35 / 74
32話 殺意
しおりを挟む
「貴様を追放してから、イリカは半身不随になり財政難に陥り、我が家は爵位を剥奪寸前じゃ!!」
「全部、自業自得だな」
「いいや、全て貴様が悪い!」
「で、俺を殺しに大会に出場した訳か」
「いや、その前に……貴様、家に戻って来ないか? 今なら、まだ許してやる。追放した貴様に頼むのは癪だが、それ以上に我がファレト領は経済の危機に瀕しているのじゃ」
「もう遅い。今さらあの地獄へ、戻る訳ないだろ」
「そう答えると、思っておったわ。むしろ、これで復讐に専念できる」
以前までは、父親に恐怖を抱いていた。
俺への暴力は数知れず、パーティーへの参加や外出も制限させられた日々を送った。
憎しみは大きかったが、それ以上に……恐怖が勝ってしまったのだ。
父さんには叶わない。復讐も憎しみも、無駄になってしまう。
そういう風に、わからせられてしまった。
だが、今は違う。
俺は力を手に入れた。
イリカを倒せるほどの実力を、大会で決勝戦まで上れるほどの実力を得た。
それに……目の前の男は、もはや父さんではない。
身体から発せられるのは、邪悪なオーラ。
それはかつて、前世で滅ぼした怪物。”魔王”と同一のオーラだ。
「貴様は力に目覚めたらしいな。じゃが、今のワシには到底及ばん」
「何故そう思う?」
「ワシは”魔王”の力を継承した。2000人にも及ぶ歴代の魔王の力を、この身に受け継いだのじゃ!」
「なるほど」
「貴様がいくら強くなろうと、ワシには敵わん!!」
前世の記憶が正しければ、魔王は力を継承する魔術だ。
リレーでバトンを渡すように、これまでに得た力や経験を、他の者に継承可能な魔術のハズだ。
つまり、スルマは魔王の力を受け継いだのだろう。
「確かに、2000人もの魔王の力を継げば、相当な力を得ることができるだろうな」
「敗北を認めるか?」
「だがスルマよ、それでもお前は俺には敵わない」
「それは貴様が……【奪盗術師】じゃからか?」
「……そこまで知っているのか」
前世の記憶が正しければ、魔王を倒したのは前世の俺だ。
そして、魔王を信仰する種族”魔族”も滅ぼした。
つまり、”魔王”と化した父さんが、俺のことを奪盗術師だと知っていたとしても、何らおかしなことは無い。
「やはりな、彼の言っていたとおりじゃ」
「気になるな、誰だよそれ」
「貴様には、死んでも教えはしない」
「そうか、なら殺してやるよ」
「大口を叩くな、弱い劣等生ほどよく吠えるの」
威勢が良くて言っている訳ではない。
スルマには、絶対に俺に勝てない理由があるのだ。
「無駄口は終わりにしよう。さっさと俺を殺したいんだろう?」
「当然じゃ。貴様が這いずり後悔する表情を、イリカに早く見せてやりたいの」
スルマは自身の影から、一振りの得物を取り出す。
「へぇ、まさか劣等生如きにそれを使うとはな」
「ふッ、ワシも同じ意見じゃ。じゃが、イリカの敵を取るのじゃからな……徹底的に片づける必要があるじゃろ?」
スルマが取り出したのは、漆黒の刀。
夜よりも昏く、光を通さない刀身。
柄は紅く、彼岸花を彷彿とさせる。
「我がファレト家の家宝、黒魔刀ベリアル。貴様を屠るには、美しすぎるかの」
暗黒の刀身を、俺に向けてくる。
「お、おい……アレって!!」
「お、俺……聞いたことがあるぜ、かつて亡者の冥王の首を裂いた伝説の武器だって!!」
「あの剣の効果は……【絶対切断】と【魔術強化】。アルカの奴、死んだも同然ね」
「嵐を裂き、海を割る最強の魔剣。残念だけど、アルカに勝機はないわよね」
観客も見る眼がない。
確かにアレは強力な武器ではあるが、相手が悪すぎる。
スルマが魔刀を得たところで、俺の半分以下の実力しかない。
「……俺も得物を出してやるか」
このまま戦っても、普通に俺が勝つだけだ。
それではおもしろくない。
場面的に映えず、当然の結果が行われるだけだ。
結果が同じでも、工程は変えることが出来る。
俺をいじめてきたスルマに対し、恥辱を与えるチャンスだ。
こんな機会は、二度と無いだろう。
だからこそ、最高最低の試合をプレゼントしよう。
俺に勝利することなど、不可能であると言うことを理解させてやろう。
ということで、懐から最弱の武器を取り出す。
「お、おい……何だよアレ!!」
「アルカ選手の野郎、アレで戦うってのか!?」
「正気か! 無茶じゃ!!」
「ふざけているのか、狂気に染まっているのか……はたまた、煽っているのか」
「どっちにしろ、おもしれェじゃねえか!!」
ほどよく堅いが、人を殺すには不十分。
丸みを帯びており、刃にしては優しい。
小麦粉・塩・水・イーストのみで構成されている。
「……貴様、それは────」
「かつて『アップル・ラ・フランス将軍』が発明した、最高の朝食だ」
得物をスルマに向け────
「お前如き、このフランスパンで十分だ」
本日の間食、フランスパンを囓りながら告げた。
「全部、自業自得だな」
「いいや、全て貴様が悪い!」
「で、俺を殺しに大会に出場した訳か」
「いや、その前に……貴様、家に戻って来ないか? 今なら、まだ許してやる。追放した貴様に頼むのは癪だが、それ以上に我がファレト領は経済の危機に瀕しているのじゃ」
「もう遅い。今さらあの地獄へ、戻る訳ないだろ」
「そう答えると、思っておったわ。むしろ、これで復讐に専念できる」
以前までは、父親に恐怖を抱いていた。
俺への暴力は数知れず、パーティーへの参加や外出も制限させられた日々を送った。
憎しみは大きかったが、それ以上に……恐怖が勝ってしまったのだ。
父さんには叶わない。復讐も憎しみも、無駄になってしまう。
そういう風に、わからせられてしまった。
だが、今は違う。
俺は力を手に入れた。
イリカを倒せるほどの実力を、大会で決勝戦まで上れるほどの実力を得た。
それに……目の前の男は、もはや父さんではない。
身体から発せられるのは、邪悪なオーラ。
それはかつて、前世で滅ぼした怪物。”魔王”と同一のオーラだ。
「貴様は力に目覚めたらしいな。じゃが、今のワシには到底及ばん」
「何故そう思う?」
「ワシは”魔王”の力を継承した。2000人にも及ぶ歴代の魔王の力を、この身に受け継いだのじゃ!」
「なるほど」
「貴様がいくら強くなろうと、ワシには敵わん!!」
前世の記憶が正しければ、魔王は力を継承する魔術だ。
リレーでバトンを渡すように、これまでに得た力や経験を、他の者に継承可能な魔術のハズだ。
つまり、スルマは魔王の力を受け継いだのだろう。
「確かに、2000人もの魔王の力を継げば、相当な力を得ることができるだろうな」
「敗北を認めるか?」
「だがスルマよ、それでもお前は俺には敵わない」
「それは貴様が……【奪盗術師】じゃからか?」
「……そこまで知っているのか」
前世の記憶が正しければ、魔王を倒したのは前世の俺だ。
そして、魔王を信仰する種族”魔族”も滅ぼした。
つまり、”魔王”と化した父さんが、俺のことを奪盗術師だと知っていたとしても、何らおかしなことは無い。
「やはりな、彼の言っていたとおりじゃ」
「気になるな、誰だよそれ」
「貴様には、死んでも教えはしない」
「そうか、なら殺してやるよ」
「大口を叩くな、弱い劣等生ほどよく吠えるの」
威勢が良くて言っている訳ではない。
スルマには、絶対に俺に勝てない理由があるのだ。
「無駄口は終わりにしよう。さっさと俺を殺したいんだろう?」
「当然じゃ。貴様が這いずり後悔する表情を、イリカに早く見せてやりたいの」
スルマは自身の影から、一振りの得物を取り出す。
「へぇ、まさか劣等生如きにそれを使うとはな」
「ふッ、ワシも同じ意見じゃ。じゃが、イリカの敵を取るのじゃからな……徹底的に片づける必要があるじゃろ?」
スルマが取り出したのは、漆黒の刀。
夜よりも昏く、光を通さない刀身。
柄は紅く、彼岸花を彷彿とさせる。
「我がファレト家の家宝、黒魔刀ベリアル。貴様を屠るには、美しすぎるかの」
暗黒の刀身を、俺に向けてくる。
「お、おい……アレって!!」
「お、俺……聞いたことがあるぜ、かつて亡者の冥王の首を裂いた伝説の武器だって!!」
「あの剣の効果は……【絶対切断】と【魔術強化】。アルカの奴、死んだも同然ね」
「嵐を裂き、海を割る最強の魔剣。残念だけど、アルカに勝機はないわよね」
観客も見る眼がない。
確かにアレは強力な武器ではあるが、相手が悪すぎる。
スルマが魔刀を得たところで、俺の半分以下の実力しかない。
「……俺も得物を出してやるか」
このまま戦っても、普通に俺が勝つだけだ。
それではおもしろくない。
場面的に映えず、当然の結果が行われるだけだ。
結果が同じでも、工程は変えることが出来る。
俺をいじめてきたスルマに対し、恥辱を与えるチャンスだ。
こんな機会は、二度と無いだろう。
だからこそ、最高最低の試合をプレゼントしよう。
俺に勝利することなど、不可能であると言うことを理解させてやろう。
ということで、懐から最弱の武器を取り出す。
「お、おい……何だよアレ!!」
「アルカ選手の野郎、アレで戦うってのか!?」
「正気か! 無茶じゃ!!」
「ふざけているのか、狂気に染まっているのか……はたまた、煽っているのか」
「どっちにしろ、おもしれェじゃねえか!!」
ほどよく堅いが、人を殺すには不十分。
丸みを帯びており、刃にしては優しい。
小麦粉・塩・水・イーストのみで構成されている。
「……貴様、それは────」
「かつて『アップル・ラ・フランス将軍』が発明した、最高の朝食だ」
得物をスルマに向け────
「お前如き、このフランスパンで十分だ」
本日の間食、フランスパンを囓りながら告げた。
124
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。
あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」
長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。
だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。
困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。
長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。
それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。
その活躍は、まさに万能!
死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。
一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。
大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。
その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。
かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。
目次
連載中 全21話
2021年2月17日 23:39 更新
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる