145 / 238
蠱惑の魔剣
沈黙の契約
しおりを挟む
ロッカたちが食事を始めると、ようやくラゼル王子たちがテントから現れた。カリスたち三名の顔色は冴えず、まるで夜通し精気でも吸われたかのように、ぼんやりとした様子で寝衣の上に一枚羽織っただけの姿だ。
「荷運び、食事の手配を」
「はい。すぐに準備いたします」
ノルドが小さく返事をして、背後で用意していた食器を手に取ると、ラゼルがちらと目を向けて言った。
「ああ、それとワインも」
……探索前に飲むつもりか? だが、咎めれば空気が悪くなるのは目に見えていた。ノルドは黙って数本の酒瓶を手渡す。補充が必要だな、と心のメモに書き込む。
「早朝から一仕事終わらせたからな」
そんな言葉を軽口で添えながら、ラゼルは満足げにコルクを抜いた。ロッカたちは礼儀正しく頭を下げるが、どこか釈然としない表情をしている。
「まあ、ゆっくり休んだらいいさ。それより、御礼の話なんだがな。せっかくこうして同行することになったんだし、君たち、我が冒険者パーティのサポートに加わらないか?」
軽い調子で言いながら、ラゼルは皆のグラスに酒を注いでいく。
「ですが……我々では、恐れ多いです」
ロッカが口を濁す。
「いや、戦闘は俺たちがやる。君たちは採掘と記録係でいい。稼げるぞ?」
「少し、考えさせてください」
それ以上は言えなかった。断れば面倒になる――そんな空気が、周囲に張り詰めていた。
「この後は寝るだけだろう? まあ、島主からの贈り物だし、みんなで飲もうじゃないか」
「ラゼル様、今日は採掘をして帰還する予定では?」ノルドは、意を決して尋ねた。
「なら、ゆっくり移動することにしよう」
その場しのぎの笑顔。その裏にある思惑は、相変わらず読めない。ノルドは、視線をそっとカリスたちへと向ける。だが、彼女たちは誰一人、目を合わせようとしなかった。
「……承知しました。それでは、明日早朝に出立へ変更します。あとで片付けますので、器はそのままで」
言い残し、ノルドがテントへ戻ろうとすると、フィオナに袖を引かれた。
「ノルド、お酒が足りないわ。もう少し出してくれる?」
「……どうぞ」
ノルドは黙って酒瓶を取り出す。内心では怒りが渦を巻いていた。だが、それを悟らせまいと、笑顔すら浮かべる。
「ごめんなさい」
フィオナが、ポツリと謝った。とても小さな声だった。
ノルドは、製薬作業をしながら頭を冷やすことにした。手元に薬草と器具を並べ、静かに作業を始める。外では、宴が続いていた。ラゼルに酒を注ぐカリスたちの姿が、影越しに揺れている。
――碌でもない冒険者でも、普通は探索中の体調を気にかけるもんだが。
やがて、喧騒が落ち着き、テントの外が静かになった。
様子を見に、ヴァルがひょいと出て行く。
「ワオーン!」
「はいはい、行くよ」
ノルドが顔を出すと、フィオナたちが片付けをしていた。
「すみません、本来は私の仕事なのに」
「何言ってるの。迷惑かけて、ごめんね。ついでに……お願いがあるの。私たちの寝るテント、空いてる?」
「……王子は?」
「寝かせたから。もう起きないわ。あとは私たち、ゆっくり眠りたいの」
「狭いですが、ひとつ空いています」
「ありがとう」
フィオナたちは足早にテントへと消えていった。その背中が、どこか逃げるように見えた。
しばらくすると、今度はカリスがやって来た。
「どうかしましたか?」
「迷惑かけて、ごめんなさい。一つだけお願いがあるの」
彼女はそっと、テーブルに薬玉を置いた。
「この薬……解毒薬を作ってもらえない?」
ノルドは眉をひそめた。黒く、鈍い光を帯びた薬玉。見覚えのない形だ。
「これは……何の薬ですか?」
「わからない。私の力じゃ……調べきれない」
彼女の声は、かすかに震えていた。
「カリスさん。あなたたちとラゼル王子の関係は……?」
「……ごめんなさい。言えないの。契約、なの」
その一言だけ残して、カリスは足早に去っていった。まるで誰かに見られているのを恐れるように。
ノルドは、静かに薬玉を見つめた。これは、ただの依頼品じゃない。
――とんでもない爆弾を、背負い込んだかもしれない。
彼は大切にしまい込むと、製薬作業を続けたか、ビュアンは隠れて、そのやりとりを鋭い目で見ていた。
※
「おはようございます」
ラゼルやロッカたちが目を覚ましたのは、もう夕方だった。
ノルドは、グラシアスから贈られた懐中時計を持っている。
ダンジョンでは、時間の感覚が失われやすい。ずっと暗い階層もあれば、今いるこの層のように、昼のように明るい階もある。
ロッカたちが危険に陥ったのは、ダンジョン特有の現象――二階層出口付近に魔物が溜まる習性――にも一因がある。
けれど、ノルドはそれ以上に、長時間の無理な行動こそが問題だと考えていた。
人は眠らなければ、正しい判断も無理も効かない。
ノルドもかつて、母セラに迷惑をかけて怒られていた。
「おい、荷運び、飯だ!」
「サンドイッチを作ってあります。先に装備を整えてください。ロッカさんたちの分もありますよ」
「すまない」
「昨日は、助けてくれてありがとう」
魔術師のリーヴァが、剣士ダミアーノと並んで頭を下げる。
「すっかり元気そうで何よりです。でも、魔力枯渇は危険です。これ、どうぞ」
ノルドは、小瓶に詰めた魔力回復薬を手渡した。リーヴァは少し戸惑ったが、目を伏せ、静かに受け取った。
「でも……」
「気にしないでください。昨日使った残りですから」
ノルドは微笑んだ。
「次からは、ギルドで買ってくださいね。良い薬、揃ってますから」
リーヴァは、はにかむように笑い返した。
このロッカ隊には、どこか、脆さがある。準備や安全を後回しにして、目先の利益を追っているように見える。
本当に優れたパーティは、命を削って金を稼ごうなどとは、思わない。
ノルドの脳裏に浮かんだのは、かつてシシルナ島に訪れた東方旅団の姿だった。
「なんだよ、今回の探索、赤字じゃないか?」
「いや、お前がポーション使いすぎなんだよ!」
「採掘の時間が短すぎるんだ!」
「……これじゃ防具の借金、返せねぇな」
「でも、無事戻れたんだから、それが一番だろ?」
精算のたびに言い争い、でも最後は、いつも笑い合っていた。
ノルドは彼らと旅をするうちに、効率よりも帰還を最優先にする在り方を学んだ。
自分の役割が、仲間を生かすことにあると、初めて理解したのもあの旅だった。
「じゃあ、ノルド。打ち上げだ。飯、奢らせてくれ!」
探索中にノルドが渡したポーション代も、すべて定価で買ってくれた。
荷運び代も安くはないはずなのに。
「でも……」
「今回も助かった。本当に感謝してる。……けど、受け取ってくれないと、俺たち、お前を雇えないんだ」
「……俺たちはまた、お前と旅がしたい。頼む」
東方旅団の隊長は、迷いもなく頭を下げた。
ノルドは、その額より少し低い位置でうなずいた。
「荷運び、食事の手配を」
「はい。すぐに準備いたします」
ノルドが小さく返事をして、背後で用意していた食器を手に取ると、ラゼルがちらと目を向けて言った。
「ああ、それとワインも」
……探索前に飲むつもりか? だが、咎めれば空気が悪くなるのは目に見えていた。ノルドは黙って数本の酒瓶を手渡す。補充が必要だな、と心のメモに書き込む。
「早朝から一仕事終わらせたからな」
そんな言葉を軽口で添えながら、ラゼルは満足げにコルクを抜いた。ロッカたちは礼儀正しく頭を下げるが、どこか釈然としない表情をしている。
「まあ、ゆっくり休んだらいいさ。それより、御礼の話なんだがな。せっかくこうして同行することになったんだし、君たち、我が冒険者パーティのサポートに加わらないか?」
軽い調子で言いながら、ラゼルは皆のグラスに酒を注いでいく。
「ですが……我々では、恐れ多いです」
ロッカが口を濁す。
「いや、戦闘は俺たちがやる。君たちは採掘と記録係でいい。稼げるぞ?」
「少し、考えさせてください」
それ以上は言えなかった。断れば面倒になる――そんな空気が、周囲に張り詰めていた。
「この後は寝るだけだろう? まあ、島主からの贈り物だし、みんなで飲もうじゃないか」
「ラゼル様、今日は採掘をして帰還する予定では?」ノルドは、意を決して尋ねた。
「なら、ゆっくり移動することにしよう」
その場しのぎの笑顔。その裏にある思惑は、相変わらず読めない。ノルドは、視線をそっとカリスたちへと向ける。だが、彼女たちは誰一人、目を合わせようとしなかった。
「……承知しました。それでは、明日早朝に出立へ変更します。あとで片付けますので、器はそのままで」
言い残し、ノルドがテントへ戻ろうとすると、フィオナに袖を引かれた。
「ノルド、お酒が足りないわ。もう少し出してくれる?」
「……どうぞ」
ノルドは黙って酒瓶を取り出す。内心では怒りが渦を巻いていた。だが、それを悟らせまいと、笑顔すら浮かべる。
「ごめんなさい」
フィオナが、ポツリと謝った。とても小さな声だった。
ノルドは、製薬作業をしながら頭を冷やすことにした。手元に薬草と器具を並べ、静かに作業を始める。外では、宴が続いていた。ラゼルに酒を注ぐカリスたちの姿が、影越しに揺れている。
――碌でもない冒険者でも、普通は探索中の体調を気にかけるもんだが。
やがて、喧騒が落ち着き、テントの外が静かになった。
様子を見に、ヴァルがひょいと出て行く。
「ワオーン!」
「はいはい、行くよ」
ノルドが顔を出すと、フィオナたちが片付けをしていた。
「すみません、本来は私の仕事なのに」
「何言ってるの。迷惑かけて、ごめんね。ついでに……お願いがあるの。私たちの寝るテント、空いてる?」
「……王子は?」
「寝かせたから。もう起きないわ。あとは私たち、ゆっくり眠りたいの」
「狭いですが、ひとつ空いています」
「ありがとう」
フィオナたちは足早にテントへと消えていった。その背中が、どこか逃げるように見えた。
しばらくすると、今度はカリスがやって来た。
「どうかしましたか?」
「迷惑かけて、ごめんなさい。一つだけお願いがあるの」
彼女はそっと、テーブルに薬玉を置いた。
「この薬……解毒薬を作ってもらえない?」
ノルドは眉をひそめた。黒く、鈍い光を帯びた薬玉。見覚えのない形だ。
「これは……何の薬ですか?」
「わからない。私の力じゃ……調べきれない」
彼女の声は、かすかに震えていた。
「カリスさん。あなたたちとラゼル王子の関係は……?」
「……ごめんなさい。言えないの。契約、なの」
その一言だけ残して、カリスは足早に去っていった。まるで誰かに見られているのを恐れるように。
ノルドは、静かに薬玉を見つめた。これは、ただの依頼品じゃない。
――とんでもない爆弾を、背負い込んだかもしれない。
彼は大切にしまい込むと、製薬作業を続けたか、ビュアンは隠れて、そのやりとりを鋭い目で見ていた。
※
「おはようございます」
ラゼルやロッカたちが目を覚ましたのは、もう夕方だった。
ノルドは、グラシアスから贈られた懐中時計を持っている。
ダンジョンでは、時間の感覚が失われやすい。ずっと暗い階層もあれば、今いるこの層のように、昼のように明るい階もある。
ロッカたちが危険に陥ったのは、ダンジョン特有の現象――二階層出口付近に魔物が溜まる習性――にも一因がある。
けれど、ノルドはそれ以上に、長時間の無理な行動こそが問題だと考えていた。
人は眠らなければ、正しい判断も無理も効かない。
ノルドもかつて、母セラに迷惑をかけて怒られていた。
「おい、荷運び、飯だ!」
「サンドイッチを作ってあります。先に装備を整えてください。ロッカさんたちの分もありますよ」
「すまない」
「昨日は、助けてくれてありがとう」
魔術師のリーヴァが、剣士ダミアーノと並んで頭を下げる。
「すっかり元気そうで何よりです。でも、魔力枯渇は危険です。これ、どうぞ」
ノルドは、小瓶に詰めた魔力回復薬を手渡した。リーヴァは少し戸惑ったが、目を伏せ、静かに受け取った。
「でも……」
「気にしないでください。昨日使った残りですから」
ノルドは微笑んだ。
「次からは、ギルドで買ってくださいね。良い薬、揃ってますから」
リーヴァは、はにかむように笑い返した。
このロッカ隊には、どこか、脆さがある。準備や安全を後回しにして、目先の利益を追っているように見える。
本当に優れたパーティは、命を削って金を稼ごうなどとは、思わない。
ノルドの脳裏に浮かんだのは、かつてシシルナ島に訪れた東方旅団の姿だった。
「なんだよ、今回の探索、赤字じゃないか?」
「いや、お前がポーション使いすぎなんだよ!」
「採掘の時間が短すぎるんだ!」
「……これじゃ防具の借金、返せねぇな」
「でも、無事戻れたんだから、それが一番だろ?」
精算のたびに言い争い、でも最後は、いつも笑い合っていた。
ノルドは彼らと旅をするうちに、効率よりも帰還を最優先にする在り方を学んだ。
自分の役割が、仲間を生かすことにあると、初めて理解したのもあの旅だった。
「じゃあ、ノルド。打ち上げだ。飯、奢らせてくれ!」
探索中にノルドが渡したポーション代も、すべて定価で買ってくれた。
荷運び代も安くはないはずなのに。
「でも……」
「今回も助かった。本当に感謝してる。……けど、受け取ってくれないと、俺たち、お前を雇えないんだ」
「……俺たちはまた、お前と旅がしたい。頼む」
東方旅団の隊長は、迷いもなく頭を下げた。
ノルドは、その額より少し低い位置でうなずいた。
3
あなたにおすすめの小説
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
アルカディア・クロノクル ゲーム世界に囚われた俺を救うのは、妹か、かつての仲間か
織部
ファンタジー
記憶を失った少年アキラ、目覚めたのはゲームの世界だった!
ナビゲーターの案内で進む彼は、意思を持ったキャラクターたちや理性を持つ魔物と対峙しながら物語を進める。
新たなキャラクターは、ガチャによって、仲間になっていく。
しかし、そのガチャは、仕組まれたものだった。
ナビゲーターの女は、誰なのか? どこに存在しているのか。
一方、妹・山吹は兄の失踪の秘密に迫る。
異世界と現実が交錯し、運命が動き出す――群像劇が今、始まる!
小説家になろう様でも連載しております
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる