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私の名前はアンネ、何処にでもいる農民の娘です。
お父さんは事故で、お母さんは病気でもういません。
でも私は寂しくはありません。
お母さんが残してくれたこのペンダントと…精霊様がいるからです。
精霊様はペンダントの中に暮らしていて、名前を呼ぶと出てきてくれます。
「『リース』、『ディーロ』、『コロン』、おはようございます」
淡い緑の光が『リース』
薄い水の光が『ディーロ』
黄金の光が『コロン』
『リース』は植物が大好きで、畑仕事をしているとお手伝いをしてくれる優しい精霊様。『リース』のおかげで家の畑の作物は病気をせず、とても立派に育ちます。
『ディーロ』は綺麗好き。井戸から汲み上げた水を浄化してくれます。おかげで私も病気をせずに元気に過ごすことが出来ているのです。
『コロン』はとても強くて頼りになるお姉ちゃんのような精霊様。森にすむ悪い動物が悪さをしない様にしてくれたり、牛達の世話もしてくれます。私にお姉ちゃんがいるならこんな感じでしょうか。
村のはずれにある家で一人で暮らしている私ですが、精霊様のおかげでちっとも寂しくありません。
◇◇
ある日、馬に乗った貴族様がやってきました。
「君が精霊様と一緒に暮らしている少女、アンネかい?」
「はい」
「初めまして。僕の名前はジーク、君に婚約を申し込みに来たんだ」
私は驚きました。
私は農民で、ジーク様は貴族様です。
身分が違いすぎます。
最初はお断りしようと思っていましたが、農民の私に対してどこまでも優しく接してくださる姿に心を打たれ、私はジーク様と婚約をしました。
「愛しているよアンネ」
「私もです」
「そう言えばアンネ、君は勉強がしてみたいと言っていたね」
「はい。私の家は貧しくて勉強なんてしている暇がありませんでしたから」
「よし!アンネ、学園へ行ってみると良い!」
ジーク様は私が学園に通えるよう手筈を整えてくれたのです。
でも私は所詮農民、学園には馴染めませんでした。
そんな時、学園で初めてできた友達がパナでした。
「おはようアンネ!」
「パナ、パナは貴族様なんだから私に声かけないほうがいいよ。その…パナもいじめられちゃう」
「別にいいわよ。それでアンネと友達でいられるなら」
「パナ、ありがとう!!」
パナは私の親友です。
ジーク様の紹介でカマダルさんという商人さんと知り合いました。
なんでもジーク様の幼馴染だそうです。
カマダルさんは他国の珍しい商品をよくお土産として私にくれました。
「アンネには感謝しているんだ。ジークは貴族のくせに女に興味が無くてね。そんなジークが惚れた女性だ。俺もサービスしたくなるってもんさ」
「ありがとうございます、カマダルさん」
「ジークのことよろしく頼むぜ」
私は良い縁に恵まれました。
そして結婚式の日です。
私の目の前にはジーク様、来客席にはパナとカマダルさんの姿もあります。
「目をつむってくれ、アンネ」
「はい。ジーク様」
……ブチ!!
「え?」
「ハハハハ!!ついに手に入れたぞ!精霊のペンダントだ!!」
「ジーク様?これは一体?」
「僕の目的は最初からこのペンダントだ。アンネ、君になんて興味の欠片もなかった。これで汚らしい農民ともかかわらなくて済む」
「私もこれで親友のフリをしなくてもいいのね」
「俺もようやく利益が出そうだ。商品が無駄にならなくて済んだぜ。まぁ所詮二束三文のゴミだったけどな」
ジーク様、パナ、カマダルさんまで、何を言っているの?
「このペンダントが手に入った以上、君はもういらない。さようならだ、農民」
お父さんは事故で、お母さんは病気でもういません。
でも私は寂しくはありません。
お母さんが残してくれたこのペンダントと…精霊様がいるからです。
精霊様はペンダントの中に暮らしていて、名前を呼ぶと出てきてくれます。
「『リース』、『ディーロ』、『コロン』、おはようございます」
淡い緑の光が『リース』
薄い水の光が『ディーロ』
黄金の光が『コロン』
『リース』は植物が大好きで、畑仕事をしているとお手伝いをしてくれる優しい精霊様。『リース』のおかげで家の畑の作物は病気をせず、とても立派に育ちます。
『ディーロ』は綺麗好き。井戸から汲み上げた水を浄化してくれます。おかげで私も病気をせずに元気に過ごすことが出来ているのです。
『コロン』はとても強くて頼りになるお姉ちゃんのような精霊様。森にすむ悪い動物が悪さをしない様にしてくれたり、牛達の世話もしてくれます。私にお姉ちゃんがいるならこんな感じでしょうか。
村のはずれにある家で一人で暮らしている私ですが、精霊様のおかげでちっとも寂しくありません。
◇◇
ある日、馬に乗った貴族様がやってきました。
「君が精霊様と一緒に暮らしている少女、アンネかい?」
「はい」
「初めまして。僕の名前はジーク、君に婚約を申し込みに来たんだ」
私は驚きました。
私は農民で、ジーク様は貴族様です。
身分が違いすぎます。
最初はお断りしようと思っていましたが、農民の私に対してどこまでも優しく接してくださる姿に心を打たれ、私はジーク様と婚約をしました。
「愛しているよアンネ」
「私もです」
「そう言えばアンネ、君は勉強がしてみたいと言っていたね」
「はい。私の家は貧しくて勉強なんてしている暇がありませんでしたから」
「よし!アンネ、学園へ行ってみると良い!」
ジーク様は私が学園に通えるよう手筈を整えてくれたのです。
でも私は所詮農民、学園には馴染めませんでした。
そんな時、学園で初めてできた友達がパナでした。
「おはようアンネ!」
「パナ、パナは貴族様なんだから私に声かけないほうがいいよ。その…パナもいじめられちゃう」
「別にいいわよ。それでアンネと友達でいられるなら」
「パナ、ありがとう!!」
パナは私の親友です。
ジーク様の紹介でカマダルさんという商人さんと知り合いました。
なんでもジーク様の幼馴染だそうです。
カマダルさんは他国の珍しい商品をよくお土産として私にくれました。
「アンネには感謝しているんだ。ジークは貴族のくせに女に興味が無くてね。そんなジークが惚れた女性だ。俺もサービスしたくなるってもんさ」
「ありがとうございます、カマダルさん」
「ジークのことよろしく頼むぜ」
私は良い縁に恵まれました。
そして結婚式の日です。
私の目の前にはジーク様、来客席にはパナとカマダルさんの姿もあります。
「目をつむってくれ、アンネ」
「はい。ジーク様」
……ブチ!!
「え?」
「ハハハハ!!ついに手に入れたぞ!精霊のペンダントだ!!」
「ジーク様?これは一体?」
「僕の目的は最初からこのペンダントだ。アンネ、君になんて興味の欠片もなかった。これで汚らしい農民ともかかわらなくて済む」
「私もこれで親友のフリをしなくてもいいのね」
「俺もようやく利益が出そうだ。商品が無駄にならなくて済んだぜ。まぁ所詮二束三文のゴミだったけどな」
ジーク様、パナ、カマダルさんまで、何を言っているの?
「このペンダントが手に入った以上、君はもういらない。さようならだ、農民」
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