14 / 59
第14話 ビギナーズラック
しおりを挟む
「……貴様……」
ダンテの言葉を挑発と取ったのか、ダンテの対面に立っている男子学生が怒りのあまり声を震わせる。
それほどダンテの態度と言動は度し難かった。
いくつもの殺意が矢となってダンテに突き刺さる中、ダンテはそんなことを全く意に介さず、今しがた借り受けたラケット――木で輪を作り、そこに腸で作ったガットを格子状に張った後、革を巻いた取っ手を取り付けた道具――をしげしげと観察している。
「おや、誤解させたのなら申し訳ない。私の領地ではこんな遊びをしたことが無くてね」
ダンテはラケットをひっくり返してみたり、ためしに振ってみたりしながら、臆することなくそう言ってのけた。
実際ダンテはこの球技を生涯で一度もやったことはない。
彼のいたスラムでは、布を固く丸めたボールをぶつけ合ったり蹴り合ったりする程度のことはあっても、道具を使って厳格なルールのもとに競い合うなど試そうとすらしなかった。
「はっ、テニスすら知らないのか、君は」
童顔の学生があざ笑う。
確かにテニスという競技があることすら知らないというのは、貴族の中でもめったにいない。
それ以前に、知らなければそれを口にせず、傍で見て覚えるか、事前に調べておくのが普通だ。
ダンテの言動は、常識以前の問題だった。
「なるほど、テニスと言うのですね」
ダンテが挑発でなく本当にテニスの存在を知らないと理解した人々のダンテを見る目は一変した。
コート内にいた四人はせせら笑いを浮かべ、悪意に満ちた視線を交わし合い、アンジェリカを含めた女性陣は一気に失望へと変わる。
そばで様子をうかがっていたアルですら作戦の失敗を確信してしまう。
今、ダンテの評価は地に落ちただけでは飽き足らず、地面を這いつくばっていた。
「じゃあテニスのやり方を教えてやろうか?」
「いえ、見ていたので大体は分かりますよ。ボールを相手コートへ打ち返せばよいのでしょう」
「よく知ってるじゃないか。ならラケットの使い方は教えなくていいな」
男子学生たちはもはやダンテのことを子どもの様に扱っていた。
もはやダンテは敵ではないと侮り、どう可愛がってやろうかなどとすら考えていそうだった。
「よし、じゃあ私だけで稽古をつけてやろう」
「ええ、ありがとうございます。ぜひ」
最初にダンテへ突っかかって来た、童顔の男子学生だけがコートに残り、他の3人は顔に下卑た笑いを浮かべながら観衆と混ざる。
ダンテの無様な醜態を見学しようとでもいうのだろう。
「では、私からでいいですね」
「いつでも」
ダンテは地面に転がっていたボールを手に取ると、コートの端へ移動する。
童顔の学生が構えるのを待ってから、下手でもってボールをゆっくり打ち上げた。
動物の腸に空気を詰めて作られた楕円状のボールは、放物線を描いて宙を飛ぶと、センターラインを越えて童顔の学生のところにまで届く。
「よーし、きちんとサーブができるなんてうまいじゃないか」
「いえいえ」
童顔の学生は余裕の笑みを浮かべながら、ダンテと同じく下手で打ち返す。
それをまたダンテが打ち返し……ぽーん、ぽーんと眠気を誘う音を響かせながら、しばらくラリーが続く。
二人の間にはある程度の真剣さこそあれど精神を削り合うような緊迫感はない。
試合ではなくただの戯れでしかなかった。
「慣れてきましたのでもう少し速度を上げても大丈夫ですか?」
十数回ほどラリーを続けたところでダンテがそんな提案をする。
しかし、童顔の学生からすればそれは失笑物でしかなかったのか、しししっと意地の悪い笑い声をあげながら首肯した。
彼にとってはダンテは遊んであげている相手であり、速度を上げたところでたいしたことはない。
周りも同様のことを感じていたのか、馬鹿にするようなヤジが飛ぶ。
誰もかれもがダンテのことを完全に舐めきっていた。
――ダンテの目論見通りであるとも知らず。
「しっ」
ダンテの口から鋭い息吹が漏れ、それと同時に彼の体が陽炎の様に揺らぐ。
瞬きする間にボールの下に潜り込んだダンテは、初めて直上からラケットを振り下ろす。
ラケットは風切り音を上げながらボールを叩き――。
「え?」
童顔の学生がつぶやいた時には、既にボールは地面を転がっていた。
もちろん、彼の足元を。
油断しきっていた童顔の学生には、ダンテの放った強烈なスマッシュに反応すらできなかったのだ。
ダンテは悠然と一礼してから自信たっぷりの笑みを浮かべ、
「おや、もう少し遅くした方がよろしいですか?」
と言い放った。
もちろんこの挑発を受けた童顔の学生は怒り心頭に発すると、地団太を踏みながらダンテに指を突きつける。
「き、君は初めてと言ったじゃないか。嘘をついたな!!」
「嘘などついていませんよ。やり方や競技の名前を知ったのもこの中庭に入ってですから」
ダンテは一言も嘘をついてはいない。
実際にやり方を知ったのもアルに聞いてからだし、名称も学生の口から聞いたのが初だ。
ダンテはただ見たことがあっただけ。
「存外簡単な競技ですね」
ダンテは2週間以上前から己の部屋に引きこもり、勉強に励んでいたが、その際、外を見渡せる窓際に座って行っていた。
もちろんそこから学校の中庭を見渡すことはできはしなかったが、寄宿舎の前で時折テニスで遊ぶ学生たちの姿ならば見ることができたのだ。
ダンテはそれによって大体のやり方を覚えていたし、有効な動き方を想定してもいた。
更にダンテは二階の窓へと瞬きする間に登るほどの身体能力や、平然と二階から飛び降りれるほどの脚力にバランス感覚をも持っている。
ダンテにとって学生のする遊び程度、造作もないことだった。
「そ、そんなことはないっ!」
学生は慌ててボールを拾い上げると、渾身の力を込めてサーブを行う。
ボールの速度は今までの比ではなく、流星の様に速く、真っすぐに飛ぶと、コート右隅を強襲した。
「やります……ねっ」
恐らく本気を出したと思われるボールに、ダンテは悠々と追いつくと鋭くラケットを振る。
バシッという、それまでとは比較にならないほど強い音が大気を揺らす。
逆襲したボールが来た時以上の速度で童顔の学生の下へと帰って行った。
「くっ」
もはや先ほどまでの緩い空気などどこかに消えてしまっていた。
全力のサーブを出した後で体勢が崩れていた童顔の学生は、苦し紛れにラケットを前に突き出し、なんとかボールを打ち返す。
勢いを失ったボールは、弧を描いてダンテのコートに戻っていき――。
「はっ!」
センターラインを越えたあたりでダンテが思い切りラケットを叩きつける。
もはや目にもとまらぬ速度になったボールは、反応すらできなかった学生の横を通り抜けてから地面に落ちた。
「レディ、楽しんでくれていますか?」
ダンテは変わらない笑みと余裕をもってアンジェリカへと問いかける。
しかし当のアンジェリカは、あまりの状況変化に思考が追い付いていなかったのか「ええ」と生返事をするだけだった。
「ま、待てっ! 今のは油断していただけだ。次からは本気を出してやるっ!!」
童顔の学生は、ダンテが初心者だからとおごり高ぶっていたため動きが悪かったのも事実だ。
一方、ダンテは基礎能力こそ高いものの、本当に初心者であるため、長引けばボロが出てくることもあるだろう。
もっとも、それだけのハンデがあってようやくいい勝負になるだろうとダンテは考えていた。
「ええ、期待しておりますよ」
ダンテは大きくうなずくと、コートの中心で腰を落としてどんな球が来ても返球できるように身構えた。
ダンテの言葉を挑発と取ったのか、ダンテの対面に立っている男子学生が怒りのあまり声を震わせる。
それほどダンテの態度と言動は度し難かった。
いくつもの殺意が矢となってダンテに突き刺さる中、ダンテはそんなことを全く意に介さず、今しがた借り受けたラケット――木で輪を作り、そこに腸で作ったガットを格子状に張った後、革を巻いた取っ手を取り付けた道具――をしげしげと観察している。
「おや、誤解させたのなら申し訳ない。私の領地ではこんな遊びをしたことが無くてね」
ダンテはラケットをひっくり返してみたり、ためしに振ってみたりしながら、臆することなくそう言ってのけた。
実際ダンテはこの球技を生涯で一度もやったことはない。
彼のいたスラムでは、布を固く丸めたボールをぶつけ合ったり蹴り合ったりする程度のことはあっても、道具を使って厳格なルールのもとに競い合うなど試そうとすらしなかった。
「はっ、テニスすら知らないのか、君は」
童顔の学生があざ笑う。
確かにテニスという競技があることすら知らないというのは、貴族の中でもめったにいない。
それ以前に、知らなければそれを口にせず、傍で見て覚えるか、事前に調べておくのが普通だ。
ダンテの言動は、常識以前の問題だった。
「なるほど、テニスと言うのですね」
ダンテが挑発でなく本当にテニスの存在を知らないと理解した人々のダンテを見る目は一変した。
コート内にいた四人はせせら笑いを浮かべ、悪意に満ちた視線を交わし合い、アンジェリカを含めた女性陣は一気に失望へと変わる。
そばで様子をうかがっていたアルですら作戦の失敗を確信してしまう。
今、ダンテの評価は地に落ちただけでは飽き足らず、地面を這いつくばっていた。
「じゃあテニスのやり方を教えてやろうか?」
「いえ、見ていたので大体は分かりますよ。ボールを相手コートへ打ち返せばよいのでしょう」
「よく知ってるじゃないか。ならラケットの使い方は教えなくていいな」
男子学生たちはもはやダンテのことを子どもの様に扱っていた。
もはやダンテは敵ではないと侮り、どう可愛がってやろうかなどとすら考えていそうだった。
「よし、じゃあ私だけで稽古をつけてやろう」
「ええ、ありがとうございます。ぜひ」
最初にダンテへ突っかかって来た、童顔の男子学生だけがコートに残り、他の3人は顔に下卑た笑いを浮かべながら観衆と混ざる。
ダンテの無様な醜態を見学しようとでもいうのだろう。
「では、私からでいいですね」
「いつでも」
ダンテは地面に転がっていたボールを手に取ると、コートの端へ移動する。
童顔の学生が構えるのを待ってから、下手でもってボールをゆっくり打ち上げた。
動物の腸に空気を詰めて作られた楕円状のボールは、放物線を描いて宙を飛ぶと、センターラインを越えて童顔の学生のところにまで届く。
「よーし、きちんとサーブができるなんてうまいじゃないか」
「いえいえ」
童顔の学生は余裕の笑みを浮かべながら、ダンテと同じく下手で打ち返す。
それをまたダンテが打ち返し……ぽーん、ぽーんと眠気を誘う音を響かせながら、しばらくラリーが続く。
二人の間にはある程度の真剣さこそあれど精神を削り合うような緊迫感はない。
試合ではなくただの戯れでしかなかった。
「慣れてきましたのでもう少し速度を上げても大丈夫ですか?」
十数回ほどラリーを続けたところでダンテがそんな提案をする。
しかし、童顔の学生からすればそれは失笑物でしかなかったのか、しししっと意地の悪い笑い声をあげながら首肯した。
彼にとってはダンテは遊んであげている相手であり、速度を上げたところでたいしたことはない。
周りも同様のことを感じていたのか、馬鹿にするようなヤジが飛ぶ。
誰もかれもがダンテのことを完全に舐めきっていた。
――ダンテの目論見通りであるとも知らず。
「しっ」
ダンテの口から鋭い息吹が漏れ、それと同時に彼の体が陽炎の様に揺らぐ。
瞬きする間にボールの下に潜り込んだダンテは、初めて直上からラケットを振り下ろす。
ラケットは風切り音を上げながらボールを叩き――。
「え?」
童顔の学生がつぶやいた時には、既にボールは地面を転がっていた。
もちろん、彼の足元を。
油断しきっていた童顔の学生には、ダンテの放った強烈なスマッシュに反応すらできなかったのだ。
ダンテは悠然と一礼してから自信たっぷりの笑みを浮かべ、
「おや、もう少し遅くした方がよろしいですか?」
と言い放った。
もちろんこの挑発を受けた童顔の学生は怒り心頭に発すると、地団太を踏みながらダンテに指を突きつける。
「き、君は初めてと言ったじゃないか。嘘をついたな!!」
「嘘などついていませんよ。やり方や競技の名前を知ったのもこの中庭に入ってですから」
ダンテは一言も嘘をついてはいない。
実際にやり方を知ったのもアルに聞いてからだし、名称も学生の口から聞いたのが初だ。
ダンテはただ見たことがあっただけ。
「存外簡単な競技ですね」
ダンテは2週間以上前から己の部屋に引きこもり、勉強に励んでいたが、その際、外を見渡せる窓際に座って行っていた。
もちろんそこから学校の中庭を見渡すことはできはしなかったが、寄宿舎の前で時折テニスで遊ぶ学生たちの姿ならば見ることができたのだ。
ダンテはそれによって大体のやり方を覚えていたし、有効な動き方を想定してもいた。
更にダンテは二階の窓へと瞬きする間に登るほどの身体能力や、平然と二階から飛び降りれるほどの脚力にバランス感覚をも持っている。
ダンテにとって学生のする遊び程度、造作もないことだった。
「そ、そんなことはないっ!」
学生は慌ててボールを拾い上げると、渾身の力を込めてサーブを行う。
ボールの速度は今までの比ではなく、流星の様に速く、真っすぐに飛ぶと、コート右隅を強襲した。
「やります……ねっ」
恐らく本気を出したと思われるボールに、ダンテは悠々と追いつくと鋭くラケットを振る。
バシッという、それまでとは比較にならないほど強い音が大気を揺らす。
逆襲したボールが来た時以上の速度で童顔の学生の下へと帰って行った。
「くっ」
もはや先ほどまでの緩い空気などどこかに消えてしまっていた。
全力のサーブを出した後で体勢が崩れていた童顔の学生は、苦し紛れにラケットを前に突き出し、なんとかボールを打ち返す。
勢いを失ったボールは、弧を描いてダンテのコートに戻っていき――。
「はっ!」
センターラインを越えたあたりでダンテが思い切りラケットを叩きつける。
もはや目にもとまらぬ速度になったボールは、反応すらできなかった学生の横を通り抜けてから地面に落ちた。
「レディ、楽しんでくれていますか?」
ダンテは変わらない笑みと余裕をもってアンジェリカへと問いかける。
しかし当のアンジェリカは、あまりの状況変化に思考が追い付いていなかったのか「ええ」と生返事をするだけだった。
「ま、待てっ! 今のは油断していただけだ。次からは本気を出してやるっ!!」
童顔の学生は、ダンテが初心者だからとおごり高ぶっていたため動きが悪かったのも事実だ。
一方、ダンテは基礎能力こそ高いものの、本当に初心者であるため、長引けばボロが出てくることもあるだろう。
もっとも、それだけのハンデがあってようやくいい勝負になるだろうとダンテは考えていた。
「ええ、期待しておりますよ」
ダンテは大きくうなずくと、コートの中心で腰を落としてどんな球が来ても返球できるように身構えた。
0
あなたにおすすめの小説
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした
タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる