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街
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学園が休みのある日、私はレイと共に街へ出かけていた。『面白いけど図書室に置かれていない本がたくさんある』と聞き、街へ行って直接教えてもらい何冊か購入しようと思ったのだ
街の中はたくさんの人がいて活気で溢れている。少し目を離せば迷子になってしまいそうだ
「レイ、今日本を買ったあと少し時間をいただいてもよろしいでしょうか。今まで読んだ本の話を少しお話ししたいのです」
「ああ、それくらいお安い御用だよ」
「ありがとうございます」
人の間をすり抜けながら歩き続けながら左側を歩いているレイの姿をちらりと覗き込む。今日は街に来たためか、服装がいつもより軽めで落ち着いているがよく似合っていた
殿下以外の男性に格好いいなどと思う以前に興味がなかったのでいまいちよくわからないのだが、レイがそこらにいる男性より整った顔をしていることはわかるし、周りにいる女性たちの視線が集まっているのも気のせいではないだろう
あまりジッと見つめているつもりはなかったが私の視線に気づいたのか、レイの視線が私に移りバッチリ目があってしまった
「俺の顔に何かついてた?」
「いえ、何もついておりませんわ。ただやはりレイは女性から好まれる顔をしているのだな、と考えていただけです」
「もしかして周りの人たちの視線が気になる?」
「これくらいなら特に気になりません。パーティーのときなどに比べれば大したことございませんもの」
「あー、エスコートの相手はあの殿下だもんね」
「はい、あの殿下ですから」
微笑みながら返事をするが心の中は穏やかでいられるわけもなかった。結局また自分から墓穴を掘ってしまっている。
胸が痛み始めるのを感じるのと同時に、目の前に手を差し出された
「人が多くて迷子になりそうだろう?」
掴んでおけということなのだろうか。
私は「ありがとうございます」と言うと、手に重ねるのは躊躇われたために腕に手をのせた
「…なので私はこのシーンが特に好きなのです‼︎」
「あー、わかる。その場面のときすごいハラハラさせられるよね。それでそのあとの挽回の仕方が意外でドキドキするんだよね」
「私も全く同じ意見です」
現在私たちは本屋で10冊ほど本を購入したあと近くの飲食店へ入り今まで読んできた本について語り合っている
店内は木材で作られた丸型テーブルがいくつか置かれており、壁は白、黒、灰色のみで塗られている小さめの店だった
少しいつもより声が大きくなってしまっているような気がするが、今だけ許してもらおう。話したいことがたくさんあるのだ
読んでいる本は大抵冒険ものが多いが、レイからオススメされたまに推理ものも読むようになったのだが、それがまた面白かった。
私がその本たちについて熱弁していると、突然レイが質問を投げかけてきた
「エミリアはさ、恋愛ものに興味はないの?」
「恋愛もの、ですか?」
「そう、恋愛もの。貴族の女性たちの間で結構人気らしいんだけどエミリアは読みたいと思わないのかなーって」
私は少し考え込む。
別に恋愛ものに全く興味がないわけではない。マーシャも恋愛ものの本は読んでいるようなのでよく話を聞いている。
その感想を聞いているとそんなに面白いのなら買ってみようかな、と思ったこともあったのだが本屋に着くと他の本に意識が向いて本来の目的を忘れてしまい、今まで読んだことがないだけだ
なので興味は普通にあるのだ、買うのを忘れてしまうだけで
「…興味がないわけではないです。ただ、いざ買おうと思い本屋まで行くと、本来の目的を忘れて他の本に意識が向いてしまうだけですわ」
「あー、要するにあまり魅力を感じないということかな?」
「そういうことになるのですかね…」
興味を持っているつもりでいたのだが、自分はあまり魅力を感じていないようなので買うことはこの先なかなかなさそうだ。ということは女性たちの間でのこの手の話題にはついていけそうにない
そう思うと何故か1人だけ周りについて行けてないような気分になり返事が小さくなった
話がひと段落ついたところでふいに目を店の外へ向けた。特に何の変哲もない普通の道路。たくさんの人や馬車が行き交っている道。何もない、何もないはずなのに私の視線は1つのところへ吸い寄せられた
茶色の髪の男性と金色の髪の女性の二人組。
ここからその二人がいるところまでそう遠くない。だからだろうか、私の目が惹きつけられたのは、私がその2人が誰かすぐにわかったのは。
ーーなんでいつも、こういうタイミングでばかり会うのかしらね。殿下とリアトリスが一緒にいるタイミングばかりで。
流れそうになる涙を流さぬよう、注文していたカモミールティーの入ったカップを両手でぎゅっと握る。どんなに時間が経っても慣れないものは慣れない。
私は視線を2人から外すとレイの方へと移した。彼は私が先程まで見ていた場所を見つめていた
「レイ?」
「ん?何?」
「何を見ているのですか?」
「あそこに知っている人が立ってるから少し気になって」
「…リアトリス=アルテスト様ですか」
私は目線を道路にいる2人へ向けてしまわぬよう、手の中におさまっているティーカップを見つめる。中に入っているカモミールティーに映る自分の顔は酷く歪んで見えた
「エミリア知ってたんだ、彼女のこと」
「…ええ、一応名前は存じ上げています。レイは話したことがありますの?」
「話したことはないけど、噂を聞いたことがあってね」
「どんな噂なのですか?」
彼女に興味はないのに、私は何故か質問していた
「俺が聞いた噂は、彼女はもともと平民だったんだけどある日彼女の実父であるアルテスト男爵が彼女を養子として男爵家に入れたという話」
「…もしかして、アルテスト男爵の正妻と後継の息子様がお亡くなりになられて妾子であるリアトリス様が男爵家に引き取られた、という話であってますか」
「うん、俺が聞いた話はそれと一緒だ」
何故かわからないけど、レイが彼女の噂について語ったとき頭の中に彼女の情報が一気に流れ込んできた
彼女は花屋である女性の元に産まれた普通の子だった。父は産まれたときにはすでにおらず、何故いないのかも教えてもらえなかったが数年後には弟のができて幸せな日々を過ごしていた。
だが、彼女の弟は病弱だった。家は貧乏なので彼女は弟を養うためにたくさん働いた
そんなある日のことだった。彼女の生活を急変させる出来事があった。それはアルテスト男爵が彼女を養子として迎え入れる、という話だった。
彼女は母から聞いた。
父と母は昔、男爵家の後継とメイドという関係であったこと、父と母は愛し合っていて結婚の約束もしていたこと、だがそれは男爵家に大きな利益をもたらす縁談が来たことで潰されてしまったこと、最近父が仕事で遠くへ行っている間に妻と1人息子が流行病で亡くなってしまったことを。
彼女は弟の病気を治してくれるのなら養子になると引き受けた
頭に一気に流れ込んできた情報に私は一瞬目眩がした。私が知るはずもない話。なのに何故私は"思い出した"のだろうか
ーーああそうか、これは私の記憶ではないのか
すぐに気がついた。これは夢の中の彼女の記憶。私の記憶ではないのだ
そういえば、この間ベンチで女性たちから言い寄られていたときに『愛人の子のくせに』と言われていた。聞き流していたがあれはそういうことだったのか
彼女が何故貴族になったのかを思い出すと同時に何か心に引っかかるものを感じた
何か、何か大事なことを忘れている気がする。彼女に関する何かを
思い出そうと考えこんでいると、レイが会話を続けてきたので意識が浮上する
「ここにいてもあまり違和感感じないね、彼女」
ここにいても違和感を感じない、確かにそうだ。ここは貴族がほとんど来ずほとんどが平民、その中に貴族がいれば普通は違和感を感じるはずなのだが彼女はうまく紛れ込んでいる。彼女がもともと平民だったためだろう
「そうですわね、上手く紛れ込んでいる感じがします」
「紛れ込んでるというか、彼女が本当に平民みたいだ。あの噂は真実の可能性が高いね」
可能性が高いというか、普通に真実なのだがわざわざいうことでもないだろうから私は頷くだけで返事をした
「あと少し気になったんだけど、隣の男性は貴族だよな?」
「そうだと思います」
「エミリアはあの人見たことある?」
「…いえ、ありませんわ」
隣の男性は貴族というか殿下だ。だが変装しているためかレイは気づいていない
殿下の顔を少しチラリと見てみる。髪は茶色にに染められていて、顔も少し化粧を施されいつもと雰囲気が違う
そこで殿下に違和感をもつ。殿下は自分で化粧をできるほど器用ではない、経験もないはずだから変装できるほどの化粧を自分でできるとは思えない
だが物語の中ではリアトリスと街に出かけるとき、お忍びでのものだったはずだから人に化粧をしてもらうこともないはず
結局ただ単に今日のために練習したかもしれないな、という考えにたどり着き胸が締め付けられる
ーー大丈夫。慣れればいいだけ。
慣れることなどできるはずもないが私は自分に言い聞かせ、深呼吸をする
街にお出かけするということは確か、終わりに近づいているということ
ーーあと少しで終わるのだから、大丈夫。まだ、頑張れる。
私はもう一度深呼吸すると、帰ろうと声をかけた
街の中はたくさんの人がいて活気で溢れている。少し目を離せば迷子になってしまいそうだ
「レイ、今日本を買ったあと少し時間をいただいてもよろしいでしょうか。今まで読んだ本の話を少しお話ししたいのです」
「ああ、それくらいお安い御用だよ」
「ありがとうございます」
人の間をすり抜けながら歩き続けながら左側を歩いているレイの姿をちらりと覗き込む。今日は街に来たためか、服装がいつもより軽めで落ち着いているがよく似合っていた
殿下以外の男性に格好いいなどと思う以前に興味がなかったのでいまいちよくわからないのだが、レイがそこらにいる男性より整った顔をしていることはわかるし、周りにいる女性たちの視線が集まっているのも気のせいではないだろう
あまりジッと見つめているつもりはなかったが私の視線に気づいたのか、レイの視線が私に移りバッチリ目があってしまった
「俺の顔に何かついてた?」
「いえ、何もついておりませんわ。ただやはりレイは女性から好まれる顔をしているのだな、と考えていただけです」
「もしかして周りの人たちの視線が気になる?」
「これくらいなら特に気になりません。パーティーのときなどに比べれば大したことございませんもの」
「あー、エスコートの相手はあの殿下だもんね」
「はい、あの殿下ですから」
微笑みながら返事をするが心の中は穏やかでいられるわけもなかった。結局また自分から墓穴を掘ってしまっている。
胸が痛み始めるのを感じるのと同時に、目の前に手を差し出された
「人が多くて迷子になりそうだろう?」
掴んでおけということなのだろうか。
私は「ありがとうございます」と言うと、手に重ねるのは躊躇われたために腕に手をのせた
「…なので私はこのシーンが特に好きなのです‼︎」
「あー、わかる。その場面のときすごいハラハラさせられるよね。それでそのあとの挽回の仕方が意外でドキドキするんだよね」
「私も全く同じ意見です」
現在私たちは本屋で10冊ほど本を購入したあと近くの飲食店へ入り今まで読んできた本について語り合っている
店内は木材で作られた丸型テーブルがいくつか置かれており、壁は白、黒、灰色のみで塗られている小さめの店だった
少しいつもより声が大きくなってしまっているような気がするが、今だけ許してもらおう。話したいことがたくさんあるのだ
読んでいる本は大抵冒険ものが多いが、レイからオススメされたまに推理ものも読むようになったのだが、それがまた面白かった。
私がその本たちについて熱弁していると、突然レイが質問を投げかけてきた
「エミリアはさ、恋愛ものに興味はないの?」
「恋愛もの、ですか?」
「そう、恋愛もの。貴族の女性たちの間で結構人気らしいんだけどエミリアは読みたいと思わないのかなーって」
私は少し考え込む。
別に恋愛ものに全く興味がないわけではない。マーシャも恋愛ものの本は読んでいるようなのでよく話を聞いている。
その感想を聞いているとそんなに面白いのなら買ってみようかな、と思ったこともあったのだが本屋に着くと他の本に意識が向いて本来の目的を忘れてしまい、今まで読んだことがないだけだ
なので興味は普通にあるのだ、買うのを忘れてしまうだけで
「…興味がないわけではないです。ただ、いざ買おうと思い本屋まで行くと、本来の目的を忘れて他の本に意識が向いてしまうだけですわ」
「あー、要するにあまり魅力を感じないということかな?」
「そういうことになるのですかね…」
興味を持っているつもりでいたのだが、自分はあまり魅力を感じていないようなので買うことはこの先なかなかなさそうだ。ということは女性たちの間でのこの手の話題にはついていけそうにない
そう思うと何故か1人だけ周りについて行けてないような気分になり返事が小さくなった
話がひと段落ついたところでふいに目を店の外へ向けた。特に何の変哲もない普通の道路。たくさんの人や馬車が行き交っている道。何もない、何もないはずなのに私の視線は1つのところへ吸い寄せられた
茶色の髪の男性と金色の髪の女性の二人組。
ここからその二人がいるところまでそう遠くない。だからだろうか、私の目が惹きつけられたのは、私がその2人が誰かすぐにわかったのは。
ーーなんでいつも、こういうタイミングでばかり会うのかしらね。殿下とリアトリスが一緒にいるタイミングばかりで。
流れそうになる涙を流さぬよう、注文していたカモミールティーの入ったカップを両手でぎゅっと握る。どんなに時間が経っても慣れないものは慣れない。
私は視線を2人から外すとレイの方へと移した。彼は私が先程まで見ていた場所を見つめていた
「レイ?」
「ん?何?」
「何を見ているのですか?」
「あそこに知っている人が立ってるから少し気になって」
「…リアトリス=アルテスト様ですか」
私は目線を道路にいる2人へ向けてしまわぬよう、手の中におさまっているティーカップを見つめる。中に入っているカモミールティーに映る自分の顔は酷く歪んで見えた
「エミリア知ってたんだ、彼女のこと」
「…ええ、一応名前は存じ上げています。レイは話したことがありますの?」
「話したことはないけど、噂を聞いたことがあってね」
「どんな噂なのですか?」
彼女に興味はないのに、私は何故か質問していた
「俺が聞いた噂は、彼女はもともと平民だったんだけどある日彼女の実父であるアルテスト男爵が彼女を養子として男爵家に入れたという話」
「…もしかして、アルテスト男爵の正妻と後継の息子様がお亡くなりになられて妾子であるリアトリス様が男爵家に引き取られた、という話であってますか」
「うん、俺が聞いた話はそれと一緒だ」
何故かわからないけど、レイが彼女の噂について語ったとき頭の中に彼女の情報が一気に流れ込んできた
彼女は花屋である女性の元に産まれた普通の子だった。父は産まれたときにはすでにおらず、何故いないのかも教えてもらえなかったが数年後には弟のができて幸せな日々を過ごしていた。
だが、彼女の弟は病弱だった。家は貧乏なので彼女は弟を養うためにたくさん働いた
そんなある日のことだった。彼女の生活を急変させる出来事があった。それはアルテスト男爵が彼女を養子として迎え入れる、という話だった。
彼女は母から聞いた。
父と母は昔、男爵家の後継とメイドという関係であったこと、父と母は愛し合っていて結婚の約束もしていたこと、だがそれは男爵家に大きな利益をもたらす縁談が来たことで潰されてしまったこと、最近父が仕事で遠くへ行っている間に妻と1人息子が流行病で亡くなってしまったことを。
彼女は弟の病気を治してくれるのなら養子になると引き受けた
頭に一気に流れ込んできた情報に私は一瞬目眩がした。私が知るはずもない話。なのに何故私は"思い出した"のだろうか
ーーああそうか、これは私の記憶ではないのか
すぐに気がついた。これは夢の中の彼女の記憶。私の記憶ではないのだ
そういえば、この間ベンチで女性たちから言い寄られていたときに『愛人の子のくせに』と言われていた。聞き流していたがあれはそういうことだったのか
彼女が何故貴族になったのかを思い出すと同時に何か心に引っかかるものを感じた
何か、何か大事なことを忘れている気がする。彼女に関する何かを
思い出そうと考えこんでいると、レイが会話を続けてきたので意識が浮上する
「ここにいてもあまり違和感感じないね、彼女」
ここにいても違和感を感じない、確かにそうだ。ここは貴族がほとんど来ずほとんどが平民、その中に貴族がいれば普通は違和感を感じるはずなのだが彼女はうまく紛れ込んでいる。彼女がもともと平民だったためだろう
「そうですわね、上手く紛れ込んでいる感じがします」
「紛れ込んでるというか、彼女が本当に平民みたいだ。あの噂は真実の可能性が高いね」
可能性が高いというか、普通に真実なのだがわざわざいうことでもないだろうから私は頷くだけで返事をした
「あと少し気になったんだけど、隣の男性は貴族だよな?」
「そうだと思います」
「エミリアはあの人見たことある?」
「…いえ、ありませんわ」
隣の男性は貴族というか殿下だ。だが変装しているためかレイは気づいていない
殿下の顔を少しチラリと見てみる。髪は茶色にに染められていて、顔も少し化粧を施されいつもと雰囲気が違う
そこで殿下に違和感をもつ。殿下は自分で化粧をできるほど器用ではない、経験もないはずだから変装できるほどの化粧を自分でできるとは思えない
だが物語の中ではリアトリスと街に出かけるとき、お忍びでのものだったはずだから人に化粧をしてもらうこともないはず
結局ただ単に今日のために練習したかもしれないな、という考えにたどり着き胸が締め付けられる
ーー大丈夫。慣れればいいだけ。
慣れることなどできるはずもないが私は自分に言い聞かせ、深呼吸をする
街にお出かけするということは確か、終わりに近づいているということ
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