96 / 119
終章 ロバ耳王子と16歳と約束と
19、僕も攫われました
しおりを挟む
ピンク色の薔薇にピンクのレンガ。
白いガセボ白いガーデニングテーブル。
ガーデニングテーブルの上にはかわいい刺繍の入ったテーブルクロスが敷かれ、かわいいティーセットに可愛いお菓子が置かれている。
女の子の夢を詰め込んだような空間で男らしい風貌のジェルマンが小さく可愛いティーカップを大きな手で持ち、紅茶を嗜んでいる。
その瞳は僕を熱烈に見つつも、時折チラリと僕の周囲を見て呆れている。
「アン様。このレースをふんだんにあしらったリボンなんてどうでしょう? ラニ王子の愛らしさなら、きっとお似合いになる筈です」
「アン様アン様っ!この線の細さであれば、ベルラインのドレスも着こなせるはずです」
「えー。ドレスならマーメイドラインにしましょうよ、アン様」
無表情でもしゃもしゃとお菓子を頬張る僕を囲み、アン付きの侍女たちがキャッキャしながら勝手に僕にリボンやらドレスやらなんやら合わせて、遊んでる。
アンはそれに合わせて、「まぁ、素敵ね」、「それもいいわ。どっちも捨てがたい」と僕の今日の衣装をとっても楽しそうに打ち合わせしている。
そして、フィル付きなのに僕についてきたリボンとフリル好きの侍女も……。
「貴方たちは何も分かってないっ! ドレスなんて着せたらラニ様の可愛い膝小僧が拝めないでしょうがっ。フリルをあしらった淡い色のシャツに黒いガーター・ショーツと黒いニーハイを合わせた甘辛小悪魔コーデを推します!」
「なんて…。なんて、美味しい組み合わせなのっ!」
「だけど、それだと、結婚式へに向けてのお色合わせが…」
「………ねぇ。僕、結婚しないんだけど?」
「はぁ…。男らしいジェルマン様と真珠のように愛らしいラニ王子様。お似合いですわ。きっとこれ以上なカップルなんてありません。そうでしょう。そうに違いない」
「ラピュセル怖い…。侍女ぐるみで洗脳しようとしてくるっ…」
フィルの侍女も何時の間にかにあちら側に飲み込まれて、僕はラピュセル公爵家で孤立無援の洗脳との戦いを強いられている。
こうなったのも全て、皇帝が悪い。
音楽祭の事件後。あの妹に弱い皇帝は、妹のメンタルケアの為に僕を生贄に捧げた。
『今回の事件はファルハ人が関与している。ラニ王子の身を守る為とともに妹のメンタルケアの為に是非ともラニ王子には暫くラピュセル公爵家にて保護してもらいたい』
『………………』
『ルーファス。ラニ王子が心底呆れた目で貴方を見てますよ…』
『頼む。ラニ王子。アンがラニ王子を家に招きたいとうるさいのだ。3日、3日だけでいい』
『………………』
僕は絶対に頷かなかった。
僕だって流石に分かる。
ロックオンされている相手の所にホイホイと行けば、碌な事にならない事を。
しかし、僕は帰りにラピュセル家に攫われた。
怪我をおして、仕事の処理に勤しむシルビオと一緒に帰ろうと騎士団屯所に行こうとした。そして、案内してくれるという侍女について行ったら攫われた。
『本当に。うちの母がすまない』
『そう思うなら、今すぐ僕を帰してほしい』
『すまない。俺は。貴方をみすみす帰したくない』
『にゃ"っ!!?』
そしてジェルマンもグルだった。
謝りつつも、3日間だけでもチャンスが欲しいと、逃すまいと抱き締められ、その勢いに押し流された。
僕はジェルマンのあのもうプッシュに弱い。
そういう場面に慣れてないから、交わし方が分からない。なのに…。
ー エレンは大丈夫かな…
気を抜けば、押し流される。洗脳されると思いつつも、やっぱり、消えた友人が気掛かりで。
ー フィルは大丈夫かな
エレンが消えてから、自分の所為だと躍起になって、ほっとくと飲まず食わずでエレンを必死に探そうとする友人が心配で、意識が逸れる。
「ラニ王子」
名を呼ばれて、はたと意識を戻せば、ジェルマンの大きな指が僕の口に触れ、お菓子にかぶりついて付いたクリームを拭う。
「すまない。卑怯で」
そう律儀に謝りつつもジェルマンは拭ったクリームをパクリっと口に含んだ。
「それでも。逃したくない。愛している。貴方が愛しくて。貴方の愛が欲しい」
その甘い雰囲気と洗脳と勢いはとても凶悪で、雰囲気に飲まれそうになる。
「僕は怒ってるんだ」
「ああ。無理矢理。この状況を作り出した事に。怒るのは当然だ。全て。俺が悪い」
フイッと顔を背ければ、顎に優しくジェルマンの手が触れ、向かい合わせに座っていた筈なのに距離が先程より近くなり、全ての感覚がバグりそうになる。
「俺は。ひとりの男として。貴方が欲しい。貴方だけが欲しい」
何か色々と脱線している気がする。
この前まで僕のこの物語での正体とか、エレンの命運とか。
なんか色々と大切な部分に進んでいた気がするんだけど。
とにかく、逃げようとジェルマンから距離を取ろうとするが……。
「やっぱり、私、友達ではなくて、お嫁さんとしてラニ王子を欲しいの」
「あのね。アン、僕の意志も尊重…」
「ラニ王子。母ではなく。俺を見て欲しい」
「もー、やだっ…。この親子。人の話を聞かないっ!!」
アンとジェルマンに挟まれ、逃げ場を失い、僕はワッと見たくない現実に手で顔を覆う。
多分、コレ。早く逃げないと3日以内に親子総出で押し切りに来るっ!
どうしよう。どうしよう!?
白いガセボ白いガーデニングテーブル。
ガーデニングテーブルの上にはかわいい刺繍の入ったテーブルクロスが敷かれ、かわいいティーセットに可愛いお菓子が置かれている。
女の子の夢を詰め込んだような空間で男らしい風貌のジェルマンが小さく可愛いティーカップを大きな手で持ち、紅茶を嗜んでいる。
その瞳は僕を熱烈に見つつも、時折チラリと僕の周囲を見て呆れている。
「アン様。このレースをふんだんにあしらったリボンなんてどうでしょう? ラニ王子の愛らしさなら、きっとお似合いになる筈です」
「アン様アン様っ!この線の細さであれば、ベルラインのドレスも着こなせるはずです」
「えー。ドレスならマーメイドラインにしましょうよ、アン様」
無表情でもしゃもしゃとお菓子を頬張る僕を囲み、アン付きの侍女たちがキャッキャしながら勝手に僕にリボンやらドレスやらなんやら合わせて、遊んでる。
アンはそれに合わせて、「まぁ、素敵ね」、「それもいいわ。どっちも捨てがたい」と僕の今日の衣装をとっても楽しそうに打ち合わせしている。
そして、フィル付きなのに僕についてきたリボンとフリル好きの侍女も……。
「貴方たちは何も分かってないっ! ドレスなんて着せたらラニ様の可愛い膝小僧が拝めないでしょうがっ。フリルをあしらった淡い色のシャツに黒いガーター・ショーツと黒いニーハイを合わせた甘辛小悪魔コーデを推します!」
「なんて…。なんて、美味しい組み合わせなのっ!」
「だけど、それだと、結婚式へに向けてのお色合わせが…」
「………ねぇ。僕、結婚しないんだけど?」
「はぁ…。男らしいジェルマン様と真珠のように愛らしいラニ王子様。お似合いですわ。きっとこれ以上なカップルなんてありません。そうでしょう。そうに違いない」
「ラピュセル怖い…。侍女ぐるみで洗脳しようとしてくるっ…」
フィルの侍女も何時の間にかにあちら側に飲み込まれて、僕はラピュセル公爵家で孤立無援の洗脳との戦いを強いられている。
こうなったのも全て、皇帝が悪い。
音楽祭の事件後。あの妹に弱い皇帝は、妹のメンタルケアの為に僕を生贄に捧げた。
『今回の事件はファルハ人が関与している。ラニ王子の身を守る為とともに妹のメンタルケアの為に是非ともラニ王子には暫くラピュセル公爵家にて保護してもらいたい』
『………………』
『ルーファス。ラニ王子が心底呆れた目で貴方を見てますよ…』
『頼む。ラニ王子。アンがラニ王子を家に招きたいとうるさいのだ。3日、3日だけでいい』
『………………』
僕は絶対に頷かなかった。
僕だって流石に分かる。
ロックオンされている相手の所にホイホイと行けば、碌な事にならない事を。
しかし、僕は帰りにラピュセル家に攫われた。
怪我をおして、仕事の処理に勤しむシルビオと一緒に帰ろうと騎士団屯所に行こうとした。そして、案内してくれるという侍女について行ったら攫われた。
『本当に。うちの母がすまない』
『そう思うなら、今すぐ僕を帰してほしい』
『すまない。俺は。貴方をみすみす帰したくない』
『にゃ"っ!!?』
そしてジェルマンもグルだった。
謝りつつも、3日間だけでもチャンスが欲しいと、逃すまいと抱き締められ、その勢いに押し流された。
僕はジェルマンのあのもうプッシュに弱い。
そういう場面に慣れてないから、交わし方が分からない。なのに…。
ー エレンは大丈夫かな…
気を抜けば、押し流される。洗脳されると思いつつも、やっぱり、消えた友人が気掛かりで。
ー フィルは大丈夫かな
エレンが消えてから、自分の所為だと躍起になって、ほっとくと飲まず食わずでエレンを必死に探そうとする友人が心配で、意識が逸れる。
「ラニ王子」
名を呼ばれて、はたと意識を戻せば、ジェルマンの大きな指が僕の口に触れ、お菓子にかぶりついて付いたクリームを拭う。
「すまない。卑怯で」
そう律儀に謝りつつもジェルマンは拭ったクリームをパクリっと口に含んだ。
「それでも。逃したくない。愛している。貴方が愛しくて。貴方の愛が欲しい」
その甘い雰囲気と洗脳と勢いはとても凶悪で、雰囲気に飲まれそうになる。
「僕は怒ってるんだ」
「ああ。無理矢理。この状況を作り出した事に。怒るのは当然だ。全て。俺が悪い」
フイッと顔を背ければ、顎に優しくジェルマンの手が触れ、向かい合わせに座っていた筈なのに距離が先程より近くなり、全ての感覚がバグりそうになる。
「俺は。ひとりの男として。貴方が欲しい。貴方だけが欲しい」
何か色々と脱線している気がする。
この前まで僕のこの物語での正体とか、エレンの命運とか。
なんか色々と大切な部分に進んでいた気がするんだけど。
とにかく、逃げようとジェルマンから距離を取ろうとするが……。
「やっぱり、私、友達ではなくて、お嫁さんとしてラニ王子を欲しいの」
「あのね。アン、僕の意志も尊重…」
「ラニ王子。母ではなく。俺を見て欲しい」
「もー、やだっ…。この親子。人の話を聞かないっ!!」
アンとジェルマンに挟まれ、逃げ場を失い、僕はワッと見たくない現実に手で顔を覆う。
多分、コレ。早く逃げないと3日以内に親子総出で押し切りに来るっ!
どうしよう。どうしよう!?
26
あなたにおすすめの小説
転生して王子になったボクは、王様になるまでノラリクラリと生きるはずだった
angel
BL
つまらないことで死んでしまったボクを不憫に思った神様が1つのゲームを持ちかけてきた。
『転生先で王様になれたら元の体に戻してあげる』と。
生まれ変わったボクは美貌の第一王子で兄弟もなく、将来王様になることが約束されていた。
「イージーゲームすぎね?」とは思ったが、この好条件をありがたく受け止め
現世に戻れるまでノラリクラリと王子様生活を楽しむはずだった…。
完結しました。
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
転生したら嫌われ者No.01のザコキャラだった 〜引き篭もりニートは落ちぶれ王族に転生しました〜
隍沸喰(隍沸かゆ)
BL
引き篭もりニートの俺は大人にも子供にも人気の話題のゲーム『WoRLD oF SHiSUTo』の次回作を遂に手に入れたが、その直後に死亡してしまった。
目覚めたらその世界で最も嫌われ、前世でも嫌われ続けていたあの落ちぶれた元王族《ヴァントリア・オルテイル》になっていた。
同じ檻に入っていた子供を看病したのに殺されかけ、王である兄には冷たくされ…………それでもめげずに頑張ります!
俺を襲ったことで連れて行かれた子供を助けるために、まずは脱獄からだ!
重複投稿:小説家になろう(ムーンライトノベルズ)
注意:
残酷な描写あり
表紙は力不足な自作イラスト
誤字脱字が多いです!
お気に入り・感想ありがとうございます。
皆さんありがとうございました!
BLランキング1位(2021/8/1 20:02)
HOTランキング15位(2021/8/1 20:02)
他サイト日間BLランキング2位(2019/2/21 20:00)
ツンデレ、執着キャラ、おバカ主人公、魔法、主人公嫌われ→愛されです。
いらないと思いますが感想・ファンアート?などのSNSタグは #嫌01 です。私も宣伝や時々描くイラストに使っています。利用していただいて構いません!
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる