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ぼっちと幼女と邪神
幕間~邪神の休日~
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妾の名はクレバス。
かつてはひとつの世界を丸ごと預かっておった世界神――今は見る影もなく、邪神と呼ばれる身じゃ。
厳重な封印をこじ開けてもらって、いざ妾をこのざまにした張本人をとっちめてやろうと意気込んだのじゃが……。
いざ封印の外に出てみれば、想像しておった以上に力が落ちておった。
今の妾では、シュウとやらにかすり傷ひとつ負わせることすら叶うまい。
神気の流れも細く、世界の理に干渉するどころか、ちょっとした奇跡を起こすだけでも骨が折れる。
人里に降りてみるのも手じゃと思ったが、どうやら巷では「邪神復活の予兆」とやらが予知されておったらしい。
勇者なる者が、妾の封印されていた『魔の森』近くの街にまで来ておるとか。
せっかく五千年ぶりに封印から解放されたというのに、また封印生活に逆戻りなど、冗談ではない。
そこで妾は方針を改めたのじゃ。
――しばらくの間は、シュウとやらに世話になってやる、と。
◆
世話になり始めてから、三日ほどが経ったかのう。
この家のルールとやらも、だいたい把握してきた。
どうやら寝るときの服装は自由らしい。じつにけしからんが、妾には都合がいい。
妾は神の世界におった頃からずっと全裸派なのじゃ。
服というものは、必要になった時に神気を具現化して纏えばよい――それが妾の流儀じゃからの。
実際、何か言われたらその場で直せばよいだけの話じゃ。
神気を練れば服はいくらでも生み出せる。神気さえあれば、じゃが。
「ふぁ……今、何時じゃ……?」
重たい瞼をこすりつつ、妾はのそりと上半身を起こした。
布団の中はじんわりと温かく、まだ妾を離したくないと訴えかけてくる。危険な誘惑じゃ。
ベッドの上を見回すが、そこには誰もおらん。
どうやらシュウも、シロも、ミドリも、すでに起きて行動しているようじゃな。
「む……この部屋には時計が無いのか?」
今さらながら、そんな当たり前のことに気づいてしまった。
神だった頃は、世界の時間の流れそのものが妾の掌の内にあった。
秒だの分だの、そういう枠組みが意味を成さぬ場所におったからのう。
時間を気にせずに寝てよい生活――
くふふっ……神であった頃ですら、そんな贅沢はしたことがなかったわ。
そうと分かれば、することはひとつじゃ。
もう一度、あの温かな世界へダイブするのじゃ……!
「二度寝、最高じゃ……」
ふかふかの布団に身体を再び沈め、うっとりと溜め息を漏らす。
起き抜けの布団は温い。温いというのは、それだけで幸福じゃ。
神気も世界も、勇者も邪神も、今だけは全部どうでもよい――そう思い始めたその時。
「起きろ」
毛布が、ぺりっと無慈悲に剥がされた。
「ぬわー! 何をするのじゃ! 毛布を返しとくれ!」
「朝飯ができてるんだ。お前待ちだ」
「ぐぬっ……そうか。仕方あるまい……起きるとしよう」
布団の魔力は強い。
しかし、飯の魔力もまた強い。特にこの家の飯は、五千年ぶりとは思えぬほど妾の舌を虜にしておる。
しぶしぶ起き上がり、神気を薄く身体に纏わせる。
光が瞬き、全裸だった身体の上に服が形を成していく。
……神気の使い道が服にしかなっておらんというのも、なんだか情けない話じゃのう。
本来、神気は万能じゃ。
生命を新たに作り出すことすら可能――莫大な神気と労力を払うことになるから、やりとうはないが。面倒じゃからの。
◆
「やっと、きた……」
「おこしたんだよー?」
「すまんのぅ……朝は弱くての……」
「朝というよりもう昼に近いぞ」
「なんと!?」
思わず椅子の背もたれからずり落ちそうになった。
そんなに寝ておったのか、妾は。
時計が無いというのは、素晴らしくもあり、恐ろしくもあるのう……。
「揃ったから食うか」
「わーい!」
「あっ……ぼく……ねらってた……えいっ」
「あー! それシロのー!」
「くふふふっ……賑やかじゃのう……」
シュウが「いただきます」と手を合わせ、すかさずシロとミドリが真似をする。
テーブルの上には、湯気の立つスープと、香ばしい香りの肉、焼きたてのパン、そして色とりどりの野菜。
妾は気づけば、自然と笑みを漏らしておった。
この二人からは邪気というものが微塵も感じられん。
邪神であるこの妾がそう感じるのじゃ、間違いない。
シュウのやつも、シロとミドリを眺めて、口元を緩ませておる。
心が溶ける感覚というものを、久しぶりに思い出した。
「もーらいっ」
「なぬっ!? それは妾のじゃ!」
油断しておった隙に、横から箸が伸びて妾の陣地に置いておいたオカズをかっさらって行った。
犯人はもちろんシュウじゃ。
「食わないのが悪い」
「ぐぬぬぬ……そりゃっ!」
「あっ、この野郎!」
妾も黙ってはおらん。
すかさずシュウの皿から別のオカズを奪い返す。
「食わないのが悪い。さっきの言葉、そのまま返してやるわ!」
こうして、ささやかな食料戦争が食卓の上で繰り広げられる。
横ではシロが「おにく! おにく!」と騒ぎ、ミドリが小さく笑いながら、ちゃっかり好きなものから食べていた。
◆
「朝から良く食ったもんじゃの……」
「シロといい勝負してたな」
「おいしいからいくらでもたべれるの!」
「ぼくはおなかいっぱい……」
朝食を平らげた後、リビングのフカフカの毛皮の上に全員でごろんと寝転がった。
食後の満腹感が、じわじわと睡魔を連れてくる。
天井を見上げながら、妾は小さく息を吐いた。
何もせずに、何も考えずに、ただ横になっておればよい――
そんな時間が、これほどまでに甘いとは知らなんだ。
神であった時も、邪神として世界を滅ぼそうとしていた時も、常に何かと戦っておった。
世界のバランスと、勇者と、他の神と、自分の感情と。
今はどうじゃ?
