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10 聖女の誕生
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大司教たちが聖女を探して村の教会に集まっていた時、マリンはおばさんの畑仕事を手伝っていた。
土を耕し、落ち葉を使い栄養を蓄えさせる。
この作業は地味だが重労働であった。
おばさんがマリンに声をかける。
「どうだい?進んでるかい?」
「全然です。頑張らないと日が暮れちゃう」
「まぁ、今日中にやらないといけないわけでもないし、そんなに気にしなくてもいいよ。それよりあっちの方が心配だね」
おばさんの視線の先には畑仕事を手伝うシーナがいた。
実際には強制的に手伝わされているシーナだ。
「なんで私がこんなことを!」
「お黙り!!マリンから聞いたよ。あんた私がマリンにあげた銀貨を奪い取ったそうじゃない。マリンは許しただろうけど私は許さないよ。それに全然進んでないじゃない!」
「何よ!銀貨くらいでケチケチしないでよ!!」
反論するシーナ、しかし土に足を取られ転んでしまう。
シーナは泥だらけになった。
「最悪!!土が口の中に入った!キモいキモい!」
「少しは黙って働けないのかい!」
このままではさらにひどい喧嘩に発展してしまうと感じたマリンは仲裁に入る。
「おばさん、そんなに怒らないであげてください。シーナもこうやって文句を言いながらも手伝ってます。一度家に帰って顔を洗わせてあげてください」
「マリン…。身内に優しいのはいいことだけどね、限度があるよ」
「……すみません」
確かに私はシーナに甘いのかもしれない。
でもただ一人の家族。
シーナも失ってしまったら私は1人になってしまう。
孤独が怖くてマリンはシーナを見捨てることが出来ないのだ。
◇◇◇◇
畑作業を一度中断し家に帰るマリンとシーナ。
シーナが顔を洗うため井戸から水をくみ上げていると4人の大人がやってきた。
服装は神父に似ているが何処か纏っているオーラが明らかに違う。
その中の1人、白銀のお兄さんが私達に声をかけてきた。
「失礼。君たちはここに住んでいるかい?」
「そうだけど…。あんたたち誰?」
「私はゼラス教で大司祭をやっている者だ。名前はナーゼスト」
初対面の人に対して高圧的な態度をとっていたシーナ。
しかし相手が大司教だと知ると目の色を変える。
「本当ですか!?じゃあ聖女を探しに来たって言うのも?」
「耳が早い。ああ、この村に聖女様がいる。そして私達は君たちのどちらかが聖女様であると思っているんだ」
泥に汚れた女の子。
その情報だけだったが目の前にいる二人の服は泥で汚れている。
そして神託、ナーゼストはどちらかが聖女様であると確信していた。
そしてシーナもまた自分が聖女であると確信した。
やっぱり!私が聖女だったのよ!
マリンみたいな泥臭い奴が聖女なんてありえないし。
それに私は聖女と同じくらい心優しい女の子、私以外ありえないわ!
「はい!私が聖女よ!」
「この前教会へは訪れた?」
「ええ。行ったわよ」
厳密に言えば前を通っただけだけど。
「なるほど。泥汚れに教会への訪問、そして神託…」
ナーゼストは少し考える仕草をする。
ニアが小声でナーゼストに話しかける。
「この子が聖女様で間違いないの?どうしても私にはそう見えないんだけど」
「ニア、君もそう思うかい。だが、条件がここまで一致しているとそうだとしか考えられない」
ナーゼストはシーナに顔を近づけ、尋ねた。
「君には何が聞こえる?」
聞こえる?
何言ってるのかしら?何も聞こえてなんて無いわよ。
この人頭おかしいんじゃない?
ナーゼストの質問が理解できず、内心で馬鹿にするシーナ。
そんな彼女の耳元でそっと誰かが呟いた。
『今から雨が降るよ』
「え?誰?誰が今喋ったの?」
「何か聞いたのかい!?」
「雨が降るって」
すると突然空模様が変わり雨が降り始めた。
ナーゼスト、ニア、そしてマックスが顔を突き合わせる。
「間違いねぇ、こいつは今女神様の声が聞こえていた」
「じゃあこの子が…」
「ああ、聖女様だ。君、いや貴方様のお名前を教えてください」
「シーナよ!!」
「シーナ様!あなたこそ私どもが探していた聖女様です。どうか我々をお導きください」
膝をつく3人の大司教。
しかし、ラライネだけがシーナだけではなく、マリンの方を見ていた。
「ねぇ、あなた名前は?」
「マリンです」
「あなたは、”何が見えているの”?」
「……何も」
ニアはラライネを叱る。
「ラライネ!聖女様が誕生したの。頭を下げなさい!」
「うん、分かった…」
シーナが聖女として大司教たちから崇められている姿。
しかしマリンの視界にはその光景は映っていない。
マリンが見ているのは浮いている女性の姿だった。
『やぁ、久しぶりだねマリン。色々おしゃべりしたいんだけど今は少しだけシー』
土を耕し、落ち葉を使い栄養を蓄えさせる。
この作業は地味だが重労働であった。
おばさんがマリンに声をかける。
「どうだい?進んでるかい?」
「全然です。頑張らないと日が暮れちゃう」
「まぁ、今日中にやらないといけないわけでもないし、そんなに気にしなくてもいいよ。それよりあっちの方が心配だね」
おばさんの視線の先には畑仕事を手伝うシーナがいた。
実際には強制的に手伝わされているシーナだ。
「なんで私がこんなことを!」
「お黙り!!マリンから聞いたよ。あんた私がマリンにあげた銀貨を奪い取ったそうじゃない。マリンは許しただろうけど私は許さないよ。それに全然進んでないじゃない!」
「何よ!銀貨くらいでケチケチしないでよ!!」
反論するシーナ、しかし土に足を取られ転んでしまう。
シーナは泥だらけになった。
「最悪!!土が口の中に入った!キモいキモい!」
「少しは黙って働けないのかい!」
このままではさらにひどい喧嘩に発展してしまうと感じたマリンは仲裁に入る。
「おばさん、そんなに怒らないであげてください。シーナもこうやって文句を言いながらも手伝ってます。一度家に帰って顔を洗わせてあげてください」
「マリン…。身内に優しいのはいいことだけどね、限度があるよ」
「……すみません」
確かに私はシーナに甘いのかもしれない。
でもただ一人の家族。
シーナも失ってしまったら私は1人になってしまう。
孤独が怖くてマリンはシーナを見捨てることが出来ないのだ。
◇◇◇◇
畑作業を一度中断し家に帰るマリンとシーナ。
シーナが顔を洗うため井戸から水をくみ上げていると4人の大人がやってきた。
服装は神父に似ているが何処か纏っているオーラが明らかに違う。
その中の1人、白銀のお兄さんが私達に声をかけてきた。
「失礼。君たちはここに住んでいるかい?」
「そうだけど…。あんたたち誰?」
「私はゼラス教で大司祭をやっている者だ。名前はナーゼスト」
初対面の人に対して高圧的な態度をとっていたシーナ。
しかし相手が大司教だと知ると目の色を変える。
「本当ですか!?じゃあ聖女を探しに来たって言うのも?」
「耳が早い。ああ、この村に聖女様がいる。そして私達は君たちのどちらかが聖女様であると思っているんだ」
泥に汚れた女の子。
その情報だけだったが目の前にいる二人の服は泥で汚れている。
そして神託、ナーゼストはどちらかが聖女様であると確信していた。
そしてシーナもまた自分が聖女であると確信した。
やっぱり!私が聖女だったのよ!
マリンみたいな泥臭い奴が聖女なんてありえないし。
それに私は聖女と同じくらい心優しい女の子、私以外ありえないわ!
「はい!私が聖女よ!」
「この前教会へは訪れた?」
「ええ。行ったわよ」
厳密に言えば前を通っただけだけど。
「なるほど。泥汚れに教会への訪問、そして神託…」
ナーゼストは少し考える仕草をする。
ニアが小声でナーゼストに話しかける。
「この子が聖女様で間違いないの?どうしても私にはそう見えないんだけど」
「ニア、君もそう思うかい。だが、条件がここまで一致しているとそうだとしか考えられない」
ナーゼストはシーナに顔を近づけ、尋ねた。
「君には何が聞こえる?」
聞こえる?
何言ってるのかしら?何も聞こえてなんて無いわよ。
この人頭おかしいんじゃない?
ナーゼストの質問が理解できず、内心で馬鹿にするシーナ。
そんな彼女の耳元でそっと誰かが呟いた。
『今から雨が降るよ』
「え?誰?誰が今喋ったの?」
「何か聞いたのかい!?」
「雨が降るって」
すると突然空模様が変わり雨が降り始めた。
ナーゼスト、ニア、そしてマックスが顔を突き合わせる。
「間違いねぇ、こいつは今女神様の声が聞こえていた」
「じゃあこの子が…」
「ああ、聖女様だ。君、いや貴方様のお名前を教えてください」
「シーナよ!!」
「シーナ様!あなたこそ私どもが探していた聖女様です。どうか我々をお導きください」
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しかし、ラライネだけがシーナだけではなく、マリンの方を見ていた。
「ねぇ、あなた名前は?」
「マリンです」
「あなたは、”何が見えているの”?」
「……何も」
ニアはラライネを叱る。
「ラライネ!聖女様が誕生したの。頭を下げなさい!」
「うん、分かった…」
シーナが聖女として大司教たちから崇められている姿。
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マリンが見ているのは浮いている女性の姿だった。
『やぁ、久しぶりだねマリン。色々おしゃべりしたいんだけど今は少しだけシー』
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