【完結】なんで、あなたが王様になろうとしているのです?そんな方とはこっちから婚約破棄です。

西東友一

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「ぎりぎり間に合いましたな」

 ドクターホワイトが額の汗を拭う。

「ええ、やりましたな」

 ドクターブラックがドクターホワイトに握手を求めると、二人は熱い握手を交わした。
 アルファードの私兵は東の名医、ドクターブラックを連れてくることに成功した。
 しかし、始めは我が国に来たドクターブラックがお父様を診察すると、お父様の病気は菌はどうやらこの国に入ったときに変異していたようで、ドクターブラックだけでは治せないと言われてしまった。

 そこで、現れたのがこの国一番の名医、ドクターホワイトだ。
 東西の名医がお互いの知識を共有し、高め合い、研究を重ねて、なんとかお父様の病気をやっつけることに成功した。

「やったわ、あなたっ」

 お母様が横たわるお父様に抱き着いて、ワンワン泣かれた。子どもびっくりするくらいお母様は泣かれていて、その愛の深さを尊敬し、わたくしの前では毅然と振る舞おうとしていたのだと感謝の気持ちでいっぱいになった。そんなお母様を疲れ切ったお父様が優しく撫でる。

 わたくしも嬉しくなり、隣にいたアルファードの胸を借りて泣くと、アルファードは優しく私を抱きしめて、背中を擦ってくれた。

 わたくしも彼もお父様の身を案じつつも、他国からの外交圧力を上手くかわして、逆に山賊などの排除や東の国との交通網の整備、船による貿易なども取り入れて、国王の元気になる物を買い入れ、自国の名品を他国に売るなどしました。最初は女性と言うことだけで舐められていたわたくしもその手腕から絶大な支持を得て、逆にわたくしが気に入られなければ、他国から後れを取ってしまうと言われてしまうような状況まで作り出しました。

 まぁ、気に入らないとかそんな感情ではお付き合いしないですけど、ネロみたいな国王もちらほらいらっしゃって、そういうところとは何を言われても、必要な分をこちらから提示して、お付き合いさせていただきましたがね。

 そうそう我が国でしたが、お父様が体調を崩されたのも原因の一つかもしれませんが、ネロの家の資産を頼りにしなければならないような状況だったようでして、最初は嫌がらせのような価格のつり上げや、吊り下げなどもされて、私たちの国家を邪魔しようとしてきましたけれど、他の貴族の方や、平民のみなさんが協力してくれたので、ノーダメージで済みました。

 本当にわたくしはみんなに支えられて、ここまでこれました。
 本当に感謝でいっぱいですわ。

 それからしばらくして、回復してきたお父様はわたくしとアルファードを自室にお呼びになりました。

 
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