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第一章 桐島柊子
第四話 巨匠の椅子
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話が楽しかったので聞き役に徹したが、彼もしゃべり疲れたのではないだろうか。自分も話せばよかったのかもしれないが、後の祭りである。
柊子の頼んだ紅茶はまだポットには残っているが、継ぎ足す気力がない。継ぎ足すということはまだ会話をしたいという意思表示になる気がしている。柊子は、もっと卓朗に絵の話をしてもらいたかった。絵の話だけではない。彼が今まで手がけた建築物の話も。仕事も。休みの日に何をしているのかも。だがそれを聞くことで、卓朗に時間を使わせるのが辛かった。
自分は憧れの人に会っているからいい。しかし卓朗はもう帰りたいのではないだろうか。そう思ったとき、卓朗が柊子に呼びかけた。
「今日は、このくらいで失礼します」
「はい」
柊子は、卓朗の申し出に被せ気味で肯定してしまった。あまりの速さにさらにぎこちない空気が流れた。柊子は耐えきれずテーブルに置かれた伝票に手を伸ばし、やはり同じものを手に取ろうとしていた卓朗と指先が触れあった。
「済みません」
「こちらこそ、失礼しました」
お互いに謝り、再度同時に手を伸ばし、卓朗の手に柊子の手が重なる形となった。
「ひゃっ」
柊子は慌てて手を離した。卓朗はそんな彼女を唖然と見た。
「済みません! わざとじゃないんです!」
「……わざとじゃないんですか?」
「違います深層心理はあるかも知れませんが!」
卓朗は失笑し伝票を取った。
「わ、私の分を」
柊子は焦りながら財布を出し、手を滑らせそれを膝に落としさらに床まで転がせた。卓朗が柊子の財布を取って持ち主に手渡す。
「ありがとうございます」
「柊子さん、あなたのお財布はしまってください」
「でも」
「お見合いの決まりなんです。男性がごちそうするのが鎌倉時代からのしきたりなんです」
「えっ、そうなんですか?」
卓朗に真面目に諭され、柊子は背筋を伸ばした。
「お見合いの制度はそんなに古くからあったんですね。そういえば釣書を作成するところまでは父と叔母に習ったんですけど、当日のマナーは聞いてこなかったです。不勉強で申し訳ないです」
卓朗は口を真一文字に結んだ。笑いを堪えているようだった。何が面白いのか分からない。
会計を済ませ、ホテルの入り口付近、人通りの邪魔にならない壁際で二人は向かい会った。まず卓朗が軽く会釈をした。
「今日はありがとうございます」
「こちらこそ。貴重なお時間を割いて下さってありがとうございます。卓朗さんとお話ができて楽しかったです」
卓朗はわずかに苦笑した。
「楽しかったですか?」
「はい、とても」
卓朗は表情を薄くして、柊子の心を読んでいるかのようにしばらく彼女を見つめた。
「ならもう一度、会って下さいますか?」
少し緊張した、思い詰めたかのような問いだ。
「失礼しました。逸り過ぎました」
卓朗は顔を背けた。横顔の、険しい目元を柊子は見上げた。「流行り」と聞こえたが意味が汲み取れず、彼の悔しげな雰囲気に問うことはためらわれた。
「会うって、椅子の修理の件ですよね。ご連絡お待ちしております」
柊子が言うと、卓朗は目を見開き、やがて気を抜いたかのように表情も緩めた。
「すぐ連絡します」
「はい」
そうして柊子は卓朗に見送られホテルを後にした。
柊子は帰宅後、叔母の美晴に連絡を入れた。フィン・ユールの椅子の件を自慢したく話をしたのだが、電話の向こうで叔母は引いているようだった。
「え、叔母さん反応薄い。フィン・ユールよ?」
『松井君は、なんて?』
「また連絡下さるって。すごいわよねえ。あるところにはあるものなのねえ」
柊子には理解できないことに、叔母は無言だった。
「どうして? まさか叔母さん知らないわけじゃないわよね?」
『知っているわよ。で、あなたはどうするの?』
「椅子を見せて頂いて、見積もりから」
美晴は心底呆れかえった声を出していた。
『もういいかしら。柊子のくっだらない話を聞いていたら大事な電話に出られないのだけど』
「大事な電話があるの? 土曜なのに? 仕事?」
『あなたは本当にねえ。松井君から連絡が来るのよ』
「え」
美晴は大きなため息の後で「じゃあ」と言って電話を切った。
「あ」
柊子はなるほどと一人納得した。おそらく先に美晴のところにも椅子の話が通っていたのだろう。だから叔母の反応が薄かったのだと解釈した。
同日の夕刻、柊子の携帯電話が鳴った。すでに登録していた「松井卓朗先生」という文字が液晶の画面に表示されている。柊子は慌てて画面をスライドした。
「はい、桐島です」
『松井です。本日はありがとうございました』
「こちらこそ。素敵な時間を過ごせました。あっという間でしたね」
電話の向こうで松井がふっと笑ったような息遣いが聞こえた。柊子の頬が熱くなって、一人で俯く。
「椅子の修理の件ですが、非公開のウェブサイトに私の修理した家具の写真があるんです。よろしければご確認下さい」
『URLをメールでお送り頂けますか』
「もちろんです」
そこから事務的な遣り取りをし、今後の予定を柊子が簡単に説明をしたあと、少し会話に間が空いた。
『あの、柊子さん』
「はい」
結局下の名で呼ぶのが定着してしまったのか。柊子は照れながらもきちんと返事をした。
『先ほど桐島先生にご連絡しまして』
「叔母もそう言っておりました。お仕事ですか?」
またも沈黙が流れた。口外してはいけない仕事だったのだろうかと、柊子が危惧した五秒くらいのちに卓朗が改まって「あのですね」と話し始めた。
『桐島先生がはっきりと言わないと柊子さんは何も汲まないと仰ったのですが、どうもそのようなので不躾を承知でお伺いします』
「え、はい」
『来週までにもう一度、私と会って頂けませんか?』
「椅子の件でしたら、一旦」
『椅子の話ではなく、お見合いの件です』
柊子はえっと素っ頓狂な声を上げ、それがそのまま卓朗に伝わった。
「お見合い?」
卓朗が呻いたような声を出した。
『私と結婚できないと判断したなら断りを桐島先生に伝えて下さい。それが礼儀でしょう?』
柊子は電話を持つ手に力を入れる。卓朗が見えるわけではないが画面を慌てて見た。
「あの、お見合いのお話ってまだ生きているんですか?」
『質問に質問を返してしまうのですが、いつ死を確信されたんです?』
「叔母が先に帰ってしまったときに」
『早すぎる』
ハアと卓朗が大仰に息をついているのが聞こえた。
『挨拶さえする前ですか』
「その前に私、すでに卓朗さんに失礼な真似を」
『川口巌夫記念館での、ちょいワルおやじがですか?』
「それです」
『そう言いますけれど、ナンパしてくれずにさっさと帰ってしまったじゃないですか』
してくれず?と思いながら、柊子は視線を泳がせた。
「釈迦に説法を」
『はい?』
非現実な単語が出たからか、卓朗は電話の向こうで明らかに戸惑った声を出した。
「川口先生の『山へ』の構図に似てるって、それを作成されたご本人を前に解説しちゃったじゃないですか……あっ」
柊子の話が終えたと判断し返事をしようとしていた卓朗の、その言葉を遮って柊子は唐突に声を上げた。
「今の忘れて下さい!」
『無理です』
「そこをなんとか!」
ふっと息を吐く音が聞こえた。卓朗は笑っているらしい。
『どうして忘れてほしいんです?』
「だって見当違いなこと言ってるかもしれないって思って。間違ってたらなおさら恥ずかしいじゃないですか」
卓朗はしばし無言だった。柊子はもう一度お願いすることにした。
「忘れてほしいです」
『それはおそらく無理なんですが、知りたくないですか?』
「なにをです?」
『柊子さんの考察が合っているのかどうか、知りたくないですか?』
含み笑いをしている。声のトーンでそれが知れた。どこか楽しげな声に心が躍り、柊子も頬が緩んでしまう。彼の挙動に一喜一憂している。
「知りたいです」
『なら私と会って下さい。直接お話します』
柊子は口に手を当て、それを喉まで滑らせた。
また会えてしまう。敬愛する建築家に。仕事のことでなく、プライベートで。
夢じゃないのかしら。柊子は自分の顎を爪でつついてみた。
「嬉しいです」
『……はい?』
「お伺いしたいです。もう一度、お会いしたいです」
電話の向こうで「あなたは本当に」と聞こえたような気がした。先ほどの美晴と同じことを言っていると思ったのち、卓朗が具体的な日付を指定してきた。
二日後、月曜の夜に再び会うこととなった。
柊子の頼んだ紅茶はまだポットには残っているが、継ぎ足す気力がない。継ぎ足すということはまだ会話をしたいという意思表示になる気がしている。柊子は、もっと卓朗に絵の話をしてもらいたかった。絵の話だけではない。彼が今まで手がけた建築物の話も。仕事も。休みの日に何をしているのかも。だがそれを聞くことで、卓朗に時間を使わせるのが辛かった。
自分は憧れの人に会っているからいい。しかし卓朗はもう帰りたいのではないだろうか。そう思ったとき、卓朗が柊子に呼びかけた。
「今日は、このくらいで失礼します」
「はい」
柊子は、卓朗の申し出に被せ気味で肯定してしまった。あまりの速さにさらにぎこちない空気が流れた。柊子は耐えきれずテーブルに置かれた伝票に手を伸ばし、やはり同じものを手に取ろうとしていた卓朗と指先が触れあった。
「済みません」
「こちらこそ、失礼しました」
お互いに謝り、再度同時に手を伸ばし、卓朗の手に柊子の手が重なる形となった。
「ひゃっ」
柊子は慌てて手を離した。卓朗はそんな彼女を唖然と見た。
「済みません! わざとじゃないんです!」
「……わざとじゃないんですか?」
「違います深層心理はあるかも知れませんが!」
卓朗は失笑し伝票を取った。
「わ、私の分を」
柊子は焦りながら財布を出し、手を滑らせそれを膝に落としさらに床まで転がせた。卓朗が柊子の財布を取って持ち主に手渡す。
「ありがとうございます」
「柊子さん、あなたのお財布はしまってください」
「でも」
「お見合いの決まりなんです。男性がごちそうするのが鎌倉時代からのしきたりなんです」
「えっ、そうなんですか?」
卓朗に真面目に諭され、柊子は背筋を伸ばした。
「お見合いの制度はそんなに古くからあったんですね。そういえば釣書を作成するところまでは父と叔母に習ったんですけど、当日のマナーは聞いてこなかったです。不勉強で申し訳ないです」
卓朗は口を真一文字に結んだ。笑いを堪えているようだった。何が面白いのか分からない。
会計を済ませ、ホテルの入り口付近、人通りの邪魔にならない壁際で二人は向かい会った。まず卓朗が軽く会釈をした。
「今日はありがとうございます」
「こちらこそ。貴重なお時間を割いて下さってありがとうございます。卓朗さんとお話ができて楽しかったです」
卓朗はわずかに苦笑した。
「楽しかったですか?」
「はい、とても」
卓朗は表情を薄くして、柊子の心を読んでいるかのようにしばらく彼女を見つめた。
「ならもう一度、会って下さいますか?」
少し緊張した、思い詰めたかのような問いだ。
「失礼しました。逸り過ぎました」
卓朗は顔を背けた。横顔の、険しい目元を柊子は見上げた。「流行り」と聞こえたが意味が汲み取れず、彼の悔しげな雰囲気に問うことはためらわれた。
「会うって、椅子の修理の件ですよね。ご連絡お待ちしております」
柊子が言うと、卓朗は目を見開き、やがて気を抜いたかのように表情も緩めた。
「すぐ連絡します」
「はい」
そうして柊子は卓朗に見送られホテルを後にした。
柊子は帰宅後、叔母の美晴に連絡を入れた。フィン・ユールの椅子の件を自慢したく話をしたのだが、電話の向こうで叔母は引いているようだった。
「え、叔母さん反応薄い。フィン・ユールよ?」
『松井君は、なんて?』
「また連絡下さるって。すごいわよねえ。あるところにはあるものなのねえ」
柊子には理解できないことに、叔母は無言だった。
「どうして? まさか叔母さん知らないわけじゃないわよね?」
『知っているわよ。で、あなたはどうするの?』
「椅子を見せて頂いて、見積もりから」
美晴は心底呆れかえった声を出していた。
『もういいかしら。柊子のくっだらない話を聞いていたら大事な電話に出られないのだけど』
「大事な電話があるの? 土曜なのに? 仕事?」
『あなたは本当にねえ。松井君から連絡が来るのよ』
「え」
美晴は大きなため息の後で「じゃあ」と言って電話を切った。
「あ」
柊子はなるほどと一人納得した。おそらく先に美晴のところにも椅子の話が通っていたのだろう。だから叔母の反応が薄かったのだと解釈した。
同日の夕刻、柊子の携帯電話が鳴った。すでに登録していた「松井卓朗先生」という文字が液晶の画面に表示されている。柊子は慌てて画面をスライドした。
「はい、桐島です」
『松井です。本日はありがとうございました』
「こちらこそ。素敵な時間を過ごせました。あっという間でしたね」
電話の向こうで松井がふっと笑ったような息遣いが聞こえた。柊子の頬が熱くなって、一人で俯く。
「椅子の修理の件ですが、非公開のウェブサイトに私の修理した家具の写真があるんです。よろしければご確認下さい」
『URLをメールでお送り頂けますか』
「もちろんです」
そこから事務的な遣り取りをし、今後の予定を柊子が簡単に説明をしたあと、少し会話に間が空いた。
『あの、柊子さん』
「はい」
結局下の名で呼ぶのが定着してしまったのか。柊子は照れながらもきちんと返事をした。
『先ほど桐島先生にご連絡しまして』
「叔母もそう言っておりました。お仕事ですか?」
またも沈黙が流れた。口外してはいけない仕事だったのだろうかと、柊子が危惧した五秒くらいのちに卓朗が改まって「あのですね」と話し始めた。
『桐島先生がはっきりと言わないと柊子さんは何も汲まないと仰ったのですが、どうもそのようなので不躾を承知でお伺いします』
「え、はい」
『来週までにもう一度、私と会って頂けませんか?』
「椅子の件でしたら、一旦」
『椅子の話ではなく、お見合いの件です』
柊子はえっと素っ頓狂な声を上げ、それがそのまま卓朗に伝わった。
「お見合い?」
卓朗が呻いたような声を出した。
『私と結婚できないと判断したなら断りを桐島先生に伝えて下さい。それが礼儀でしょう?』
柊子は電話を持つ手に力を入れる。卓朗が見えるわけではないが画面を慌てて見た。
「あの、お見合いのお話ってまだ生きているんですか?」
『質問に質問を返してしまうのですが、いつ死を確信されたんです?』
「叔母が先に帰ってしまったときに」
『早すぎる』
ハアと卓朗が大仰に息をついているのが聞こえた。
『挨拶さえする前ですか』
「その前に私、すでに卓朗さんに失礼な真似を」
『川口巌夫記念館での、ちょいワルおやじがですか?』
「それです」
『そう言いますけれど、ナンパしてくれずにさっさと帰ってしまったじゃないですか』
してくれず?と思いながら、柊子は視線を泳がせた。
「釈迦に説法を」
『はい?』
非現実な単語が出たからか、卓朗は電話の向こうで明らかに戸惑った声を出した。
「川口先生の『山へ』の構図に似てるって、それを作成されたご本人を前に解説しちゃったじゃないですか……あっ」
柊子の話が終えたと判断し返事をしようとしていた卓朗の、その言葉を遮って柊子は唐突に声を上げた。
「今の忘れて下さい!」
『無理です』
「そこをなんとか!」
ふっと息を吐く音が聞こえた。卓朗は笑っているらしい。
『どうして忘れてほしいんです?』
「だって見当違いなこと言ってるかもしれないって思って。間違ってたらなおさら恥ずかしいじゃないですか」
卓朗はしばし無言だった。柊子はもう一度お願いすることにした。
「忘れてほしいです」
『それはおそらく無理なんですが、知りたくないですか?』
「なにをです?」
『柊子さんの考察が合っているのかどうか、知りたくないですか?』
含み笑いをしている。声のトーンでそれが知れた。どこか楽しげな声に心が躍り、柊子も頬が緩んでしまう。彼の挙動に一喜一憂している。
「知りたいです」
『なら私と会って下さい。直接お話します』
柊子は口に手を当て、それを喉まで滑らせた。
また会えてしまう。敬愛する建築家に。仕事のことでなく、プライベートで。
夢じゃないのかしら。柊子は自分の顎を爪でつついてみた。
「嬉しいです」
『……はい?』
「お伺いしたいです。もう一度、お会いしたいです」
電話の向こうで「あなたは本当に」と聞こえたような気がした。先ほどの美晴と同じことを言っていると思ったのち、卓朗が具体的な日付を指定してきた。
二日後、月曜の夜に再び会うこととなった。
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