75 / 221
二部
シダ通りの迷宮亭
しおりを挟む
ダンジョン町は、シシルナ島にある二つの町の一つだ。もう一つは島都 港町。
この町の雰囲気は、ノルドがよく行く港町とは全く違った。港町が、商人と船乗りの町、明るい町だとしたら、冒険者の町、暗い町だ。
ノルド達は、初めて冒険者ギルドに足を踏み入れた。彼の歩調は、いつもよりもさらに遅くなっている、緊張して、恐れている時の彼の特徴だ。対照的にリコはヴァルと共に先を闊歩して歩いていく。先日のホテルの予約の時もそうだった。
ノルドは、壁のクエストボードを見つけると、近寄って張り出してあるクエストを読んだ。
そこには、「魔石収集依頼」「魔兎狩猟」「エルフツリーの樹液収集」「バインドカズラの調査及び討伐」などが手付かずに残されていた。
そして紙に大きく✖️がついて、「窃盗団の発見と討伐」「オルヴァ村のホブゴブリン討伐」、完了の文字が書かれていた。
隣には、募集ボードがあった。募集されているのは「荷運び人募集」ばかりだ。冒険者のパーティは固定されているらしい。
興味深げに、眺めていると、ギルド内を監視していたらしい大男が、ノルドに声を掛けてきた。リコとヴァルは、いつの間にか受付嬢と楽しそうに話をしていた。
「ここは、子供の来るところじゃない」体格の大きな男が話しかけてきたが怒っている感じでは無かった。
「将来は来るつもりです」
「そうか、この冒険者ギルドには、ダンジョンに挑む者が多く集まるんだな。少し難易度が高いダンジョンだが、将来が楽しみだな」
「ノルド! わかったよ。ククリは火に強いから、ロープの代わりに使うんだって」リコが受付嬢との会話を終えて戻ってきた。
「そうなのか」でも、硬さに問題がある気がする。頑丈なロープに、耐火性の薬液を入れれば……。
ノルドが思索をしていると、リコは気がつき、「また、製品のこと考えていたんでしょ。早く、ケーキ屋さんに行きましょう。お店が閉まってしまうわ!」
と、リコは走り出して行った。ヴァルは興味が無いらしく、ノルドと一緒にゆっくり歩きながら、飲み屋の匂いを確認しているようだ。
「ここのお菓子は、甘さ控えめで、大人にも人気なんだって」
ダンジョン町のグルメ情報も、受付嬢から仕入れたリコは、町一番のお菓子屋で、色んなお菓子を大量に買い込むと、宿に向かった。
※
宿といっても、ダンジョン町にあるのは、冒険者宿しかない。
「シダ通りの迷宮亭」
町の裏通りに、歪んだ形をした宿があった。外観が複雑に入り組んでいて、階段と窓で迷路のように見える。料理が評判で、冒険者たちに人気がある少しお高めの宿のようだ。やっと、地下に隠れた入り口を見つけた。
からん、からん。
扉についた鐘が鳴ると、食堂にいる冒険者達が一斉にノルド達を物珍しげに見た。
食堂と受付の壁には、「星喰の書 ⭐︎⭐︎⭐︎」と、荷車のタイヤの透かし絵の上に飾られた賞状が何枚も掲げられている。
「リコ、あれは?」ノルドは、少し気後れをした。
「ああ、よくあるやつよ。グラシアスさんと泊まった宿や食堂には、飾ってあったわ。すいませーん、宿泊をお願いしまーす!」
リコはいつものように、元気いっぱいに声を出した。
「あらあら、小さな冒険者さん達ね。ごめんなさいね、予約で満室なのよ。他をあたってもらえるかしら」
丁寧だけど、きっぱりと、給仕長らしい猫人族の大人の女性に断られた。
「でも、ここなら、いつでも泊めてもらえるって!」
食事をしている冒険者達が呆れた顔で、ノルド達を見てくる。一人の冒険者が、注意書きの書かれたボードを指差した。
お客様へ
当宿泊施設は、シシルナ島ダンジョン冒険者専用の宿泊施設です。
また、必ず、事前にご予約をお願い致します。
——シダ通りの迷宮亭 店主
「リコ、他をあたろう!」ノルドはいたたまれなくなった。
「ごめんね。又、来てね」猫人族の女性は、ノルド達を追い出そうと、前に立ちはだかった。
「駄目だよ、泊まる宿を勝手に変えたら、メグミに怒られるよ」リコは、困って呟いた。
「メ、メグミ……メグミって言ったの? それって、ヴァレンシア孤児院のメグミ様のこと?」
猫人族の女性が、驚いたように尋ねた。
「はい。そうです。ここに泊まりなさいって……ばぁばもそうしろって」
「ばぁば?」
「うん。ニコラばぁば」
「ニ、ニコラって……ニコラ・ヴァレンシア様のこと?」
その瞬間、猫人族の女性の顔色が変わった。まるで、神の名でも聞いたかのように。
「そ、そ、それを早く言いなさいよ!」
猫人族の女性は、完全に青ざめた顔で慌てて調理場に引っ込むと同時に、他の給仕に命じてノルド達に席を準備させた。
「こちらへどうぞ、部屋は今準備しております。何をお飲みになりますか?」
ノルドは、この急な対応の変化に背筋がぞくりとした。
まるで、自分たちがただの旅人ではなく、貴族のように扱われているようだった。
「おい! 子供は駄目な宿なんじゃないのか?」
冒険者が給仕に詰め寄った。
「うるさい! 大切なお客様だ。失礼なことを言うとお前達を出禁にするぞ!」
猫人族の給仕長が、調理場から顔を出して怒鳴った。
「メグミ姉ちゃんやニコラ母さんにチクられたらどうしてくれる。めんどくさいことになるぞ」
調理場から、別の人の声がする。その一言で、ノルドは理解した。
「島のあちこちに孤児院出身者がいる」——ノルドは、その事実をひしひしと実感した。
何も頼んでいないのに、料理が次々に運ばれてくる。
「苦手なものがございましたら、気兼ねなく言ってください」給仕が言う。
「あの~、料理頼んでいないんですが……」
「この宿は料理はお任せしかございません」
ノルドは、幾らするんだろう? と気が気ではなかったが、リコやヴァルは全く気にせず、料理を楽しんでいる。
「このお肉の煮込み料理美味しい。それと川魚のハーブ包みも」
ヴァルは、味付けのされていない、骨付きの羊肉やふっくらとした魚が皿に置かれている。
素材にこだわる食通の狼も満足しているようだ。
デザートは、チーズを焼いて蜂蜜をかけたシンプルな料理だった。
その瞬間——
ノルドの顔に、どこからか水がかかった。まるで誰かが悪戯をしたかのように。
「あ、すいません。このデザート、追加で部屋に持って行きたいのですが」
「あら、気に入りましたか。後ほどお持ちしますよ」
コースが終わり、最初は周りのことやお金のことを気にしていたノルドも、すっかり落ち着いた頃、給仕が告げた。
「本日はありがとうございました、料理長よりご挨拶させて頂きます」
そこには——
メグミが立っていた。
この町の雰囲気は、ノルドがよく行く港町とは全く違った。港町が、商人と船乗りの町、明るい町だとしたら、冒険者の町、暗い町だ。
ノルド達は、初めて冒険者ギルドに足を踏み入れた。彼の歩調は、いつもよりもさらに遅くなっている、緊張して、恐れている時の彼の特徴だ。対照的にリコはヴァルと共に先を闊歩して歩いていく。先日のホテルの予約の時もそうだった。
ノルドは、壁のクエストボードを見つけると、近寄って張り出してあるクエストを読んだ。
そこには、「魔石収集依頼」「魔兎狩猟」「エルフツリーの樹液収集」「バインドカズラの調査及び討伐」などが手付かずに残されていた。
そして紙に大きく✖️がついて、「窃盗団の発見と討伐」「オルヴァ村のホブゴブリン討伐」、完了の文字が書かれていた。
隣には、募集ボードがあった。募集されているのは「荷運び人募集」ばかりだ。冒険者のパーティは固定されているらしい。
興味深げに、眺めていると、ギルド内を監視していたらしい大男が、ノルドに声を掛けてきた。リコとヴァルは、いつの間にか受付嬢と楽しそうに話をしていた。
「ここは、子供の来るところじゃない」体格の大きな男が話しかけてきたが怒っている感じでは無かった。
「将来は来るつもりです」
「そうか、この冒険者ギルドには、ダンジョンに挑む者が多く集まるんだな。少し難易度が高いダンジョンだが、将来が楽しみだな」
「ノルド! わかったよ。ククリは火に強いから、ロープの代わりに使うんだって」リコが受付嬢との会話を終えて戻ってきた。
「そうなのか」でも、硬さに問題がある気がする。頑丈なロープに、耐火性の薬液を入れれば……。
ノルドが思索をしていると、リコは気がつき、「また、製品のこと考えていたんでしょ。早く、ケーキ屋さんに行きましょう。お店が閉まってしまうわ!」
と、リコは走り出して行った。ヴァルは興味が無いらしく、ノルドと一緒にゆっくり歩きながら、飲み屋の匂いを確認しているようだ。
「ここのお菓子は、甘さ控えめで、大人にも人気なんだって」
ダンジョン町のグルメ情報も、受付嬢から仕入れたリコは、町一番のお菓子屋で、色んなお菓子を大量に買い込むと、宿に向かった。
※
宿といっても、ダンジョン町にあるのは、冒険者宿しかない。
「シダ通りの迷宮亭」
町の裏通りに、歪んだ形をした宿があった。外観が複雑に入り組んでいて、階段と窓で迷路のように見える。料理が評判で、冒険者たちに人気がある少しお高めの宿のようだ。やっと、地下に隠れた入り口を見つけた。
からん、からん。
扉についた鐘が鳴ると、食堂にいる冒険者達が一斉にノルド達を物珍しげに見た。
食堂と受付の壁には、「星喰の書 ⭐︎⭐︎⭐︎」と、荷車のタイヤの透かし絵の上に飾られた賞状が何枚も掲げられている。
「リコ、あれは?」ノルドは、少し気後れをした。
「ああ、よくあるやつよ。グラシアスさんと泊まった宿や食堂には、飾ってあったわ。すいませーん、宿泊をお願いしまーす!」
リコはいつものように、元気いっぱいに声を出した。
「あらあら、小さな冒険者さん達ね。ごめんなさいね、予約で満室なのよ。他をあたってもらえるかしら」
丁寧だけど、きっぱりと、給仕長らしい猫人族の大人の女性に断られた。
「でも、ここなら、いつでも泊めてもらえるって!」
食事をしている冒険者達が呆れた顔で、ノルド達を見てくる。一人の冒険者が、注意書きの書かれたボードを指差した。
お客様へ
当宿泊施設は、シシルナ島ダンジョン冒険者専用の宿泊施設です。
また、必ず、事前にご予約をお願い致します。
——シダ通りの迷宮亭 店主
「リコ、他をあたろう!」ノルドはいたたまれなくなった。
「ごめんね。又、来てね」猫人族の女性は、ノルド達を追い出そうと、前に立ちはだかった。
「駄目だよ、泊まる宿を勝手に変えたら、メグミに怒られるよ」リコは、困って呟いた。
「メ、メグミ……メグミって言ったの? それって、ヴァレンシア孤児院のメグミ様のこと?」
猫人族の女性が、驚いたように尋ねた。
「はい。そうです。ここに泊まりなさいって……ばぁばもそうしろって」
「ばぁば?」
「うん。ニコラばぁば」
「ニ、ニコラって……ニコラ・ヴァレンシア様のこと?」
その瞬間、猫人族の女性の顔色が変わった。まるで、神の名でも聞いたかのように。
「そ、そ、それを早く言いなさいよ!」
猫人族の女性は、完全に青ざめた顔で慌てて調理場に引っ込むと同時に、他の給仕に命じてノルド達に席を準備させた。
「こちらへどうぞ、部屋は今準備しております。何をお飲みになりますか?」
ノルドは、この急な対応の変化に背筋がぞくりとした。
まるで、自分たちがただの旅人ではなく、貴族のように扱われているようだった。
「おい! 子供は駄目な宿なんじゃないのか?」
冒険者が給仕に詰め寄った。
「うるさい! 大切なお客様だ。失礼なことを言うとお前達を出禁にするぞ!」
猫人族の給仕長が、調理場から顔を出して怒鳴った。
「メグミ姉ちゃんやニコラ母さんにチクられたらどうしてくれる。めんどくさいことになるぞ」
調理場から、別の人の声がする。その一言で、ノルドは理解した。
「島のあちこちに孤児院出身者がいる」——ノルドは、その事実をひしひしと実感した。
何も頼んでいないのに、料理が次々に運ばれてくる。
「苦手なものがございましたら、気兼ねなく言ってください」給仕が言う。
「あの~、料理頼んでいないんですが……」
「この宿は料理はお任せしかございません」
ノルドは、幾らするんだろう? と気が気ではなかったが、リコやヴァルは全く気にせず、料理を楽しんでいる。
「このお肉の煮込み料理美味しい。それと川魚のハーブ包みも」
ヴァルは、味付けのされていない、骨付きの羊肉やふっくらとした魚が皿に置かれている。
素材にこだわる食通の狼も満足しているようだ。
デザートは、チーズを焼いて蜂蜜をかけたシンプルな料理だった。
その瞬間——
ノルドの顔に、どこからか水がかかった。まるで誰かが悪戯をしたかのように。
「あ、すいません。このデザート、追加で部屋に持って行きたいのですが」
「あら、気に入りましたか。後ほどお持ちしますよ」
コースが終わり、最初は周りのことやお金のことを気にしていたノルドも、すっかり落ち着いた頃、給仕が告げた。
「本日はありがとうございました、料理長よりご挨拶させて頂きます」
そこには——
メグミが立っていた。
5
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!
本条蒼依
ファンタジー
氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。
死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。
大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる