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18.遠のく雨脚、立てない甘脚(ジェイド)
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「・・・なんと言った?」
不機嫌そうなジェイドに貴族が委縮する。
(なぜ、私がこんなめに・・・どこへ行った、あいつはっ)
いつもジェイドに言いづらいことを報告していた大臣はもうエバーガーデニア王国にはいない。仕方なく貴族は言葉を復唱する。
「ですから、パーティーはできません」
「わかった。なら、いつならできる?」
「それは・・・」
貴族は空を見た。
燦々と降り注ぐ陽の光。あんなに求めていたのに今ではとても憎らしい太陽―――
「食料やワインの備蓄は残りわずかです」
「ふん、ならば、収穫を急げ」
「・・・できません」
貴族がそう伝えると、ジェイドは憤怒して立ち上がろうとするが、自身の身体が重くて膝が痛み、再び玉座に座る。
「貴様、王子の命が聞けぬのか? その首、どうなっても良いと思っているのか!?」
「滅相もござませんぬ。しかし、我が国は干ばつが始まり、山火事が起こるなど食料が不足して、収穫しようにも収穫するものがありませぬ」
ミシェルとその師が活躍し出して数十年。雨に困らなかったエバーガーデニア王国は農業の水に関する知識は伝承されなくなり、消防に関する対応ができる者もわずかしかいなかった。誰もその事象について、的確かつ即断できる者がいなかった。
「ふっ、ふざけるな。我が国の資源をなぜ守らなかったっ!? 貴様のせいだっ!! おい、この者の首を切り、生贄として祭壇に備えろっ」
「あっ、あんまりです。そんな、生贄なんて古代的な・・・。それに大臣さえいれば、こんなことには・・・いいや、あの女だっ。雨乞いの巫女、ミシェルさえいればっ!! そっ、そうだ。引退した元雨乞いの巫女、あの老婆を連れてくれば解決するのでは?」
「そっそれだっ」
王子は今度こそ他違ったが、ふくよかになった体重を支えるには細い足が少しぐらついた。
「よしっ、元雨乞いの巫女を連れてこい。そうしたら、許してやろう」
「はっ、はい必ずっ」
貴族は自分の両腕を抑えた兵士たちの手を振りほどき、急いで元雨乞いの巫女のもとへと向かった。
「大臣め・・・」
ジェイドは一人王座の間で呟く。大臣は古くから王家に仕えており、様々な知識を持っていた。けれど、大臣はこの国に愛想をつかして出ていってしまった。
「そもそも・・・あいつが言う通り、あの女が」
ミシェルがいなくなっても、パーティーで自分を囲う女たちがいた。けれど、その女たちも次第にジェイドから距離を置くようになってなびかなくなった。そして、大臣がいなくなり、ジェイドは自分の周りからどんどん人が居なくなる孤独を感じ始めた。
不機嫌そうなジェイドに貴族が委縮する。
(なぜ、私がこんなめに・・・どこへ行った、あいつはっ)
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「ですから、パーティーはできません」
「わかった。なら、いつならできる?」
「それは・・・」
貴族は空を見た。
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「食料やワインの備蓄は残りわずかです」
「ふん、ならば、収穫を急げ」
「・・・できません」
貴族がそう伝えると、ジェイドは憤怒して立ち上がろうとするが、自身の身体が重くて膝が痛み、再び玉座に座る。
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「よしっ、元雨乞いの巫女を連れてこい。そうしたら、許してやろう」
「はっ、はい必ずっ」
貴族は自分の両腕を抑えた兵士たちの手を振りほどき、急いで元雨乞いの巫女のもとへと向かった。
「大臣め・・・」
ジェイドは一人王座の間で呟く。大臣は古くから王家に仕えており、様々な知識を持っていた。けれど、大臣はこの国に愛想をつかして出ていってしまった。
「そもそも・・・あいつが言う通り、あの女が」
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