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「そうなんです……南波ちゃんを送って行ったこと、激昂されました……でも、俺……」
そこで、言葉を切ると要先輩が俺の顔を覗き込んだ。
言ってもいいものか、どうだろうか、そう逡巡する。
「うん?」
「正直、真白に疲れてて……南波ちゃんのことが気になってるんです」
それを聞いた要先輩が目を瞬かせた。
無理もないよな……俺は元々、ノンケだから、真白という恋人がいながら女性が気になっているだなんて、ゲイである要先輩には嫌悪感を抱かれてしまうかもしれない。
最低なことを言っていると自覚しているから。
真白のことは好きだ。好きだけれど、今は真白のことがわからない。
「俺の恋人も元々ノンケで、最初は俺のことなんか好きじゃなかったんだ。俺と興味本位で付き合ってくれていたけれど女性のセフレもいた。だから伊吹くんの気持ちがわからないでもないよ。でも、佐伯先輩のことはもう好きじゃない?」
「好きです……好きなんだけど……俺だけが一方的に倦怠感を感じているっていうか……要先輩は、そんなことありませんか?」
そう問うと、要先輩が頬を少しだけ赤らめた。
ふわふわで繊細で童顔な要先輩が頬を染める姿はまるで少女のようで、何か尊いものを見てしまったような気分になる。
「俺は孝太郎を……恋人を、俺の方が追いかけていたから、倦怠感どころか毎日こっちを見てもらうのに必死な感じかな」
要先輩の恋人、宮藤孝太郎さんは、元々はここ白鳳出版の本社にいたのだけれど、要先輩との関係が公になって、部内の風紀を乱すからと宮藤さんが支社に左遷になったのだと聞いている。
俺も、最初は真白を追いかけていた。
でもいつしか俺は追いかけられ、そして追い詰められているのが現状だ。
こうして要先輩と話している今も、真白は同じフロアの少し離れた席から俺を監視している。
そっと真白を見遣ると、上っ面な笑みを返されて、また胸が痛くなった。
そこで、言葉を切ると要先輩が俺の顔を覗き込んだ。
言ってもいいものか、どうだろうか、そう逡巡する。
「うん?」
「正直、真白に疲れてて……南波ちゃんのことが気になってるんです」
それを聞いた要先輩が目を瞬かせた。
無理もないよな……俺は元々、ノンケだから、真白という恋人がいながら女性が気になっているだなんて、ゲイである要先輩には嫌悪感を抱かれてしまうかもしれない。
最低なことを言っていると自覚しているから。
真白のことは好きだ。好きだけれど、今は真白のことがわからない。
「俺の恋人も元々ノンケで、最初は俺のことなんか好きじゃなかったんだ。俺と興味本位で付き合ってくれていたけれど女性のセフレもいた。だから伊吹くんの気持ちがわからないでもないよ。でも、佐伯先輩のことはもう好きじゃない?」
「好きです……好きなんだけど……俺だけが一方的に倦怠感を感じているっていうか……要先輩は、そんなことありませんか?」
そう問うと、要先輩が頬を少しだけ赤らめた。
ふわふわで繊細で童顔な要先輩が頬を染める姿はまるで少女のようで、何か尊いものを見てしまったような気分になる。
「俺は孝太郎を……恋人を、俺の方が追いかけていたから、倦怠感どころか毎日こっちを見てもらうのに必死な感じかな」
要先輩の恋人、宮藤孝太郎さんは、元々はここ白鳳出版の本社にいたのだけれど、要先輩との関係が公になって、部内の風紀を乱すからと宮藤さんが支社に左遷になったのだと聞いている。
俺も、最初は真白を追いかけていた。
でもいつしか俺は追いかけられ、そして追い詰められているのが現状だ。
こうして要先輩と話している今も、真白は同じフロアの少し離れた席から俺を監視している。
そっと真白を見遣ると、上っ面な笑みを返されて、また胸が痛くなった。
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