40 / 119
第二章 ローレライとロバ耳王子と陰謀と
9、怖いよっ!
しおりを挟む
僕がレーヴ帝国に留学する事は、僕が4歳の頃に大王が決定していたらしい。
王子の中でレーヴ帝国に留学したのは親世代では第一王子、子世代では第一王子の息子の第十二王子だけ。
その感じからしてどうやら留学するのは次代の大王候補だと思われるのだが、何故か大王から一番遠い末席の僕を留学させたがった。
未だに理由は全く分からないが、なんか制服やら教科書やらもう既に揃えられていたので、勿体無いし。旅みたいでちょっと楽しそう…というとても軽い理由で留学した。
レーヴ帝国への道のりもモアナ王国に隣接する国の漁港に1人下ろされて、地図を渡されるという自分で頑張れスタイル。
途中でお金が尽きたり、路地裏で野宿する羽目になったりもしたが、初めて見る外の世界はとてもキラキラして見えて楽しかった。
そうしてやっと辿り着いたゴール(レーヴ帝国)で僕ははたと渡された地図を見て気付く。
あれ?これレーヴ帝国までの道のりは書いてあるんだけど、レーヴ帝国内からミューズ学園の場所が一切記されてないんだけど?!…と。
そこからは焦った。
明日に入学式を控えての迷子だ。
入学早々悪目立ちしたくない僕は大いに焦って、道を聞く人選を間違えた。
「そうか。君は迷子なのか」
その男は道を聞く前の優しかった目を舐めつくようなねっとりとした眼差しに変えて、僕を見やる。
ー 不味い不味いっ!!?
掴まれた手を抜こうと試みるが痛い程掴まれた手は抜けず、ズルズルと人気のない方へ引きずられていく。
「助けっ…むぐっ!?」
「静かにしろ。静かにしてれば天国見せてやるよ」
どうやら僕は、抵抗せず静かにしてても殺されるらしい。
怖くて、すんすんっと泣けば、男は舌舐めずりをして僕の胸ぐらに手を伸ばした。
殺される。
どうしようもない。その状況にただ怖くて目を瞑った瞬間、ふわりとラベンダーの香りがした。
「大丈夫よ。もう大丈夫」
肩に添えられた手は優しく、先程の男とは違う。誰かの優しい声に怖くて固く閉じた瞼を開ける。
視界に映ったのは優しい顔を浮かべるお兄さん。僕に優しい眼差しを向ける夕陽色の瞳は潤んで、今にも泣きそうだった。
「ぼ、僕は大丈夫だよ。お兄さんは大丈夫?」
このお兄さんは誰だろう?
さっきの男は?
そんな疑問より先程の恐怖よりその人の涙の方が気になって手を伸ばす。
手を伸ばせば、その手を整えられたお兄さんの綺麗な手が取り、優しく包んだ。
少し寂しそうに笑みを浮かべて、包んだ手がまるで存在を確かめるかのように僕の手を優しく撫でる。
「えーと、その…」
「怪我はないかしら? さっきの男は警備隊に連れていかれたから大丈夫。もう怖い事は起きないわ」
そのお兄さんは僕は目を瞑っていた、たった数秒で全て片付いたのだと言うのだから不思議。
「貴方、その真新しい制服。うちの入学生さんでしょ?」
「え? お兄さんはミューズ学園の人なの?」
「私はミューズ学園の教師の1人、ライモンド・クェーバ。良ければ、学園まで一緒にどうかしら?」
「うんっ! 丁度、学園まで道のりが分からなくて困ってたんだ。僕の名前はラニ。…さっきもお兄さんがおじさんから助けてくれてたんだよね。ありがとう」
「ふふ。私は警備隊を呼んだだけよ」
行きましょうと手を繋ぎ、ライモンド先生は僕を明るい方へと導く。
オネェで優しくて、居るだけ心がホッとするライモンド先生という不思議な先生。
あの時、繋いだ手の暖かさは今だって覚えている。
そして、そのライモンド先生の出会いとはじめての誘拐未遂の話を掻い摘んでシルビオに曝露した結果……。
「むぅ……」
「むぅ…じゃないですよ」
トントンッとリュビオが問題集を整え、赤ペンで重要なポイントに解説を付けていく。
「良いですか? ここは ∫ を使うんです」
「…………」
「私が教えるからには次のテストは100点いえ、150点は固い」
自信満々にそうかなり無茶な事を言いのけるリュビオの顔は何時もの疲れ顔ではなく、化粧が施されて美しく整えられている。
白を基調としたローブのようなドレスのようなヒラヒラとした服の裾が揺れ、まるで白百合の花のよう。
丁度居る場所が温室なので「花の精…」とメイドさんが見惚れてもしょうがないくらい綺麗なのに、その言動が全てをダメにしている。
僕は現在、そんなリュビオと共に王城の奥の奥にある温室付きの離宮に軟禁状態である。
僕の誘拐未遂事件を受けて、目の届かない所に置きたくないという理由でシルビオと皇子から首脳会議が終わるまで学園に帰るなと言い渡されてしまった…のだが…。
「綺麗…。じゃなくて、リュビオ様っ!そろそろご用意の準備を」
「い、嫌ですよ。私には次代のモアナの代表を育てるという使命があるんです」
……まぁ、厳密にいえば、僕が軟禁状態で、そこに今日王城で開催される夜会に参加するリュビオが逃げてきたというものだけれど。
「リュビオ…」
「なんですかっ、その目は!! 絶対、嫌です」
「ぼ、僕はまだ何も言ってない」
困り顔のメイドを無視し、私は絶対行きませんと鬼気迫る顔で問題集を握るそのリュビオの姿に僕は諦めて、まだ習ってもいない ∫ なる謎の記号を理解しようと頭を動かす。
正直、リュビオが来るまで離宮に軟禁はやり過ぎだと憤慨していた。
だけど、僕の所に逃げ込んできたリュビオのその様相があまりにも鬼気迫るものがあり過ぎて、そっちのが気になって憤慨する暇がない。
ー もしかして、夜会ってそんな恐ろしいものなのかな?
お茶会は闇の世界だったけど、夜会はその上をいくのだろうか。
貴族であるリュビオが逃げ出す程の闇よりも深い闇の世界なのだろうか?
ブルリッと震える身体を摩り、∫ という計算方法が全く分からない記号に思考を逃す。
「ふふふっ。ふふふふ…。私はこの王子を立派に育て上げて時期宰相の地位に返り咲くんです。ふははっ!! 見てろよ、第一皇子」
段々と壊れてきたリュビオがなんかブツブツと何かを呟いているのなんて僕には聞こえない。
きっと全部夜会が悪いんだ…。
「リュビちゃん。ラニラニに積分は早いって」
壊れ始めたリュビオを憐れに思い、スンッと鼻を鳴らして、∫ と格闘していると、ヒョイっと横から問題集を奪われた。
見上げると感情の見えない笑顔を浮かべるシルビオが何処からともなく現れてリュビオの首根っこを掴んでた。
「シ、シルビオ…」
「ほーら。夜会までのラニラニのお守りは俺の役目だから取らないでねー。……リュビちゃんはあの人が血眼で探してたから早く戻った方がいいぢゃん」
「い、嫌ですよッ!! 私は今日の夜会には絶対に出ないっ。絶対にッ!! ラニ王子からも言ってください。ラニ王子の教育が忙しいから出れないって!」
「ねぇ…。夜会って…、夜会ってそんなに怖いとこなの!?」
「……ラニラニが変な誤解を植え付ける前にさっさと腹を括ろうか。リュビちゃん」
やれやれとシルビオが肩をすくめて見せたその瞬間、僕は見た。
シルビオが目にも止まらぬ速さで、逃げようと暴れるリュビオの首にトンッと手刀を入れたのを。
カクンッと糸が切れたかのように意識を手放したリュビオをメイド達に引き渡す姿は妙に手慣れていた。
王子の中でレーヴ帝国に留学したのは親世代では第一王子、子世代では第一王子の息子の第十二王子だけ。
その感じからしてどうやら留学するのは次代の大王候補だと思われるのだが、何故か大王から一番遠い末席の僕を留学させたがった。
未だに理由は全く分からないが、なんか制服やら教科書やらもう既に揃えられていたので、勿体無いし。旅みたいでちょっと楽しそう…というとても軽い理由で留学した。
レーヴ帝国への道のりもモアナ王国に隣接する国の漁港に1人下ろされて、地図を渡されるという自分で頑張れスタイル。
途中でお金が尽きたり、路地裏で野宿する羽目になったりもしたが、初めて見る外の世界はとてもキラキラして見えて楽しかった。
そうしてやっと辿り着いたゴール(レーヴ帝国)で僕ははたと渡された地図を見て気付く。
あれ?これレーヴ帝国までの道のりは書いてあるんだけど、レーヴ帝国内からミューズ学園の場所が一切記されてないんだけど?!…と。
そこからは焦った。
明日に入学式を控えての迷子だ。
入学早々悪目立ちしたくない僕は大いに焦って、道を聞く人選を間違えた。
「そうか。君は迷子なのか」
その男は道を聞く前の優しかった目を舐めつくようなねっとりとした眼差しに変えて、僕を見やる。
ー 不味い不味いっ!!?
掴まれた手を抜こうと試みるが痛い程掴まれた手は抜けず、ズルズルと人気のない方へ引きずられていく。
「助けっ…むぐっ!?」
「静かにしろ。静かにしてれば天国見せてやるよ」
どうやら僕は、抵抗せず静かにしてても殺されるらしい。
怖くて、すんすんっと泣けば、男は舌舐めずりをして僕の胸ぐらに手を伸ばした。
殺される。
どうしようもない。その状況にただ怖くて目を瞑った瞬間、ふわりとラベンダーの香りがした。
「大丈夫よ。もう大丈夫」
肩に添えられた手は優しく、先程の男とは違う。誰かの優しい声に怖くて固く閉じた瞼を開ける。
視界に映ったのは優しい顔を浮かべるお兄さん。僕に優しい眼差しを向ける夕陽色の瞳は潤んで、今にも泣きそうだった。
「ぼ、僕は大丈夫だよ。お兄さんは大丈夫?」
このお兄さんは誰だろう?
さっきの男は?
そんな疑問より先程の恐怖よりその人の涙の方が気になって手を伸ばす。
手を伸ばせば、その手を整えられたお兄さんの綺麗な手が取り、優しく包んだ。
少し寂しそうに笑みを浮かべて、包んだ手がまるで存在を確かめるかのように僕の手を優しく撫でる。
「えーと、その…」
「怪我はないかしら? さっきの男は警備隊に連れていかれたから大丈夫。もう怖い事は起きないわ」
そのお兄さんは僕は目を瞑っていた、たった数秒で全て片付いたのだと言うのだから不思議。
「貴方、その真新しい制服。うちの入学生さんでしょ?」
「え? お兄さんはミューズ学園の人なの?」
「私はミューズ学園の教師の1人、ライモンド・クェーバ。良ければ、学園まで一緒にどうかしら?」
「うんっ! 丁度、学園まで道のりが分からなくて困ってたんだ。僕の名前はラニ。…さっきもお兄さんがおじさんから助けてくれてたんだよね。ありがとう」
「ふふ。私は警備隊を呼んだだけよ」
行きましょうと手を繋ぎ、ライモンド先生は僕を明るい方へと導く。
オネェで優しくて、居るだけ心がホッとするライモンド先生という不思議な先生。
あの時、繋いだ手の暖かさは今だって覚えている。
そして、そのライモンド先生の出会いとはじめての誘拐未遂の話を掻い摘んでシルビオに曝露した結果……。
「むぅ……」
「むぅ…じゃないですよ」
トントンッとリュビオが問題集を整え、赤ペンで重要なポイントに解説を付けていく。
「良いですか? ここは ∫ を使うんです」
「…………」
「私が教えるからには次のテストは100点いえ、150点は固い」
自信満々にそうかなり無茶な事を言いのけるリュビオの顔は何時もの疲れ顔ではなく、化粧が施されて美しく整えられている。
白を基調としたローブのようなドレスのようなヒラヒラとした服の裾が揺れ、まるで白百合の花のよう。
丁度居る場所が温室なので「花の精…」とメイドさんが見惚れてもしょうがないくらい綺麗なのに、その言動が全てをダメにしている。
僕は現在、そんなリュビオと共に王城の奥の奥にある温室付きの離宮に軟禁状態である。
僕の誘拐未遂事件を受けて、目の届かない所に置きたくないという理由でシルビオと皇子から首脳会議が終わるまで学園に帰るなと言い渡されてしまった…のだが…。
「綺麗…。じゃなくて、リュビオ様っ!そろそろご用意の準備を」
「い、嫌ですよ。私には次代のモアナの代表を育てるという使命があるんです」
……まぁ、厳密にいえば、僕が軟禁状態で、そこに今日王城で開催される夜会に参加するリュビオが逃げてきたというものだけれど。
「リュビオ…」
「なんですかっ、その目は!! 絶対、嫌です」
「ぼ、僕はまだ何も言ってない」
困り顔のメイドを無視し、私は絶対行きませんと鬼気迫る顔で問題集を握るそのリュビオの姿に僕は諦めて、まだ習ってもいない ∫ なる謎の記号を理解しようと頭を動かす。
正直、リュビオが来るまで離宮に軟禁はやり過ぎだと憤慨していた。
だけど、僕の所に逃げ込んできたリュビオのその様相があまりにも鬼気迫るものがあり過ぎて、そっちのが気になって憤慨する暇がない。
ー もしかして、夜会ってそんな恐ろしいものなのかな?
お茶会は闇の世界だったけど、夜会はその上をいくのだろうか。
貴族であるリュビオが逃げ出す程の闇よりも深い闇の世界なのだろうか?
ブルリッと震える身体を摩り、∫ という計算方法が全く分からない記号に思考を逃す。
「ふふふっ。ふふふふ…。私はこの王子を立派に育て上げて時期宰相の地位に返り咲くんです。ふははっ!! 見てろよ、第一皇子」
段々と壊れてきたリュビオがなんかブツブツと何かを呟いているのなんて僕には聞こえない。
きっと全部夜会が悪いんだ…。
「リュビちゃん。ラニラニに積分は早いって」
壊れ始めたリュビオを憐れに思い、スンッと鼻を鳴らして、∫ と格闘していると、ヒョイっと横から問題集を奪われた。
見上げると感情の見えない笑顔を浮かべるシルビオが何処からともなく現れてリュビオの首根っこを掴んでた。
「シ、シルビオ…」
「ほーら。夜会までのラニラニのお守りは俺の役目だから取らないでねー。……リュビちゃんはあの人が血眼で探してたから早く戻った方がいいぢゃん」
「い、嫌ですよッ!! 私は今日の夜会には絶対に出ないっ。絶対にッ!! ラニ王子からも言ってください。ラニ王子の教育が忙しいから出れないって!」
「ねぇ…。夜会って…、夜会ってそんなに怖いとこなの!?」
「……ラニラニが変な誤解を植え付ける前にさっさと腹を括ろうか。リュビちゃん」
やれやれとシルビオが肩をすくめて見せたその瞬間、僕は見た。
シルビオが目にも止まらぬ速さで、逃げようと暴れるリュビオの首にトンッと手刀を入れたのを。
カクンッと糸が切れたかのように意識を手放したリュビオをメイド達に引き渡す姿は妙に手慣れていた。
26
あなたにおすすめの小説
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる