107 / 162
第十三章 青春の1ページ
第百七話 ティアの口付け争奪戦
しおりを挟む
季節は巡り、学園に再び賑やかな季節――学園祭がやってきた。
二年一組の教室では、クラス出店やミスコンの出場者、さらには今年から新設された「クラス対抗演劇会」についての会議が始まっている。
クラス委員長のナディアと副委員長のクラウドは、一年のときも同じ顔ぶれ。
二人とも息ぴったりで、教室の前で張り切っていた。
「はいっ!
みんな~、出店の案どんどん出してね!」
ナディアが元気よく進行する。
「去年はメイドカフェだったけど、今年はどうする?」
クラウドも同じテンションで声を上げた。
「一年のときとメンバーほとんど変わってないし、今年は別のことやっても良くない?」
ティアが手を挙げて意見を出す。
すると――
「ティアがメイドやったら、優勝間違いなしじゃない?」
隣のメリルがニヤリと笑って言った。
「もう、メリル!
去年あれだけ恥ずかしかったのよ!?
二度とやらないって決めたの!」
ティアは頬を膨らませながら抗議する。
だが、教室の空気は一瞬で盛り上がった。
「メイド喫茶もう一回やろうぜ!」
「やっぱりそれだよな!」
「ティアのメイド服、破壊力エグかったもんな!」
「私もメイドやりたい~!」
あっという間に「メイド喫茶推し」多数決。
「私はやらないからね!」
ティアは腕を組んでぷいっと横を向く。
「よしっ、それじゃあ“メイド喫茶”で決まり~! ティア、よろしくね!」
ナディアが笑顔で宣言した。
「ナディア!?
私、今“やらない”って言ったわよね!?」
「あれ?
そうなの?
でも、やるでしょ?」
ナディアは悪びれもせずに笑顔で返す。
「ティア、私もやるから一緒にやろうよ。」
隣でメリルが優しく微笑む。
「うっ……ずるい、そう言われたら断れないじゃない!」
ティアは両手で顔を隠しながら小さく悲鳴を上げた。
こうして、
――今年もティアのメイド喫茶出演が“自動確定”してしまったのだった。
「さて! 出店は“メイド喫茶”で決まりっと!」
ナディアが満足げに黒板に“メイド喫茶”と大きく書き込む。
「次は~、クラス対抗演劇会ね!」
クラウドが手をパンッと叩くと、教室の空気が一気にざわついた。
「演劇ぃ!?
え、私セリフ覚えるの苦手なんだけど!」
「ダンスじゃなくて演劇?
新しいな!」
「どうせやるなら恋愛モノがいいよな!」
みんながワイワイ言い合う中、ナディアが勢いよく手を挙げた。
「はいっ!
私、やりたい演目決めてるの!
タイトルは――
『勇者と囚われの姫』!!」
「……あー、なんか嫌な予感がするわね。」
ティアが頬に手を当てて呟く。
「ちなみにクライマックスは、勇者と姫がキスをして真実の愛で世界を救うの!」
ナディアが満面の笑みで説明した瞬間――
「きっ……キス!?」
教室の空気が一瞬にして凍りついた。
次の瞬間、男子たちの目がギラリと輝く。
「姫役はティアがいい!!」
「異論なし!!」
「ティア姫のキスシーン見たいっ!!!」
「はあぁぁ!?
誰がそんなのやるって言ったのよ!!」
ティアの顔が真っ赤になって叫ぶが、既にクラスの空気は“ティア姫”で決定済みの様子。
「よしっ、姫役はティアで決まり~!」
ナディアが楽しそうに黒板に“ティア=姫役♡”と書き込んだ。
その瞬間、アーサーが勢いよく立ち上がる。
「待てぇぇぇい!!」
アーサーが叫んだ。
「その“勇者役”、俺がやる!」
真顔で拳を握るアーサーに、教室中がざわついた。
「アーサー!
ずるいぞ!」
「俺だって勇者やりたいっ!」
「ティア姫とキスだぞ!?
一世一代のチャンスだ!!」
――そして始まる、男子たちによる勇者役争奪バトル。
「勇者役は俺だぁ!!」
「やらせるかぁぁ!!」
「ちょっ、お前杖で殴るな!!」
「拳で語るタイプのオーディションやめて!!」
ティアはその光景を見ながら、額に手を当ててため息をつく。
「もう……男子って、ほんとバカなんだから。」
「ティア、他の男にはやらせない!」
アーサーが熱く言い放つ。
「俺が必ず“勇者”になる!」
「……もう好きにして。」
ティアは頬を赤らめながらも、どこか嬉しそうに小さく笑った。
こうして、学園祭のクラス演劇――
“勇者と姫の物語”は、早くも波乱の幕開けを迎えるのだった。
「よーし、それじゃあ今度こそ――公平にくじ引きで決めよっか!」
ナディアがクラスの前に立ち、手作りの箱を掲げた。
「異議なーし!!」
男子たちが一斉に叫ぶ。
(※実力勝負ではアーサーが勝つので、くじ引きに賭ける魂胆である)
「勇者の座はこの手でつかむッ!!」
「勝負の神よ、俺に微笑めぇぇぇ!!」
「ティア姫の隣を引き寄せる運命力、今こそ解放ッ!!」
教室中が、異様な熱気に包まれた。
⸻
ティア(小声で):
「なんか……学園行事というより宗教儀式っぽいんだけど……」
メリル(くすくす笑いながら):
「ティア、運命の勇者が誰になるか楽しみだね♡」
ティア(頬を赤らめて):
「た、楽しみって……別にどっちでも……いいけど……(アーサーならいいけど)」
⸻
ナディア
「はいっ!
それじゃあ、一人ずつ引いてね!
“当たり”を引いた人が勇者役だよ~!」
次々と男子が列を作ってくじを引いていく。
「うおぉぉぉ……ハズレだぁぁぁ!!」
「チッ、またダメか……!」
「クソッ、俺の運命力どこ行った!?」
教室中に紙くずが散乱。
みんなが外れを連発する中――
「おっしゃあぁぁぁ!! 当たりィィィィ!!!」
勢いよく紙を掲げたのは――クラウド。
「……え?」
「クラウド!?」
「マジで!? クラウドが勇者!?」
一瞬の沈黙ののち、男子たちが机に突っ伏して泣き出す。
「終わった……ティア姫がクラウドの腕の中に……!」
「神よ、なぜ俺ではない!!」
「アーサーじゃないなんて……想定外だぁぁ!」
アーサーは静かに立っていた。
拳を握りしめ、うつむいたまま動かない。
ティア(焦り気味に):
「あ、アーサー……その、大丈夫……?」
アーサー(小声で):
「……運命は……残酷だな。」
「いや、くじ引きだからね!?
運命とか関係ないから!」
ティアが即ツッコミを入れるが、アーサーはすでに“勇者敗北モード”。
クラウド(満面の笑みで):
「よぉ~し、俺がティア姫を救う勇者だな!!
……原作キスシーンってあったっけ?」
ティア:「ちょっ!?」
クラス全員:「ぎゃああああ!!原作にはあるぞ!」
男子たち:「クラウド爆発しろ!!!」
女子たち:「クラウドがんばれぇ~♡」
アーサー:「……………」
(後ろで机がミシミシいってる)
ナディア(明るく):
「はいはい! じゃあ勇者役はクラウドで決定~!
台本は私書くから、練習も楽しみにしててね~♪」
ティア(涙目で):
「た、楽しみじゃないわよっ!!」
数日後、教室にナディアが颯爽と登場した。
手には分厚い束の紙。
「お待たせ~っ!
ついに完成しました!
二年一組・クラス対抗演劇『勇者と囚われ姫』!!」
教室が一気にざわつく。
「おおっ、ついに!」
「どんな話なんだ?」
「キスシーンはどうなった!」
ナディアはニヤリと笑って、全員に台本を配っていく。
「はいっ、クラウド勇者とティア姫、仲良く読んでね~♪」
ティア:「な、仲良くって……な、何その言い方っ!」
クラウド:「あはは、まあ台詞合わせも大事だしな~」
ティア:「うるさいっ!」(顔真っ赤)
数分後、全員が台本を開き――静まり返った。
次の瞬間、教室のあちこちで
「えっ!?」
「マジ!?」
「おいおいおいおい!!」と悲鳴が上がる。
ティア:「な、なにこれぇぇぇ!?!?」
台本の最後のページには、大きくこう書かれていた。
《最終場面:勇者と姫のキスシーンは、アドリブでおまかせ♡》
~2人で相談して決めてね♡~
──脚本:ナディア
「ナディアぁぁぁぁ!!」
ティアの怒声が教室に響く。
顔は真っ赤、耳まで茹でダコ。
「だ、だってぇ~!
本番での“生の感情”が大事だと思ってぇ♡」
ナディアが悪びれもせずに笑う。
クラウド(にやりと笑って):
「ふ~ん、アドリブね。
じゃあ……練習のとき、どんなキスがいいか相談しようか?」
ティア:「ば、ばっかじゃないの!?!?」
クラウド:「冗談だって~、
顔赤すぎだぞ、ティア!」
クラス全員:「ティア顔真っ赤~!!」
「お姫様照れてる~!!」
ティア:「みんなもうっ!
黙りなさぁぁいっ!!!」(バンッ!と机を叩く)
その隅で、アーサーが机に突っ伏していた。
(※彼は勇者役をくじで外した人)
アーサー(小声で):
「……台本、書き換えられないのか……?」
メリル(苦笑しながら):
「アーサー、嫉妬がダダ漏れだよ~?」
アーサー:「うるさい……俺はただ、芸術的見地から言っているだけだ……」
ナディア:「じゃあ!
来週から本格的な練習開始ねっ♡
特にラストシーン、楽しみにしてるから!」
ティア:「楽しみにしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうして――
二年一組の“伝説の演劇”は、すでに台本の段階で波乱の幕を開けていたのだった。
二年一組の教室では、クラス出店やミスコンの出場者、さらには今年から新設された「クラス対抗演劇会」についての会議が始まっている。
クラス委員長のナディアと副委員長のクラウドは、一年のときも同じ顔ぶれ。
二人とも息ぴったりで、教室の前で張り切っていた。
「はいっ!
みんな~、出店の案どんどん出してね!」
ナディアが元気よく進行する。
「去年はメイドカフェだったけど、今年はどうする?」
クラウドも同じテンションで声を上げた。
「一年のときとメンバーほとんど変わってないし、今年は別のことやっても良くない?」
ティアが手を挙げて意見を出す。
すると――
「ティアがメイドやったら、優勝間違いなしじゃない?」
隣のメリルがニヤリと笑って言った。
「もう、メリル!
去年あれだけ恥ずかしかったのよ!?
二度とやらないって決めたの!」
ティアは頬を膨らませながら抗議する。
だが、教室の空気は一瞬で盛り上がった。
「メイド喫茶もう一回やろうぜ!」
「やっぱりそれだよな!」
「ティアのメイド服、破壊力エグかったもんな!」
「私もメイドやりたい~!」
あっという間に「メイド喫茶推し」多数決。
「私はやらないからね!」
ティアは腕を組んでぷいっと横を向く。
「よしっ、それじゃあ“メイド喫茶”で決まり~! ティア、よろしくね!」
ナディアが笑顔で宣言した。
「ナディア!?
私、今“やらない”って言ったわよね!?」
「あれ?
そうなの?
でも、やるでしょ?」
ナディアは悪びれもせずに笑顔で返す。
「ティア、私もやるから一緒にやろうよ。」
隣でメリルが優しく微笑む。
「うっ……ずるい、そう言われたら断れないじゃない!」
ティアは両手で顔を隠しながら小さく悲鳴を上げた。
こうして、
――今年もティアのメイド喫茶出演が“自動確定”してしまったのだった。
「さて! 出店は“メイド喫茶”で決まりっと!」
ナディアが満足げに黒板に“メイド喫茶”と大きく書き込む。
「次は~、クラス対抗演劇会ね!」
クラウドが手をパンッと叩くと、教室の空気が一気にざわついた。
「演劇ぃ!?
え、私セリフ覚えるの苦手なんだけど!」
「ダンスじゃなくて演劇?
新しいな!」
「どうせやるなら恋愛モノがいいよな!」
みんながワイワイ言い合う中、ナディアが勢いよく手を挙げた。
「はいっ!
私、やりたい演目決めてるの!
タイトルは――
『勇者と囚われの姫』!!」
「……あー、なんか嫌な予感がするわね。」
ティアが頬に手を当てて呟く。
「ちなみにクライマックスは、勇者と姫がキスをして真実の愛で世界を救うの!」
ナディアが満面の笑みで説明した瞬間――
「きっ……キス!?」
教室の空気が一瞬にして凍りついた。
次の瞬間、男子たちの目がギラリと輝く。
「姫役はティアがいい!!」
「異論なし!!」
「ティア姫のキスシーン見たいっ!!!」
「はあぁぁ!?
誰がそんなのやるって言ったのよ!!」
ティアの顔が真っ赤になって叫ぶが、既にクラスの空気は“ティア姫”で決定済みの様子。
「よしっ、姫役はティアで決まり~!」
ナディアが楽しそうに黒板に“ティア=姫役♡”と書き込んだ。
その瞬間、アーサーが勢いよく立ち上がる。
「待てぇぇぇい!!」
アーサーが叫んだ。
「その“勇者役”、俺がやる!」
真顔で拳を握るアーサーに、教室中がざわついた。
「アーサー!
ずるいぞ!」
「俺だって勇者やりたいっ!」
「ティア姫とキスだぞ!?
一世一代のチャンスだ!!」
――そして始まる、男子たちによる勇者役争奪バトル。
「勇者役は俺だぁ!!」
「やらせるかぁぁ!!」
「ちょっ、お前杖で殴るな!!」
「拳で語るタイプのオーディションやめて!!」
ティアはその光景を見ながら、額に手を当ててため息をつく。
「もう……男子って、ほんとバカなんだから。」
「ティア、他の男にはやらせない!」
アーサーが熱く言い放つ。
「俺が必ず“勇者”になる!」
「……もう好きにして。」
ティアは頬を赤らめながらも、どこか嬉しそうに小さく笑った。
こうして、学園祭のクラス演劇――
“勇者と姫の物語”は、早くも波乱の幕開けを迎えるのだった。
「よーし、それじゃあ今度こそ――公平にくじ引きで決めよっか!」
ナディアがクラスの前に立ち、手作りの箱を掲げた。
「異議なーし!!」
男子たちが一斉に叫ぶ。
(※実力勝負ではアーサーが勝つので、くじ引きに賭ける魂胆である)
「勇者の座はこの手でつかむッ!!」
「勝負の神よ、俺に微笑めぇぇぇ!!」
「ティア姫の隣を引き寄せる運命力、今こそ解放ッ!!」
教室中が、異様な熱気に包まれた。
⸻
ティア(小声で):
「なんか……学園行事というより宗教儀式っぽいんだけど……」
メリル(くすくす笑いながら):
「ティア、運命の勇者が誰になるか楽しみだね♡」
ティア(頬を赤らめて):
「た、楽しみって……別にどっちでも……いいけど……(アーサーならいいけど)」
⸻
ナディア
「はいっ!
それじゃあ、一人ずつ引いてね!
“当たり”を引いた人が勇者役だよ~!」
次々と男子が列を作ってくじを引いていく。
「うおぉぉぉ……ハズレだぁぁぁ!!」
「チッ、またダメか……!」
「クソッ、俺の運命力どこ行った!?」
教室中に紙くずが散乱。
みんなが外れを連発する中――
「おっしゃあぁぁぁ!! 当たりィィィィ!!!」
勢いよく紙を掲げたのは――クラウド。
「……え?」
「クラウド!?」
「マジで!? クラウドが勇者!?」
一瞬の沈黙ののち、男子たちが机に突っ伏して泣き出す。
「終わった……ティア姫がクラウドの腕の中に……!」
「神よ、なぜ俺ではない!!」
「アーサーじゃないなんて……想定外だぁぁ!」
アーサーは静かに立っていた。
拳を握りしめ、うつむいたまま動かない。
ティア(焦り気味に):
「あ、アーサー……その、大丈夫……?」
アーサー(小声で):
「……運命は……残酷だな。」
「いや、くじ引きだからね!?
運命とか関係ないから!」
ティアが即ツッコミを入れるが、アーサーはすでに“勇者敗北モード”。
クラウド(満面の笑みで):
「よぉ~し、俺がティア姫を救う勇者だな!!
……原作キスシーンってあったっけ?」
ティア:「ちょっ!?」
クラス全員:「ぎゃああああ!!原作にはあるぞ!」
男子たち:「クラウド爆発しろ!!!」
女子たち:「クラウドがんばれぇ~♡」
アーサー:「……………」
(後ろで机がミシミシいってる)
ナディア(明るく):
「はいはい! じゃあ勇者役はクラウドで決定~!
台本は私書くから、練習も楽しみにしててね~♪」
ティア(涙目で):
「た、楽しみじゃないわよっ!!」
数日後、教室にナディアが颯爽と登場した。
手には分厚い束の紙。
「お待たせ~っ!
ついに完成しました!
二年一組・クラス対抗演劇『勇者と囚われ姫』!!」
教室が一気にざわつく。
「おおっ、ついに!」
「どんな話なんだ?」
「キスシーンはどうなった!」
ナディアはニヤリと笑って、全員に台本を配っていく。
「はいっ、クラウド勇者とティア姫、仲良く読んでね~♪」
ティア:「な、仲良くって……な、何その言い方っ!」
クラウド:「あはは、まあ台詞合わせも大事だしな~」
ティア:「うるさいっ!」(顔真っ赤)
数分後、全員が台本を開き――静まり返った。
次の瞬間、教室のあちこちで
「えっ!?」
「マジ!?」
「おいおいおいおい!!」と悲鳴が上がる。
ティア:「な、なにこれぇぇぇ!?!?」
台本の最後のページには、大きくこう書かれていた。
《最終場面:勇者と姫のキスシーンは、アドリブでおまかせ♡》
~2人で相談して決めてね♡~
──脚本:ナディア
「ナディアぁぁぁぁ!!」
ティアの怒声が教室に響く。
顔は真っ赤、耳まで茹でダコ。
「だ、だってぇ~!
本番での“生の感情”が大事だと思ってぇ♡」
ナディアが悪びれもせずに笑う。
クラウド(にやりと笑って):
「ふ~ん、アドリブね。
じゃあ……練習のとき、どんなキスがいいか相談しようか?」
ティア:「ば、ばっかじゃないの!?!?」
クラウド:「冗談だって~、
顔赤すぎだぞ、ティア!」
クラス全員:「ティア顔真っ赤~!!」
「お姫様照れてる~!!」
ティア:「みんなもうっ!
黙りなさぁぁいっ!!!」(バンッ!と机を叩く)
その隅で、アーサーが机に突っ伏していた。
(※彼は勇者役をくじで外した人)
アーサー(小声で):
「……台本、書き換えられないのか……?」
メリル(苦笑しながら):
「アーサー、嫉妬がダダ漏れだよ~?」
アーサー:「うるさい……俺はただ、芸術的見地から言っているだけだ……」
ナディア:「じゃあ!
来週から本格的な練習開始ねっ♡
特にラストシーン、楽しみにしてるから!」
ティア:「楽しみにしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうして――
二年一組の“伝説の演劇”は、すでに台本の段階で波乱の幕を開けていたのだった。
1
あなたにおすすめの小説
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
異世界でカイゼン
soue kitakaze
ファンタジー
作者:北風 荘右衛(きたかぜ そうえ)
この物語は、よくある「異世界転生」ものです。
ただ
・転生時にチート能力はもらえません
・魔物退治用アイテムももらえません
・そもそも魔物退治はしません
・農業もしません
・でも魔法が当たり前にある世界で、魔物も魔王もいます
そこで主人公はなにをするのか。
改善手法を使った問題解決です。
主人公は現世にて「問題解決のエキスパート」であり、QC手法、IE手法、品質工学、ワークデザイン法、発想法など、問題解決技術に習熟しており、また優れた発想力を持つ人間です。ただそれを正統に評価されていないという鬱屈が溜まっていました。
そんな彼が飛ばされた異世界で、己の才覚ひとつで異世界を渡って行く。そういうお話をギャグを中心に描きます。簡単に言えば。
「人の死なない邪道ファンタジーな、異世界でカイゼンをするギャグ物語」
ということになります。
建国のアルトラ ~魔界の天使 (?)の国造り奮闘譚~
ヒロノF
ファンタジー
死後に転生した魔界にて突然無敵の身体を与えられた地野改(ちの かい)。
その身体は物理的な攻撃に対して金属音がするほど硬く、マグマや高電圧、零度以下の寒さ、猛毒や強酸、腐食ガスにも耐え得る超高スペックの肉体。
その上で与えられたのはイメージ次第で命以外は何でも作り出せるという『創成魔法』という特異な能力。しかし、『イメージ次第で作り出せる』というのが落とし穴! それはイメージ出来なければ作れないのと同義! 生前職人や技師というわけでもなかった彼女には機械など生活を豊かにするものは作ることができない! 中々に持て余す能力だったが、周囲の協力を得つつその力を上手く使って魔界を住み心地良くしようと画策する。
近隣の村を拠点と定め、光の無かった世界に疑似太陽を作り、川を作り、生活基盤を整え、家を建て、魔道具による害獣対策や収穫方法を考案。
更には他国の手を借りて、水道を整備し、銀行・通貨制度を作り、発電施設を作り、村は町へと徐々に発展、ついには大国に国として認められることに!?
何でもできるけど何度も失敗する。
成り行きで居ついてしまったケルベロス、レッドドラゴン、クラーケン、歩く大根もどき、元・書物の自動人形らと共に送る失敗と試行錯誤だらけの魔界ライフ。
様々な物を創り出しては実験実験また実験。果たして住み心地は改善できるのか?
誤字脱字衍字の指摘、矛盾の指摘大歓迎です! 見つけたらご報告ください!
2024/05/02改題しました。旧タイトル
『魔界の天使 (?)アルトラの国造り奮闘譚』
2023/07/22改題しました。旧々タイトル
『天使転生?~でも転生場所は魔界だったから、授けられた強靭な肉体と便利スキル『創成魔法』でシメて住み心地よくしてやります!~』
この作品は以下の投稿サイトにも掲載しています。
『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4480hc/)』
『ノベルバ(https://novelba.com/indies/works/929419)』
『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/64078938/329538044)』
『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093076594693131)』
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる