その執着、愛ですか?~追い詰めたのは俺かお前か~

ちろる

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「ただいま……」

 昨夜はかなめ先輩と孝太郎こうたろうさんに食事からお風呂から寝床までたくさんお世話になって、そのまま要先輩と一緒に出勤した。

 要先輩がワイシャツも貸してくれて、ネクタイは南波ななみちゃんにもらったものを着けて、仕事を終えて家に帰ると、先に帰って来ていた真白ましろが玄関まで姿を見せた。

「おかえり、伊吹いぶき。待ってたよ」

 昨日の電話同様、柔和な声で迎えてくれて俺はまたちょっとだけ期待する。
 真白が変わって、いや、戻ってきてくれたんじゃないかって。

 でも──。

 玄関のたたきで革靴を脱いだ瞬間、腕を強く引き寄せられて。
 引きずられるように強引に寝室に連れ込まれる。

「ちょっ、真白っ! ちゃんと話すって言っただろ!?」

 真白は無言のまま、俺を投げ捨てるようにベッドに転がした。
 まるで血の通わない玩具オモチャを相手にでもするように、乱暴に肩を押さえ込まれて、スプリングに押し付けられる。

 何も喋らないまま抵抗を許さない力強さで、俺のスーツのスラックスのベルトを無理やり外して下着ごと膝まで下げた。

 声を発する間もなく激しく下腹部のそれを扱かれて、すぐに頭をもたげるそこに意識が集中してしまって、真白に言葉を掛けたいのに、喘ぎ声と堪えきれない吐息が邪魔をする。

 先走りが意思に反してだらしなくこぼれ、いよいよそれが震えだし、精を吐き出そうとしたその時──。

 真白が思いきり陰嚢いんのうを握り潰してきて、痛みに腰が反り返る。

「っ……う!」

「そのネクタイ、見たことないけど誰にもらったの? 南波ちゃんだよね?」

 やっと口を開いたかと思えばそんな言葉で。
 そのまま俺のネクタイを千切るんじゃないかという勢いで引き抜いて、有無を言わせず両肘を引き抜かれたネクタイで縛り付けられた。

「真白っ!」

「別れるを撤回するまで、ずっと触らないから。ずっと勃てたままで我慢して?」

 その言葉に空恐ろしくなる。
 もう、俺のそれは精を吐き出そうとビクビク痙攣しているのに、両肘を胸の前で拘束されて、どうすることも出来ない。

「ま、しろ……やめて……こんなのっ……」

 真白は、ただ黙ってくらい瞳で俺を見下ろしていた──。
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