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番外編
ミルネの学園生活③
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私はここ最近の生活が嘘のようにすぐに行動に出ることにした。
先ずはサラド様のことをもっと知らなくてわ!
向かったのはリングストン教授がいるマルクビット学園。
リングストン教授を訪ねるためにあの人の研究室に向かう途中、イサとばったり鉢合わせした。
彼女は私を見た瞬間、血の気が引いて顔が真っ青になる。
「な、何でここにいるの!?もしかして私を告発しようと思っているなら無駄よ!?私はこの学園の学園長と体の関係なの!ミルネが今更何か言ったところで何も変わらないわよ!!」
「どいてイサ。私今あなたにかまっている暇がないの。待っててくださいサラド様!あなたのために私は何処までも頑張ります!!」
「え?サラド?」
あっけに取られて思考がまとまっていないイサを尻目にミルネはリングストン教授の研究室の扉を蹴り開ける。
「な、何事だ!?…ミルネ!?」
「リングストン教授!!教授が持っている騎士団の訓練場見学券全部ください!それともう一つお願いがあります!」
◇◇◇◇
リングストン教授を訪ねてから1ヶ月が経過しました。
私はリングストン教授からもらった見学券を使って毎日サラド様の応援をしています。
ああ、今日もなんてお美しいのかしら。ここからだと小指サイズのお姿しか見えませんがそれでも私にはサラド様の雄姿が分かります。
私はリングストン教授からもらった見学券だけでは飽き足らず他の教授からも見学券を回収して回りました。おかげでここ一年は毎日来れるだけの券を入手することに成功したのです。
ああサラド様、ここからあなたを見ることは出来ませんがそれでも私はあなたを見守っております。
よだれすら垂れそうな勢いで訓練場を見学している女性がいれば根も葉もない噂が広がるのは必然、私はいつものように見学券を握り締めて訓練場の検問を通ろうとするが門番たちに止められた。
「騎士様達より苦情が来ています。何やら怪しい女性が訓練を穴が開く勢いで見つめてきて集中できないと」
そんな、ここに入れなかったら私はサラド様に会えないじゃないですか!どうしよう……んっ?
騎士団の訓練場前で項垂れる私の肩を叩いたのは数十人の女性たち。皆高価なドレスに身を包んでいるから貴族令嬢かな。
「もし、あなたが噂のサラド様ファン1号ですか?」
「サラド様ファン1号?」
「お隠しにならなくてもいいのです。私達サラド様応援隊の間では超プレミア級の見学券を束で持っているのが何よりの証拠。私達もサラド様のファンになりたいのです。どうか、ご助力願えませんでしょうか」
「「「お願いします」」」
聞いた話によると私がいつも使っている見学券は彼女たちの間だとほとんど手に入らないものだとか。だから気軽にサラド様を見ることが出来ない彼女たちは自分たちを応援団と名乗っているのだが、私の存在を知って自分たちも何とかサラド様を見ることが出来るのではないかと思ったらしい。
「あなた達の気持ちはよく分かりました。私も協力しましょう」
「ありがとうございます。して、私達は何をすればいいのですか?」
「私達の意見を聞いてもらうには…実力行使しかないです。その覚悟はありますか?」
「もちろんです」
数日後、貴族令嬢たちが持ちうる人脈や財産、労働力を全て使用して国に訓練場見学の自由を訴えた。
以外にも反響を呼んだ馬鹿げた内容の暴動を無視することが出来なかった国は私達を鎮静させるため訓練場の一部無償開放を決定した。
「「「サラド様~~~!!!」」」」
それからというもの、訓練場には黄色い声援がやむことは無かったという。
先ずはサラド様のことをもっと知らなくてわ!
向かったのはリングストン教授がいるマルクビット学園。
リングストン教授を訪ねるためにあの人の研究室に向かう途中、イサとばったり鉢合わせした。
彼女は私を見た瞬間、血の気が引いて顔が真っ青になる。
「な、何でここにいるの!?もしかして私を告発しようと思っているなら無駄よ!?私はこの学園の学園長と体の関係なの!ミルネが今更何か言ったところで何も変わらないわよ!!」
「どいてイサ。私今あなたにかまっている暇がないの。待っててくださいサラド様!あなたのために私は何処までも頑張ります!!」
「え?サラド?」
あっけに取られて思考がまとまっていないイサを尻目にミルネはリングストン教授の研究室の扉を蹴り開ける。
「な、何事だ!?…ミルネ!?」
「リングストン教授!!教授が持っている騎士団の訓練場見学券全部ください!それともう一つお願いがあります!」
◇◇◇◇
リングストン教授を訪ねてから1ヶ月が経過しました。
私はリングストン教授からもらった見学券を使って毎日サラド様の応援をしています。
ああ、今日もなんてお美しいのかしら。ここからだと小指サイズのお姿しか見えませんがそれでも私にはサラド様の雄姿が分かります。
私はリングストン教授からもらった見学券だけでは飽き足らず他の教授からも見学券を回収して回りました。おかげでここ一年は毎日来れるだけの券を入手することに成功したのです。
ああサラド様、ここからあなたを見ることは出来ませんがそれでも私はあなたを見守っております。
よだれすら垂れそうな勢いで訓練場を見学している女性がいれば根も葉もない噂が広がるのは必然、私はいつものように見学券を握り締めて訓練場の検問を通ろうとするが門番たちに止められた。
「騎士様達より苦情が来ています。何やら怪しい女性が訓練を穴が開く勢いで見つめてきて集中できないと」
そんな、ここに入れなかったら私はサラド様に会えないじゃないですか!どうしよう……んっ?
騎士団の訓練場前で項垂れる私の肩を叩いたのは数十人の女性たち。皆高価なドレスに身を包んでいるから貴族令嬢かな。
「もし、あなたが噂のサラド様ファン1号ですか?」
「サラド様ファン1号?」
「お隠しにならなくてもいいのです。私達サラド様応援隊の間では超プレミア級の見学券を束で持っているのが何よりの証拠。私達もサラド様のファンになりたいのです。どうか、ご助力願えませんでしょうか」
「「「お願いします」」」
聞いた話によると私がいつも使っている見学券は彼女たちの間だとほとんど手に入らないものだとか。だから気軽にサラド様を見ることが出来ない彼女たちは自分たちを応援団と名乗っているのだが、私の存在を知って自分たちも何とかサラド様を見ることが出来るのではないかと思ったらしい。
「あなた達の気持ちはよく分かりました。私も協力しましょう」
「ありがとうございます。して、私達は何をすればいいのですか?」
「私達の意見を聞いてもらうには…実力行使しかないです。その覚悟はありますか?」
「もちろんです」
数日後、貴族令嬢たちが持ちうる人脈や財産、労働力を全て使用して国に訓練場見学の自由を訴えた。
以外にも反響を呼んだ馬鹿げた内容の暴動を無視することが出来なかった国は私達を鎮静させるため訓練場の一部無償開放を決定した。
「「「サラド様~~~!!!」」」」
それからというもの、訓練場には黄色い声援がやむことは無かったという。
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