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第二章 ローレライとロバ耳王子と陰謀と
2、レヴァ
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「…さて、みなさん揃いましたので、明日の首脳会議の段取りについて最終取り決めを致します」
サフィールさん(宰相)の一言で始まった首脳会議の段取り決めの会議は一言で言えば難しい内容だった。
今年の気象だとか。輸入輸出の話だとか。同盟外の周辺国の話とか。
とにかく難しい。
きっと皆んな真面目なんだね。
誰も楽器を弾き始めたり、歌を歌い始めたりする人がいないや。
真剣に耳を傾け、本番じゃないのに意見が飛び交ってるよ…。
ふぁっと欠伸をしたくなるのを噛み殺し、凄いなぁ。僕には無理だなぁ。来年も未来も僕、この輪に入っていける気がしないや。と早々に内容を理解するのを諦めた。
「ラニラニ」
「ん?」
不意にトントンと背をシルビオに突かれて、振り返る。
「今から入る話題は流さず、覚えてて欲しい」
「は、はい…」
まさか後ろから聞き流していた事がバレていたとは!
いや、居眠りしなかっただけでも褒めて欲しいよと、心の中でシルビオに反論しつつも冷や汗をかく。
本当に油断も隙もない。にっこり笑ってるのがなお怖い。
隣の皇子の服の裾を掴んで後ろからの監視にガクブル震えていると、サフィールさん(宰相)が打ち合わせ最後の話題へと舵を切った。
「今回の最重要事項はこの首脳会議にファルハの王が参加する事です」
その言葉に今まで意見が飛んでいた会議室がしんっと静まり返る。
生き生きと意見を交わしていたのに王達は険しい顔つきへと変わり、見学していた王子達や側近達も表情が強張る。
「我がレーヴの西側、砂漠の国ファルハと友好を結ぶ事は争いの火種を摘む事につながる。互いに膝を向かい合わせ、話し合わねばならぬ時が来たのだ」
そう重みのある声でレーヴ皇帝から発しられた宣言に、「あっ。これ、歴史的な局面だ」と察知し、逃げたくなる。
だけど、皇子の服の裾を掴んでいた手がギュッと皇子に握られる。見上げると皇子の翡翠の瞳がこちらを見つめていた。
「皇……」
「私は反対だ」
皇子に話しかけようとした時、同盟国の王の一人が立ち上がり、叫んだ。
その王は溢れんばかりの怒気を包み隠さず、皇帝を睨む。
「ルーファス。忘れたか。ファルハの王が度し難い程に卑劣で非情か」
「落ち着け、セイレス」
「あの男が王である限り、俺は認めんっ。あれはあの男はアイツをッ…、レヴァをッ!!」
「セイレス王っ!!」
その王、セイレス王の言葉を掻き消すようにサフィールさん(宰相)が叫んだ。
セイレス王はハッとした表情で僕を見やり、口を強く結ぶと苦渋に満ちた顔で何かを飲み込んだ。
「……受けた恩を仇で返す男だ。歩み寄った所で牙を剥かれるのが関の山だろう」
言い掛けた言葉を濁して吐かれた言葉。
セイレス王は僕から視線を逸らし、席に座した。
何故。レヴァ。モアナ第一王子の名前がここで出てくるのだろう。
『俺達の父上や王を務める同盟国の王達はお前の伯父であるモアナ第一王子の学友だそうでな』
確かに学友とはさっき聞いたが、何故、ファルハの王の話で第一王子の話題が…。
「セイレス王の不安もごもっともです。ですが、時代も移ろい行き、国もまた変わって行くものです」
目を伏せ、クイッと眼鏡を上げたサフィールさん(宰相)は相変わらず疲れた顔で笑みを浮かべていた。
思い思いの複雑な感情を浮かべる王達をなだめるように言葉を紡ぐと「お通しなさい」と扉の前で待機する部下に声をかけた。
会議室の扉が開き、靴の音が響く。
つま先が尖り、くるりと上を向いている不思議な靴が大理石の床を踏み、カツカツと高い足音を響かせる。
「ファルハ王国、第二王子ルトゥフ・ファルハ。召喚に応じ、参じました」
入るなり、一礼して下げられた頭はぐるぐると巻かれたターバンはルトゥフの頭よりも大きく、そのアラビアンな衣装に好奇心を擽られる。
ファルハ王国は本当にアラビアンな世界なのかな?と期待に胸を躍らせて、周囲の冷たい空気もお構いなしで思わず、ちょっとワクワクしてしまった。
「お前……」
呆れたようにこちらを見る皇子の視線を見なかった事にして、ことの成り行きを見守っていると、ルトゥフは一直線にこちらに向かってくる。
シルビオがガタッと立ち上がったが、皇帝に「よい」と手で呈されて、席に座った。
そんなシルビオを前にルトゥフの鳶色の目が少し揺らいだが、すぐさま視線を僕に切り替え、手を差し出した。
「海の神に寵愛を受けし、海の王族に幸あらんことを」
「え? ん?? …どうも??」
手を目の前に差し出されて、条件反射で手を握ると、会議場が目に見えて騒つく。
何やってるんだと皇子が睨んできたが、僕が一体何をしたって言うんだ。
ただの握手でしょっ!
友達が握手しよって手を差し出したら皇子だって握手するでしょ!?
ルトゥフはニッコリと作り笑いを浮かべると、自身の席を僕の隣に設けるよう自身の従者に指示を出し、僕の隣に座る。
皇子もシルビオを苦い表情を浮かべて、リュビオはルトゥフと僕が仲良く座るのを見て、目を白黒させていた。
さらに会議場は騒つき、ゴホンッとサフィールさん(宰相)の咳払いがした。
「ファルハ王国のルトゥフ王子は表向きには留学として我々、レーヴ帝国に去年から一時的に亡命しています。……ルトゥフ王子は我々と同じ意志を持っている方。今回のファルハ王の首脳会議出席についても協力を自ら申し出てくれました」
依然、サフィールさん(宰相)の説明を受けても納得のいっていない同盟国の王達。
ルトゥフはその針のような視線を前に分厚い紙の束を後ろにいたリュビオに渡した。
「協力の証としてこれを…」
その紙の束を受け取ったリュビオはパラリッとめくると、信じられないものを見たかのように目をかっ開き、ルトゥフを見た。
ルトゥフは「俺の覚悟ですよ」と笑みを作る。
その笑みに呆気に取られたリュビオからシルビオが紙の束をもぎ取る。中身を見るとルトゥフを品定めするように見つめ、次に自身の主人を見て、僕を見て、皇子に何かを耳打ちして、サフィールさん(宰相)に紙の束を渡した。
「私どもは今日はここまでで失礼したい。よろしいでしょうか?」
何かをシルビオに耳打ちされた皇子はそう了承を取ると、スッと立ち上がる。
どうやら僕達の小難しい会議への参加はここまでみたい。
やったね!
パッと皇子を見やると「あからさまに、よ・ろ・こ・ぶ・な!」と口パクで釘を刺されて、改まって手を差し出してきた。
「ん?」
「ラニ王子。お手を…」
「お手を拝借?」
「違うっ! エスコートするから手を乗せろと言ってるんだ」
「えぇ!? お断り申すよ。お姫様じゃないし」
「いちいち意に反するなっ! お・手・を・ど・う・ぞ!!」
「…圧がすごい」
諦めて、ロバ耳なのに犬がお手をするみたいに皇子の手に手を乗せると、何故か腰にも手を添えられた。
その瞬間、ざわりとまた会場が騒ついたが、ルトゥフの時と違って向けられる目は好意的。
皇子はルトゥフを一瞥するとあからさまにニッコリと綺麗な微笑みを浮かべて、グイッと僕の身体を引き寄せた。
皇子の脇腹と僕の身体がぴったりとくっ付く。
皇子の身体にくっついた所から皇子の体温がじんわりと伝わってきて、心地よくて目を細めた。
やっぱり、人形を抱きしめるより人の温もりの方がホッとする。
眠気でボーとして、もっと温もりを感じてたくて頭を皇子の胸に預けた。
「ッ!? べ、別にそこまでしなくてもいいっ!」
ビクッと皇子の身体が震え、皇子が耳元で囁くように何かを訴えてくる。
見上げる赤く染まった皇子の顔があり、その翡翠の目を泳がしていた。
ハッとした顔で周囲を見て、シルビオの顔を見ると皇子はゴホンッと咳払いをして、僕を誘導した。
「ふぁ…、んんっ…。疲れた…」
部屋から出るとバッと皇子の身体が離れて、温もりが遠ざかる。
ちょっと、残念な気もするが、会場から出られたから良しっ!
思いっきり、伸びをして欠伸をする。
「後学のためにもう少し参加したかった…」
「んー。雲行きが怪しかったからやめた方がいいぢゃん。ここからきっと荒れるから」
至極残念そうに会場をチラチラと見るリュビオと何時もの軽い口調なのに少し何かを考えるかのように何処か遠くを見つめるシルビオ。
皇子も皇子で黙っていて表情が固い。
みんな。ファルハ王国が、ルトゥフが、話題に上がった瞬間、表情が難しくなってしまう。
何か遺恨があるっぽく、ファルハ王国の人とは友達になれないみたい。
それに……。
「ねぇ。僕の伯父さん、レヴァとファルハ王の間に何があったの?」
ファルハの王と第一王子の間には何かあったみたいだ。
ただ事ではない。何かが。
サフィールさん(宰相)の一言で始まった首脳会議の段取り決めの会議は一言で言えば難しい内容だった。
今年の気象だとか。輸入輸出の話だとか。同盟外の周辺国の話とか。
とにかく難しい。
きっと皆んな真面目なんだね。
誰も楽器を弾き始めたり、歌を歌い始めたりする人がいないや。
真剣に耳を傾け、本番じゃないのに意見が飛び交ってるよ…。
ふぁっと欠伸をしたくなるのを噛み殺し、凄いなぁ。僕には無理だなぁ。来年も未来も僕、この輪に入っていける気がしないや。と早々に内容を理解するのを諦めた。
「ラニラニ」
「ん?」
不意にトントンと背をシルビオに突かれて、振り返る。
「今から入る話題は流さず、覚えてて欲しい」
「は、はい…」
まさか後ろから聞き流していた事がバレていたとは!
いや、居眠りしなかっただけでも褒めて欲しいよと、心の中でシルビオに反論しつつも冷や汗をかく。
本当に油断も隙もない。にっこり笑ってるのがなお怖い。
隣の皇子の服の裾を掴んで後ろからの監視にガクブル震えていると、サフィールさん(宰相)が打ち合わせ最後の話題へと舵を切った。
「今回の最重要事項はこの首脳会議にファルハの王が参加する事です」
その言葉に今まで意見が飛んでいた会議室がしんっと静まり返る。
生き生きと意見を交わしていたのに王達は険しい顔つきへと変わり、見学していた王子達や側近達も表情が強張る。
「我がレーヴの西側、砂漠の国ファルハと友好を結ぶ事は争いの火種を摘む事につながる。互いに膝を向かい合わせ、話し合わねばならぬ時が来たのだ」
そう重みのある声でレーヴ皇帝から発しられた宣言に、「あっ。これ、歴史的な局面だ」と察知し、逃げたくなる。
だけど、皇子の服の裾を掴んでいた手がギュッと皇子に握られる。見上げると皇子の翡翠の瞳がこちらを見つめていた。
「皇……」
「私は反対だ」
皇子に話しかけようとした時、同盟国の王の一人が立ち上がり、叫んだ。
その王は溢れんばかりの怒気を包み隠さず、皇帝を睨む。
「ルーファス。忘れたか。ファルハの王が度し難い程に卑劣で非情か」
「落ち着け、セイレス」
「あの男が王である限り、俺は認めんっ。あれはあの男はアイツをッ…、レヴァをッ!!」
「セイレス王っ!!」
その王、セイレス王の言葉を掻き消すようにサフィールさん(宰相)が叫んだ。
セイレス王はハッとした表情で僕を見やり、口を強く結ぶと苦渋に満ちた顔で何かを飲み込んだ。
「……受けた恩を仇で返す男だ。歩み寄った所で牙を剥かれるのが関の山だろう」
言い掛けた言葉を濁して吐かれた言葉。
セイレス王は僕から視線を逸らし、席に座した。
何故。レヴァ。モアナ第一王子の名前がここで出てくるのだろう。
『俺達の父上や王を務める同盟国の王達はお前の伯父であるモアナ第一王子の学友だそうでな』
確かに学友とはさっき聞いたが、何故、ファルハの王の話で第一王子の話題が…。
「セイレス王の不安もごもっともです。ですが、時代も移ろい行き、国もまた変わって行くものです」
目を伏せ、クイッと眼鏡を上げたサフィールさん(宰相)は相変わらず疲れた顔で笑みを浮かべていた。
思い思いの複雑な感情を浮かべる王達をなだめるように言葉を紡ぐと「お通しなさい」と扉の前で待機する部下に声をかけた。
会議室の扉が開き、靴の音が響く。
つま先が尖り、くるりと上を向いている不思議な靴が大理石の床を踏み、カツカツと高い足音を響かせる。
「ファルハ王国、第二王子ルトゥフ・ファルハ。召喚に応じ、参じました」
入るなり、一礼して下げられた頭はぐるぐると巻かれたターバンはルトゥフの頭よりも大きく、そのアラビアンな衣装に好奇心を擽られる。
ファルハ王国は本当にアラビアンな世界なのかな?と期待に胸を躍らせて、周囲の冷たい空気もお構いなしで思わず、ちょっとワクワクしてしまった。
「お前……」
呆れたようにこちらを見る皇子の視線を見なかった事にして、ことの成り行きを見守っていると、ルトゥフは一直線にこちらに向かってくる。
シルビオがガタッと立ち上がったが、皇帝に「よい」と手で呈されて、席に座った。
そんなシルビオを前にルトゥフの鳶色の目が少し揺らいだが、すぐさま視線を僕に切り替え、手を差し出した。
「海の神に寵愛を受けし、海の王族に幸あらんことを」
「え? ん?? …どうも??」
手を目の前に差し出されて、条件反射で手を握ると、会議場が目に見えて騒つく。
何やってるんだと皇子が睨んできたが、僕が一体何をしたって言うんだ。
ただの握手でしょっ!
友達が握手しよって手を差し出したら皇子だって握手するでしょ!?
ルトゥフはニッコリと作り笑いを浮かべると、自身の席を僕の隣に設けるよう自身の従者に指示を出し、僕の隣に座る。
皇子もシルビオを苦い表情を浮かべて、リュビオはルトゥフと僕が仲良く座るのを見て、目を白黒させていた。
さらに会議場は騒つき、ゴホンッとサフィールさん(宰相)の咳払いがした。
「ファルハ王国のルトゥフ王子は表向きには留学として我々、レーヴ帝国に去年から一時的に亡命しています。……ルトゥフ王子は我々と同じ意志を持っている方。今回のファルハ王の首脳会議出席についても協力を自ら申し出てくれました」
依然、サフィールさん(宰相)の説明を受けても納得のいっていない同盟国の王達。
ルトゥフはその針のような視線を前に分厚い紙の束を後ろにいたリュビオに渡した。
「協力の証としてこれを…」
その紙の束を受け取ったリュビオはパラリッとめくると、信じられないものを見たかのように目をかっ開き、ルトゥフを見た。
ルトゥフは「俺の覚悟ですよ」と笑みを作る。
その笑みに呆気に取られたリュビオからシルビオが紙の束をもぎ取る。中身を見るとルトゥフを品定めするように見つめ、次に自身の主人を見て、僕を見て、皇子に何かを耳打ちして、サフィールさん(宰相)に紙の束を渡した。
「私どもは今日はここまでで失礼したい。よろしいでしょうか?」
何かをシルビオに耳打ちされた皇子はそう了承を取ると、スッと立ち上がる。
どうやら僕達の小難しい会議への参加はここまでみたい。
やったね!
パッと皇子を見やると「あからさまに、よ・ろ・こ・ぶ・な!」と口パクで釘を刺されて、改まって手を差し出してきた。
「ん?」
「ラニ王子。お手を…」
「お手を拝借?」
「違うっ! エスコートするから手を乗せろと言ってるんだ」
「えぇ!? お断り申すよ。お姫様じゃないし」
「いちいち意に反するなっ! お・手・を・ど・う・ぞ!!」
「…圧がすごい」
諦めて、ロバ耳なのに犬がお手をするみたいに皇子の手に手を乗せると、何故か腰にも手を添えられた。
その瞬間、ざわりとまた会場が騒ついたが、ルトゥフの時と違って向けられる目は好意的。
皇子はルトゥフを一瞥するとあからさまにニッコリと綺麗な微笑みを浮かべて、グイッと僕の身体を引き寄せた。
皇子の脇腹と僕の身体がぴったりとくっ付く。
皇子の身体にくっついた所から皇子の体温がじんわりと伝わってきて、心地よくて目を細めた。
やっぱり、人形を抱きしめるより人の温もりの方がホッとする。
眠気でボーとして、もっと温もりを感じてたくて頭を皇子の胸に預けた。
「ッ!? べ、別にそこまでしなくてもいいっ!」
ビクッと皇子の身体が震え、皇子が耳元で囁くように何かを訴えてくる。
見上げる赤く染まった皇子の顔があり、その翡翠の目を泳がしていた。
ハッとした顔で周囲を見て、シルビオの顔を見ると皇子はゴホンッと咳払いをして、僕を誘導した。
「ふぁ…、んんっ…。疲れた…」
部屋から出るとバッと皇子の身体が離れて、温もりが遠ざかる。
ちょっと、残念な気もするが、会場から出られたから良しっ!
思いっきり、伸びをして欠伸をする。
「後学のためにもう少し参加したかった…」
「んー。雲行きが怪しかったからやめた方がいいぢゃん。ここからきっと荒れるから」
至極残念そうに会場をチラチラと見るリュビオと何時もの軽い口調なのに少し何かを考えるかのように何処か遠くを見つめるシルビオ。
皇子も皇子で黙っていて表情が固い。
みんな。ファルハ王国が、ルトゥフが、話題に上がった瞬間、表情が難しくなってしまう。
何か遺恨があるっぽく、ファルハ王国の人とは友達になれないみたい。
それに……。
「ねぇ。僕の伯父さん、レヴァとファルハ王の間に何があったの?」
ファルハの王と第一王子の間には何かあったみたいだ。
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