右側ではシロが「おなかくるしー」と言いながら、妾の腕に抱きついている。
左側ではミドリが俺――シュウの腰布の端っこをいじりながら、うとうとしておる。
シュウはというと、三人まとめて視界に入る位置で、ぼんやりと天井を見ていた。
――ああ、これが「平穏」というものか。
このまま、この者たちと暮らし続けるのも悪くない。
そんな考えが、妾の胸の奥底からふっと浮かび上がってくる。
いや、今はもう少し踏み込んだ気持ちすらある。
今さら「出て行け」と言われても――妾は、たぶん居座るつもりじゃ。
◆
いつの間にか眠ってしまい、気づけば夕方前。
その後は、風呂というこの家で一、二を争う至福の時間を堪能し、湯上がりでふにゃふにゃになった身体を引きずって、皆の待つベッドへ潜り込んだ。
シュウはすでに横になっており、その胸元にはくっついて眠るシロとミドリ。
妾はその隙間に、そっと身体を滑り込ませる。
シロの寝息、ミドリの微かな寝言、シュウの安定した呼吸。
全てが心地よい子守唄のように耳に届く。
「……幸せじゃ」
誰に聞かせるでもない声で、妾はぽつりと呟いた。
世界神でも邪神でもなく、一人の「クレバス」として。
こんな夜が、もう少し――いや、できることならずっと続きますように、と。
かつてはひとつの世界を丸ごと預かっておった世界神――今は見る影もなく、邪神と呼ばれる身じゃ。
厳重な封印をこじ開けてもらって、いざ妾をこのざまにした張本人をとっちめてやろうと意気込んだのじゃが……。
いざ封印の外に出てみれば、想像しておった以上に力が落ちておった。
今の妾では、シュウとやらにかすり傷ひとつ負わせることすら叶うまい。
神気の流れも細く、世界の理に干渉するどころか、ちょっとした奇跡を起こすだけでも骨が折れる。
人里に降りてみるのも手じゃと思ったが、どうやら巷では「邪神復活の予兆」とやらが予知されておったらしい。
勇者なる者が、妾の封印されていた『魔の森』近くの街にまで来ておるとか。
せっかく五千年ぶりに封印から解放されたというのに、また封印生活に逆戻りなど、冗談ではない。
そこで妾は方針を改めたのじゃ。
――しばらくの間は、シュウとやらに世話になってやる、と。
◆
世話になり始めてから、三日ほどが経ったかのう。
この家のルールとやらも、だいたい把握してきた。
どうやら寝るときの服装は自由らしい。じつにけしからんが、妾には都合がいい。
妾は神の世界におった頃からずっと全裸派なのじゃ。
服というものは、必要になった時に神気を具現化して纏えばよい――それが妾の流儀じゃからの。
実際、何か言われたらその場で直せばよいだけの話じゃ。
神気を練れば服はいくらでも生み出せる。神気さえあれば、じゃが。
「ふぁ……今、何時じゃ……?」
重たい瞼をこすりつつ、妾はのそりと上半身を起こした。
布団の中はじんわりと温かく、まだ妾を離したくないと訴えかけてくる。危険な誘惑じゃ。
ベッドの上を見回すが、そこには誰もおらん。
どうやらシュウも、シロも、ミドリも、すでに起きて行動しているようじゃな。
「む……この部屋には時計が無いのか?」
今さらながら、そんな当たり前のことに気づいてしまった。
神だった頃は、世界の時間の流れそのものが妾の掌の内にあった。
秒だの分だの、そういう枠組みが意味を成さぬ場所におったからのう。
時間を気にせずに寝てよい生活――
くふふっ……神であった頃ですら、そんな贅沢はしたことがなかったわ。
そうと分かれば、することはひとつじゃ。
もう一度、あの温かな世界へダイブするのじゃ……!
「二度寝、最高じゃ……」
ふかふかの布団に身体を再び沈め、うっとりと溜め息を漏らす。
起き抜けの布団は温い。温いというのは、それだけで幸福じゃ。
神気も世界も、勇者も邪神も、今だけは全部どうでもよい――そう思い始めたその時。
「起きろ」
毛布が、ぺりっと無慈悲に剥がされた。
「ぬわー! 何をするのじゃ! 毛布を返しとくれ!」
「朝飯ができてるんだ。お前待ちだ」
「ぐぬっ……そうか。仕方あるまい……起きるとしよう」
布団の魔力は強い。
しかし、飯の魔力もまた強い。特にこの家の飯は、五千年ぶりとは思えぬほど妾の舌を虜にしておる。
しぶしぶ起き上がり、神気を薄く身体に纏わせる。
光が瞬き、全裸だった身体の上に服が形を成していく。
……神気の使い道が服にしかなっておらんというのも、なんだか情けない話じゃのう。
本来、神気は万能じゃ。
生命を新たに作り出すことすら可能――莫大な神気と労力を払うことになるから、やりとうはないが。面倒じゃからの。
◆
「やっと、きた……」
「おこしたんだよー?」
「すまんのぅ……朝は弱くての……」
「朝というよりもう昼に近いぞ」
「なんと!?」
思わず椅子の背もたれからずり落ちそうになった。
そんなに寝ておったのか、妾は。
時計が無いというのは、素晴らしくもあり、恐ろしくもあるのう……。
「揃ったから食うか」
「わーい!」
「あっ……ぼく……ねらってた……えいっ」
「あー! それシロのー!」
「くふふふっ……賑やかじゃのう……」
シュウが「いただきます」と手を合わせ、すかさずシロとミドリが真似をする。
テーブルの上には、湯気の立つスープと、香ばしい香りの肉、焼きたてのパン、そして色とりどりの野菜。
妾は気づけば、自然と笑みを漏らしておった。
この二人からは邪気というものが微塵も感じられん。
邪神であるこの妾がそう感じるのじゃ、間違いない。
シュウのやつも、シロとミドリを眺めて、口元を緩ませておる。
心が溶ける感覚というものを、久しぶりに思い出した。
「もーらいっ」
「なぬっ!? それは妾のじゃ!」
油断しておった隙に、横から箸が伸びて妾の陣地に置いておいたオカズをかっさらって行った。
犯人はもちろんシュウじゃ。
「食わないのが悪い」
「ぐぬぬぬ……そりゃっ!」
「あっ、この野郎!」
妾も黙ってはおらん。
すかさずシュウの皿から別のオカズを奪い返す。
「食わないのが悪い。さっきの言葉、そのまま返してやるわ!」
こうして、ささやかな食料戦争が食卓の上で繰り広げられる。
横ではシロが「おにく! おにく!」と騒ぎ、ミドリが小さく笑いながら、ちゃっかり好きなものから食べていた。
◆
「朝から良く食ったもんじゃの……」
「シロといい勝負してたな」
「おいしいからいくらでもたべれるの!」
「ぼくはおなかいっぱい……」
朝食を平らげた後、リビングのフカフカの毛皮の上に全員でごろんと寝転がった。
食後の満腹感が、じわじわと睡魔を連れてくる。
天井を見上げながら、妾は小さく息を吐いた。
何もせずに、何も考えずに、ただ横になっておればよい――
そんな時間が、これほどまでに甘いとは知らなんだ。
神であった時も、邪神として世界を滅ぼそうとしていた時も、常に何かと戦っておった。
世界のバランスと、勇者と、他の神と、自分の感情と。
今はどうじゃ?
右側ではシロが「おなかくるしー」と言いながら、妾の腕に抱きついている。
左側ではミドリが俺――シュウの腰布の端っこをいじりながら、うとうとしておる。
シュウはというと、三人まとめて視界に入る位置で、ぼんやりと天井を見ていた。
――ああ、これが「平穏」というものか。
このまま、この者たちと暮らし続けるのも悪くない。
そんな考えが、妾の胸の奥底からふっと浮かび上がってくる。
いや、今はもう少し踏み込んだ気持ちすらある。
今さら「出て行け」と言われても――妾は、たぶん居座るつもりじゃ。
◆
いつの間にか眠ってしまい、気づけば夕方前。
その後は、風呂というこの家で一、二を争う至福の時間を堪能し、湯上がりでふにゃふにゃになった身体を引きずって、皆の待つベッドへ潜り込んだ。
シュウはすでに横になっており、その胸元にはくっついて眠るシロとミドリ。
妾はその隙間に、そっと身体を滑り込ませる。
シロの寝息、ミドリの微かな寝言、シュウの安定した呼吸。
全てが心地よい子守唄のように耳に届く。
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