52 / 59
第52話 帝国の歌姫は生涯を捧ぐ
しおりを挟む
「……どちら様でしょうか?」
ダンテはあからさまな作り笑顔を浮かべながら面をあげる。
正面にはいつの間にか、絶世の貴公子とも評すべき男、ルドルフ・ギュンター・クロイツェフが立っていた。
「お初お目にかかるよ、ダンテくん。私はルドルフという名前でね。お隣のお嬢さんから聞いたことはないかな?」
ルドルフとダンテは、公式には初対面である。
だが、こうもぬけぬけと、一切不自然なところなく嘘をついてのけるとは、ルドルフもダンテ同様に詐欺師としての素質があるのだろう。
政争に明け暮れ、息をするように嘘をついて回っているために鍛えられただけかもしれないが。
「ルドルフ、さま……」
道具として使われるだけの存在であるアンジェリカも、さすがに父親の政敵であるルドルフの名前と顔くらいは知っていたらしい。
警戒心をあらわにしたのか、ダンテの腕がきゅっと締め付けられた。
ダンテは一度アンジェリカの手に自らの手を添え、口の動きだけで「安心して」と伝えてからルドルフへと正対する。
「クロイツェフ殿下、お噂はかねがね伺っております」
ルドルフは、例え庶子であろうと対外的には殿下である。
絶対に継ぐことはないとしても、形だけは継承権を持ち、相応の権力と財力も持っていた。
「初めまして」
ダンテは型通りの返事をしつつ、型通りの握手を交わす。
アンジェリカも渋々ながらカーテシーを行ったのだった。
「それで、殿下ともあろうお方がお声をかけてくださるなど、如何なる御用でらっしゃるのですか?」
ダンテはそれとわかるほどの作った笑みで、言外にルドルフが話しかけてきた理由を問う。
本来は、ルドルフとダンテには一切の繋がりがあってはならないのだ。
それこそ匂わせでもしてはならないほどに。
「いやいや、君は私の従弟を名乗ったのだろう? 興味を持たれて当然とは思わないかね?」
「……ずいぶんと良い耳をお持ちの様ですね」
ルドルフはこの茶番を心底楽しんでいるのか、クックッと声を抑えながら笑う。
「まあね。それが私の特技なのだよ」
これはダンテとのやり取り自体が面白かったわけではない。
ダンテがブルームバーグ伯爵家と戦っているのを最前列で鑑賞できるのが楽しくて仕方がないのだ。
「さて、君は……」
ルドルフは一度ジロジロとダンテの面貌を無遠慮に眺めた後、アンジェリカへと視線を移す。
そして、
「どうかな? 私の方が美しいとは思わないかい?」
などと意地の悪い質問を仕掛ける。
別段、本気でルドルフがそんなことを思っているわけではないだろうが、そう言うと、アンジェリカが釣れると分かっているからだ。
「そんな事、絶対にありませんわ」
ダンテが止める間もなく、アンジェリカは眉を吊り上げて怒りをあらわにする。
「ダンテさまの方が、絶対に美しうございますっ」
「アンジェ」
中庭にはダンテたち以外にも多くの貴族たちが居並んでいる。
多少の会話こそ聞こえてくるものの、基本的には全員が皇帝のお言葉が終わるのを静かに待っているのだ。
そんな中で、騒動を起こされるのはマイナスでしかなかった。
「そう言ってくれるのは嬉しいけれど……」
ダンテは立てた人差し指を唇に持っていき、しー、とアンジェリカを宥めてからルドルフへ非難のこもった視線を向ける。
「クロイツェフ殿下」
「ルドルフでいいよ」
言葉を遮られ、ダンテはわざとらしくため息をつく。
「ルドルフ殿下。陛下のお言葉がいただけたとのことですから、私たちはこれで失礼致します。お義父上をお迎えなければなりませんので」
「おや、終わったのは私だけだよ。言ってなかったかな?」
「…………ひとことも」
ルドルフがただの庶子でありながらここまでの力を持つに至ったのは、ひとえに皇帝からの寵愛を一身に受けたからだ。
異常とも思えるほど特別扱いを受けて裏では口さがない連中が色々と噂していたが、ルドルフ自身の才覚は本物だろう。
「お嬢さん。考えていることが顔に出ているけれど、それは間違いだと言わせてもらおうかな。陛下からの贈り物を君たちへ渡すために、私はここに居るんだ」
アンジェリカの方がダンテよりももっと露骨なことを考えていたのか、ルドルフは皮肉げな表情を浮かべる。
その瞳には、ダンテに向けて笑いかける時のものとは違う、明らかに冷たい感情が宿っていた。
「……そう、ですの……」
ルドルフの瞳に圧され、アンジェリカは緊張した面持ちでうなずく。
政争における道具としてしか扱われないアンジェリカと、前線で戦い続けるルドルフとでは役者が違っていた。
「……それで、贈り物とはなんですか?」
アンジェリカを背中にかばったダンテが、ルドルフへと問い返すと、彼の瞳から一瞬で圧が消え去る。
「うん? まあ……聞けばわかるよ」
「聞く?」
ルドルフはそう言うと、城と中庭を繋ぐ門の方へと視線を向けた。
ダンテとアンジェリカもそれにつられるようにして同じ方向へと向くと――。
――その瞬間、世界が静止した。
聞こえて来たのは、女性のものと思しき歌声で、楽器による伴奏で飾られてもいない生の声だ。
しかし、それはこの世のものと思えないほど美しい至上の旋律であり、聴き入る者たち全てを音楽の世界へと引きずり込むほどの力があった。
「――――っ」
ダンテは思わず息を呑み、ルドルフと話していたことも忘れて歌声に聴き惚れる。
かつてダンテは貴族たちのダンスを偽物と嘲笑うような言動を取ったことがあった。
ただ、もしこの歌を聴いていれば、そんなことなど言えなかったに違いない。
たった一度聴いただけで、価値観を根底から覆してしまうほど、この歌声はダンテの心を震わせたのだった。
歌が終わってもなお言葉を発することすらはばかられ、しばらくの間誰しもが息をひそめていた。
そして、十分な間が空いて歌が終わったことを聴衆が十分に確信してから、万雷の拍手が鳴り響いた。
「贈り物は気に入ってもらえたようだね」
「…………はい」
ルドルフの言葉で、ようやく自分が話せることを思い出したかのように、ダンテはゆっくりと頷く。
それに満足したのか、ルドルフは笑顔で「よかった」と呟いた。
「あ、あの……今のがもしや歌姫さまで……?」
アンジェリカは先ほどルドルフに圧倒されたことすら忘れ、勢い込んで問いかける。
先ほどの歌声で、アンジェリカもそれほどの衝撃を受けてしまったのだろう。
ダンテのように、その界隈に疎い者であっても歌姫とまで言われる理由は推し量れる。
ただその実力で以って姫とまで讃えられているのだ。
「ナターリエもそう言われているみたいだね」
先ほどの贈り物発言といい、今の言動といい、まるでその人物が既知の存在であるかのような様子であった。
「もしかして……」
そのことはアンジェリカも察したようで、何事かルドルフに言いかけて口ごもる。
父の政敵であることと、自分の興味である事実が葛藤となってアンジェリカの中でせめぎ合っているのだろう。
しかし、やはり好奇心には勝てなかったのか、意を決したように面をあげる。
「その、歌姫さまとルドルフさまは、お知り合いなのですか?」
ルドルフは、いたずらっ子というより獲物を前にした猫のような、好奇と嗜虐の入り混じった目つきでアンジェリカを見る。
「知りたいかい?」
「ええ、まあ……」
曖昧にうなずいたアンジェリカへ、ルドルフは何も言葉を発さず軽く肩をすくめて、歌が聞こえて来た方角へちらりと視線を向ける。
視線の方角からは、どよめきの波のようなものが、だんだんとこちらへ近づいてくるのが感じられた。
「ナターリエは私と同じ孤児院で育った子どもでね。まあ、私にとっては……勝手に後ろをついてくる子猫みたいな存在だよ」
家族と評さないのは、ナターリエに対して情を持たないのか、それとも持ってはいけないと考えているのか……。
「私のことを慕ってくれている……らしい」
ルドルフには、歌姫とまで呼ばれている人物から好意を向けられていても、それを受け入れるつもりはないらしい
ルドルフの瞳は無感情に近く、呟く彼の声にはどこか申し訳なさそうな響きが混じっていた。
「私の、歌が好きだと言ったその言葉だけを心のよりどころにして、歌うことだけに自分の人生を捧げ、血のにじむような努力を重ね、あそこにまで至った」
愛とは凄いね、なんて、ルドルフはどこか他人ごとのように呟く。
それでダンテは理解した。
ルドルフは、好きとか嫌いとか、愛しているとかいないとか、そういうのとは全く違うということを。
恐らくルドルフの中にそういう感情が無いのだ。
だから、応えられない。
ダンテがベアトリーチェの事を好きで好きでたまらないのに、それでも応えられないのとは真逆だった。
「君たちは、自分の全てを誰かに捧げられる理由が分かるかな? 本当の意味で知っているかな?」
ルドルフの問いかけは、分からないから聞いている、そんな雰囲気だった。
「…………」
愛のために自分を捨てられなかったダンテには、それに対する返答を持ち合わせていない。
ただ、アンジェリカは無言のままこくりと首を縦に振ったのだった。
ダンテはあからさまな作り笑顔を浮かべながら面をあげる。
正面にはいつの間にか、絶世の貴公子とも評すべき男、ルドルフ・ギュンター・クロイツェフが立っていた。
「お初お目にかかるよ、ダンテくん。私はルドルフという名前でね。お隣のお嬢さんから聞いたことはないかな?」
ルドルフとダンテは、公式には初対面である。
だが、こうもぬけぬけと、一切不自然なところなく嘘をついてのけるとは、ルドルフもダンテ同様に詐欺師としての素質があるのだろう。
政争に明け暮れ、息をするように嘘をついて回っているために鍛えられただけかもしれないが。
「ルドルフ、さま……」
道具として使われるだけの存在であるアンジェリカも、さすがに父親の政敵であるルドルフの名前と顔くらいは知っていたらしい。
警戒心をあらわにしたのか、ダンテの腕がきゅっと締め付けられた。
ダンテは一度アンジェリカの手に自らの手を添え、口の動きだけで「安心して」と伝えてからルドルフへと正対する。
「クロイツェフ殿下、お噂はかねがね伺っております」
ルドルフは、例え庶子であろうと対外的には殿下である。
絶対に継ぐことはないとしても、形だけは継承権を持ち、相応の権力と財力も持っていた。
「初めまして」
ダンテは型通りの返事をしつつ、型通りの握手を交わす。
アンジェリカも渋々ながらカーテシーを行ったのだった。
「それで、殿下ともあろうお方がお声をかけてくださるなど、如何なる御用でらっしゃるのですか?」
ダンテはそれとわかるほどの作った笑みで、言外にルドルフが話しかけてきた理由を問う。
本来は、ルドルフとダンテには一切の繋がりがあってはならないのだ。
それこそ匂わせでもしてはならないほどに。
「いやいや、君は私の従弟を名乗ったのだろう? 興味を持たれて当然とは思わないかね?」
「……ずいぶんと良い耳をお持ちの様ですね」
ルドルフはこの茶番を心底楽しんでいるのか、クックッと声を抑えながら笑う。
「まあね。それが私の特技なのだよ」
これはダンテとのやり取り自体が面白かったわけではない。
ダンテがブルームバーグ伯爵家と戦っているのを最前列で鑑賞できるのが楽しくて仕方がないのだ。
「さて、君は……」
ルドルフは一度ジロジロとダンテの面貌を無遠慮に眺めた後、アンジェリカへと視線を移す。
そして、
「どうかな? 私の方が美しいとは思わないかい?」
などと意地の悪い質問を仕掛ける。
別段、本気でルドルフがそんなことを思っているわけではないだろうが、そう言うと、アンジェリカが釣れると分かっているからだ。
「そんな事、絶対にありませんわ」
ダンテが止める間もなく、アンジェリカは眉を吊り上げて怒りをあらわにする。
「ダンテさまの方が、絶対に美しうございますっ」
「アンジェ」
中庭にはダンテたち以外にも多くの貴族たちが居並んでいる。
多少の会話こそ聞こえてくるものの、基本的には全員が皇帝のお言葉が終わるのを静かに待っているのだ。
そんな中で、騒動を起こされるのはマイナスでしかなかった。
「そう言ってくれるのは嬉しいけれど……」
ダンテは立てた人差し指を唇に持っていき、しー、とアンジェリカを宥めてからルドルフへ非難のこもった視線を向ける。
「クロイツェフ殿下」
「ルドルフでいいよ」
言葉を遮られ、ダンテはわざとらしくため息をつく。
「ルドルフ殿下。陛下のお言葉がいただけたとのことですから、私たちはこれで失礼致します。お義父上をお迎えなければなりませんので」
「おや、終わったのは私だけだよ。言ってなかったかな?」
「…………ひとことも」
ルドルフがただの庶子でありながらここまでの力を持つに至ったのは、ひとえに皇帝からの寵愛を一身に受けたからだ。
異常とも思えるほど特別扱いを受けて裏では口さがない連中が色々と噂していたが、ルドルフ自身の才覚は本物だろう。
「お嬢さん。考えていることが顔に出ているけれど、それは間違いだと言わせてもらおうかな。陛下からの贈り物を君たちへ渡すために、私はここに居るんだ」
アンジェリカの方がダンテよりももっと露骨なことを考えていたのか、ルドルフは皮肉げな表情を浮かべる。
その瞳には、ダンテに向けて笑いかける時のものとは違う、明らかに冷たい感情が宿っていた。
「……そう、ですの……」
ルドルフの瞳に圧され、アンジェリカは緊張した面持ちでうなずく。
政争における道具としてしか扱われないアンジェリカと、前線で戦い続けるルドルフとでは役者が違っていた。
「……それで、贈り物とはなんですか?」
アンジェリカを背中にかばったダンテが、ルドルフへと問い返すと、彼の瞳から一瞬で圧が消え去る。
「うん? まあ……聞けばわかるよ」
「聞く?」
ルドルフはそう言うと、城と中庭を繋ぐ門の方へと視線を向けた。
ダンテとアンジェリカもそれにつられるようにして同じ方向へと向くと――。
――その瞬間、世界が静止した。
聞こえて来たのは、女性のものと思しき歌声で、楽器による伴奏で飾られてもいない生の声だ。
しかし、それはこの世のものと思えないほど美しい至上の旋律であり、聴き入る者たち全てを音楽の世界へと引きずり込むほどの力があった。
「――――っ」
ダンテは思わず息を呑み、ルドルフと話していたことも忘れて歌声に聴き惚れる。
かつてダンテは貴族たちのダンスを偽物と嘲笑うような言動を取ったことがあった。
ただ、もしこの歌を聴いていれば、そんなことなど言えなかったに違いない。
たった一度聴いただけで、価値観を根底から覆してしまうほど、この歌声はダンテの心を震わせたのだった。
歌が終わってもなお言葉を発することすらはばかられ、しばらくの間誰しもが息をひそめていた。
そして、十分な間が空いて歌が終わったことを聴衆が十分に確信してから、万雷の拍手が鳴り響いた。
「贈り物は気に入ってもらえたようだね」
「…………はい」
ルドルフの言葉で、ようやく自分が話せることを思い出したかのように、ダンテはゆっくりと頷く。
それに満足したのか、ルドルフは笑顔で「よかった」と呟いた。
「あ、あの……今のがもしや歌姫さまで……?」
アンジェリカは先ほどルドルフに圧倒されたことすら忘れ、勢い込んで問いかける。
先ほどの歌声で、アンジェリカもそれほどの衝撃を受けてしまったのだろう。
ダンテのように、その界隈に疎い者であっても歌姫とまで言われる理由は推し量れる。
ただその実力で以って姫とまで讃えられているのだ。
「ナターリエもそう言われているみたいだね」
先ほどの贈り物発言といい、今の言動といい、まるでその人物が既知の存在であるかのような様子であった。
「もしかして……」
そのことはアンジェリカも察したようで、何事かルドルフに言いかけて口ごもる。
父の政敵であることと、自分の興味である事実が葛藤となってアンジェリカの中でせめぎ合っているのだろう。
しかし、やはり好奇心には勝てなかったのか、意を決したように面をあげる。
「その、歌姫さまとルドルフさまは、お知り合いなのですか?」
ルドルフは、いたずらっ子というより獲物を前にした猫のような、好奇と嗜虐の入り混じった目つきでアンジェリカを見る。
「知りたいかい?」
「ええ、まあ……」
曖昧にうなずいたアンジェリカへ、ルドルフは何も言葉を発さず軽く肩をすくめて、歌が聞こえて来た方角へちらりと視線を向ける。
視線の方角からは、どよめきの波のようなものが、だんだんとこちらへ近づいてくるのが感じられた。
「ナターリエは私と同じ孤児院で育った子どもでね。まあ、私にとっては……勝手に後ろをついてくる子猫みたいな存在だよ」
家族と評さないのは、ナターリエに対して情を持たないのか、それとも持ってはいけないと考えているのか……。
「私のことを慕ってくれている……らしい」
ルドルフには、歌姫とまで呼ばれている人物から好意を向けられていても、それを受け入れるつもりはないらしい
ルドルフの瞳は無感情に近く、呟く彼の声にはどこか申し訳なさそうな響きが混じっていた。
「私の、歌が好きだと言ったその言葉だけを心のよりどころにして、歌うことだけに自分の人生を捧げ、血のにじむような努力を重ね、あそこにまで至った」
愛とは凄いね、なんて、ルドルフはどこか他人ごとのように呟く。
それでダンテは理解した。
ルドルフは、好きとか嫌いとか、愛しているとかいないとか、そういうのとは全く違うということを。
恐らくルドルフの中にそういう感情が無いのだ。
だから、応えられない。
ダンテがベアトリーチェの事を好きで好きでたまらないのに、それでも応えられないのとは真逆だった。
「君たちは、自分の全てを誰かに捧げられる理由が分かるかな? 本当の意味で知っているかな?」
ルドルフの問いかけは、分からないから聞いている、そんな雰囲気だった。
「…………」
愛のために自分を捨てられなかったダンテには、それに対する返答を持ち合わせていない。
ただ、アンジェリカは無言のままこくりと首を縦に振ったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる