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荷運び人
蠱惑の魔剣
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その日、共和国都パリスでの祝祭には、聖女の姿をひと目見ようと、遠方からも多くの民が訪れていた。
「なんて美しい精霊の踊りだ!」
「これが噂に聞いた聖女様の御力か!」
アマリの唄と精霊の舞は、観る者の魂を揺らし、ネフェルの祝福には、老若男女を問わず誰もが涙した。
けれど、祝祭の華やぎの後で──事件は起きた。
議会主催の聖女歓迎会。招かれた貴族や高位聖職者が集う、まさに権威と格式の結晶たる場。
アマリとネフェルは、美しいドレスに身を包み、次々と差し出される手を取り、微笑み、名を問われ、称賛に礼を返していた。
「……疲れちゃった」
ようやく解放されたアマリは、夜風にあたりにバルコニーへ出た。喧騒から逃れ、一人静かに深呼吸をしようとした──が、そこにいるはずの護衛の姿がなかった。
「そうですね、疲れますよね」
声がした。振り返ると、金髪の男がいた。
礼服を着ているが、笑みは場違いに軽薄で──何より、その気配が歪んでいた。人間の輪郭から何かがずれているような、不気味な異質さ。
そして──帯刀を禁じられた会場に、大剣を背負ったまま、平然と立っていた。
その刃は、闇の中で微かに脈打つように光っていた。精霊の気配が消えている。アマリにいつも寄り添っていた小さな精霊たちが、まるで息を潜めるように沈黙している。
異常だった。すべてが。
男は、モナン公国の王子だと名乗った。ラゼル──。
アマリが一歩退こうとした瞬間、男の手が彼女の腕を掴んだ。
「せっかくお会いできたのです。ゆっくり、お話しましょう」
彼の声は、優しい音色を保ちながらも、理性をわずかに狂わせる毒のようだった。背筋に冷たいものが這い上がる。
会場内からちらりと視線を送る者もいたが、誰一人として止めには入らなかった。むしろ──密会を見つけたような表情で、そっと目を逸らした。
「離してください」
アマリは声を出そうとしたが、喉が凍りついたように言葉が出なかった。
「喉が渇いているのですね?」
テーブルの上にあったワイングラス。赤い液体が、灯りに照らされゆらりと揺れた。
「お飲みになりますか? とても美味しいですよ」
ラゼルは、そのグラスをアマリの唇に押し当てようとした。
アマリは首を振り、必死に顔を逸らした。体が震える。けれど、叫べない。逃げられない。
「残念ですね。……ああ、具合が悪いのですね。少し、休める場所へ」
まるで介抱するかのように──だが、そこに優しさはなかった。ラゼルは無言のまま、アマリの体を抱き上げ──
そのときだった。
「ばっしゃん」と、硝子が砕け、宴会場とバルコニーを隔てていた壁が崩れ落ちた。
「お前──何をしている!」
その声には、雷鳴のような力と、裁断者の威光が宿っていた。
精霊たちを従え、風を巻き起こさせて現れたのは、ネフェル。
精霊のささやきが、妹の危機を告げたのだ。
会場の空気が凍りつく。誰もが言葉を失い、ネフェルの前に道を開けた。
ラゼルは、反射的に剣に手を伸ばそうとした──が、その瞬間、剣の光がふっと掻き消えた。
闇が戻り、ラゼルの目に、ほんの一瞬だけ正気が差したように見えた。
「……いえ、介護をしようとしていただけですよ」
芝居じみた笑みを残し、ラゼルは踵を返した。まるで何事もなかったかのように、平然と。
ネフェルはアマリのもとへ駆け寄り、無言で抱きしめた。
「大丈夫。アマリ、もう平気だよ。帰ろう」
その言葉で、アマリの張りつめていたものが崩れた。堰を切ったように涙があふれ、ネフェルの胸に顔を埋めた。
宴は即座に中止され、ネフェルとアマリはその日のうちに共和国を離れた。
※
もちろん、その一件は──大きな波紋を呼んだ。
ネフェルの怒りは、これまで見せたことのない激しさだった。
「あなたがたは、私の妹を危険な目に遭わせただけでなく、謝罪すらない」
共和国とモナン公国は「王子が体調不良の聖妹を看病しようとしただけ」と弁明したが、ネフェルが納得するはずも無く余計苛立たせた。
「私は永遠に、共和国の土を踏まない」
平和の象徴たる聖女が、神罰の執行者のように声を放つ。
荘厳な聖堂に、その怒声が裂けるように響いた。
その言葉はもはや祝福ではない。
──断罪だった。
「ルカ大司教、おとりなしをお願いします」
「……そうだな。時期を見て、静かに話をしましょう」
ルカでさえも、その怒りに触れることを恐れた。
下手に関われば、ネフェルの信頼すら失いかねない。それは、聖女の後見人としての立場を無くし、彼の政治的な死を意味する。
共和国の使者は、再びネフェルに会うことすら許されなかった。
「問題を起こしたのはモナン公国の王子。共和国としても、手を出せないのだろう」
誰かが、陰でそうつぶやいた。それも事実である。
ラゼル──公爵に溺愛されて育った王子。何をしても罰せられないその男は、その後、ふらりと姿を消した。
だが、事態を変えたのは、民の声だった。
新聞《ヴァル・フィガロ》が、記事を書いた。
『聖女、共和国へは二度と行かないと宣言』
内容は、不審者により、聖妹が危険な目にあったと変えられていたが、歓迎会での不祥事を初めて知り、聖女の怒りを知った。
次はいつ見れるのかと、楽しみにしていた共和国民は、怒り悲しんだ。
そして共和国民から、聖女や聖妹への謝罪の手紙が山のように届いた。
ようやく、ネフェルの怒りは、少しずつ静まり始めた。
「お姉ちゃん、怖かったけど──もう大丈夫だよ」
アマリはそう微笑んだ。
けれど、その瞳の奥には、あの夜の影が今も沈んでいる。
──あの男、ラゼル。
常軌を逸した行動。だが、ただの暴君ではなかった。
ネフェルの威圧の中でも、一歩も退かず、正確に動いていた。
野に放っていい存在ではない。
「あなたを傷つけようとする者は、私が許さない」
ネフェルの横顔には、静かで揺るぎない決意が刻まれていた。
──そして、あの男は。
ラゼルは、冒険者として姿を現した。
向かった先は、アマリたちの思い出の地──シシルナ島。
静かに、不穏な幕が──再び、上がろうとしていた。
「なんて美しい精霊の踊りだ!」
「これが噂に聞いた聖女様の御力か!」
アマリの唄と精霊の舞は、観る者の魂を揺らし、ネフェルの祝福には、老若男女を問わず誰もが涙した。
けれど、祝祭の華やぎの後で──事件は起きた。
議会主催の聖女歓迎会。招かれた貴族や高位聖職者が集う、まさに権威と格式の結晶たる場。
アマリとネフェルは、美しいドレスに身を包み、次々と差し出される手を取り、微笑み、名を問われ、称賛に礼を返していた。
「……疲れちゃった」
ようやく解放されたアマリは、夜風にあたりにバルコニーへ出た。喧騒から逃れ、一人静かに深呼吸をしようとした──が、そこにいるはずの護衛の姿がなかった。
「そうですね、疲れますよね」
声がした。振り返ると、金髪の男がいた。
礼服を着ているが、笑みは場違いに軽薄で──何より、その気配が歪んでいた。人間の輪郭から何かがずれているような、不気味な異質さ。
そして──帯刀を禁じられた会場に、大剣を背負ったまま、平然と立っていた。
その刃は、闇の中で微かに脈打つように光っていた。精霊の気配が消えている。アマリにいつも寄り添っていた小さな精霊たちが、まるで息を潜めるように沈黙している。
異常だった。すべてが。
男は、モナン公国の王子だと名乗った。ラゼル──。
アマリが一歩退こうとした瞬間、男の手が彼女の腕を掴んだ。
「せっかくお会いできたのです。ゆっくり、お話しましょう」
彼の声は、優しい音色を保ちながらも、理性をわずかに狂わせる毒のようだった。背筋に冷たいものが這い上がる。
会場内からちらりと視線を送る者もいたが、誰一人として止めには入らなかった。むしろ──密会を見つけたような表情で、そっと目を逸らした。
「離してください」
アマリは声を出そうとしたが、喉が凍りついたように言葉が出なかった。
「喉が渇いているのですね?」
テーブルの上にあったワイングラス。赤い液体が、灯りに照らされゆらりと揺れた。
「お飲みになりますか? とても美味しいですよ」
ラゼルは、そのグラスをアマリの唇に押し当てようとした。
アマリは首を振り、必死に顔を逸らした。体が震える。けれど、叫べない。逃げられない。
「残念ですね。……ああ、具合が悪いのですね。少し、休める場所へ」
まるで介抱するかのように──だが、そこに優しさはなかった。ラゼルは無言のまま、アマリの体を抱き上げ──
そのときだった。
「ばっしゃん」と、硝子が砕け、宴会場とバルコニーを隔てていた壁が崩れ落ちた。
「お前──何をしている!」
その声には、雷鳴のような力と、裁断者の威光が宿っていた。
精霊たちを従え、風を巻き起こさせて現れたのは、ネフェル。
精霊のささやきが、妹の危機を告げたのだ。
会場の空気が凍りつく。誰もが言葉を失い、ネフェルの前に道を開けた。
ラゼルは、反射的に剣に手を伸ばそうとした──が、その瞬間、剣の光がふっと掻き消えた。
闇が戻り、ラゼルの目に、ほんの一瞬だけ正気が差したように見えた。
「……いえ、介護をしようとしていただけですよ」
芝居じみた笑みを残し、ラゼルは踵を返した。まるで何事もなかったかのように、平然と。
ネフェルはアマリのもとへ駆け寄り、無言で抱きしめた。
「大丈夫。アマリ、もう平気だよ。帰ろう」
その言葉で、アマリの張りつめていたものが崩れた。堰を切ったように涙があふれ、ネフェルの胸に顔を埋めた。
宴は即座に中止され、ネフェルとアマリはその日のうちに共和国を離れた。
※
もちろん、その一件は──大きな波紋を呼んだ。
ネフェルの怒りは、これまで見せたことのない激しさだった。
「あなたがたは、私の妹を危険な目に遭わせただけでなく、謝罪すらない」
共和国とモナン公国は「王子が体調不良の聖妹を看病しようとしただけ」と弁明したが、ネフェルが納得するはずも無く余計苛立たせた。
「私は永遠に、共和国の土を踏まない」
平和の象徴たる聖女が、神罰の執行者のように声を放つ。
荘厳な聖堂に、その怒声が裂けるように響いた。
その言葉はもはや祝福ではない。
──断罪だった。
「ルカ大司教、おとりなしをお願いします」
「……そうだな。時期を見て、静かに話をしましょう」
ルカでさえも、その怒りに触れることを恐れた。
下手に関われば、ネフェルの信頼すら失いかねない。それは、聖女の後見人としての立場を無くし、彼の政治的な死を意味する。
共和国の使者は、再びネフェルに会うことすら許されなかった。
「問題を起こしたのはモナン公国の王子。共和国としても、手を出せないのだろう」
誰かが、陰でそうつぶやいた。それも事実である。
ラゼル──公爵に溺愛されて育った王子。何をしても罰せられないその男は、その後、ふらりと姿を消した。
だが、事態を変えたのは、民の声だった。
新聞《ヴァル・フィガロ》が、記事を書いた。
『聖女、共和国へは二度と行かないと宣言』
内容は、不審者により、聖妹が危険な目にあったと変えられていたが、歓迎会での不祥事を初めて知り、聖女の怒りを知った。
次はいつ見れるのかと、楽しみにしていた共和国民は、怒り悲しんだ。
そして共和国民から、聖女や聖妹への謝罪の手紙が山のように届いた。
ようやく、ネフェルの怒りは、少しずつ静まり始めた。
「お姉ちゃん、怖かったけど──もう大丈夫だよ」
アマリはそう微笑んだ。
けれど、その瞳の奥には、あの夜の影が今も沈んでいる。
──あの男、ラゼル。
常軌を逸した行動。だが、ただの暴君ではなかった。
ネフェルの威圧の中でも、一歩も退かず、正確に動いていた。
野に放っていい存在ではない。
「あなたを傷つけようとする者は、私が許さない」
ネフェルの横顔には、静かで揺るぎない決意が刻まれていた。
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