87 / 105
衝撃の事実
しおりを挟む
その後、社長と副社長と角谷さんと2社挨拶に行った。どの会社の方も丁寧に対応していただいた。
車に乗って、次は会食するアシェンタホテルに向かった。初めて行くホテルで緊張していると
「次に行くところは知り合いだから、そんなに緊張しなくても大丈夫だからね」と社長に声をかけられた。
「社長の知り合いですか?」
「そう。透のこともよく知ってるし、だから海斗くんって呼んでてもいいかな?って。だから海斗くんもお義父さんって呼んでくれたら嬉しいなって…」
「親父、公私混同だぞ」
「芳賀のところに行くのに気を使う必要なんかないからな」
「芳賀さん…って…」
「あぁ…海斗くんに前に話したことがあったよね。2人が初めて挨拶にわが家に来たとき、同姓パートナーについての対策をしようと芳賀からアドバイスをたくさん受けたって…まぁ芳賀は俺の同級生でもあるんだけど、それと…角谷いいか?話しても?」
「はい…でも…いいんですか?自分のことなんて…」
「なになに?なんかあるのか角谷さんと?俺、知らないんだけど」
「芳賀と角谷は…パートナーだ」
『ええ~』
思わず透さんと声がハモった。それくらい衝撃だった。
「角谷が秘書になってすぐだ、芳賀と会って、まぁお互い一目惚れだったよな?」
「いゃ…自分は…」
「もういいんじゃないか?全部話してやっても、透と海斗くんも自分達の他にそういうパートナーが周りにたくさんいると知った方が安心だろ?」
「そうですね…芳賀っ…大輔とはかれこれ30年近い付き合いです。何か…質問があれば、お答えいたします」
「角谷さん、聞いてもいいですか?一緒の職場で働きたいと思ったことはありませんか?」
好きなら、ずっと一緒にいたいと思う。なのに30年近くも別々の職場で…
「自分は社長に拾ってもらいました。あの絶望の中、先の人生なんて見えなかった時に、そのおかげで大輔にも会えたんです。確かに今まで大輔にも自分の秘書をしてほしいと言われたこともありますが…自分は社長の側で一生支える覚悟でここにいるんです。まぁ…家に帰ったら、いるんで…」
「一緒に暮らしてるんですか?」
「はい…あの頃はお金も家もなくて、社長の計らいでアパートを借りてもらいましたが、大輔に会ってからは、そのまま大輔の家に一緒に暮らしてますから」
「そうなんですね。そんな30年近くも一緒にいられていいですね」
「海斗、俺たちもこの先ずっと一緒だからな」
「はい。僕、芳賀さんに会うの楽しみです」
そんな話をしてるうちにホテルに着いた。
会食の場所は個室のようで角谷さんに着いて行った。
「こちらの場所になります」
ドアを開けると、眼鏡の奥には優しそうな瞳が見える男性の姿が見えた。こちらに方に歩みを進めてきて角谷さんの前に立つと
「大和、さっきぶり」といきなり角谷さんを抱きしめた。角谷さんよりも10㎝ほど背が高く、体格もいい。
「おいおい。挨拶してからにしたらどうだ」
「だって、会いたかったんだよ。ごめん。透も久しぶりだな」
「ご無沙汰しております」
「お前にもパートナーができたって聞いたぞ。今日会えるの楽しみにしてた」
「はい。こちらが、俺のパートナーの海斗です」
腰に手を回して挨拶するので、僕は緊張していた。
「初めまして、小沢海斗です」
「海斗くんか…透のことよろしく頼むよ」
「いえ…こちらこそ。よろしくお願いします」
すると奥の方から細身の男性が近づいてきた。年は透さんより少し年上に見えた。
「社長、座りませんか?」
「そうだったな。みんな座ってくれ」
さっきの方は芳賀さんの秘書の拓海さんだと教えてくれた。会食中、芳賀さんは角谷さんの隣に座っていた。
本当なら、向かい合わせなのだが、お義父さんもいつものことらしく気にしてないような感じだった。みんなと和やかに話をしながら少し仕事の話もして、会食は終わった。
「じゃあ海斗くん、パーティーで会えるのを楽しみにしてるよ。もし色々聞きたいことがあれば大和に聞くといいよ」
「ありがとうございました」
僕は、角谷さんに質問したいことがあったけど、会社に着くまで我慢した。
お義父さんと透さんが部屋に帰ったのを見てから角谷さんに質問した。
「角谷さん、聞いてもいいですか?」
「はい。自分で答えられることなら」
「あの…芳賀さんの秘書さんにやきもち妬いたりしませんか?」
僕だったらたとえ仕事でもずっと側にいるのはちょっと、だいぶ妬ける。秘書は距離が近いのだから…
「あぁ…彼は僕たちの子どもだから」
「子ども…ですか?」
「そう。って言っても実際は大輔のお姉さんの子どもなんだけど、彼が小学生の時に病気で亡くなって、お姉さん未婚で産んだから他に頼る所もなくて、だから、僕たちで育てたんだ」
「そうだったんですね。すみません」
「いや…拓海が秘書になる前は、自分もやきもち妬いたりしたので…」
「そうなんですね」
「だから大丈夫ですよ。透さんの秘書は海斗くんですから」
「ありがとうございます」
そうか…長年一緒にいる角谷さんでもやきもち妬いたりするんだと思ったら、少し安心した。
それから忙しく過ごしていた。少しずつ副社長の秘書としてもできるようになった。
「副社長、この書類に目を通しておいてください。よろしくお願いします」
「海斗…」
「はい。何かありましたか?」
「いや…頑張ってるなって…」
「ありがとうございます。パーティーも、もう少しですよね。楽しみです」
「そうだな。みんなにお披露目するのが楽しみだ」
パーティーは2日後だ。
車に乗って、次は会食するアシェンタホテルに向かった。初めて行くホテルで緊張していると
「次に行くところは知り合いだから、そんなに緊張しなくても大丈夫だからね」と社長に声をかけられた。
「社長の知り合いですか?」
「そう。透のこともよく知ってるし、だから海斗くんって呼んでてもいいかな?って。だから海斗くんもお義父さんって呼んでくれたら嬉しいなって…」
「親父、公私混同だぞ」
「芳賀のところに行くのに気を使う必要なんかないからな」
「芳賀さん…って…」
「あぁ…海斗くんに前に話したことがあったよね。2人が初めて挨拶にわが家に来たとき、同姓パートナーについての対策をしようと芳賀からアドバイスをたくさん受けたって…まぁ芳賀は俺の同級生でもあるんだけど、それと…角谷いいか?話しても?」
「はい…でも…いいんですか?自分のことなんて…」
「なになに?なんかあるのか角谷さんと?俺、知らないんだけど」
「芳賀と角谷は…パートナーだ」
『ええ~』
思わず透さんと声がハモった。それくらい衝撃だった。
「角谷が秘書になってすぐだ、芳賀と会って、まぁお互い一目惚れだったよな?」
「いゃ…自分は…」
「もういいんじゃないか?全部話してやっても、透と海斗くんも自分達の他にそういうパートナーが周りにたくさんいると知った方が安心だろ?」
「そうですね…芳賀っ…大輔とはかれこれ30年近い付き合いです。何か…質問があれば、お答えいたします」
「角谷さん、聞いてもいいですか?一緒の職場で働きたいと思ったことはありませんか?」
好きなら、ずっと一緒にいたいと思う。なのに30年近くも別々の職場で…
「自分は社長に拾ってもらいました。あの絶望の中、先の人生なんて見えなかった時に、そのおかげで大輔にも会えたんです。確かに今まで大輔にも自分の秘書をしてほしいと言われたこともありますが…自分は社長の側で一生支える覚悟でここにいるんです。まぁ…家に帰ったら、いるんで…」
「一緒に暮らしてるんですか?」
「はい…あの頃はお金も家もなくて、社長の計らいでアパートを借りてもらいましたが、大輔に会ってからは、そのまま大輔の家に一緒に暮らしてますから」
「そうなんですね。そんな30年近くも一緒にいられていいですね」
「海斗、俺たちもこの先ずっと一緒だからな」
「はい。僕、芳賀さんに会うの楽しみです」
そんな話をしてるうちにホテルに着いた。
会食の場所は個室のようで角谷さんに着いて行った。
「こちらの場所になります」
ドアを開けると、眼鏡の奥には優しそうな瞳が見える男性の姿が見えた。こちらに方に歩みを進めてきて角谷さんの前に立つと
「大和、さっきぶり」といきなり角谷さんを抱きしめた。角谷さんよりも10㎝ほど背が高く、体格もいい。
「おいおい。挨拶してからにしたらどうだ」
「だって、会いたかったんだよ。ごめん。透も久しぶりだな」
「ご無沙汰しております」
「お前にもパートナーができたって聞いたぞ。今日会えるの楽しみにしてた」
「はい。こちらが、俺のパートナーの海斗です」
腰に手を回して挨拶するので、僕は緊張していた。
「初めまして、小沢海斗です」
「海斗くんか…透のことよろしく頼むよ」
「いえ…こちらこそ。よろしくお願いします」
すると奥の方から細身の男性が近づいてきた。年は透さんより少し年上に見えた。
「社長、座りませんか?」
「そうだったな。みんな座ってくれ」
さっきの方は芳賀さんの秘書の拓海さんだと教えてくれた。会食中、芳賀さんは角谷さんの隣に座っていた。
本当なら、向かい合わせなのだが、お義父さんもいつものことらしく気にしてないような感じだった。みんなと和やかに話をしながら少し仕事の話もして、会食は終わった。
「じゃあ海斗くん、パーティーで会えるのを楽しみにしてるよ。もし色々聞きたいことがあれば大和に聞くといいよ」
「ありがとうございました」
僕は、角谷さんに質問したいことがあったけど、会社に着くまで我慢した。
お義父さんと透さんが部屋に帰ったのを見てから角谷さんに質問した。
「角谷さん、聞いてもいいですか?」
「はい。自分で答えられることなら」
「あの…芳賀さんの秘書さんにやきもち妬いたりしませんか?」
僕だったらたとえ仕事でもずっと側にいるのはちょっと、だいぶ妬ける。秘書は距離が近いのだから…
「あぁ…彼は僕たちの子どもだから」
「子ども…ですか?」
「そう。って言っても実際は大輔のお姉さんの子どもなんだけど、彼が小学生の時に病気で亡くなって、お姉さん未婚で産んだから他に頼る所もなくて、だから、僕たちで育てたんだ」
「そうだったんですね。すみません」
「いや…拓海が秘書になる前は、自分もやきもち妬いたりしたので…」
「そうなんですね」
「だから大丈夫ですよ。透さんの秘書は海斗くんですから」
「ありがとうございます」
そうか…長年一緒にいる角谷さんでもやきもち妬いたりするんだと思ったら、少し安心した。
それから忙しく過ごしていた。少しずつ副社長の秘書としてもできるようになった。
「副社長、この書類に目を通しておいてください。よろしくお願いします」
「海斗…」
「はい。何かありましたか?」
「いや…頑張ってるなって…」
「ありがとうございます。パーティーも、もう少しですよね。楽しみです」
「そうだな。みんなにお披露目するのが楽しみだ」
パーティーは2日後だ。
446
あなたにおすすめの小説
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
雪解けを待つ森で ―スヴェル森の鎮魂歌(レクイエム)―
なの
BL
百年に一度、森の魔物へ生贄を捧げる村。
その年の供物に選ばれたのは、誰にも必要とされなかった孤児のアシェルだった。
死を覚悟して踏み入れた森の奥で、彼は古の守護者である獣人・ヴァルと出会う。
かつて人に裏切られ、心を閉ざしたヴァル。
そして、孤独だったアシェル。
凍てつく森での暮らしは、二人の運命を少しずつ溶かしていく。
だが、古い呪いは再び動き出し、燃え盛る炎が森と二人を飲み込もうとしていた。
生贄の少年と孤独な獣が紡ぐ、絶望の果てにある再生と愛のファンタジー
黒の執愛~黒い弁護士に気を付けろ~
ひなた翠
BL
小野寺真弥31歳。
転職して三か月。恋人と同じ職場で中途採用の新人枠で働くことに……。
朝から晩まで必死に働く自分と、真逆に事務所のトップ2として悠々自適に仕事をこなす恋人の小林豊28歳。
生活のリズムも合わず……年下ワンコ攻め小林に毎晩のように求められてーー。
どうしたらいいのかと迷走する真弥をよそに、熱すぎる想いをぶつけてくる小林を拒めなくて……。
忙しい大人の甘いオフィスラブ。
フジョッシーさんの、オフィスラブのコンテスト参加作品です。
猫カフェの溺愛契約〜獣人の甘い約束〜
なの
BL
人見知りの悠月――ゆづきにとって、叔父が営む保護猫カフェ「ニャンコの隠れ家」だけが心の居場所だった。
そんな悠月には昔から猫の言葉がわかる――という特殊な能力があった。
しかし経営難で閉店の危機に……
愛する猫たちとの別れが迫る中、運命を変える男が現れた。
猫のような美しい瞳を持つ謎の客・玲音――れお。
彼が差し出したのは「店を救う代わりに、お前と契約したい」という甘い誘惑。
契約のはずが、いつしか年の差を超えた溺愛に包まれて――
甘々すぎる生活に、だんだんと心が溶けていく悠月。
だけど玲音には秘密があった。
満月の夜に現れる獣の姿。猫たちだけが知る彼の正体、そして命をかけた契約の真実
「君を守るためなら、俺は何でもする」
これは愛なのか契約だけなのか……
すべてを賭けた禁断の恋の行方は?
猫たちが見守る小さなカフェで紡がれる、奇跡のハッピーエンド。
若頭の溺愛は、今日も平常運転です
なの
BL
『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』続編!
過保護すぎる若頭・鷹臣との同棲生活にツッコミが追いつかない毎日を送る幼なじみの相良悠真。
ホットミルクに外出禁止、舎弟たちのニヤニヤ見守り付き(?)ラブコメ生活はいつだって騒がしく、でもどこかあったかい。
だけどそんな日常の中で、鷹臣の覚悟に触れ、悠真は気づく。
……俺も、ちゃんと応えたい。
笑って泣けて、めいっぱい甘い!
騒がしくて幸せすぎる、ヤクザとツッコミ男子の結婚一直線ラブストーリー!
※前作『ヤクザの恋は重すぎて甘すぎる』を読んでからの方が、より深く楽しめます。
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる