ならぬアイによって。
「わたくしはチェルせんせいを信じます。」
「……アイ!」
「確かに、疑わしい条件は大いにあります。」
「なら――!」
「ですが、疑わしすぎます。
ラアルさまの言ったように、要人が複数人参加するこの行事において、付き添いがチェルせんせいだけだと言うのはおかしいです。ここに現れる気配が一向にないのも、確かに不自然です。
――加えてチェルせんせいは教官の中でも珍しい……人間族ではなく、エルフです。」
「……それでもナウチチェルカ教官を信じるというの?」
「ええ、余りにも疑わしすぎるんです。
考えてもみてください。間者を送り込むなら、目立たないようにするはずです。
そして、わたくしなら……エレクトラさまなら、マンソンジュ軍士官学校で浮いている者を標的にし、裏切り者の嫌疑をかけ、本当の裏切り者のスケープゴートにします。
分かりやすい差別対象を作ってやるんです。
……そのほうが“人間的”ですからね。」
「……けど、じゃあなんで、ナウチチェルカ教官はここに居ないの?
私達を助けに来てくれないの……?」
「それは……わたくしが裏切り者なら真っ先に――」
アイがハッとする。
「チェルせんせいを助けに行かないと!
今一番に狙われるとしたらチェルせんせいです!」
◇◆◇
「――その必要はないよ……アイたん。」
暗闇を背にナウチチェルカが立っていた。
その瞳には一条の光も差していない――。
「は、はい……?」
目を逸らして伝えるラアル。
「でもおかしいと思わない?
1人しかいない引率の先生が、これだけのことが起きて、寮舎が燃え落ちても、状況を整理するためにこんなにも時間を使いながら待っても――」
アイはなんだか後頭部に重みのある黒いもやもやがかかったような、厭な予感がした。
「え……え。」
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◇◆◇
「どういう……ことですか……?」
分かっていた。頭では分かっていた。だって自分でもおかしいと思ってたんだから、でも聞かずにはいられなかった。否定してほしかった。違うと言ってほしかった。
ラアルがルビーの瞳を厳しく光らせながら言った。
「元生徒会や一学生を唆しただけで、ここまでのことができるとは思えない。
内通者の中には必ず何らかの“権力”……」
そこまで言うと、今度は少し瞳を揺らしながら、まるでこれから言う言葉が間違っていてほしいとでもいうように、付け加えた。
「……若しくは“権威”を持ってる人間がいるはずよ。」
“権威の象徴”であるファンタジア王族が、“権力の象徴”であるミルヒシュトラーセ家の子に向かって話す。
「つまり……ラアルさまが、仰りたいことは……。」
アイはまだ認めたくなかった。
「――チェルせんせいが裏切り者だと?」
「――ナウチチェルカ教官はおそらく裏切り者よ。」
2人が同時に言う。
◇◆◇
「……よしっ……すうぅ……チェルせんせー!」
「ん?……なんだい?
……アイたんじゃあないか。」
「えっと、先刻の講義で分からないところがあって……。
……その、もしご迷惑じゃなければ……。
えっと、えっと。」
「ほうほう、いいよ。
なんでもこのナウチチェルカ先生に聞きなさい。」
「いいんですか……?
余計なお仕事を増やしてしまいますが……。」
「おやおや。
……確かにボクは面倒くさがりだよ。
やんなくていいことは、極力やりたくないし、本の中で学べることなら、街へは出ないタイプだ。
……本の中にも外にも世界は広がっているから……結局世界へ足を運ぶ必要があるんだけどね。」
「なる、ほど……?」
「ごめん、ごめん……話がそれたね、研究者の悪い癖だ。」
「けんきゅうしゃさん、なんですか?
ナウチチェルカ教官は。」
「あぁ、ボクはこの学園にいる教官のなかでも特殊でね、研究者でもあるんだ。
他の教官たちはほら文官というよりは、武官よりだろ?
つまり学者というよりは戦士だ。
ボクは学者……戦いはからっきしさ。
……だから“先生”を自称してるんだ。
“教官”じゃなくてね。」
「ほへ~。」
「……あぁ、また話が脱線してるね。そうそう質問だったね。
まぁ……何が言いたかったかというと……“生徒の質問に答えること”は、ボクにとっては、やんなくていいことじゃないし……全く“面倒なこと”でもないってことさ。」
「そう、なんですか……?」
「あぁ……むしろうれしいことだ。
……ほらほら……こっちへおいで……コショコショばなしをしようね。
実はね……ヒミツだけどね……向学心がある生徒とは珍しいんだ……。学生は学ぶのが本分のはずなのにねぇ……。
はい、コショコショばなしおわり~……。
……だから、ボクはこの仕事をしてて、いちばんうれしいときはね。生徒に質問されて“余計な仕事”を増やされたときなんだぁ……。」
「まぁ……!それは、ステキな先生ですねぇ。
……なんだかナウチチェルカきょうか……チェルせんせーに薫陶を承っていられることが、とても光栄なことに思えてきました……!
あいは今、なんだかしあわせです……!」
「おやおや……そんなことを言われちゃあ、ボクまでしあわせになってしまうじゃあないかぁ……。
頭を撫でてあげよう……よしよし……。
……ん?ボクたち何か忘れてないかい……?」
「えへへ……へ?
あっ!
……質問をしにきたんでした!」
「そうそう……。してその質問とは……?」
「えっと……心によって相手に心をくじかれた後の対処法についてなんですが……それってわたくしのような両性具有者の場合は――」
◇◆◇
――あんなに優しい先生が、そんなこと……“ありえない”。
……ありえない?
今までの人生で起こってきたことでありえないと思っていたことはなかったか?
母親に殺意を向けられると思っていたか?
友と殺し合いをすると思っていたか?
他人に、友に……家族に顔向けできないような人生を送ることになると、子供の頃少しでも想像していたか?
悪人や嫌なヤツ、外道はどこか遠いことの話で、お話のなかのもので、実際自分が今そうなっていると思っていたか?
――いや、全部全部“ありえない”と思っていた。
人生がこんなにうまくいかないなんて思ってなかった。“普通に”学校に通って、“普通に”働いて、“普通に”結婚して、“普通に”しあわせになれると思っていた。
けど違った。全部違った。何もかも違った。
想像していたしあわせな将来の全てが今では逆に“ありえない”と思われる。
……なんでこんな人生になった?
どこで間違えた?
学校でか?
自分を偽るように生きるようになった時か?
人を傷つけて幸せを感じてしまった時か?
――それとも産まれてきた時か?
なんでこんな人生になっちまった?
“堕胎告知”なんてするぐらいなら、産まれ堕ちた時に殺してくれりゃあ良かったじゃないか。
堕胎してくれりゃあよかったじゃないか。
そもそも自分たちの性欲の為にヤんじゃねぇよ。
快楽のためにガキなんかつくんじゃねぇよ。
子供を“しあわせにしたいから”じゃなくて、“親っていうステータス”のためにガキなんかつくんな。
そしたら皆しあわせだったのに。
なんで、なんで……。
産みのマグダラのサクラさんは顔も知らなくて、エレクトラさまには憎まれて、ひまりさんにはほんとうの子どものことで申し訳が立たない。
『おかーさんみたいだ』と思った、チェルせんせいも?
また?またか?
いや、どんなに裏切られてもおれは――
――わたくしは――!!
◇◆◇
「アイ……ショックなのは分かるわ、でも今は――」
黙りこくっていたアイを元気づけようと、気遣ったような声で話を変えようとするラアル。
しかしその声は遮られた。他ならぬアイによって。
「わたくしはチェルせんせいを信じます。」
「……アイ!」
「確かに、疑わしい条件は大いにあります。」
「なら――!」
「ですが、疑わしすぎます。
ラアルさまの言ったように、要人が複数人参加するこの行事において、付き添いがチェルせんせいだけだと言うのはおかしいです。ここに現れる気配が一向にないのも、確かに不自然です。
――加えてチェルせんせいは教官の中でも珍しい……人間族ではなく、エルフです。」
「……それでもナウチチェルカ教官を信じるというの?」
「ええ、余りにも疑わしすぎるんです。
考えてもみてください。間者を送り込むなら、目立たないようにするはずです。
そして、わたくしなら……エレクトラさまなら、マンソンジュ軍士官学校で浮いている者を標的にし、裏切り者の嫌疑をかけ、本当の裏切り者のスケープゴートにします。
分かりやすい差別対象を作ってやるんです。
……そのほうが“人間的”ですからね。」
「……けど、じゃあなんで、ナウチチェルカ教官はここに居ないの?
私達を助けに来てくれないの……?」
「それは……わたくしが裏切り者なら真っ先に――」
アイがハッとする。
「チェルせんせいを助けに行かないと!
今一番に狙われるとしたらチェルせんせいです!」
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