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第二章 ローレライとロバ耳王子と陰謀と
6、声
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お姉さんの白い肌に嵌め込まれた鳶色の瞳が驚く僕の顔を映す。
「お姉さん。ファルハの人?」
「私の母はレーヴ人よ。ファルハの人はみんな浅黒い肌をしているわ。髪も真っ黒。私の肌は白いし、髪も栗色でしょ?」
「そっか」
レーヴの人でも鳶色の瞳の人は居るんだなと納得して路地へと進む。
でも、はたとお姉さんの言葉に違和感を覚えた。
『私の母はレーヴ人よ』
お母さんはレーヴの人でも父親は?お姉さんは?
パッとお姉さんを見上げると、お姉さんはにっこりと笑みを浮かべていた。
その笑みがなんだか怖くて、ドッドッと嫌な音を刻む胸の辺りを握った。
「お姉さんはファルハの人?」
ガタンッと何かが倒れる音がした。
反射的に音の方を見やるとゴミ箱が倒れ、ゴミが散乱していた。
散乱するゴミを踏みつけて、鳶色の瞳の男がこちらに近付いてくる。
しかも1人じゃない、路地裏にいた数人のファルハの人達がギラギラした目で僕に狙いを定めて、やってくる。
『ファルハ王国は奴隷産出国』
『最近まではレーヴ人を攫うなんて事もありましたわね』
頭の中でコンスタンチェの言葉が再生する。
この人達は奴隷だ。奴隷なのにおそらく僕を攫おうとしている。
ー なんで…
誰かに指示でもされたんだろうか?
もしかして、このお姉さんがとお姉さんの方を見やるが、お姉さんが居ない。
気付けば、後ろにもファルハの奴隷が居て囲まれてた。
あのお姉さん完全に黒っ!!
ファルハの奴隷は聞き取れない言葉で牽制し合い、早い者勝ちだと言わんばかりに僕に手を伸ばしてくる。
なんとかして逃げないと、と思っているのに、幼い日に何度も見た夢のあの獣のようなギラギラとした目が奴隷達の目に重なり、身体が強張る。
「目を瞑って」
身体が強張り、目の前に奴隷の浅黒い手が達した時、声が聞こえた。
その声が聞こえた瞬間、身体の強張りが解け、その声に身を任せて目を瞑る。
目を瞑って数秒。
整えられた綺麗な手が肩に添えられ、ふわりとラベンダーの身体が身を包む。
その匂いに体温に安堵して、目を開けて見上げると、そこには優しい眼差しを向ける夕陽色の瞳があった。
「ライモンド先生」
「こんにちは、ラニちゃん。今日は1人なのね」
長い艶のある髪を耳に掛け、色気漂う大人の笑みを浮かべるライモンド先生。
何時も通りの匂い、何時も通りのオネェのライモンド先生。
ちょっと涙がちょちょ切れそうになりつつも笑い返す。
「…ちょっと友達と逸れちゃって」
「そう。今日は人が多いからしょうがないわ。私と一緒にお友達を探しましょ?」
「うん。…ねぇ。さっきの人達は?」
路地を見渡すが先程の奴隷達が居ない。
あの目を瞑った一瞬で魔法のように消えてしまった。
何があったんだろうとライモンド先生に聞くとライモンド先生はちょちょ切れた涙を白く細い指で掬い、苦笑を浮かべた。
「逃げて行ったわ。もう二度と現れないから安心して」
だから大丈夫だと僕を勇気付けると、僕の姿を頭の天辺から爪先まで見て難しい顔をする。
「…今日も可愛い格好ね。ショートパンツにニーハイソックスはフィルバート殿下の趣味かしら? ラニちゃんは納得して着てるの?」
そう言われて一体何が問題なんだろうと自身の格好を見やる。
編み上げのブーツにチョッキに平民に見えるようにと侍女断腸の思いで渡されたフリルもリボンもない白いシャツ。
ショートパンツは動きやすいようにと皇子の指示でニーハイソックスに関しては…。
『ラニ様。ショートパンツといったらニーソです。ニーソ!!』
『このもう一つある黒いタイツで良くない?』
『え? タイツ?? …あー、無しです無し。絶対領域が拝めないじゃないですかっ! 敢えて黒いニーハイで見える範囲を小さくして白い肌を引き立てるんです。フリルを取られた私から絶対領域を奪わないで下さい』
『絶対領域って…。それは可愛い女の子がやるからロマンがあるんであって、男の僕がやったってなんも面白くなi…』
『後生ですから』
『……え? 靴下如きに来世を掛けるの?』
何時もフリルのリボンをゴリ押ししてくる侍女にゴリ押しされ、押し負けた。
「このニーソには侍女の来世が掛かってるんだ」
「ラニちゃん。何があったか全く分からないけれど、それを敢えて選んだ人間の思考を私は分かりたくないわ」
ライモンド先生はバッサリと絶対領域の良さを切り捨てて、眉間に皺を寄せる。
その目には軽蔑の念が乗っ……え?そこまで駄目な事なの?? コレ???
「似合ってない?」
「似合ってるという事が問題なの」
軽蔑する程、似合ってないのかと思ったら似合ってるのが問題とはこれ如何に?
首を捻って考えていると、ライモンド先生が着ていたコートを脱ぎ、僕の肩にふわりと掛けた。
「なんでコート?」
純粋な疑問をぶつけるとライモンド先生が少し溜息をついて、ツゥーっと僕の内腿に指を滑らす。
その内腿をなぞるように登っていく指の感触にゾクゾクッと未知の感覚が這い上がり、急に怖くなって内腿を閉じてライモンド先生の手を掴んだ。
内腿の間に感じるライモンド先生の体温にカーッと顔が熱くなるを感じる。
じっと剥き出しの腿を見つめるライモンド先生の眼差しに途端に見えている事が恥ずかしくなる。
「分かってもらえた?」
内腿から手を引っ込めて、そう何時もの優しいライモンド先生じゃない意地悪なライモンド先生が問い掛けてくる。
僕はそんな意地悪なライモンド先生を睨…みたかったが、恥ずかしくて余裕がなくて、素直にコクコクと頷く。
「心配なの。さっきみたいに怖い人は街にいっぱい居るのよ? それにまだ常夏育ちのラニちゃんにはこの季節は寒いでしょ? 足を冷やすのは良くないわ」
頷いて、コートをちゃんと着込めば、何時もの優しいライモンド先生が戻ってくる。
それでも胸の辺りはまだドッドッと不整脈を起こして、頬に集まった熱は引かない。
「ほら、ラニちゃん。道すがらで甘いものでも奢ってあげるから機嫌を直してちょうだい」
ね?行きましょうと、苦笑混じりで差し出された手をじっと数分眺めたが、結局は促されるまま手を重ねる。
困った時はライモンド先生。
心配事が解決してもしなくても、僕の中では何時だって頼りになる大人はライモンド先生。
攻略対象なんじゃないかと勘付いてからも、例え何かがあったって、その信頼が揺ぐ事は多分ない。
初めて会った日から…。
やっと、頬から熱は引き始め、代わりに握られた手からライモンド先生の温かな体温がぬくぬくと少し寒くなった手を温める。
それがとても心地よくて口元が緩む。
「先生」
「なぁに?」
「一歩間違えれば、さっきのはオネェでも訴えられてるよ。」
「ははっ!そうね。気を付けるわ」
「先生」
「なぁに?」
「僕。最近、よく眠れないんだ」
なんとなく、誰にも言ってなかった悩みが自然と緩くなった口から溢れでる。
「……怖い夢でも見るの?」
「ちょっとだけ。発作起こして倒れる夢を見るんだ」
「そうなのね」
ライモンド先生は優しい眼差しを向け、僕の悩みをきちんと聞いてくれる。優しい声色で寄り添ってくれるから余計話し易い。
「大丈夫よ」
そう優しい声色で言い切るとライモンド先生は立ち止まり、僕の目線に合わせてしゃがむ。
至近距離で見た夕陽色の瞳は夕暮れのモアナの空に似ている。
繋いだ手をもう一つの手で包み込み、その夕陽色の瞳を細めて優しく微笑んだ。
「大丈夫。もう怖い事は決して起きない」
だからゆっくりとおやすみ、囁くように紡がれた言葉。その嗅ぎ慣れた匂い。その温もりに。その夕陽の瞳に。大丈夫なんだと妙に安心している自分が不思議。
「怖くない?」
「ええ。怖くないわ」
また歩き出して、手を引かれて、祭りの街並みを2人で眺めて、甘いものを食べて。
やっと見つけた友人と騎士のお兄さん達と合流したり。
騎士のお兄さん達が涙目で落ち込んでいて罪悪感に駆られはしたけど、お祭り自体は楽しかった。
ホクホクと楽しい気持ちを胸いっぱいに抱きしめて、その日は発作を起こす夢は見ず、代わりに不思議な夢を見た。
閉まっていた筈の部屋の窓が開き、夜風とともに音もなく、誰かが僕のベッドの横に腰を下ろす。
その人は付けていた手袋を外し、寝る僕の頭を綺麗に整えられたその手で優しく撫でる。
夢なのにその人からふわりと香るラベンダーの匂い。安堵でふにゃりと頬を緩ませると、苦笑を浮かべて僕の額にその桜色の唇を寄せた。
「大丈夫。今度こそ俺が君を守るから」
ちゅっと口付けを落として、深く夢も見ない眠りの底に落ちるまで夕陽の瞳は見守り続けた。
本当に変な夢だ。
だって、ライモンド先生は自分を俺なんて言わない。
それに僕の今の部屋は三階だから窓から侵入なんて無理なのにね。
本当に不思議な夢だ。
「お姉さん。ファルハの人?」
「私の母はレーヴ人よ。ファルハの人はみんな浅黒い肌をしているわ。髪も真っ黒。私の肌は白いし、髪も栗色でしょ?」
「そっか」
レーヴの人でも鳶色の瞳の人は居るんだなと納得して路地へと進む。
でも、はたとお姉さんの言葉に違和感を覚えた。
『私の母はレーヴ人よ』
お母さんはレーヴの人でも父親は?お姉さんは?
パッとお姉さんを見上げると、お姉さんはにっこりと笑みを浮かべていた。
その笑みがなんだか怖くて、ドッドッと嫌な音を刻む胸の辺りを握った。
「お姉さんはファルハの人?」
ガタンッと何かが倒れる音がした。
反射的に音の方を見やるとゴミ箱が倒れ、ゴミが散乱していた。
散乱するゴミを踏みつけて、鳶色の瞳の男がこちらに近付いてくる。
しかも1人じゃない、路地裏にいた数人のファルハの人達がギラギラした目で僕に狙いを定めて、やってくる。
『ファルハ王国は奴隷産出国』
『最近まではレーヴ人を攫うなんて事もありましたわね』
頭の中でコンスタンチェの言葉が再生する。
この人達は奴隷だ。奴隷なのにおそらく僕を攫おうとしている。
ー なんで…
誰かに指示でもされたんだろうか?
もしかして、このお姉さんがとお姉さんの方を見やるが、お姉さんが居ない。
気付けば、後ろにもファルハの奴隷が居て囲まれてた。
あのお姉さん完全に黒っ!!
ファルハの奴隷は聞き取れない言葉で牽制し合い、早い者勝ちだと言わんばかりに僕に手を伸ばしてくる。
なんとかして逃げないと、と思っているのに、幼い日に何度も見た夢のあの獣のようなギラギラとした目が奴隷達の目に重なり、身体が強張る。
「目を瞑って」
身体が強張り、目の前に奴隷の浅黒い手が達した時、声が聞こえた。
その声が聞こえた瞬間、身体の強張りが解け、その声に身を任せて目を瞑る。
目を瞑って数秒。
整えられた綺麗な手が肩に添えられ、ふわりとラベンダーの身体が身を包む。
その匂いに体温に安堵して、目を開けて見上げると、そこには優しい眼差しを向ける夕陽色の瞳があった。
「ライモンド先生」
「こんにちは、ラニちゃん。今日は1人なのね」
長い艶のある髪を耳に掛け、色気漂う大人の笑みを浮かべるライモンド先生。
何時も通りの匂い、何時も通りのオネェのライモンド先生。
ちょっと涙がちょちょ切れそうになりつつも笑い返す。
「…ちょっと友達と逸れちゃって」
「そう。今日は人が多いからしょうがないわ。私と一緒にお友達を探しましょ?」
「うん。…ねぇ。さっきの人達は?」
路地を見渡すが先程の奴隷達が居ない。
あの目を瞑った一瞬で魔法のように消えてしまった。
何があったんだろうとライモンド先生に聞くとライモンド先生はちょちょ切れた涙を白く細い指で掬い、苦笑を浮かべた。
「逃げて行ったわ。もう二度と現れないから安心して」
だから大丈夫だと僕を勇気付けると、僕の姿を頭の天辺から爪先まで見て難しい顔をする。
「…今日も可愛い格好ね。ショートパンツにニーハイソックスはフィルバート殿下の趣味かしら? ラニちゃんは納得して着てるの?」
そう言われて一体何が問題なんだろうと自身の格好を見やる。
編み上げのブーツにチョッキに平民に見えるようにと侍女断腸の思いで渡されたフリルもリボンもない白いシャツ。
ショートパンツは動きやすいようにと皇子の指示でニーハイソックスに関しては…。
『ラニ様。ショートパンツといったらニーソです。ニーソ!!』
『このもう一つある黒いタイツで良くない?』
『え? タイツ?? …あー、無しです無し。絶対領域が拝めないじゃないですかっ! 敢えて黒いニーハイで見える範囲を小さくして白い肌を引き立てるんです。フリルを取られた私から絶対領域を奪わないで下さい』
『絶対領域って…。それは可愛い女の子がやるからロマンがあるんであって、男の僕がやったってなんも面白くなi…』
『後生ですから』
『……え? 靴下如きに来世を掛けるの?』
何時もフリルのリボンをゴリ押ししてくる侍女にゴリ押しされ、押し負けた。
「このニーソには侍女の来世が掛かってるんだ」
「ラニちゃん。何があったか全く分からないけれど、それを敢えて選んだ人間の思考を私は分かりたくないわ」
ライモンド先生はバッサリと絶対領域の良さを切り捨てて、眉間に皺を寄せる。
その目には軽蔑の念が乗っ……え?そこまで駄目な事なの?? コレ???
「似合ってない?」
「似合ってるという事が問題なの」
軽蔑する程、似合ってないのかと思ったら似合ってるのが問題とはこれ如何に?
首を捻って考えていると、ライモンド先生が着ていたコートを脱ぎ、僕の肩にふわりと掛けた。
「なんでコート?」
純粋な疑問をぶつけるとライモンド先生が少し溜息をついて、ツゥーっと僕の内腿に指を滑らす。
その内腿をなぞるように登っていく指の感触にゾクゾクッと未知の感覚が這い上がり、急に怖くなって内腿を閉じてライモンド先生の手を掴んだ。
内腿の間に感じるライモンド先生の体温にカーッと顔が熱くなるを感じる。
じっと剥き出しの腿を見つめるライモンド先生の眼差しに途端に見えている事が恥ずかしくなる。
「分かってもらえた?」
内腿から手を引っ込めて、そう何時もの優しいライモンド先生じゃない意地悪なライモンド先生が問い掛けてくる。
僕はそんな意地悪なライモンド先生を睨…みたかったが、恥ずかしくて余裕がなくて、素直にコクコクと頷く。
「心配なの。さっきみたいに怖い人は街にいっぱい居るのよ? それにまだ常夏育ちのラニちゃんにはこの季節は寒いでしょ? 足を冷やすのは良くないわ」
頷いて、コートをちゃんと着込めば、何時もの優しいライモンド先生が戻ってくる。
それでも胸の辺りはまだドッドッと不整脈を起こして、頬に集まった熱は引かない。
「ほら、ラニちゃん。道すがらで甘いものでも奢ってあげるから機嫌を直してちょうだい」
ね?行きましょうと、苦笑混じりで差し出された手をじっと数分眺めたが、結局は促されるまま手を重ねる。
困った時はライモンド先生。
心配事が解決してもしなくても、僕の中では何時だって頼りになる大人はライモンド先生。
攻略対象なんじゃないかと勘付いてからも、例え何かがあったって、その信頼が揺ぐ事は多分ない。
初めて会った日から…。
やっと、頬から熱は引き始め、代わりに握られた手からライモンド先生の温かな体温がぬくぬくと少し寒くなった手を温める。
それがとても心地よくて口元が緩む。
「先生」
「なぁに?」
「一歩間違えれば、さっきのはオネェでも訴えられてるよ。」
「ははっ!そうね。気を付けるわ」
「先生」
「なぁに?」
「僕。最近、よく眠れないんだ」
なんとなく、誰にも言ってなかった悩みが自然と緩くなった口から溢れでる。
「……怖い夢でも見るの?」
「ちょっとだけ。発作起こして倒れる夢を見るんだ」
「そうなのね」
ライモンド先生は優しい眼差しを向け、僕の悩みをきちんと聞いてくれる。優しい声色で寄り添ってくれるから余計話し易い。
「大丈夫よ」
そう優しい声色で言い切るとライモンド先生は立ち止まり、僕の目線に合わせてしゃがむ。
至近距離で見た夕陽色の瞳は夕暮れのモアナの空に似ている。
繋いだ手をもう一つの手で包み込み、その夕陽色の瞳を細めて優しく微笑んだ。
「大丈夫。もう怖い事は決して起きない」
だからゆっくりとおやすみ、囁くように紡がれた言葉。その嗅ぎ慣れた匂い。その温もりに。その夕陽の瞳に。大丈夫なんだと妙に安心している自分が不思議。
「怖くない?」
「ええ。怖くないわ」
また歩き出して、手を引かれて、祭りの街並みを2人で眺めて、甘いものを食べて。
やっと見つけた友人と騎士のお兄さん達と合流したり。
騎士のお兄さん達が涙目で落ち込んでいて罪悪感に駆られはしたけど、お祭り自体は楽しかった。
ホクホクと楽しい気持ちを胸いっぱいに抱きしめて、その日は発作を起こす夢は見ず、代わりに不思議な夢を見た。
閉まっていた筈の部屋の窓が開き、夜風とともに音もなく、誰かが僕のベッドの横に腰を下ろす。
その人は付けていた手袋を外し、寝る僕の頭を綺麗に整えられたその手で優しく撫でる。
夢なのにその人からふわりと香るラベンダーの匂い。安堵でふにゃりと頬を緩ませると、苦笑を浮かべて僕の額にその桜色の唇を寄せた。
「大丈夫。今度こそ俺が君を守るから」
ちゅっと口付けを落として、深く夢も見ない眠りの底に落ちるまで夕陽の瞳は見守り続けた。
本当に変な夢だ。
だって、ライモンド先生は自分を俺なんて言わない。
それに僕の今の部屋は三階だから窓から侵入なんて無理なのにね。
本当に不思議な夢だ。
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