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第二章 藍と学校
105. こゝろ - 先生とわたくし Ghost in the Flower.
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「……驚くのは分かる。だが……考えてもみろ。“差別・盗み・奴隷・強姦・戦争・殺人・姦淫・売春”……そして“嘘”……これらがない世界で。
……これらの“悪事”がない世界で、“ほんとうに悪いこと”なんてできると思うか?
年齢・性別・差別・神・偶像崇拝がない世界で、戦争なんて起こると思うか?
確かにこれ以外にも諍いを起こすに足る“理由”はあるだろう。
だが、これらの“悪事”と“理由”2つともが、両方なけりゃあ?
そもそも“戦争”の概念が無かったんだ。
――オマエの母親が“地獄の原罪”をみつけるまではな……!」
◇◆◇
「……エレクトラ様はもうおれの母親じゃない……捨てられたんだ。」
『母親に捨てられた。』その言葉を聞いた、ザミール・カマラードの瞳が少し揺れた気がした。
「それで?なんでエレクトラ様が“原罪”見つけると、世界は……こんなクソみてぇなもんになった?」
「そりぁあそうだろう?
盗みがなくて、今までの家の鍵も存在しなかった世界に、苦労して働くよりも、
“人の家から盗んだほうが楽じゃないか?”
という考えを持ち込んだんだ。
寿命がなかった世界に、地獄の人間は寿命というものがあり、年をとりゃあ死ぬって教えちまったんだ。
アセクセ働くより人から盗んだほうが楽だと知ったやつから、盗みを働くようになったし、人間には寿命がありいつか死ぬと知ったやつから寿命で死ぬようになっていった。
これの最悪なところは、先刻も言ったが、知っちまったら終わりってコトだ。だから“原罪”と呼ばれる。」
「……知ってしまったら終わり……知ることが、罪だとでも……?」
「あぁ、それが最悪な理由だ。
本来の“真理を求めること”は、知ることはいいことのはずだ。
だが、“原罪”はその名の通り、知ることそのものが罪で、知っちまったら避けられない“罰”が与えられる……それは、透明だったこころに濁りを与えられたり、永遠だった生に限りを与えられたりだ。」
アイは狼狽して疑問を口にする。
「……でも、それに抗おうとする人たちはいなかったのか?」
ザミールはアイのような哀しみの凍りついた瞳で答えた。
「最初はそりゃあいたさ。決しての自分達はそんな悪徳には手を染めない、こころを穢すようなまねをしてまで、儲けたいとは、のし上がりたいとは……生きていたいとは思わないってなぁ……。
でも、他の奴らがどんな手を使ってでも生きるなかで、そんな態度をとってたらどうなると思う?」
「……それは、汚い手を使う奴らには絶対に勝てない。だって……だって、選択肢が限られるから。
あっちはルール無用で来るのに、こっちは自分達で課した厳しいルールのもと戦うしかないんだから。
だから、今の世の中悪い奴が勝つようにできてる……それぐらい、おれの短い生でも経験してきたよ……。」
「……そうだ。悲しいけど、そのとおりなんだよ……。
奴隷制に反対したやつは、奴隷を使って効率的に儲けるやつに負けて物乞いになり、売春をして楽に金を稼ぐことを拒んだ奴は、こころを汚してでも金が欲しいヤツらより稼げなくて、結局身体を売るようになる。」
「……善なることを志向して、そうして負けていった人たちは、その勇気ある人々は……今何処にいる?
勝ったのが悪徳まみれのミルヒシュトラーセ家なら、差別まみれの貴族どもなら……その方たちは今何処に?何処に消えたんだ……?善良なる人々は……?」
「……それが、俺が育ったスラムだ。存在ぐらいは知ってるだろう?」
「……いや、エレクトラ様はおれを別邸に閉じ込め、家庭教師にもあのお方がおれに知らせるのとを許した情報しか……教えられてない。
……それも、おそらく……歪められた情報を……?」
「……。あぁ……だろうな。オマエの反政府組織に対する先刻の言葉……“危険なテロリスト”は自分で判断したものじゃなくて、教えられたものだろう……?」
「……あぁ……。おれは反政府組織の人間と直接“対話”したこともねぇ……だけど、ミルヒシュトラーセ家を憎む、危険思想をもつ、極悪非道なテロリスト集団だと……そう思っている……?
……いや、思っていた。そう、教育されてきたからだ。
世界でいちばん大好きなおかあさまがそう言っていたし、誰よりも敬愛するおにいさまだって……誰よりもわたくしをみてくれる……おねえさまだって……そう言っていたから……。」
アイの素の口調が漏れる。自らを奮い立たせるために、エレクトラを模したものではなくなった。
そもそも戦うときにエレクトラを模していたのだって、受け入れがたい差別思想を自分に受け入れさせるためだったのかも知れない。
「……そういう意味じゃあオマエも被害者なのかもな。生まれたときから周りの全員がそう言ってりゃあそれが“常識”になる……俺達はその“常識”を“偏見”と呼ぶがな。」
「……じゃあおれは……わたくしは、何を信じればいい?何を疑えばいい?……わたくしは、わたくしは……。」
アイはふと、家庭教師をしてくれていた、ファントムの言葉を、聖別の儀前の最後の講義で教えてくれた言葉を思い出した。
目隠しをされたまました、あの時の会話を――
◇◆◇
「――いや……答えは何なのでしょうか?」
「教えない。軽々しく真理を求めようとするな。真理を求めるなら、“彷徨える跛行者”となる覚悟を持て。この世の問で正解があるものなど、数えるほどしかない。
重要なことは、答えのない問いに自分で答えること、もしくは死ぬまで答えを求め続けることだ。
教師の仕事は答えを教えることではない、“答えの求め方を教える”のだ。そして、真理を探し続けるという道を指し示すのみだ。自分の足で歩く方法を教える。手を引いて連れて行ったりはしない。」
◇◆◇
アイは考えた。
――あれは、あの時おかあさまに口止めをされていたファントム先生が、なんとかわたくしに教えようとしてくれていたのか?
制限された言葉のなかで、真理を求める姿勢を、そんな事をすればファントム先生の身が、御身が危険に晒されるかも知れないと承知で……?
だからわたくしは、聖別の儀ではるひをちゃんを殺さずにすんだのか?
……だからわたくしは……負けることができたのか?
――負けを認めることが。
先生が教えてくれたから、決してミルヒシュトラーセの考えを押し付けることなく、“答え”を押し付けることなく、真理の“求め方”を教えてくれたから、学校に行っても差別に疑問をいだけたのか?
エゴペーおねえさまの言うように、差別構造の内側にいながら、それを当たり前のことだと受け入れず、一度立ち止まる事ができたのか。
あぁ……ファントム先生に無性にお会いしたい。
今度は教わるばかりではなく、対等に“対話”をしてみたい。
でも、彼の教えに報いるなら、今わたくしがすべきことは――
◇◆◇
「わたくしが信じればいいのは、愛する人たちの言葉ではなく、自分の目で見たこと……?本で読んだことではなく、街に出て自分の手で触ったもの?
……わたくしが今すればいいのは、信じることではなく、疑うこと……?
歩みを続けることではなく、立ち止まる勇気をもつこと……?」
わたくしを見るザミール・カラマードの瞳が少し、でも確かに、同志を見つけたように輝いた気がした。
「……そうだ。……そうだ!
立ち止まるのは時に歩き出すより勇気が必要な時がある!!
皆と同じ方向に歩くのは簡単だ!
惰性で、慣性で歩けばいいんだからな。
だが、皆が進む中自分だけ立ち止まるのは勇気がいる!
取り残されるような恐れを抱くからだ!!
だがそれがなんだ!!
真理を求めるならすべてを疑え!!」
「……はい……わたくしはすべてを疑います……。
偉大なるフランス系地獄人、ルネ・デカルトのように……!
……敵にこんな事を言うのは変な気分ですが……ありがとうございます。
……目が覚めたような気分です。
……だが、しかし……おれ達はその道を違う運命にある。
理由は……もう言わなくても分かるな……?
オマエは世界を良くするためにおれの友を狙うのか……?
何故だ……理由を教えろ……!」
……これらの“悪事”がない世界で、“ほんとうに悪いこと”なんてできると思うか?
年齢・性別・差別・神・偶像崇拝がない世界で、戦争なんて起こると思うか?
確かにこれ以外にも諍いを起こすに足る“理由”はあるだろう。
だが、これらの“悪事”と“理由”2つともが、両方なけりゃあ?
そもそも“戦争”の概念が無かったんだ。
――オマエの母親が“地獄の原罪”をみつけるまではな……!」
◇◆◇
「……エレクトラ様はもうおれの母親じゃない……捨てられたんだ。」
『母親に捨てられた。』その言葉を聞いた、ザミール・カマラードの瞳が少し揺れた気がした。
「それで?なんでエレクトラ様が“原罪”見つけると、世界は……こんなクソみてぇなもんになった?」
「そりぁあそうだろう?
盗みがなくて、今までの家の鍵も存在しなかった世界に、苦労して働くよりも、
“人の家から盗んだほうが楽じゃないか?”
という考えを持ち込んだんだ。
寿命がなかった世界に、地獄の人間は寿命というものがあり、年をとりゃあ死ぬって教えちまったんだ。
アセクセ働くより人から盗んだほうが楽だと知ったやつから、盗みを働くようになったし、人間には寿命がありいつか死ぬと知ったやつから寿命で死ぬようになっていった。
これの最悪なところは、先刻も言ったが、知っちまったら終わりってコトだ。だから“原罪”と呼ばれる。」
「……知ってしまったら終わり……知ることが、罪だとでも……?」
「あぁ、それが最悪な理由だ。
本来の“真理を求めること”は、知ることはいいことのはずだ。
だが、“原罪”はその名の通り、知ることそのものが罪で、知っちまったら避けられない“罰”が与えられる……それは、透明だったこころに濁りを与えられたり、永遠だった生に限りを与えられたりだ。」
アイは狼狽して疑問を口にする。
「……でも、それに抗おうとする人たちはいなかったのか?」
ザミールはアイのような哀しみの凍りついた瞳で答えた。
「最初はそりゃあいたさ。決しての自分達はそんな悪徳には手を染めない、こころを穢すようなまねをしてまで、儲けたいとは、のし上がりたいとは……生きていたいとは思わないってなぁ……。
でも、他の奴らがどんな手を使ってでも生きるなかで、そんな態度をとってたらどうなると思う?」
「……それは、汚い手を使う奴らには絶対に勝てない。だって……だって、選択肢が限られるから。
あっちはルール無用で来るのに、こっちは自分達で課した厳しいルールのもと戦うしかないんだから。
だから、今の世の中悪い奴が勝つようにできてる……それぐらい、おれの短い生でも経験してきたよ……。」
「……そうだ。悲しいけど、そのとおりなんだよ……。
奴隷制に反対したやつは、奴隷を使って効率的に儲けるやつに負けて物乞いになり、売春をして楽に金を稼ぐことを拒んだ奴は、こころを汚してでも金が欲しいヤツらより稼げなくて、結局身体を売るようになる。」
「……善なることを志向して、そうして負けていった人たちは、その勇気ある人々は……今何処にいる?
勝ったのが悪徳まみれのミルヒシュトラーセ家なら、差別まみれの貴族どもなら……その方たちは今何処に?何処に消えたんだ……?善良なる人々は……?」
「……それが、俺が育ったスラムだ。存在ぐらいは知ってるだろう?」
「……いや、エレクトラ様はおれを別邸に閉じ込め、家庭教師にもあのお方がおれに知らせるのとを許した情報しか……教えられてない。
……それも、おそらく……歪められた情報を……?」
「……。あぁ……だろうな。オマエの反政府組織に対する先刻の言葉……“危険なテロリスト”は自分で判断したものじゃなくて、教えられたものだろう……?」
「……あぁ……。おれは反政府組織の人間と直接“対話”したこともねぇ……だけど、ミルヒシュトラーセ家を憎む、危険思想をもつ、極悪非道なテロリスト集団だと……そう思っている……?
……いや、思っていた。そう、教育されてきたからだ。
世界でいちばん大好きなおかあさまがそう言っていたし、誰よりも敬愛するおにいさまだって……誰よりもわたくしをみてくれる……おねえさまだって……そう言っていたから……。」
アイの素の口調が漏れる。自らを奮い立たせるために、エレクトラを模したものではなくなった。
そもそも戦うときにエレクトラを模していたのだって、受け入れがたい差別思想を自分に受け入れさせるためだったのかも知れない。
「……そういう意味じゃあオマエも被害者なのかもな。生まれたときから周りの全員がそう言ってりゃあそれが“常識”になる……俺達はその“常識”を“偏見”と呼ぶがな。」
「……じゃあおれは……わたくしは、何を信じればいい?何を疑えばいい?……わたくしは、わたくしは……。」
アイはふと、家庭教師をしてくれていた、ファントムの言葉を、聖別の儀前の最後の講義で教えてくれた言葉を思い出した。
目隠しをされたまました、あの時の会話を――
◇◆◇
「――いや……答えは何なのでしょうか?」
「教えない。軽々しく真理を求めようとするな。真理を求めるなら、“彷徨える跛行者”となる覚悟を持て。この世の問で正解があるものなど、数えるほどしかない。
重要なことは、答えのない問いに自分で答えること、もしくは死ぬまで答えを求め続けることだ。
教師の仕事は答えを教えることではない、“答えの求め方を教える”のだ。そして、真理を探し続けるという道を指し示すのみだ。自分の足で歩く方法を教える。手を引いて連れて行ったりはしない。」
◇◆◇
アイは考えた。
――あれは、あの時おかあさまに口止めをされていたファントム先生が、なんとかわたくしに教えようとしてくれていたのか?
制限された言葉のなかで、真理を求める姿勢を、そんな事をすればファントム先生の身が、御身が危険に晒されるかも知れないと承知で……?
だからわたくしは、聖別の儀ではるひをちゃんを殺さずにすんだのか?
……だからわたくしは……負けることができたのか?
――負けを認めることが。
先生が教えてくれたから、決してミルヒシュトラーセの考えを押し付けることなく、“答え”を押し付けることなく、真理の“求め方”を教えてくれたから、学校に行っても差別に疑問をいだけたのか?
エゴペーおねえさまの言うように、差別構造の内側にいながら、それを当たり前のことだと受け入れず、一度立ち止まる事ができたのか。
あぁ……ファントム先生に無性にお会いしたい。
今度は教わるばかりではなく、対等に“対話”をしてみたい。
でも、彼の教えに報いるなら、今わたくしがすべきことは――
◇◆◇
「わたくしが信じればいいのは、愛する人たちの言葉ではなく、自分の目で見たこと……?本で読んだことではなく、街に出て自分の手で触ったもの?
……わたくしが今すればいいのは、信じることではなく、疑うこと……?
歩みを続けることではなく、立ち止まる勇気をもつこと……?」
わたくしを見るザミール・カラマードの瞳が少し、でも確かに、同志を見つけたように輝いた気がした。
「……そうだ。……そうだ!
立ち止まるのは時に歩き出すより勇気が必要な時がある!!
皆と同じ方向に歩くのは簡単だ!
惰性で、慣性で歩けばいいんだからな。
だが、皆が進む中自分だけ立ち止まるのは勇気がいる!
取り残されるような恐れを抱くからだ!!
だがそれがなんだ!!
真理を求めるならすべてを疑え!!」
「……はい……わたくしはすべてを疑います……。
偉大なるフランス系地獄人、ルネ・デカルトのように……!
……敵にこんな事を言うのは変な気分ですが……ありがとうございます。
……目が覚めたような気分です。
……だが、しかし……おれ達はその道を違う運命にある。
理由は……もう言わなくても分かるな……?
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