48 / 119
第二章 ローレライとロバ耳王子と陰謀と
17、シルビオ監視網(警護とも呼ぶ)
しおりを挟む
ラベンダーの匂いがする。
ふわりと夢の中で香るその匂いは心が安らぐ匂いで、ライモンド先生の香水の匂い。
優しく撫でる綺麗に整えられたその手は滑らかに唇の上を滑り、少し熱っぽい夕陽色の瞳が優しくこちらを見下ろしている。
それがちょっと擽ったくて、身を捩ると、夢の中のライモンド先生は苦笑を溢して、今度は髪を梳くように撫で始めた。
それが心地よくて、もっとと強請ると、「これ以上はまだダメ」と言われてしまった。
夢の中のライモンド先生は何時ものライモンド先生とはやっぱり少し違う。
そのいつも通りの優しい眼差しにとても安心するのに、同時にその熱っぽさにフイッと目を逸らしたくなってしまう。
ー まだダメって、その時が来たら僕をどうする気なんだろう?
その夢の中のライモンド先生の熱っぽさが移って、ちょっと熱い身体をゴロンと転がして、少し覚醒した頭でぼんやりと考える。
夢なんだからその時も何もない気がするが、それでも気になって考えてしまうのだから仕方がない。
ぼんやりと考えながら寝返りを打とうとして、ぐらりと身体が落ちそうになり、はたと意識が覚醒する。
落ちそうになった手前でライモンド先生が僕の身体を僕がうたた寝していたソファの上に戻し、苦笑を浮かべた。
「ラニちゃん。ベッドじゃないから寝返り打ったら落ちるわ」
「う、うん。忘れてた…」
「爆睡だったものね。また眠れてないのかしら?」
「……眠れては…いるんだけどね」
夢の中じゃないライモンド先生が心配そうに顔を覗き込む。
そんなライモンド先生をこれ以上心配させないようにあははと笑って答えるが、笑い切れない。
筋肉痛で痛いと悲鳴を上げる足をさすりながら、僕とライモンド先生以外部屋に人がいない事を確認してから安心してソファに寝転がる。
「僕の安息の地は本当にここ以外無くなったんだ…」
「いや、何があったの…」
空になった僕のカップにココアを注ぎ、困惑の表情でライモンド先生が隣のソファに腰掛ける。
首脳会議が終わり、やっと学園に戻され、久々に戻ってきたライモンド先生の研究室。
しかし、その研究室の外には彼がもういるかもしれない。
首脳会議中にした僕の二度の逃走で、ブチギレたシルビオが僕をとっ捕まえる為に探してるんだ…。
「いや…ね。僕が、僕が悪いんだけどね!?」
一度目の逃走でも飛び級願いを出す程にはブチギレだった。
流石の僕だって、これ以上怒らせるのはマズイと大人しく寝ていようと思っていた。
しかし、僕はそもそもシルビオが怖い。
一緒だと気が休まらないんだ。
自業自得とはいえ、ただでさえ、高熱で寝込んでいる所にシルビオの監視はキツイ。
『養生させて!!』
せめて、ゆっくり寝たかった。
皇子にシルビオを宥めてくれたお礼を言いに行くついでに、シルビオをお引き取り願う為に僕は走った。
シルビオの監視(看病ともいう)をお手洗い行くふりして、くぐり抜けて皇子に会いに行ったんだ(逃走ともいう)。
シルビオは勿論ブチギレ。
ついでにその逃走中にファルハの王に物申してしまったのでサフィールさんもブチギレ。
結果、2人に説教されながら養生するという最悪な状況を自ら作り上げてしまった。
でも、それも首脳会議中までなら我慢出来た。
『あー。俺、今日からラニラニと隣部屋だから』
『へ?』
シルビオの怒りは首脳会議が終わっても収まらなかった。
飛び級はなかったものの、元々貴族寮だったシルビオが特権?を色々行使して王族寮にある僕の部屋の隣に引っ越してきた。
特権という言葉にただならぬ違和感を抱いた時点で、もう既に怖かったのだが、シルビオまでが当たり前のように僕の部屋に入り浸るようになり、僕は戦慄した。
まさかのシルビオも僕の部屋の鍵を所持している。皇子のように朝起きれば必ずいて、夜も寝るまでずっと居る。
昼休みだけでなく、休み時間も僕の所にやってくる。
その上、お風呂入る時もお手洗いに行く時も疑いの目でこちらを見てくる。
確実にお手洗いを口実に逃げた事を根に持ってる…。
確かに僕が悪い。
だが、ここまで監視(警護ともいう)を徹底されると寝る以外に気が休まる時間がない。
逃げるなっていう方が無理だ。
「僕にだって僕の考えってものがあるんだよ。一回目の逃走に関しては何も教えてもらえないから拗ねたっていうのもあるけど、3人が心配だったから行きたくもない夜会の会場に確認しに行こうとしたんだ」
「そうなのね」
「だって、急に聞こえていた音楽が止んで、騎士のお兄さんたちが確認しに来たんだよ? 普通心配するよ」
「ふふっ。そうね。ラニちゃんは優しいから」
不貞腐れてソファで足を抱える僕の頭を夢のように梳くように撫でながらライモンド先生は微笑む。
夢でも現実でもライモンド先生に撫でられるのは心地よくて、目を細める…のだが…。
トントンッ。
不意に扉のノック音が響き、ガバリッと起き上がる。
タラタラと出る冷や汗が止まらない。
ノックしたのが違う人であれ、と願うが世の中、そう上手くは出来ていないみたいだ。
「すいません。ライモンド教授。ここにラニ王子が訪ねてきていると聞いたのですが…」
扉の外から聞こえるその声はとても柔らかく、一見、優しく聞こえるが、騙される事なかれ。
声の主(シルビオ)は確実に怒ってる。僕が授業が終わったと同時にシルビオを撒いてここに来たから怒ってる。
ライモンド先生がどうする?とこちらを見る。
僕はそんなライモンド先生に自信満々に大丈夫だと頷いて、僕とは思えない低く野太い声を喉から絞り出した。
「ラニ王子はいません」
「うん。居るね」
絶対バレないと自信を持って発した声。
しかし、その渾身の低く野太い声は一瞬にして僕と見破られ、悲しくてライモンド先生を見る。
ライモンド先生はプルプルと笑うのを堪えながら「手強いわね。私なら分かんなかったかも」と僕を労う。
…うん。分かった。
どう聞いてもバレバレだったんだね、ライモンド先生!!
むぅっと膨れつつも僕に残された時間は少ない。
ガラリッと窓を開けて、僕はライモンド先生に別れを告げて飛び出した。
次は何処に隠れるか。
思案しながら校舎裏を走る…が。
ガラッッ!!
突如、窓が開き、にゅっと手が伸びて、走る僕の肩を掴む。
突然の出来事にバクバクと心臓が悲鳴を上げ、あまりの恐怖に腰が抜けた。
「あ、あ……」
本当に怖い時は叫び声もまともに出ない。
へなへなと地面にへたり込む僕をいつの間にかに窓を飛び越えたシルビオが抱きとめて、とても爽やかな笑顔でトドメを刺す。
「さーて、隠れんぼも鬼ごっこも終わりにしようね。オニーサンと遊びたいのはよーく分かったから」
恐ろしい。
どんなに逃げ隠れようとも見つけ出すその捜索能力と反射神経。
すごいを通り越して、ただただ恐ろしい。もうホラーの域だ。
「ごめ、ごめんなさいっ…」
「ラニラニ…。オニーサンは謝ってほしいんじゃないよ。悲しいナ…。そんなに俺といるのがイヤ?」
「うぅ…、違うよ。お互いに適度な距離っていうものがあって…。ほらっ! 別に外出してる訳じゃないし。学園では他の同盟国の王子達だって護衛なしに歩いてるよ!」
「うーん。却下」
「却下!?」
「他の王子達もフィルっちもラニラニと違って、自衛くらい出来るぢゃん」
「出来るもんっ。僕だって、僕だって、出来るもん!」
王族や貴族など、重要人を預かってる学園内で一体何が起きるというのか?
そう反論したいが、シナリオやら人知を超えたイベントが起こるこの学園自体が魔窟だったと思い出し、口をつぐむ。
普通の学園だったら僕の頭にそもそもロバ耳など生えないのだから……。
ふわりと夢の中で香るその匂いは心が安らぐ匂いで、ライモンド先生の香水の匂い。
優しく撫でる綺麗に整えられたその手は滑らかに唇の上を滑り、少し熱っぽい夕陽色の瞳が優しくこちらを見下ろしている。
それがちょっと擽ったくて、身を捩ると、夢の中のライモンド先生は苦笑を溢して、今度は髪を梳くように撫で始めた。
それが心地よくて、もっとと強請ると、「これ以上はまだダメ」と言われてしまった。
夢の中のライモンド先生は何時ものライモンド先生とはやっぱり少し違う。
そのいつも通りの優しい眼差しにとても安心するのに、同時にその熱っぽさにフイッと目を逸らしたくなってしまう。
ー まだダメって、その時が来たら僕をどうする気なんだろう?
その夢の中のライモンド先生の熱っぽさが移って、ちょっと熱い身体をゴロンと転がして、少し覚醒した頭でぼんやりと考える。
夢なんだからその時も何もない気がするが、それでも気になって考えてしまうのだから仕方がない。
ぼんやりと考えながら寝返りを打とうとして、ぐらりと身体が落ちそうになり、はたと意識が覚醒する。
落ちそうになった手前でライモンド先生が僕の身体を僕がうたた寝していたソファの上に戻し、苦笑を浮かべた。
「ラニちゃん。ベッドじゃないから寝返り打ったら落ちるわ」
「う、うん。忘れてた…」
「爆睡だったものね。また眠れてないのかしら?」
「……眠れては…いるんだけどね」
夢の中じゃないライモンド先生が心配そうに顔を覗き込む。
そんなライモンド先生をこれ以上心配させないようにあははと笑って答えるが、笑い切れない。
筋肉痛で痛いと悲鳴を上げる足をさすりながら、僕とライモンド先生以外部屋に人がいない事を確認してから安心してソファに寝転がる。
「僕の安息の地は本当にここ以外無くなったんだ…」
「いや、何があったの…」
空になった僕のカップにココアを注ぎ、困惑の表情でライモンド先生が隣のソファに腰掛ける。
首脳会議が終わり、やっと学園に戻され、久々に戻ってきたライモンド先生の研究室。
しかし、その研究室の外には彼がもういるかもしれない。
首脳会議中にした僕の二度の逃走で、ブチギレたシルビオが僕をとっ捕まえる為に探してるんだ…。
「いや…ね。僕が、僕が悪いんだけどね!?」
一度目の逃走でも飛び級願いを出す程にはブチギレだった。
流石の僕だって、これ以上怒らせるのはマズイと大人しく寝ていようと思っていた。
しかし、僕はそもそもシルビオが怖い。
一緒だと気が休まらないんだ。
自業自得とはいえ、ただでさえ、高熱で寝込んでいる所にシルビオの監視はキツイ。
『養生させて!!』
せめて、ゆっくり寝たかった。
皇子にシルビオを宥めてくれたお礼を言いに行くついでに、シルビオをお引き取り願う為に僕は走った。
シルビオの監視(看病ともいう)をお手洗い行くふりして、くぐり抜けて皇子に会いに行ったんだ(逃走ともいう)。
シルビオは勿論ブチギレ。
ついでにその逃走中にファルハの王に物申してしまったのでサフィールさんもブチギレ。
結果、2人に説教されながら養生するという最悪な状況を自ら作り上げてしまった。
でも、それも首脳会議中までなら我慢出来た。
『あー。俺、今日からラニラニと隣部屋だから』
『へ?』
シルビオの怒りは首脳会議が終わっても収まらなかった。
飛び級はなかったものの、元々貴族寮だったシルビオが特権?を色々行使して王族寮にある僕の部屋の隣に引っ越してきた。
特権という言葉にただならぬ違和感を抱いた時点で、もう既に怖かったのだが、シルビオまでが当たり前のように僕の部屋に入り浸るようになり、僕は戦慄した。
まさかのシルビオも僕の部屋の鍵を所持している。皇子のように朝起きれば必ずいて、夜も寝るまでずっと居る。
昼休みだけでなく、休み時間も僕の所にやってくる。
その上、お風呂入る時もお手洗いに行く時も疑いの目でこちらを見てくる。
確実にお手洗いを口実に逃げた事を根に持ってる…。
確かに僕が悪い。
だが、ここまで監視(警護ともいう)を徹底されると寝る以外に気が休まる時間がない。
逃げるなっていう方が無理だ。
「僕にだって僕の考えってものがあるんだよ。一回目の逃走に関しては何も教えてもらえないから拗ねたっていうのもあるけど、3人が心配だったから行きたくもない夜会の会場に確認しに行こうとしたんだ」
「そうなのね」
「だって、急に聞こえていた音楽が止んで、騎士のお兄さんたちが確認しに来たんだよ? 普通心配するよ」
「ふふっ。そうね。ラニちゃんは優しいから」
不貞腐れてソファで足を抱える僕の頭を夢のように梳くように撫でながらライモンド先生は微笑む。
夢でも現実でもライモンド先生に撫でられるのは心地よくて、目を細める…のだが…。
トントンッ。
不意に扉のノック音が響き、ガバリッと起き上がる。
タラタラと出る冷や汗が止まらない。
ノックしたのが違う人であれ、と願うが世の中、そう上手くは出来ていないみたいだ。
「すいません。ライモンド教授。ここにラニ王子が訪ねてきていると聞いたのですが…」
扉の外から聞こえるその声はとても柔らかく、一見、優しく聞こえるが、騙される事なかれ。
声の主(シルビオ)は確実に怒ってる。僕が授業が終わったと同時にシルビオを撒いてここに来たから怒ってる。
ライモンド先生がどうする?とこちらを見る。
僕はそんなライモンド先生に自信満々に大丈夫だと頷いて、僕とは思えない低く野太い声を喉から絞り出した。
「ラニ王子はいません」
「うん。居るね」
絶対バレないと自信を持って発した声。
しかし、その渾身の低く野太い声は一瞬にして僕と見破られ、悲しくてライモンド先生を見る。
ライモンド先生はプルプルと笑うのを堪えながら「手強いわね。私なら分かんなかったかも」と僕を労う。
…うん。分かった。
どう聞いてもバレバレだったんだね、ライモンド先生!!
むぅっと膨れつつも僕に残された時間は少ない。
ガラリッと窓を開けて、僕はライモンド先生に別れを告げて飛び出した。
次は何処に隠れるか。
思案しながら校舎裏を走る…が。
ガラッッ!!
突如、窓が開き、にゅっと手が伸びて、走る僕の肩を掴む。
突然の出来事にバクバクと心臓が悲鳴を上げ、あまりの恐怖に腰が抜けた。
「あ、あ……」
本当に怖い時は叫び声もまともに出ない。
へなへなと地面にへたり込む僕をいつの間にかに窓を飛び越えたシルビオが抱きとめて、とても爽やかな笑顔でトドメを刺す。
「さーて、隠れんぼも鬼ごっこも終わりにしようね。オニーサンと遊びたいのはよーく分かったから」
恐ろしい。
どんなに逃げ隠れようとも見つけ出すその捜索能力と反射神経。
すごいを通り越して、ただただ恐ろしい。もうホラーの域だ。
「ごめ、ごめんなさいっ…」
「ラニラニ…。オニーサンは謝ってほしいんじゃないよ。悲しいナ…。そんなに俺といるのがイヤ?」
「うぅ…、違うよ。お互いに適度な距離っていうものがあって…。ほらっ! 別に外出してる訳じゃないし。学園では他の同盟国の王子達だって護衛なしに歩いてるよ!」
「うーん。却下」
「却下!?」
「他の王子達もフィルっちもラニラニと違って、自衛くらい出来るぢゃん」
「出来るもんっ。僕だって、僕だって、出来るもん!」
王族や貴族など、重要人を預かってる学園内で一体何が起きるというのか?
そう反論したいが、シナリオやら人知を超えたイベントが起こるこの学園自体が魔窟だったと思い出し、口をつぐむ。
普通の学園だったら僕の頭にそもそもロバ耳など生えないのだから……。
16
あなたにおすすめの小説
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる