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第二章 藍と学校
88. 藍と学究の出会い Indigo meets Academia.
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「――その必要はないよ……アイたん。」
暗闇を背にナウチチェルカが立っていた。
その瞳には一条の光も差していない――。
◇◆◇
「あっ!……あの!……ナウチチェルカ教官。」
「ん?……おや貴方はアイ・ミルヒシュトラーセ様ではございませんか。うつくしき貴方が、このような卑しいエルフ風情に何か御用ですか?」
……きっとボクは貼り付けたような薄気味悪い笑顔をしているんだろう。でもそれもしょうがないだろう?
「え!……えっと、その此処は学校で……わたくしは此処では一学生なので!できれば、普通の生徒に接するようにして頂ければ……。」
――!
今までの権力者のガキどもとは、真逆のことを言うな。この子は。
いや、でも信用するな……多分これは演技だ。差別の権化であるエレクトラ辺境伯爵に指示されて、エルフであるボクを学園から追い出そうとしているんだろう。
たぶん……これを信用してボクが不遜な態度をとった途端にケチを付けるために、今ボクに笑いかけているんだろう。
「……そうは仰いますが、此処は学校であると同時に、貴方様の家が統治する国の中でもあります。僕なんぞがアイ様を他の生徒と同列に扱えば、秩序が乱れます。
……それに……酷なことを言うようですが――」
……あぁ、言ってはいけないことが口から出そうになる。寝不足でイライラしているとダメだな……ほんとうに。
「――“貴方様の御母上”が推進している異種族差別政策に、駁するような発言は控えたほうがいいと思われます。」
あぁ、きっと今のボクは厳しい目をしているんだろう。こんなちいさな子どもにこんな言葉を吐きつけるなんて、非道いやつだなぁ、ボクは。
◇◆◇
彼は少しビクッとした。
そして、そのあとに怒るでもなく申し訳なさそうな顔をした。
――なんだ?
シュベスター様だって差別は正しいという信念を持った目をしているのに。
この子の瞳は――
――サファイアのようなその瞳は、確かに揺れていた。
「こんな事を言われては、余計に気分を害してしまうかもしれませんが……わたくしのおかあさま……元、おかあさまですが、親性を剥奪されてしまったので……。」
そう言いながら彼は、痛ましく微笑んだ。
そして、今度は自らの罪を告解するような表情で告げた。
「……エレクトラ様のせいで先生にまで、ご迷惑……迷惑どころではないですよね、すみません。とにかく、大変申し訳ありません。」
そう言って彼は私に深々と頭を下げた。
ミルヒシュトラーセ家の彼が、一介の教師であるボクに。
“一人”の最高権力者の子のが、“一匹”のエルフに。
アイ・ミルヒシュトラーセが、ボクに。
……これも他の奴らみたいに、
ボクを貶めるための――
◇◆◇
「……ふむ。では……アイ様とお呼びしても?」
彼はアワアワしながら上目遣いに言った。
「もし……よろしければ他の生徒にするようにもう少し砕けたように……。」
「……では……アイ……さん?……くん?……ちゃん?」
貴重な睡眠時間である昼休みを削られているのに、不思議と良い心地がした。
……彼から故郷の森を思い出すような木洩れ日のような香りがするからだろうか。
「……どれでもお好きなものを……!」
「じゃあ……たんだな……アイたん。」
「たん……!?」
「おや、どれでも良いんだろう?」
「は、はい……ただ、そう呼ばれるのは初めてだったので驚いてしまって。」
「地獄文献を繙いていたら……かわいいと思った相手をこう呼ぶものだと記されていてね。」
「なるほど……勉強不足でした。自らの不勉強を恥じます……。」
今度は大きなくりくりの目を見開いて驚く、思っていたより表情豊かな子だ。貴人は他人の前で余りに感情を顕にするなという、貴族教育をされてこなかったのだろうか?
……この子の生い立ちも気になってきたな。
◇◆◇
なんかもう裏を読むのが面倒くさくなって……というより、彼と話していると疑ってかかるのが億劫になるような、そんな純真な心を向けられているような心持ちになる。
「……ふむ、おもしろい。これは何に起因するものなのか知りたい……雰囲気と言っても言語化すればもっと定量的に判断できるはずだ。
例えば彼の声に1/fゆらぎ成分が含まれているのかなのか、仕草は……私と同じ動作して共感を呼んでいるわけではないな……。
……単純に見目が麗しいからか?……でもそれだとファンタジア王女殿下にも同様の心地よさを感じないとおかしい……。
まさか無意識に心で相手の認知を――?」
「あ……あの?ナウチチェルカ教官?
どうされたのですか?」
「あれ?もしかして声に出てた……?」
「はい……小さかったのであまり聞き取れなかったですが……。」
もじもじと彼が恥ずかしそうにしている。
いけないいけない、知りたいことがあると他の全部を無視してしまう……研究者の悪い癖だ。
「ごめんねぇ……目の前にいるのに、考え事なんてさ……。」
「い、いえ……。お気になさらず。」
◇◆◇
……ん?
そうだ……。
「というか先刻からボクのことを“ナウチチェルカ教官”と呼んでいるが……どうだろう?
ボクだけ愛称で呼ぶというのも変な話だし――」
というかそうしていると、亜人差別主義者や貴族からまたとやかく文句をつけられそうだし。
「キミもボクを何か愛称で呼んでみてはくれないか?なんでもいいよ?
……チェルチェルでもチェーニャでもチェーネチカでも……チェル先でも……ちぇるーんとかは……?」
アワアワしながら彼が言う。
「それは流石に教官……先生に対して失礼なので。では……うーんと……どうでしょう?チェルせんせー……とか……?
……やっぱりダメですかね?」
彼にそう呼ばれたとき、ふわふわ浮かんで身体に馴染んでいなかった心がストンと落ちたような。胸の欠けた部分が埋まったような感があった。
「チェルせんせー……うん。チェルせんせーかいいね……採用だ。
今日からボクのことはチェルせんせーと呼ぶように、アイたん?」
パァァァっと彼の花の顔が明るくなる。ボクみたいな日陰者には少し眩しい気もするが……不思議と悪い気はしなかった。たまには太陽を浴びるのも良いかもしれない。虫干しされる本みたいに。
「はい!宜しくお願いします!チェルせんせー!」
彼のアホ毛がピコピコ動いている、感情と連動しているのか……心の無せる技だろうか。そうなると、やっぱり彼は無意識の内に心を使うタイプの心者だ。
……興味深い。
◇◆◇
……?
そういえば――
「――ときにアイたんや。」
「はい?」
「キミは何か用があったから……ボクに話しかけたんじゃあないのかい?」
「あっ!そうでした!あっ!えーと、用、といえば用なんですがさ……そのもう達成してしまったというか……その。」
驚いたあとに、赤くなっているちいさな手をモジモジさせながら縮こまる。
ん……?どういうことだろう。ボクのたちがしたことと言えば唯のよしなしごとにおもえるが……?
「ふーむ?今のところボクとアイたんは……ただ“なんでもない雑談”をしただけのような気がするが……“アイたんの目的”は達成された……ふむ……?」
「えーと、その、つまり――」
アイたんが言いづらそうに何かを告げようとしたが、手を挙げて制止した。彼がビクッと大きく震え、唯でさえ白い肌がさらに蒼白になり、息が荒くなる。
……なにか心的外傷でもあるんだろうか。
「あぁ……ごめんよ、驚かせるつもりはなかったんだ……。ただ自分の手で答えを導き出したくてね。よしよし……こわくない、こわくないよ……。」
何故か……ボクたちエルフへの差別政策を推進している最高権力者の子の頭を撫でている。
周りからエルフ風情が不敬だとか言われそうなのに……。
それに何より……ボクは誰かの頭を撫でたりするタイプじゃなかった筈だ。少なくとも数十年間そうやって生きてきた。
「……あ……りがとう、ございます。落ち着きました……。」
「そう?まぁ……撫でるのはやめたげないけどね。」
「え?……でも……うれしいです。」
ふむ、愛情に飢えているのか?
ミルヒシュトラーセ家だぞ……いくらでもチヤホヤされてきただろう?何故だ……。
うん?また脱線しているな。もう十分考えたし考えるより直接正解を聞くか。
「それで……“ボクに話しかけてきた理由”は……?
学究としては自分で答えを出したかったけど……今までの会話だけでどんな目的が達成できたのか見当もつかない……。」
なすがままに撫でられながら彼は言った。
恥ずかしそうに、でもとってもうれしそうに。
そんな春の日の木洩れ日のようなはにかみと共に――
「――“チェルせんせーと、仲良くなりたかった”んですっ……!」
暗闇を背にナウチチェルカが立っていた。
その瞳には一条の光も差していない――。
◇◆◇
「あっ!……あの!……ナウチチェルカ教官。」
「ん?……おや貴方はアイ・ミルヒシュトラーセ様ではございませんか。うつくしき貴方が、このような卑しいエルフ風情に何か御用ですか?」
……きっとボクは貼り付けたような薄気味悪い笑顔をしているんだろう。でもそれもしょうがないだろう?
「え!……えっと、その此処は学校で……わたくしは此処では一学生なので!できれば、普通の生徒に接するようにして頂ければ……。」
――!
今までの権力者のガキどもとは、真逆のことを言うな。この子は。
いや、でも信用するな……多分これは演技だ。差別の権化であるエレクトラ辺境伯爵に指示されて、エルフであるボクを学園から追い出そうとしているんだろう。
たぶん……これを信用してボクが不遜な態度をとった途端にケチを付けるために、今ボクに笑いかけているんだろう。
「……そうは仰いますが、此処は学校であると同時に、貴方様の家が統治する国の中でもあります。僕なんぞがアイ様を他の生徒と同列に扱えば、秩序が乱れます。
……それに……酷なことを言うようですが――」
……あぁ、言ってはいけないことが口から出そうになる。寝不足でイライラしているとダメだな……ほんとうに。
「――“貴方様の御母上”が推進している異種族差別政策に、駁するような発言は控えたほうがいいと思われます。」
あぁ、きっと今のボクは厳しい目をしているんだろう。こんなちいさな子どもにこんな言葉を吐きつけるなんて、非道いやつだなぁ、ボクは。
◇◆◇
彼は少しビクッとした。
そして、そのあとに怒るでもなく申し訳なさそうな顔をした。
――なんだ?
シュベスター様だって差別は正しいという信念を持った目をしているのに。
この子の瞳は――
――サファイアのようなその瞳は、確かに揺れていた。
「こんな事を言われては、余計に気分を害してしまうかもしれませんが……わたくしのおかあさま……元、おかあさまですが、親性を剥奪されてしまったので……。」
そう言いながら彼は、痛ましく微笑んだ。
そして、今度は自らの罪を告解するような表情で告げた。
「……エレクトラ様のせいで先生にまで、ご迷惑……迷惑どころではないですよね、すみません。とにかく、大変申し訳ありません。」
そう言って彼は私に深々と頭を下げた。
ミルヒシュトラーセ家の彼が、一介の教師であるボクに。
“一人”の最高権力者の子のが、“一匹”のエルフに。
アイ・ミルヒシュトラーセが、ボクに。
……これも他の奴らみたいに、
ボクを貶めるための――
◇◆◇
「……ふむ。では……アイ様とお呼びしても?」
彼はアワアワしながら上目遣いに言った。
「もし……よろしければ他の生徒にするようにもう少し砕けたように……。」
「……では……アイ……さん?……くん?……ちゃん?」
貴重な睡眠時間である昼休みを削られているのに、不思議と良い心地がした。
……彼から故郷の森を思い出すような木洩れ日のような香りがするからだろうか。
「……どれでもお好きなものを……!」
「じゃあ……たんだな……アイたん。」
「たん……!?」
「おや、どれでも良いんだろう?」
「は、はい……ただ、そう呼ばれるのは初めてだったので驚いてしまって。」
「地獄文献を繙いていたら……かわいいと思った相手をこう呼ぶものだと記されていてね。」
「なるほど……勉強不足でした。自らの不勉強を恥じます……。」
今度は大きなくりくりの目を見開いて驚く、思っていたより表情豊かな子だ。貴人は他人の前で余りに感情を顕にするなという、貴族教育をされてこなかったのだろうか?
……この子の生い立ちも気になってきたな。
◇◆◇
なんかもう裏を読むのが面倒くさくなって……というより、彼と話していると疑ってかかるのが億劫になるような、そんな純真な心を向けられているような心持ちになる。
「……ふむ、おもしろい。これは何に起因するものなのか知りたい……雰囲気と言っても言語化すればもっと定量的に判断できるはずだ。
例えば彼の声に1/fゆらぎ成分が含まれているのかなのか、仕草は……私と同じ動作して共感を呼んでいるわけではないな……。
……単純に見目が麗しいからか?……でもそれだとファンタジア王女殿下にも同様の心地よさを感じないとおかしい……。
まさか無意識に心で相手の認知を――?」
「あ……あの?ナウチチェルカ教官?
どうされたのですか?」
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「はい……小さかったのであまり聞き取れなかったですが……。」
もじもじと彼が恥ずかしそうにしている。
いけないいけない、知りたいことがあると他の全部を無視してしまう……研究者の悪い癖だ。
「ごめんねぇ……目の前にいるのに、考え事なんてさ……。」
「い、いえ……。お気になさらず。」
◇◆◇
……ん?
そうだ……。
「というか先刻からボクのことを“ナウチチェルカ教官”と呼んでいるが……どうだろう?
ボクだけ愛称で呼ぶというのも変な話だし――」
というかそうしていると、亜人差別主義者や貴族からまたとやかく文句をつけられそうだし。
「キミもボクを何か愛称で呼んでみてはくれないか?なんでもいいよ?
……チェルチェルでもチェーニャでもチェーネチカでも……チェル先でも……ちぇるーんとかは……?」
アワアワしながら彼が言う。
「それは流石に教官……先生に対して失礼なので。では……うーんと……どうでしょう?チェルせんせー……とか……?
……やっぱりダメですかね?」
彼にそう呼ばれたとき、ふわふわ浮かんで身体に馴染んでいなかった心がストンと落ちたような。胸の欠けた部分が埋まったような感があった。
「チェルせんせー……うん。チェルせんせーかいいね……採用だ。
今日からボクのことはチェルせんせーと呼ぶように、アイたん?」
パァァァっと彼の花の顔が明るくなる。ボクみたいな日陰者には少し眩しい気もするが……不思議と悪い気はしなかった。たまには太陽を浴びるのも良いかもしれない。虫干しされる本みたいに。
「はい!宜しくお願いします!チェルせんせー!」
彼のアホ毛がピコピコ動いている、感情と連動しているのか……心の無せる技だろうか。そうなると、やっぱり彼は無意識の内に心を使うタイプの心者だ。
……興味深い。
◇◆◇
……?
そういえば――
「――ときにアイたんや。」
「はい?」
「キミは何か用があったから……ボクに話しかけたんじゃあないのかい?」
「あっ!そうでした!あっ!えーと、用、といえば用なんですがさ……そのもう達成してしまったというか……その。」
驚いたあとに、赤くなっているちいさな手をモジモジさせながら縮こまる。
ん……?どういうことだろう。ボクのたちがしたことと言えば唯のよしなしごとにおもえるが……?
「ふーむ?今のところボクとアイたんは……ただ“なんでもない雑談”をしただけのような気がするが……“アイたんの目的”は達成された……ふむ……?」
「えーと、その、つまり――」
アイたんが言いづらそうに何かを告げようとしたが、手を挙げて制止した。彼がビクッと大きく震え、唯でさえ白い肌がさらに蒼白になり、息が荒くなる。
……なにか心的外傷でもあるんだろうか。
「あぁ……ごめんよ、驚かせるつもりはなかったんだ……。ただ自分の手で答えを導き出したくてね。よしよし……こわくない、こわくないよ……。」
何故か……ボクたちエルフへの差別政策を推進している最高権力者の子の頭を撫でている。
周りからエルフ風情が不敬だとか言われそうなのに……。
それに何より……ボクは誰かの頭を撫でたりするタイプじゃなかった筈だ。少なくとも数十年間そうやって生きてきた。
「……あ……りがとう、ございます。落ち着きました……。」
「そう?まぁ……撫でるのはやめたげないけどね。」
「え?……でも……うれしいです。」
ふむ、愛情に飢えているのか?
ミルヒシュトラーセ家だぞ……いくらでもチヤホヤされてきただろう?何故だ……。
うん?また脱線しているな。もう十分考えたし考えるより直接正解を聞くか。
「それで……“ボクに話しかけてきた理由”は……?
学究としては自分で答えを出したかったけど……今までの会話だけでどんな目的が達成できたのか見当もつかない……。」
なすがままに撫でられながら彼は言った。
恥ずかしそうに、でもとってもうれしそうに。
そんな春の日の木洩れ日のようなはにかみと共に――
「――“チェルせんせーと、仲良くなりたかった”んですっ……!」
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