49 / 49
番外編 守るべきもの sideレオナール
しおりを挟む
sideレオナール
ーアイラが記憶をなくす少し前ー
執事のジェフリーが腕にコートを掛け、静かな足取りで玄関へと先導する。
「もうすぐですね、旦那様」
そうだ、もうすぐ。ララが、この邸に正式に迎えられる日まで、あとわずか。
あとは書類にララの署名があればいい。それだけで、ようやくララは私の妻になる。二人で語り合った未来が、現実のものとして手を伸ばせば届くところにある。
そう、思っていたはずなのに。このところ、不安になることがある。
「浮かぬ顔、そうお見受けしますが」
小さな頃からこの邸に仕えてきたジェフリーには、どうやら隠し事は通じないらしい。年を重ねた穏やかな視線が、私の内心を静かに射抜く。
「……ララは、伯爵夫人として、大丈夫だろうか。それに、クラリスとも」
口にした瞬間、後悔した。
伯爵夫人になるための教育を、ララは受けてきたわけではない。いや、それでいいはずだった。私が彼女に求めたのは、ふさわしい振る舞いではない。
守りたい。ただ、それだけだった。
それでも――。
それに、クラリスのことを、私はきちんとララに聞いたことがなかった。どう思っているかなんて、聞かなくても察していた。
あちらの邸の侍女、メリッサが、ふとした拍子に口を滑らせたのだ。ラルが「あの女の娘」とクラリスのことをそう呼んだ、と。
使用人たちが、そんな言葉を教えるはずがない。
だとすれば――ララ自身の言葉だ。
六年。六年も彼女を待たせてしまった私が、ララを追い詰めてしまったのだろうか。
「アイラ様を選んだことを、後悔なさっているのですか?」
かつて、ジェフリーに苦言を呈されたことが脳裏をよぎる。
「そんなわけはない。ただ……いや、聞かなかったことにしてくれ」
あの頃のララは、私を支えたいと、屈託なく笑っていた。
その記憶を信じたい。だが、今、部屋から出てこなくなった彼女に、どんな言葉を掛ければいいのか分からない。これから始まる生活を思い浮かべても、先が見えず、暗い気持ちになる。
「では、仕事に行ってくるよ。クラリスを頼んだ」
「はい。お気を付けて」
玄関を出た、その直後だった。
息を切らして、あちらの邸の使用人が血相を変えて駆け込んでくる。
「大変です! 奥様が階段から落ち、意識がありません!」
「なんだって!!」
思考が追いつく前に体が動いた。急ぎ馬車に飛び乗る。
「ジェフリー、仕事場に連絡を。あと、クラリスは――」
「大丈夫ですから、旦那様。お急ぎになって」
馬車の中で、指先がひどく冷たくなる。邸に着くなり飛び降り、廊下を駆け、部屋へと向かう。
ベッドの脇で、ラルが小さな体を震わせ、泣きじゃくっていた。
「お、お父様……お母様が、目を覚ましません……」
「ああ、ラル。大丈夫だ、大丈夫……」
そう言い聞かせるように抱き寄せながら、視線はベッドの上のララへと吸い寄せられる。
ララの顔には、痛々しい痕が残っていた。
――私が、あんなことを思ったせいだ。
そばにいてくれるだけでいいと願っていた日々を忘れ、伯爵夫人としての役割を果たしてくれないだろうか、クラリスを愛してくれないだろうかと、心のどこかで望んでしまった。
目を覚ましてくれたら、今度こそ何も望まない。望みを心で思うことさえしない。
だから、目を覚ましてくれ。
三日経っても、ララは目を覚まさなかった。
沈黙の朝。
ラルと向かい合い、言葉もなく朝食を取る。食器の触れ合う音だけが、やけに大きく響く。ララの家族には、すでに連絡を入れてあった。
そのとき、侍女のメリッサが慌ただしく駆け込んでくる。
「お、奥様が……お目覚めになりました!」
ラルと視線を交わし、同時に立ち上がる。
部屋に入ると、ララはぼんやりと天井を見つめていた。少し様子は違うが、確かに彼女だ。ああ、よかった。頭痛はあるようだが、意識ははっきりしている。言葉も、問題なく交わせる。
――だが。
「私の名前は、アイラ・ラングフォード。ララは愛称でしょうか? どうにも聞き慣れませんので、今後はアイラとお呼びくださいませ」
一瞬、耳を疑った。
「つきましては、初対面のようなものですし……皆様の自己紹介をお願いできますか?」
ララ――いや、アイラは、十年分の記憶を失っていた。
私と出会ってからの年月、そのすべてを。
これは、罰なのだろう。そうとしか、考えられなかった。
……いや。今はただ、目覚めてくれたことに感謝しよう。
しばらくして、ジェフリーが着替えを抱えて現れる。本来ならこの部屋にも揃っているというのに、私のことを心配したのだろう。
「聞きました。記憶喪失だとか」
「ああ。医者にも、元に戻るのかと聞いたが……分からないそうだ。それに、人が変わったようになってしまっていた」
「記憶をなくしただけでなく、人格が変わったと?」
「ああ。似たような事例がないか、調べさせている。早く元に戻ってほしい」
ジェフリーは一瞬、言葉を選ぶように視線を伏せた。
「――旦那様。この先のことに憂いがあったことは存じております。それに、記憶のない奥様に、これ以上の負担を強いるのは……。クラリス様のためにも、結婚についてはご再考なさった方が」
「そんな無責任なことはできない。ラルもいる」
思わず、強い口調になる。
「私は、時間がかかっても待つつもりだ。たとえこの先、愛されなくても。記憶がなくても……アイラの人生に、責任を持つ」
ジェフリーは、この邸に頻繁に来るわけではない。ラルとも、赤子の頃に一度会ったきりだ。思うところがあるのだろう。それでも、代わりにクラリスを孫のように可愛がってくれている。
「……出過ぎたことを言いました」
「いや、いいんだ」
私は静かに首を振った。
この選択が、正しいのかどうかは分からない。それでも、進むと決めたのは、私自身なのだから。
ーーその後ーー
「親はあなただけでしょう? 三歳の子を置いて何をしているのです」
クラリスのことで、アイラに、怒られた……。
かつてのララなら、こんな言い方はしなかったし、クラリスを気にかけるなど、絶対あり得なかった。
*
「そう、そうね。ええと、お母様になる予定? いえ、あなたのお母様よ。そう呼んでくれる?」
初対面のクラリスが迷いなくアイラに抱きついた。
小さな腕でしがみつくように、胸元に顔を埋める。驚くでもなく、アイラは自然にその背を抱き留めた。隣から、ラルがそっと手を伸ばし、クラリスの頭を撫でる。
――なんて、尊い光景だろう。
*
「いや!」
クラリスが私を拒否した……。
こんなこと一度もなかった。そして、アイラから離れない。嬉しいような切ないような。感情を、どう処理すればいいのか分からない。
*
「はい、私たち、早急に結婚いたしましょう。ええ、今すぐにでも」
え? 目覚めて四日だけど?
思考が追いつかない私をよそに、彼女は何の迷いもなく理路整然と結婚する理由を告げる。
*
「ラファエル・ウェストレイだよ。ねえ、ジェフって呼んでいい?」
「光栄です」
ラルの無邪気な問いかけに、ジェフリーは思わず口元をほころばせる。
*****
書類の整理をしながらジェフリーと話をする。
「でね、ジェフリー。王太子妃殿下のお茶会から帰ってきたラルが、友達、二人もできたんだって、嬉しそうでね。その横で、アイラが私もお友達二人、できたみたいです。って、微妙な顔をしていたんだ。はは」
「それはそれは」
ジェフリーが嬉しそうに笑う。執事としてではなく、長くこの家を見守ってきた者としての笑みだった。
「楽しそうですね、旦那様」
「ああ、この毎日を守るために私は何でもするよ。当主の責任、私の役目だからね」
「ええ、そうしてください」
かつて思い描いていた未来とは、きっと違う。
記憶を失い、私を忘れてしまった彼女は、それでも「守るべきもの」として私たちを迷いなく選んだ。
私も守る。誰のことも手放さない。
――責任は取りましょう。
それは、いつかの彼女の言葉であり、いつしか私自身の誓いにもなった。
ーアイラが記憶をなくす少し前ー
執事のジェフリーが腕にコートを掛け、静かな足取りで玄関へと先導する。
「もうすぐですね、旦那様」
そうだ、もうすぐ。ララが、この邸に正式に迎えられる日まで、あとわずか。
あとは書類にララの署名があればいい。それだけで、ようやくララは私の妻になる。二人で語り合った未来が、現実のものとして手を伸ばせば届くところにある。
そう、思っていたはずなのに。このところ、不安になることがある。
「浮かぬ顔、そうお見受けしますが」
小さな頃からこの邸に仕えてきたジェフリーには、どうやら隠し事は通じないらしい。年を重ねた穏やかな視線が、私の内心を静かに射抜く。
「……ララは、伯爵夫人として、大丈夫だろうか。それに、クラリスとも」
口にした瞬間、後悔した。
伯爵夫人になるための教育を、ララは受けてきたわけではない。いや、それでいいはずだった。私が彼女に求めたのは、ふさわしい振る舞いではない。
守りたい。ただ、それだけだった。
それでも――。
それに、クラリスのことを、私はきちんとララに聞いたことがなかった。どう思っているかなんて、聞かなくても察していた。
あちらの邸の侍女、メリッサが、ふとした拍子に口を滑らせたのだ。ラルが「あの女の娘」とクラリスのことをそう呼んだ、と。
使用人たちが、そんな言葉を教えるはずがない。
だとすれば――ララ自身の言葉だ。
六年。六年も彼女を待たせてしまった私が、ララを追い詰めてしまったのだろうか。
「アイラ様を選んだことを、後悔なさっているのですか?」
かつて、ジェフリーに苦言を呈されたことが脳裏をよぎる。
「そんなわけはない。ただ……いや、聞かなかったことにしてくれ」
あの頃のララは、私を支えたいと、屈託なく笑っていた。
その記憶を信じたい。だが、今、部屋から出てこなくなった彼女に、どんな言葉を掛ければいいのか分からない。これから始まる生活を思い浮かべても、先が見えず、暗い気持ちになる。
「では、仕事に行ってくるよ。クラリスを頼んだ」
「はい。お気を付けて」
玄関を出た、その直後だった。
息を切らして、あちらの邸の使用人が血相を変えて駆け込んでくる。
「大変です! 奥様が階段から落ち、意識がありません!」
「なんだって!!」
思考が追いつく前に体が動いた。急ぎ馬車に飛び乗る。
「ジェフリー、仕事場に連絡を。あと、クラリスは――」
「大丈夫ですから、旦那様。お急ぎになって」
馬車の中で、指先がひどく冷たくなる。邸に着くなり飛び降り、廊下を駆け、部屋へと向かう。
ベッドの脇で、ラルが小さな体を震わせ、泣きじゃくっていた。
「お、お父様……お母様が、目を覚ましません……」
「ああ、ラル。大丈夫だ、大丈夫……」
そう言い聞かせるように抱き寄せながら、視線はベッドの上のララへと吸い寄せられる。
ララの顔には、痛々しい痕が残っていた。
――私が、あんなことを思ったせいだ。
そばにいてくれるだけでいいと願っていた日々を忘れ、伯爵夫人としての役割を果たしてくれないだろうか、クラリスを愛してくれないだろうかと、心のどこかで望んでしまった。
目を覚ましてくれたら、今度こそ何も望まない。望みを心で思うことさえしない。
だから、目を覚ましてくれ。
三日経っても、ララは目を覚まさなかった。
沈黙の朝。
ラルと向かい合い、言葉もなく朝食を取る。食器の触れ合う音だけが、やけに大きく響く。ララの家族には、すでに連絡を入れてあった。
そのとき、侍女のメリッサが慌ただしく駆け込んでくる。
「お、奥様が……お目覚めになりました!」
ラルと視線を交わし、同時に立ち上がる。
部屋に入ると、ララはぼんやりと天井を見つめていた。少し様子は違うが、確かに彼女だ。ああ、よかった。頭痛はあるようだが、意識ははっきりしている。言葉も、問題なく交わせる。
――だが。
「私の名前は、アイラ・ラングフォード。ララは愛称でしょうか? どうにも聞き慣れませんので、今後はアイラとお呼びくださいませ」
一瞬、耳を疑った。
「つきましては、初対面のようなものですし……皆様の自己紹介をお願いできますか?」
ララ――いや、アイラは、十年分の記憶を失っていた。
私と出会ってからの年月、そのすべてを。
これは、罰なのだろう。そうとしか、考えられなかった。
……いや。今はただ、目覚めてくれたことに感謝しよう。
しばらくして、ジェフリーが着替えを抱えて現れる。本来ならこの部屋にも揃っているというのに、私のことを心配したのだろう。
「聞きました。記憶喪失だとか」
「ああ。医者にも、元に戻るのかと聞いたが……分からないそうだ。それに、人が変わったようになってしまっていた」
「記憶をなくしただけでなく、人格が変わったと?」
「ああ。似たような事例がないか、調べさせている。早く元に戻ってほしい」
ジェフリーは一瞬、言葉を選ぶように視線を伏せた。
「――旦那様。この先のことに憂いがあったことは存じております。それに、記憶のない奥様に、これ以上の負担を強いるのは……。クラリス様のためにも、結婚についてはご再考なさった方が」
「そんな無責任なことはできない。ラルもいる」
思わず、強い口調になる。
「私は、時間がかかっても待つつもりだ。たとえこの先、愛されなくても。記憶がなくても……アイラの人生に、責任を持つ」
ジェフリーは、この邸に頻繁に来るわけではない。ラルとも、赤子の頃に一度会ったきりだ。思うところがあるのだろう。それでも、代わりにクラリスを孫のように可愛がってくれている。
「……出過ぎたことを言いました」
「いや、いいんだ」
私は静かに首を振った。
この選択が、正しいのかどうかは分からない。それでも、進むと決めたのは、私自身なのだから。
ーーその後ーー
「親はあなただけでしょう? 三歳の子を置いて何をしているのです」
クラリスのことで、アイラに、怒られた……。
かつてのララなら、こんな言い方はしなかったし、クラリスを気にかけるなど、絶対あり得なかった。
*
「そう、そうね。ええと、お母様になる予定? いえ、あなたのお母様よ。そう呼んでくれる?」
初対面のクラリスが迷いなくアイラに抱きついた。
小さな腕でしがみつくように、胸元に顔を埋める。驚くでもなく、アイラは自然にその背を抱き留めた。隣から、ラルがそっと手を伸ばし、クラリスの頭を撫でる。
――なんて、尊い光景だろう。
*
「いや!」
クラリスが私を拒否した……。
こんなこと一度もなかった。そして、アイラから離れない。嬉しいような切ないような。感情を、どう処理すればいいのか分からない。
*
「はい、私たち、早急に結婚いたしましょう。ええ、今すぐにでも」
え? 目覚めて四日だけど?
思考が追いつかない私をよそに、彼女は何の迷いもなく理路整然と結婚する理由を告げる。
*
「ラファエル・ウェストレイだよ。ねえ、ジェフって呼んでいい?」
「光栄です」
ラルの無邪気な問いかけに、ジェフリーは思わず口元をほころばせる。
*****
書類の整理をしながらジェフリーと話をする。
「でね、ジェフリー。王太子妃殿下のお茶会から帰ってきたラルが、友達、二人もできたんだって、嬉しそうでね。その横で、アイラが私もお友達二人、できたみたいです。って、微妙な顔をしていたんだ。はは」
「それはそれは」
ジェフリーが嬉しそうに笑う。執事としてではなく、長くこの家を見守ってきた者としての笑みだった。
「楽しそうですね、旦那様」
「ああ、この毎日を守るために私は何でもするよ。当主の責任、私の役目だからね」
「ええ、そうしてください」
かつて思い描いていた未来とは、きっと違う。
記憶を失い、私を忘れてしまった彼女は、それでも「守るべきもの」として私たちを迷いなく選んだ。
私も守る。誰のことも手放さない。
――責任は取りましょう。
それは、いつかの彼女の言葉であり、いつしか私自身の誓いにもなった。
1,731
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
年増令嬢と記憶喪失
くきの助
恋愛
「お前みたいな年増に迫られても気持ち悪いだけなんだよ!」
そう言って思い切りローズを突き飛ばしてきたのは今日夫となったばかりのエリックである。
ちなみにベッドに座っていただけで迫ってはいない。
「吐き気がする!」と言いながら自室の扉を音を立てて開けて出ていった。
年増か……仕方がない……。
なぜなら彼は5才も年下。加えて付き合いの長い年下の恋人がいるのだから。
次の日事故で頭を強く打ち記憶が混濁したのを記憶喪失と間違われた。
なんとか誤解と言おうとするも、今までとは違う彼の態度になかなか言い出せず……
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
「本当に僕の子供なのか検査して調べたい」子供と顔が似てないと責められ離婚と多額の慰謝料を請求された。
佐藤 美奈
恋愛
ソフィア伯爵令嬢は、公爵位を継いだ恋人で幼馴染のジャックと結婚して公爵夫人になった。何一つ不自由のない環境で誰もが羨むような生活をして、二人の子供に恵まれて幸福の絶頂期でもあった。
「長男は僕に似てるけど、次男の顔は全く似てないから病院で検査したい」
ある日、ジャックからそう言われてソフィアは、時間が止まったような気持ちで精神的な打撃を受けた。すぐに返す言葉が出てこなかった。この出来事がきっかけで仲睦まじい夫婦にひびが入り崩れ出していく。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
さようなら、わたくしの騎士様
夜桜
恋愛
騎士様からの突然の『さようなら』(婚約破棄)に辺境伯令嬢クリスは微笑んだ。
その時を待っていたのだ。
クリスは知っていた。
騎士ローウェルは裏切ると。
だから逆に『さようなら』を言い渡した。倍返しで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる