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「……猫?」
私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
『氷の公爵』からのプロポーズ(?)の言葉が、まさかの「猫」である。
いや、確かに以前、雨の日に彼のお屋敷の裏口で野良猫に餌をあげていたけれど。
まさかあの時のことを言っているのだろうか。
アレクセイ様は、私の手を取ったまま、真顔で頷いた。
「そうだ。白くて、ふかふかの猫だ。名前はまだない。お前がつけてくれ」
「は、はあ……」
会場中がポカンとしている。
あの冷酷無比で、国王陛下ですら一目置くアレクセイ公爵が、婚約破棄されたばかりの「無能な悪役令嬢」を口説いているのだ。
しかも猫で。
「ま、待て待て待てぇぇい!」
その空気をぶち壊したのは、やはりジェラルド殿下だった。
顔を真っ赤にして、地団駄を踏んでいる。
「叔父上! 正気ですか!? その女は稀代の悪女ですよ! 猫を愛でる資格などない! むしろ猫を虐待しかねない残忍な女です!」
「……なんだと?」
アレクセイ様の空気が一瞬で凍てつく。
室温が5度は下がった気がする。
けれど殿下は止まらない。
自分の正当性を主張することに必死だ。
「ミナ、言ってやれ! こいつにお前が何をされたか!」
殿下に促され、ミナ様がハンカチで嘘泣きをしながら進み出た。
上目遣いで周囲の同情を誘う、完璧な演技だ。
「ひぐっ……うぅ……。ラミリア様は、酷いんです……。昨日の午後3時頃、私が王宮の東渡り廊下を歩いていたら、いきなり背後から突き飛ばされて……。『王子に近づくな』って……」
会場から「なんと」「酷いな」というざわめきが――起きなかった。
代わりに、妙に冷めた空気が漂う。
「昨日の午後3時、か?」
低い声が響いた。
アレクセイ様ではない。
騎士たちの列から、一人の巨漢が歩み出てきたのだ。
王宮騎士団長、ガレス様だ。
熊のような体躯に古傷だらけの顔を持つ、泣く子も黙る強面である。
彼は殿下とミナ様を睨みつけると、太い腕を組んで鼻を鳴らした。
「その証言は嘘だな」
「なっ……! 騎士団長、貴様、被害者の訴えを疑うのか!?」
殿下が叫ぶが、ガレス団長は動じない。
「疑うも何も、事実と異なるからです。昨日の午後3時、ラミリア嬢は騎士団の詰め所にいました」
「はあ!? なぜ令嬢がむさ苦しい詰め所にいるんだ!」
「俺の胃薬を調合して持ってきてくれたんだよ!」
ガレス団長の声が会場に響き渡る。
そうだ、昨日は彼が「ストレスで胃に穴が開きそうだ」と泣きついてきたので、私の実家に伝わる特製ハーブ薬を届けに行ったのだ。
「あの時、ラミリア嬢は俺だけじゃなく、部下たちの剣の手入れも手伝ってくれた。なあ、お前たち!」
ガレス団長が背後の部下たちに声をかけると、控えていた騎士たちが一斉に頷いた。
「はい! ラミリア様にいただいた差し入れのクッキー、最高でした!」
「俺はボタンが取れかかっていたのを縫い直してもらいました!」
「俺は彼女に人生相談に乗ってもらっていました!」
騎士たちが口々に私のアリバイを証言し始める。
殿下は目を白黒させている。
「な、な……っ!? き、騎士団が買収されているだと!?」
「人聞きの悪いことを言わないでください殿下。これは純粋な感謝と敬意です」
ガレス団長がピシャリと言い放つ。
そう、買収などしていない。
ただ、彼らが困っている時に、ほんの少し手を貸しただけだ。
騎士たちは激務だ。
誰かが優しくすれば、コロッと懐く。
チョロい……げふん、純粋な人たちなのだ。
「くっ、なら、おとといだ! おとといの夜、ラミリアはミナの大切なドレスを切り刻んだ! そうだろ、ミナ!」
殿下が慌てて次の罪状を持ち出す。
ミナ様も「そ、そうですぅ! お気に入りのドレスがズタズタに……!」と合わせる。
しかし、今度は会場の反対側から、凜とした女性の声が飛んだ。
「それも不可能ですわね」
現れたのは、侍女長マーサ様だ。
眼鏡をかけた厳格な女性で、王宮の全使用人を統括する影の実力者。
彼女は私の前に立つと、ミナ様を冷ややかな目で見下ろした。
「おとといの夜、ラミリア様は私と共にリネン室にいらっしゃいました」
「リ、リネン室だと!? 伯爵令嬢がなぜそんなところに!」
「新人メイドがシーツの畳み方を覚えられず泣いていたのを、ラミリア様が見かねて指導してくださったのです。おかげで新人は辞めずに済みましたし、在庫管理のミスも見つけていただきました」
マーサ様は眼鏡の位置を直しながら、淡々と続ける。
「その作業は深夜まで及びました。ラミリア様が一晩中、私共と一緒に汗を流してくださったことは、リネン室のメイド全員が証言できます。ドレスを切り刻む暇など、一秒たりともございません」
「うそ……だろ……?」
殿下の顔から血の気が引いていく。
だが、まだ終わらない。
「そ、それなら魔法だ! こいつは魔力がないフリをして、遠隔魔法でミナを攻撃したんだ! 呪いのアイテムを使ったに違いない!」
もはや言いがかりのレベルだが、殿下は必死だ。
すると今度は、不気味な黒いローブを纏った人物が、ゆらりと現れた。
宮廷筆頭魔術師、エルビン様だ。
彼は常に寝不足で目の下に隈があるのだが、今日は珍しく目が輝いている。
「陛下(予定)、それは魔法学的にありえませんねぇ」
「エ、エルビン! お前なら分かるだろう! この女の邪悪さを!」
「いえいえ。私は彼女の魔力測定を何度も行いましたが、結果は常に『ゼロ』。枯渇とか微弱とかではなく、本当に空っぽなんです。魔法アイテムを起動することすら不可能です」
エルビン様は、ふふっと不気味に笑った。
「それに、ラミリア嬢は魔法が使えない代わりに、魔道書の整理分類においては天才的です。先日は私の散らかり放題の研究室を、三時間で片付けてくれました。あのカオスを整理できる人間は、この国で彼女だけですよ。貴重な人材を『邪悪』などと、訂正していただきたい」
騎士団、侍女隊、魔術師団。
王宮の武力、生活、知力を支えるトップ3が、私の前に立ちはだかり、殿下を睨みつけている。
まさに鉄壁の布陣。
「な、なんなんだ……これは……」
殿下は後ずさった。
意味が分からないといった顔だ。
彼にとって私は「地味で無口な、都合の良い婚約者」でしかなかったはず。
それが蓋を開けてみれば、国の重要人物たちがこぞって私を擁護している。
「私に言わせれば、殿下が孤立しているように見えますが?」
アレクセイ様が、とどめとばかりに言い放った。
「ジェラルド。お前はラミリア嬢を『無能』と呼んだが、彼女はお前が遊んでいる間に、これだけの人々の信頼を勝ち取っていたのだ。王に必要なのは、強力な魔力でも派手な見た目でもない。人がついてくるかどうか、だ」
「ぐ、ぐぬぬ……!」
正論すぎて反論できない殿下。
ミナ様も形勢不利を悟ったのか、青ざめた顔で殿下の腕を離し始めている。
動きが早いな、あの子。
「さて、ラミリア嬢」
アレクセイ様が、再び私に向き直った。
その表情は、先ほどまでの氷のような冷徹さとは打って変わり、とろけるように甘い。
「ここには馬鹿と、嘘つきと、騒音しかない。私の屋敷に行こう。静かな部屋と、温かい紅茶と、猫を用意する」
「えっと……」
私はちらりと殿下を見た。
彼はまだ何かブツブツ言っているが、ガレス団長たちに囲まれて身動きが取れなくなっている。
もはや勝負はついていた。
「……はい。喜んでお供させていただきます」
私が答えると、アレクセイ様は満足そうに微笑み、私を軽々とお姫様抱っこした。
「きゃっ!?」
「歩くのも疲れただろう。掴まっていろ」
「い、いえ、歩けます! 重いですし!」
「軽い。羽のようだ。ちゃんと食べているのか? 屋敷に着いたら、うちのシェフに腕を振るわせよう」
そう言って、彼はスタスタと歩き出した。
大広間の扉が開かれ、私たちは呆然とする貴族たちの視線を浴びながら退場する。
背後で「待て! ラミリアーっ!」という殿下の情けない声が聞こえたが、アレクセイ様が一瞥しただけで扉がバタン!と閉められ、その声は遮断された。
こうして私は、断罪されたその日のうちに、なぜか国一番の権力者に拉致(?)されることになったのである。
(……でも、猫はちょっと楽しみかも)
揺れる彼の腕の中で、私はそんな呑気なことを考えていた。
私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
『氷の公爵』からのプロポーズ(?)の言葉が、まさかの「猫」である。
いや、確かに以前、雨の日に彼のお屋敷の裏口で野良猫に餌をあげていたけれど。
まさかあの時のことを言っているのだろうか。
アレクセイ様は、私の手を取ったまま、真顔で頷いた。
「そうだ。白くて、ふかふかの猫だ。名前はまだない。お前がつけてくれ」
「は、はあ……」
会場中がポカンとしている。
あの冷酷無比で、国王陛下ですら一目置くアレクセイ公爵が、婚約破棄されたばかりの「無能な悪役令嬢」を口説いているのだ。
しかも猫で。
「ま、待て待て待てぇぇい!」
その空気をぶち壊したのは、やはりジェラルド殿下だった。
顔を真っ赤にして、地団駄を踏んでいる。
「叔父上! 正気ですか!? その女は稀代の悪女ですよ! 猫を愛でる資格などない! むしろ猫を虐待しかねない残忍な女です!」
「……なんだと?」
アレクセイ様の空気が一瞬で凍てつく。
室温が5度は下がった気がする。
けれど殿下は止まらない。
自分の正当性を主張することに必死だ。
「ミナ、言ってやれ! こいつにお前が何をされたか!」
殿下に促され、ミナ様がハンカチで嘘泣きをしながら進み出た。
上目遣いで周囲の同情を誘う、完璧な演技だ。
「ひぐっ……うぅ……。ラミリア様は、酷いんです……。昨日の午後3時頃、私が王宮の東渡り廊下を歩いていたら、いきなり背後から突き飛ばされて……。『王子に近づくな』って……」
会場から「なんと」「酷いな」というざわめきが――起きなかった。
代わりに、妙に冷めた空気が漂う。
「昨日の午後3時、か?」
低い声が響いた。
アレクセイ様ではない。
騎士たちの列から、一人の巨漢が歩み出てきたのだ。
王宮騎士団長、ガレス様だ。
熊のような体躯に古傷だらけの顔を持つ、泣く子も黙る強面である。
彼は殿下とミナ様を睨みつけると、太い腕を組んで鼻を鳴らした。
「その証言は嘘だな」
「なっ……! 騎士団長、貴様、被害者の訴えを疑うのか!?」
殿下が叫ぶが、ガレス団長は動じない。
「疑うも何も、事実と異なるからです。昨日の午後3時、ラミリア嬢は騎士団の詰め所にいました」
「はあ!? なぜ令嬢がむさ苦しい詰め所にいるんだ!」
「俺の胃薬を調合して持ってきてくれたんだよ!」
ガレス団長の声が会場に響き渡る。
そうだ、昨日は彼が「ストレスで胃に穴が開きそうだ」と泣きついてきたので、私の実家に伝わる特製ハーブ薬を届けに行ったのだ。
「あの時、ラミリア嬢は俺だけじゃなく、部下たちの剣の手入れも手伝ってくれた。なあ、お前たち!」
ガレス団長が背後の部下たちに声をかけると、控えていた騎士たちが一斉に頷いた。
「はい! ラミリア様にいただいた差し入れのクッキー、最高でした!」
「俺はボタンが取れかかっていたのを縫い直してもらいました!」
「俺は彼女に人生相談に乗ってもらっていました!」
騎士たちが口々に私のアリバイを証言し始める。
殿下は目を白黒させている。
「な、な……っ!? き、騎士団が買収されているだと!?」
「人聞きの悪いことを言わないでください殿下。これは純粋な感謝と敬意です」
ガレス団長がピシャリと言い放つ。
そう、買収などしていない。
ただ、彼らが困っている時に、ほんの少し手を貸しただけだ。
騎士たちは激務だ。
誰かが優しくすれば、コロッと懐く。
チョロい……げふん、純粋な人たちなのだ。
「くっ、なら、おとといだ! おとといの夜、ラミリアはミナの大切なドレスを切り刻んだ! そうだろ、ミナ!」
殿下が慌てて次の罪状を持ち出す。
ミナ様も「そ、そうですぅ! お気に入りのドレスがズタズタに……!」と合わせる。
しかし、今度は会場の反対側から、凜とした女性の声が飛んだ。
「それも不可能ですわね」
現れたのは、侍女長マーサ様だ。
眼鏡をかけた厳格な女性で、王宮の全使用人を統括する影の実力者。
彼女は私の前に立つと、ミナ様を冷ややかな目で見下ろした。
「おとといの夜、ラミリア様は私と共にリネン室にいらっしゃいました」
「リ、リネン室だと!? 伯爵令嬢がなぜそんなところに!」
「新人メイドがシーツの畳み方を覚えられず泣いていたのを、ラミリア様が見かねて指導してくださったのです。おかげで新人は辞めずに済みましたし、在庫管理のミスも見つけていただきました」
マーサ様は眼鏡の位置を直しながら、淡々と続ける。
「その作業は深夜まで及びました。ラミリア様が一晩中、私共と一緒に汗を流してくださったことは、リネン室のメイド全員が証言できます。ドレスを切り刻む暇など、一秒たりともございません」
「うそ……だろ……?」
殿下の顔から血の気が引いていく。
だが、まだ終わらない。
「そ、それなら魔法だ! こいつは魔力がないフリをして、遠隔魔法でミナを攻撃したんだ! 呪いのアイテムを使ったに違いない!」
もはや言いがかりのレベルだが、殿下は必死だ。
すると今度は、不気味な黒いローブを纏った人物が、ゆらりと現れた。
宮廷筆頭魔術師、エルビン様だ。
彼は常に寝不足で目の下に隈があるのだが、今日は珍しく目が輝いている。
「陛下(予定)、それは魔法学的にありえませんねぇ」
「エ、エルビン! お前なら分かるだろう! この女の邪悪さを!」
「いえいえ。私は彼女の魔力測定を何度も行いましたが、結果は常に『ゼロ』。枯渇とか微弱とかではなく、本当に空っぽなんです。魔法アイテムを起動することすら不可能です」
エルビン様は、ふふっと不気味に笑った。
「それに、ラミリア嬢は魔法が使えない代わりに、魔道書の整理分類においては天才的です。先日は私の散らかり放題の研究室を、三時間で片付けてくれました。あのカオスを整理できる人間は、この国で彼女だけですよ。貴重な人材を『邪悪』などと、訂正していただきたい」
騎士団、侍女隊、魔術師団。
王宮の武力、生活、知力を支えるトップ3が、私の前に立ちはだかり、殿下を睨みつけている。
まさに鉄壁の布陣。
「な、なんなんだ……これは……」
殿下は後ずさった。
意味が分からないといった顔だ。
彼にとって私は「地味で無口な、都合の良い婚約者」でしかなかったはず。
それが蓋を開けてみれば、国の重要人物たちがこぞって私を擁護している。
「私に言わせれば、殿下が孤立しているように見えますが?」
アレクセイ様が、とどめとばかりに言い放った。
「ジェラルド。お前はラミリア嬢を『無能』と呼んだが、彼女はお前が遊んでいる間に、これだけの人々の信頼を勝ち取っていたのだ。王に必要なのは、強力な魔力でも派手な見た目でもない。人がついてくるかどうか、だ」
「ぐ、ぐぬぬ……!」
正論すぎて反論できない殿下。
ミナ様も形勢不利を悟ったのか、青ざめた顔で殿下の腕を離し始めている。
動きが早いな、あの子。
「さて、ラミリア嬢」
アレクセイ様が、再び私に向き直った。
その表情は、先ほどまでの氷のような冷徹さとは打って変わり、とろけるように甘い。
「ここには馬鹿と、嘘つきと、騒音しかない。私の屋敷に行こう。静かな部屋と、温かい紅茶と、猫を用意する」
「えっと……」
私はちらりと殿下を見た。
彼はまだ何かブツブツ言っているが、ガレス団長たちに囲まれて身動きが取れなくなっている。
もはや勝負はついていた。
「……はい。喜んでお供させていただきます」
私が答えると、アレクセイ様は満足そうに微笑み、私を軽々とお姫様抱っこした。
「きゃっ!?」
「歩くのも疲れただろう。掴まっていろ」
「い、いえ、歩けます! 重いですし!」
「軽い。羽のようだ。ちゃんと食べているのか? 屋敷に着いたら、うちのシェフに腕を振るわせよう」
そう言って、彼はスタスタと歩き出した。
大広間の扉が開かれ、私たちは呆然とする貴族たちの視線を浴びながら退場する。
背後で「待て! ラミリアーっ!」という殿下の情けない声が聞こえたが、アレクセイ様が一瞥しただけで扉がバタン!と閉められ、その声は遮断された。
こうして私は、断罪されたその日のうちに、なぜか国一番の権力者に拉致(?)されることになったのである。
(……でも、猫はちょっと楽しみかも)
揺れる彼の腕の中で、私はそんな呑気なことを考えていた。
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