12 / 22
12
しおりを挟む
湖から離れ暫く行ったところで止まると、ルカは馬を降り乗ったままのスヴェトラーナを見上げた。
「あの、俺は、そんなつもりでは……」
アクサナとのことを説明しようとしたのだが、上手く言葉が出てこない。
元々あれはアクサナが一方的にルカに迫っていただけで、ルカがいい訳のようなことをする必要はないのだ。
しかしルカはスヴェトラーナに誤解されたと思っていた。
スヴェトラーナの寝ている横で今日知り合ったばかりの女性と不適切な行為をしようとしていたと思われたのではと焦っているのだ。
そうじゃないと説明したいのだったが、どう言えばいいのかわからなかった。
ただこれ以上アクサナと一緒にいたくなかったし、気まずいところへスヴェトラーナを置いておけなかった。
だから逃げたのだ。スヴェトラーナを連れてアクサナから、あの場所から。
「勝手に担ぎ上げてすみません……。ただ、本当に、あの、俺はそんなんじゃなくて……」
ルカは顔も耳も真っ赤にしてなんとか伝えようとするのだが、言葉にならない。
スヴェトラーナはショックを受けていた。
ルカがあのままアクサナと関係を持ってしまうかもしれないと思って固まっていたのだ。
そんなことは堪えられない。
自分が愛されたいと願う男性が他の女性に触れるのを知るのも辛いのに、それがすぐ側でされたのでは。
ルカは拒んでいたが、過酷な旅でルカは常に緊張している。
それがアクサナによって紛らわせることを選んだとしても、アクサナも求めている状況ではそれを責めることは出来ない。
アクサナが初対面なのにルカを欲しがった気持ちがわかる。
ルカは真面目で素敵な青年だ。背も高く顔も穏やかで、喋り方も優しい。
この旅が終わりルカの言う『身の丈に合った暮らし』を始めたら、きっとアクサナのようにルカを欲しがる女性はすぐに現れるだろう。
そんな女性と人生を共に歩んでいくのはルカが手に入れる出来る幸せなんだろう。
それが私ではだめなのだろうか……。
亡命が受け入れられたとしてもどのような扱いになるかはわからない。
もしそれなりの保護をしてもらえたとしても、スヴェトラーナはそれを捨てられると思っている。
スヴェトラーナの望みはひとつだけ。ルカだけだ。
アクサナに嫉妬して思いついたことではない。簡単に考えているわけではない。
生きてこの旅を終えられても、ルカのいないこの先の人生を考えたくないのだ。
この緊迫した毎日で頼るただひとりのひとだから勘違いしてしまっているわけじゃないと確信している。
ただルカを愛してしまった。ルカに愛してほしい。
「ルカ、わたしではだめですか?」
「……姫様?」
「アクサナと、しようとしたこと、私ではだめですか?」
「姫!」
ルカはスヴェトラーナが何を言い出すのかと驚愕した。
ルカは誰かとそんなことがしたかったわけではない。
それがスヴェトラーナとなどとは、想像すらしない。
スヴェトラーナの顔が真っ赤に染まっている。
自分が何を言っているのかわかっているからだ。
こんなことはもちろん誰にも言ったことはない。
ルカだからかき集めた勇気で言ったのだ。
スヴェトラーナは必死だった。
「な・なにを言い出すのですか! そんな、俺そんなんじゃありません! あれは、アクサナが絡んで、いや、からかったのかもしれないですけど……」
ルカはしたいわけじゃなかったとこを伝えたいが、動揺してただでさえ上手く言えないのに大混乱だ。
スヴェトラーナが手を伸ばした。
ルカは馬を降りるのだと気付き、動揺する頭のまま腕を支えて降ろした。
降ろされたスヴェトラーナはそのままの勢いでルカの胸に飛び込んだ。
胸に飛び込んで来たスヴェトラーナにルカは更に動揺し、焦り、どうしたらいいのかわからない。
「アクサナがルカとそういうこと……するのが嫌でした」
「し! していません!」
「ルカを温めるのは私がしたいのです。私ではルカを温められませんか?」
スヴェトラーナはルカの身体にしがみついて言った。
必死だった。伝わって欲しくて身体をルカに投げ出しているのだ。
ルカは完全に冷静さを失っていた。
手が宙を舞う。どこにどうしたらいいのかわからなくなっているのだ。
こんな状態でスヴェトラーナに触ることが出来ない。
「ルカを愛してしまったのです。ルカに、愛されたいのです」
「姫!」
「本当です。ルカを愛してはいけませんか?」
いけないに決まっている。
公女が最下層の兵士を愛するなんて話は許されることではない。
そんなことはスヴェトラーナだってわかっていいるはずだ。
もちろんルカもわかっている。だから必死で想いを押さえて。
なのにこんな風に言われてしまったら、わずかに残っていた冷静な思考まですべて停止してしまう。
胸の中に飛び込んで来た女性が。
なにも持たないルカが唯一持つことの出来た忠誠を誓う主が。
なにも持たないルカが唯一持つ光と崇める女性が。
初めて女性を愛おしいと思い、しかしそれはいけない事だと必死でその想いを消そうとしていたというのに。
ルカを愛し、ルカに愛されたいと言ったのだ。
自分の身を投げ出して、確かにそう言ったのだ。
スヴェトラーナが。ルカが唯一愛しいと思うスヴェトラーナが。
「あ!」
ルカは叫び、胸の中のスヴェトラーナを抱きしめた。
今のルカは真っ白だった。
あれほど弁えなくてはいけないと思っていた感情をスヴェトラーナの言葉で崩壊させ、過去も未来もなにも考えずただ本能のままにスヴェトラーナを抱きしめた。
ルカの忠誠を受け入れた唯ひとりのスヴェトラーナにルカ自身に愛されたいと訴えられて、立場も理性も吹き飛んでしまった。
スヴェトラーナを受け止める事だけしか今のルカにはない。
胸の中に閉じ込めて、もう離さないとばかりにきつく閉じ込めて。
スヴェトラーナの命を自分のもののように抱きしめた。
ルカのすべてが今、腕の中にある。
必死でしがみついたスヴェトラーナだったが、抱き返されルカの気持ちが身体の中に流れ込む。
ルカがスヴェトラーナを愛している。そう全身で訴えてきている。
溢れる。想いが溢れている。
ルカを、この愛を絶対に失いたくない。
ルカこそが今スヴェトラーナの生きるすべてだ。
「あの、俺は、そんなつもりでは……」
アクサナとのことを説明しようとしたのだが、上手く言葉が出てこない。
元々あれはアクサナが一方的にルカに迫っていただけで、ルカがいい訳のようなことをする必要はないのだ。
しかしルカはスヴェトラーナに誤解されたと思っていた。
スヴェトラーナの寝ている横で今日知り合ったばかりの女性と不適切な行為をしようとしていたと思われたのではと焦っているのだ。
そうじゃないと説明したいのだったが、どう言えばいいのかわからなかった。
ただこれ以上アクサナと一緒にいたくなかったし、気まずいところへスヴェトラーナを置いておけなかった。
だから逃げたのだ。スヴェトラーナを連れてアクサナから、あの場所から。
「勝手に担ぎ上げてすみません……。ただ、本当に、あの、俺はそんなんじゃなくて……」
ルカは顔も耳も真っ赤にしてなんとか伝えようとするのだが、言葉にならない。
スヴェトラーナはショックを受けていた。
ルカがあのままアクサナと関係を持ってしまうかもしれないと思って固まっていたのだ。
そんなことは堪えられない。
自分が愛されたいと願う男性が他の女性に触れるのを知るのも辛いのに、それがすぐ側でされたのでは。
ルカは拒んでいたが、過酷な旅でルカは常に緊張している。
それがアクサナによって紛らわせることを選んだとしても、アクサナも求めている状況ではそれを責めることは出来ない。
アクサナが初対面なのにルカを欲しがった気持ちがわかる。
ルカは真面目で素敵な青年だ。背も高く顔も穏やかで、喋り方も優しい。
この旅が終わりルカの言う『身の丈に合った暮らし』を始めたら、きっとアクサナのようにルカを欲しがる女性はすぐに現れるだろう。
そんな女性と人生を共に歩んでいくのはルカが手に入れる出来る幸せなんだろう。
それが私ではだめなのだろうか……。
亡命が受け入れられたとしてもどのような扱いになるかはわからない。
もしそれなりの保護をしてもらえたとしても、スヴェトラーナはそれを捨てられると思っている。
スヴェトラーナの望みはひとつだけ。ルカだけだ。
アクサナに嫉妬して思いついたことではない。簡単に考えているわけではない。
生きてこの旅を終えられても、ルカのいないこの先の人生を考えたくないのだ。
この緊迫した毎日で頼るただひとりのひとだから勘違いしてしまっているわけじゃないと確信している。
ただルカを愛してしまった。ルカに愛してほしい。
「ルカ、わたしではだめですか?」
「……姫様?」
「アクサナと、しようとしたこと、私ではだめですか?」
「姫!」
ルカはスヴェトラーナが何を言い出すのかと驚愕した。
ルカは誰かとそんなことがしたかったわけではない。
それがスヴェトラーナとなどとは、想像すらしない。
スヴェトラーナの顔が真っ赤に染まっている。
自分が何を言っているのかわかっているからだ。
こんなことはもちろん誰にも言ったことはない。
ルカだからかき集めた勇気で言ったのだ。
スヴェトラーナは必死だった。
「な・なにを言い出すのですか! そんな、俺そんなんじゃありません! あれは、アクサナが絡んで、いや、からかったのかもしれないですけど……」
ルカはしたいわけじゃなかったとこを伝えたいが、動揺してただでさえ上手く言えないのに大混乱だ。
スヴェトラーナが手を伸ばした。
ルカは馬を降りるのだと気付き、動揺する頭のまま腕を支えて降ろした。
降ろされたスヴェトラーナはそのままの勢いでルカの胸に飛び込んだ。
胸に飛び込んで来たスヴェトラーナにルカは更に動揺し、焦り、どうしたらいいのかわからない。
「アクサナがルカとそういうこと……するのが嫌でした」
「し! していません!」
「ルカを温めるのは私がしたいのです。私ではルカを温められませんか?」
スヴェトラーナはルカの身体にしがみついて言った。
必死だった。伝わって欲しくて身体をルカに投げ出しているのだ。
ルカは完全に冷静さを失っていた。
手が宙を舞う。どこにどうしたらいいのかわからなくなっているのだ。
こんな状態でスヴェトラーナに触ることが出来ない。
「ルカを愛してしまったのです。ルカに、愛されたいのです」
「姫!」
「本当です。ルカを愛してはいけませんか?」
いけないに決まっている。
公女が最下層の兵士を愛するなんて話は許されることではない。
そんなことはスヴェトラーナだってわかっていいるはずだ。
もちろんルカもわかっている。だから必死で想いを押さえて。
なのにこんな風に言われてしまったら、わずかに残っていた冷静な思考まですべて停止してしまう。
胸の中に飛び込んで来た女性が。
なにも持たないルカが唯一持つことの出来た忠誠を誓う主が。
なにも持たないルカが唯一持つ光と崇める女性が。
初めて女性を愛おしいと思い、しかしそれはいけない事だと必死でその想いを消そうとしていたというのに。
ルカを愛し、ルカに愛されたいと言ったのだ。
自分の身を投げ出して、確かにそう言ったのだ。
スヴェトラーナが。ルカが唯一愛しいと思うスヴェトラーナが。
「あ!」
ルカは叫び、胸の中のスヴェトラーナを抱きしめた。
今のルカは真っ白だった。
あれほど弁えなくてはいけないと思っていた感情をスヴェトラーナの言葉で崩壊させ、過去も未来もなにも考えずただ本能のままにスヴェトラーナを抱きしめた。
ルカの忠誠を受け入れた唯ひとりのスヴェトラーナにルカ自身に愛されたいと訴えられて、立場も理性も吹き飛んでしまった。
スヴェトラーナを受け止める事だけしか今のルカにはない。
胸の中に閉じ込めて、もう離さないとばかりにきつく閉じ込めて。
スヴェトラーナの命を自分のもののように抱きしめた。
ルカのすべてが今、腕の中にある。
必死でしがみついたスヴェトラーナだったが、抱き返されルカの気持ちが身体の中に流れ込む。
ルカがスヴェトラーナを愛している。そう全身で訴えてきている。
溢れる。想いが溢れている。
ルカを、この愛を絶対に失いたくない。
ルカこそが今スヴェトラーナの生きるすべてだ。
1
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
皇帝とおばちゃん姫の恋物語
ひとみん
恋愛
二階堂有里は52歳の主婦。ある日事故に巻き込まれ死んじゃったけど、女神様に拾われある人のお世話係を頼まれ第二の人生を送る事に。
そこは異世界で、年若いアルフォンス皇帝陛下が治めるユリアナ帝国へと降り立つ。
てっきり子供のお世話だと思っていたら、なんとその皇帝陛下のお世話をすることに。
まぁ、異世界での息子と思えば・・・と生活し始めるけれど、周りはただのお世話係とは見てくれない。
女神様に若返らせてもらったけれど、これといって何の能力もない中身はただのおばちゃんの、ほんわか恋愛物語です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
憧れと結婚〜田舎令嬢エマの幸福な事情〜
帆々
恋愛
エマは牧歌的な地域で育った令嬢だ。
父を亡くし、館は経済的に恵まれない。姉のダイアナは家庭教師の仕事のため家を出ていた。
そんな事情を裕福な幼なじみにからかわれる日々。
「いつも同じドレスね」。「また自分で縫ったのね、偉いわ」。「わたしだったらとても我慢できないわ」————。
決まった嫌味を流すことにも慣れている。
彼女の楽しみは仲良しの姉から届く手紙だ。
穏やかで静かな暮らしを送る彼女は、ある時レオと知り合う。近くの邸に滞在する名門の紳士だった。ハンサムで素敵な彼にエマは思わず恋心を抱く。
レオも彼女のことを気に入ったようだった。二人は親しく時間を過ごすようになる。
「邸に招待するよ。ぜひ家族に紹介したい」
熱い言葉をもらう。レオは他の女性には冷たい。優しいのは彼女だけだ。周囲も認め、彼女は彼に深く恋するように。
しかし、思いがけない出来事が知らされる。
「どうして?」
エマには出来事が信じられなかった。信じたくない。
レオの心だけを信じようとするが、事態は変化していって————。
魔法も魔術も出て来ない異世界恋愛物語です。古風な恋愛ものをお好きな方にお読みいただけたら嬉しいです。
ハッピーエンドをお約束しております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる