猫と人間

黒子猫

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「あなたは、オレに猫を教えてくれた、初めて存在……」

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《あなたは、オレに猫を教えてくれた、初めて存在……》


猫「アナタ……猫は初めて?」
男「はい……」
猫「どおりで、緊張してると思った……」
男「やっぱり……、分かりますかね……?」
猫「えぇ……。ワタシ達猫は特に……、そういうことに敏感なの……」
男「そうですか……。……こんなオレじゃ、駄目ですかね……?」
猫「……そんなことないワ……。……私は……人間に慣れている方だから……。あなたみたいな人間だって大丈夫……」
男「それは、安心です……」
猫「さぁ……、アナタにとってアタシは初めての猫よね……。膝に乗ってあげるから……、そのままじっとしていなさい……」
男「いいんですか……?いきなり……!」
猫「ふふ……、アナタは特別よ。アナタみたいに従順な人間……、見たことがないもの……」
男「あ……ありがとう、ございます……」
猫「動いちゃ駄目よ……。アタシが良いところ探るんだから……」
男「……分かりました……」
猫「……アナタの脚……、なかなか暖かくていいわね……。良いベットになりそうだわ……」
男「ありがとうございます……」
猫「ふふ……、こうやって猫はね……、膝の上に乗ったら、自分が心地良いように色々動いて……、一番落ち着く場所を探すのよ……」
男「……勉強なります」
猫「……随分マジメな人間ね……。そういう子、好きだわ……」
男「……ありがとうございます!」
猫「でも、焦らないで……。
まずは触りかたを教えてあげるから……」
男「あの、あの、どうすれば……?」
猫「だから……、焦っちゃダメよ……。
まずは、心を落ち着けて、私の体の重みや、体温を感じて……。どう……?」
男「あ……、暖かいです……」
猫「そうよね……、アタシもアナタの体温が暖かいわ……。
じゃあ、私の体を撫でてみて……。そっとよ……」
男「あ……、はい……。じゃ、じゃあ失礼します……」
猫「……どう……?」
男「……はい……。暖かくて、柔らかい……です……」
猫「ふふ……そのまんまね……」
男「いけませんか……?」
猫「……いえ……、アナタらしくていいと思うワ……」
男「あの……、オレ、もう少し先に進みたいです」
猫「……もう少し先に……?」
男「もっと猫さんのこと、知りたいです……」
猫「ふふ……、欲しがりねぇ……」
男「……いけませんか……?」
猫「いえ……、そういう子、好きだわ……」
男「オレもです……」
猫「じゃあ……、頭の方も撫でてみて……。
ここは自分では舐めれないから……、私にとって撫でて欲しい場所なの……」
男「こう……、ですか……?」
猫「そう……、いいわね……すごくいいわ……」
男「オレも猫さんに喜んで頂けて、すごく嬉しいです……」
猫「ふふ……ワタシも……、アナタに会えて良かった……」
男「……今後も、オレに、猫さんのこと、教えて欲しいです……」
猫「約束は出来ないわ……、猫って気ままだから」
男「そうですか……。でも、オレ、毎日この時間に、この場所に来ます!あなたに会いたいから……!」
猫「ふふ……、例えアタシが来なくても……?」
男「待ち続けます!!」
猫「アナタって、本当に可愛いのね……。
アタシ、アナタみたいな人間、好きだわ……。
でも、約束は出来ない。……それでも待っていてくれる……?」
男「はい……、あなたが現れるまで……!」

《こうしてオレ達は約束にならない約束をしたのだった……》
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