21 / 28
21
しおりを挟む
王城の地下牢。
そこは、ジメジメとした湿気とカビの臭いが充満する、絶望の空間だった。
「出してよぉ! ここ臭い! 服が汚れるぅ!」
鉄格子の向こうで、ミナが喚き散らしている。
その隣の独房では、廃嫡された元王子ジェラルドが、膝を抱えてブツブツと何かを呟いていた。
完全に心が壊れてしまったようだ。
「うるさいわね! ちょっと、ジェラルド! あんた何とかしなさいよ! 王子なんでしょ!?」
ミナが格子越しに怒鳴るが、ジェラルドは反応しない。
「ラミリア……ごめん……アップルパイ……」とうわ言を繰り返すのみだ。
カツ、カツ、カツ。
そこへ、冷たく響く足音が近づいてきた。
アレクセイ様と、私だ。
私たちは鉄格子の前に立ち、哀れな二人を見下ろした。
「……元気そうだな、ミナ」
アレクセイ様が氷点下の声で告げると、ミナはビクリと震え、すぐに猫撫で声を作った。
「あっ、アレクセイ様ぁ! 助けに来てくれたんですね!? 私、反省してますぅ! もう二度としませんから、ここから出して……」
「演技はもういい」
私が遮った。
手には、いつものファイルを持っている。
ただし、今回のファイルは黒色だ。
極秘事項が記されている印である。
「ミナ・フォン・ロードヴィッヒ。……いえ、本名は『ミレーヌ・V・ガルシア』工作員ですね?」
「……は?」
ミナの動きが止まった。
可愛らしい瞳から、スッと色が消える。
そして、今までとは別人のような、鋭く冷徹な光が宿った。
「……いつから気づいていた?」
声のトーンが変わった。
甘ったるい媚びた声ではない。
低く、ドスの利いた声だ。
隣のジェラルドが「ヒッ」と驚いて顔を上げるほどの変貌ぶりだった。
「ミ、ミナ……? どうしたんだ、その声……」
「チッ。うるさいのよ、無能王子」
ミナ――いや、ミレーヌは、ジェラルドを一瞥して吐き捨てた。
「あんたみたいなお花畑な馬鹿、操るのが簡単すぎて欠伸が出たわ。……『華がない』? 笑わせるんじゃないわよ。あんたの脳みそが空っぽなだけじゃない」
「な、な……っ!?」
ジェラルドが絶句する。
愛していた恋人の本性に、思考が追いつかないようだ。
「ふふ、バレたなら仕方ないわね」
ミレーヌは不敵に笑い、鉄格子越しに私を睨みつけた。
「そうよ。私は隣国ガルドニア帝国の特務工作員、コードネーム『ハニー・トラップ』。この国の中枢に入り込み、内部から崩壊させるために送り込まれたエリートよ」
「スパイ……!?」
ジェラルドが泡を吹いて倒れそうになる。
そう、彼女はただの悪女ではなかった。
計画的に王子に近づき、優秀な補佐役である私を排除し、王子の浪費を助長させて財政を破綻させる……すべては計算された破壊工作だったのだ。
「でも、残念だったわね。私の正体がバレたところで、もう手遅れよ」
ミレーヌはニヤリと笑った。
「私はすでに、この国の軍事機密、騎士団の配置図、そして王城の隠し通路の情報を本国に送ったわ。今頃、帝国の軍隊が国境に向かっているはずよ。……あんたたちが私を処刑するより先に、この国は火の海になるのよ!」
彼女は高らかに勝利宣言をした。
普通なら、ここで顔面蒼白になり、緊急事態を宣言するところだ。
しかし。
「……ふぅ」
私は小さくため息をつき、ファイルをめくった。
アレクセイ様も、「やれやれ」といった顔で肩をすくめている。
「な、なによその反応! 怖くないの!?」
「いえ、別に。……その『送った情報』って、これのことですか?」
私はファイルから数枚の紙を取り出し、ミナに見せた。
それは、暗号で書かれた密書だった。
「なっ……!? なんであんたがそれを持ってるのよ!?」
「昨日の朝、王城の郵便集荷場で見つけました」
「はあ!? あれは完璧に偽装して、一般郵便に紛れ込ませたはずよ!?」
「ええ。でも、封筒の宛名の書き方が雑で、郵便番号の桁が一つ間違っていたので」
私は眼鏡(伊達)をクイッと上げた。
「『郵便番号の記載ミスは配達遅延の元です』と思って、私が検閲……いえ、仕分け修正をしていた時に中身を確認しました。暗号文でしたが、パターンが古臭い換字式だったので、お茶を飲みながら解読させていただきました」
「解読……!? 帝国の最新暗号を!?」
「はい。内容が『王子が馬鹿すぎて笑える』という愚痴半分、機密情報半分でしたので、機密部分だけ黒塗りに修正して、代わりに『美味しいアップルパイのレシピ』を書いて送っておきました」
「書き換えたのぉぉぉ!?」
ミレーヌが絶叫した。
スパイとしてのプライドがズタズタだ。
「それに、軍事機密とおっしゃいますが、貴女が盗んだのは『旧・騎士団配置図』ですよね?」
「えっ?」
「私が公爵邸に移った後、騎士団のシフトと配置はすべて私が組み直しました。効率化のために全面的に変更したので、貴女の情報はすでにゴミです」
「そ、そんな……」
「隠し通路の情報も無駄です。先日の大掃除で、『防犯上よろしくない』と判断して、私がすべて埋め立てさせましたから」
私は淡々と事実を告げた。
彼女が必死に集めた情報は、私の「業務改善」によって、すべて過去の遺物と化していたのだ。
「う、嘘よ……。じゃあ、私の協力者は? 街で情報を集めてくれていた情報屋たちは!?」
ミレーヌが縋るように叫ぶ。
「ああ、彼らですか」
私はニッコリと微笑んだ。
「彼らなら、今ごろ公爵邸の庭で草むしりをしていますよ」
「は?」
「下町の情報屋、酒場のマスター、路地裏の浮浪者たち……。貴女が金で雇っていた彼らは、全員私の『顔見知り』でしたから」
以前、ミナ様が悪評を流そうとして失敗した時と同じだ。
この国の下町ネットワークは、私の慈悲活動(という名の趣味)によって、完全に私の支配下にあった。
「彼らに『怪しい女から仕事を受けた?』と聞いたら、『へい、ラミリア様のために二重スパイとして動いてました』と白状しましたよ。貴女の行動パターン、潜伏先、帝国の連絡係の顔……すべて筒抜けでした」
「な、なんなのよあんた……!」
ミレーヌは後ずさり、腰を抜かした。
恐怖に顔が歪んでいる。
「あんた、本当にただの伯爵令嬢なの!? 特殊訓練を受けたスパイの私が、手も足も出ないなんて……!」
「私はただの事務屋です。……ですが」
私は一歩前に近づき、鉄格子越しに彼女を見下ろした。
「人の繋がりと、情報の管理をおろそかにする者は、組織を壊すことはできません。……貴女は孤独に動きすぎました。それが敗因です」
「ひっ……!」
「終わりだ、ハニー・トラップ」
アレクセイ様が冷酷に告げた。
その手から、冷気が溢れ出す。
「帝国の本国には、すでに私が『抗議文』を送っておいた。……『貴国のスパイがお粗末すぎて迷惑している。引き取りたければ、賠償金として国家予算の三年分を持参せよ』とな」
「そ、そんな……。私、国に捨てられる……」
「当然だ。役立たずのスパイに帰る場所などない」
ミレーヌはガクリと項垂れた。
今度こそ、本当の絶望が彼女を襲った。
スパイとしての使命も、悪女としての地位も、すべて失ったのだ。
「あ、あ、あ……」
隣の牢屋では、ジェラルドが完全に幼児退行していた。
「ラミリア……怖いよぉ……」
「さあ、行こうかラミリア。ここは空気が悪い」
アレクセイ様が私の肩を抱く。
私たちは、廃人と化した元王子と、抜け殻になった元スパイを残して、地下牢を後にした。
地上に出ると、眩しいほどの朝日が差し込んでいた。
「……お見事だったな、ラミリア」
「いえ。彼女がもう少し優秀なら、危なかったかもしれません」
「謙遜するな。お前の情報網は、我が国の諜報部隊より優秀だ。……これからは、公爵家の情報部門も任せようかな」
「ふふ、お給料アップを要求しますよ?」
「望むところだ。……支払いは、私の愛でいいか?」
「それは……過払いになりそうですね」
私たちが笑い合っていると、王城の門の向こうから、大きな荷物を背負った男が走ってきた。
先日助けた情報屋の男だ。
「ラミリア姐さーん! 草むしり終わりました! 次は何しましょうか!?」
「ああ、次は帝国の動きを監視してちょうだい。報酬は特製シチューよ」
「うひョー! 一生ついていきます!」
どうやら、私の「最強の武器」である人脈は、まだまだ広がり続けているようだった。
特別な力がなくても、スパイに勝てる。
それが証明された一日だった。
そこは、ジメジメとした湿気とカビの臭いが充満する、絶望の空間だった。
「出してよぉ! ここ臭い! 服が汚れるぅ!」
鉄格子の向こうで、ミナが喚き散らしている。
その隣の独房では、廃嫡された元王子ジェラルドが、膝を抱えてブツブツと何かを呟いていた。
完全に心が壊れてしまったようだ。
「うるさいわね! ちょっと、ジェラルド! あんた何とかしなさいよ! 王子なんでしょ!?」
ミナが格子越しに怒鳴るが、ジェラルドは反応しない。
「ラミリア……ごめん……アップルパイ……」とうわ言を繰り返すのみだ。
カツ、カツ、カツ。
そこへ、冷たく響く足音が近づいてきた。
アレクセイ様と、私だ。
私たちは鉄格子の前に立ち、哀れな二人を見下ろした。
「……元気そうだな、ミナ」
アレクセイ様が氷点下の声で告げると、ミナはビクリと震え、すぐに猫撫で声を作った。
「あっ、アレクセイ様ぁ! 助けに来てくれたんですね!? 私、反省してますぅ! もう二度としませんから、ここから出して……」
「演技はもういい」
私が遮った。
手には、いつものファイルを持っている。
ただし、今回のファイルは黒色だ。
極秘事項が記されている印である。
「ミナ・フォン・ロードヴィッヒ。……いえ、本名は『ミレーヌ・V・ガルシア』工作員ですね?」
「……は?」
ミナの動きが止まった。
可愛らしい瞳から、スッと色が消える。
そして、今までとは別人のような、鋭く冷徹な光が宿った。
「……いつから気づいていた?」
声のトーンが変わった。
甘ったるい媚びた声ではない。
低く、ドスの利いた声だ。
隣のジェラルドが「ヒッ」と驚いて顔を上げるほどの変貌ぶりだった。
「ミ、ミナ……? どうしたんだ、その声……」
「チッ。うるさいのよ、無能王子」
ミナ――いや、ミレーヌは、ジェラルドを一瞥して吐き捨てた。
「あんたみたいなお花畑な馬鹿、操るのが簡単すぎて欠伸が出たわ。……『華がない』? 笑わせるんじゃないわよ。あんたの脳みそが空っぽなだけじゃない」
「な、な……っ!?」
ジェラルドが絶句する。
愛していた恋人の本性に、思考が追いつかないようだ。
「ふふ、バレたなら仕方ないわね」
ミレーヌは不敵に笑い、鉄格子越しに私を睨みつけた。
「そうよ。私は隣国ガルドニア帝国の特務工作員、コードネーム『ハニー・トラップ』。この国の中枢に入り込み、内部から崩壊させるために送り込まれたエリートよ」
「スパイ……!?」
ジェラルドが泡を吹いて倒れそうになる。
そう、彼女はただの悪女ではなかった。
計画的に王子に近づき、優秀な補佐役である私を排除し、王子の浪費を助長させて財政を破綻させる……すべては計算された破壊工作だったのだ。
「でも、残念だったわね。私の正体がバレたところで、もう手遅れよ」
ミレーヌはニヤリと笑った。
「私はすでに、この国の軍事機密、騎士団の配置図、そして王城の隠し通路の情報を本国に送ったわ。今頃、帝国の軍隊が国境に向かっているはずよ。……あんたたちが私を処刑するより先に、この国は火の海になるのよ!」
彼女は高らかに勝利宣言をした。
普通なら、ここで顔面蒼白になり、緊急事態を宣言するところだ。
しかし。
「……ふぅ」
私は小さくため息をつき、ファイルをめくった。
アレクセイ様も、「やれやれ」といった顔で肩をすくめている。
「な、なによその反応! 怖くないの!?」
「いえ、別に。……その『送った情報』って、これのことですか?」
私はファイルから数枚の紙を取り出し、ミナに見せた。
それは、暗号で書かれた密書だった。
「なっ……!? なんであんたがそれを持ってるのよ!?」
「昨日の朝、王城の郵便集荷場で見つけました」
「はあ!? あれは完璧に偽装して、一般郵便に紛れ込ませたはずよ!?」
「ええ。でも、封筒の宛名の書き方が雑で、郵便番号の桁が一つ間違っていたので」
私は眼鏡(伊達)をクイッと上げた。
「『郵便番号の記載ミスは配達遅延の元です』と思って、私が検閲……いえ、仕分け修正をしていた時に中身を確認しました。暗号文でしたが、パターンが古臭い換字式だったので、お茶を飲みながら解読させていただきました」
「解読……!? 帝国の最新暗号を!?」
「はい。内容が『王子が馬鹿すぎて笑える』という愚痴半分、機密情報半分でしたので、機密部分だけ黒塗りに修正して、代わりに『美味しいアップルパイのレシピ』を書いて送っておきました」
「書き換えたのぉぉぉ!?」
ミレーヌが絶叫した。
スパイとしてのプライドがズタズタだ。
「それに、軍事機密とおっしゃいますが、貴女が盗んだのは『旧・騎士団配置図』ですよね?」
「えっ?」
「私が公爵邸に移った後、騎士団のシフトと配置はすべて私が組み直しました。効率化のために全面的に変更したので、貴女の情報はすでにゴミです」
「そ、そんな……」
「隠し通路の情報も無駄です。先日の大掃除で、『防犯上よろしくない』と判断して、私がすべて埋め立てさせましたから」
私は淡々と事実を告げた。
彼女が必死に集めた情報は、私の「業務改善」によって、すべて過去の遺物と化していたのだ。
「う、嘘よ……。じゃあ、私の協力者は? 街で情報を集めてくれていた情報屋たちは!?」
ミレーヌが縋るように叫ぶ。
「ああ、彼らですか」
私はニッコリと微笑んだ。
「彼らなら、今ごろ公爵邸の庭で草むしりをしていますよ」
「は?」
「下町の情報屋、酒場のマスター、路地裏の浮浪者たち……。貴女が金で雇っていた彼らは、全員私の『顔見知り』でしたから」
以前、ミナ様が悪評を流そうとして失敗した時と同じだ。
この国の下町ネットワークは、私の慈悲活動(という名の趣味)によって、完全に私の支配下にあった。
「彼らに『怪しい女から仕事を受けた?』と聞いたら、『へい、ラミリア様のために二重スパイとして動いてました』と白状しましたよ。貴女の行動パターン、潜伏先、帝国の連絡係の顔……すべて筒抜けでした」
「な、なんなのよあんた……!」
ミレーヌは後ずさり、腰を抜かした。
恐怖に顔が歪んでいる。
「あんた、本当にただの伯爵令嬢なの!? 特殊訓練を受けたスパイの私が、手も足も出ないなんて……!」
「私はただの事務屋です。……ですが」
私は一歩前に近づき、鉄格子越しに彼女を見下ろした。
「人の繋がりと、情報の管理をおろそかにする者は、組織を壊すことはできません。……貴女は孤独に動きすぎました。それが敗因です」
「ひっ……!」
「終わりだ、ハニー・トラップ」
アレクセイ様が冷酷に告げた。
その手から、冷気が溢れ出す。
「帝国の本国には、すでに私が『抗議文』を送っておいた。……『貴国のスパイがお粗末すぎて迷惑している。引き取りたければ、賠償金として国家予算の三年分を持参せよ』とな」
「そ、そんな……。私、国に捨てられる……」
「当然だ。役立たずのスパイに帰る場所などない」
ミレーヌはガクリと項垂れた。
今度こそ、本当の絶望が彼女を襲った。
スパイとしての使命も、悪女としての地位も、すべて失ったのだ。
「あ、あ、あ……」
隣の牢屋では、ジェラルドが完全に幼児退行していた。
「ラミリア……怖いよぉ……」
「さあ、行こうかラミリア。ここは空気が悪い」
アレクセイ様が私の肩を抱く。
私たちは、廃人と化した元王子と、抜け殻になった元スパイを残して、地下牢を後にした。
地上に出ると、眩しいほどの朝日が差し込んでいた。
「……お見事だったな、ラミリア」
「いえ。彼女がもう少し優秀なら、危なかったかもしれません」
「謙遜するな。お前の情報網は、我が国の諜報部隊より優秀だ。……これからは、公爵家の情報部門も任せようかな」
「ふふ、お給料アップを要求しますよ?」
「望むところだ。……支払いは、私の愛でいいか?」
「それは……過払いになりそうですね」
私たちが笑い合っていると、王城の門の向こうから、大きな荷物を背負った男が走ってきた。
先日助けた情報屋の男だ。
「ラミリア姐さーん! 草むしり終わりました! 次は何しましょうか!?」
「ああ、次は帝国の動きを監視してちょうだい。報酬は特製シチューよ」
「うひョー! 一生ついていきます!」
どうやら、私の「最強の武器」である人脈は、まだまだ広がり続けているようだった。
特別な力がなくても、スパイに勝てる。
それが証明された一日だった。
109
あなたにおすすめの小説
幼い頃、義母に酸で顔を焼かれた公爵令嬢は、それでも愛してくれた王太子が冤罪で追放されたので、ついていくことにしました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
設定はゆるくなっています、気になる方は最初から読まないでください。
ウィンターレン公爵家令嬢ジェミーは、幼い頃に義母のアイラに酸で顔を焼かれてしまった。何とか命は助かったものの、とても社交界にデビューできるような顔ではなかった。だが不屈の精神力と仮面をつける事で、社交界にデビューを果たした。そんなジェミーを、心優しく人の本質を見抜ける王太子レオナルドが見初めた。王太子はジェミーを婚約者に選び、幸せな家庭を築くかに思われたが、王位を狙う邪悪な弟に冤罪を着せられ追放刑にされてしまった。
手放してみたら、けっこう平気でした。
朝山みどり
恋愛
エリザ・シスレーは伯爵家の後継として、勉強、父の手伝いと努力していた。父の親戚の婚約者との仲も良好で、結婚する日を楽しみしていた。
そんなある日、父が急死してしまう。エリザは学院をやめて、領主の仕事に専念した。
だが、領主として努力するエリザを家族は理解してくれない。彼女は家族のなかで孤立していく。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる