52 / 74
47話 討伐実技試験 1/2
しおりを挟む
学科試験終了後、俺は校庭へ向かった。
「スゲェ! 芝生だァ!!」
「人工芝のハズなのに、本物の芝生みたいに……フサフサしてるぜ!!」
「しかも、バカみたいに広いですわ!!」
「地平線が見えるって、どれだけ広いんですの!」
「こんな素晴らしい環境で……魔術をしてみたいですわ!!」
「絶対に合格してみせるぜ!!」
多くの受験生が、意気込んでいる。
彼らは何かしらの大会を優勝し、受験の資格を得た『特別枠』だ。
実力を発揮できる実技試験の方が、気合いが入るのだろう。
「注目!」
興奮する受験生を制して、1人の男性が腕を上げる。
「はい、みなさんが静かになるのに10秒かかりました」
男性は大柄であり、190センチはあるだろう。
身長に比例するように、岩のような筋肉を搭載している。
髪型はスポーツ刈りで、厳格な雰囲気。
赤いジャージを着ており、鬼教官と呼ばれていそうな男性だ。
「ワシの名は、ゴリゴテ・ゴ・リラリラ。いつもは剣術の授業を請け負っています」
ゴリゴテ先生は、生徒達に睨みを利かす。
「みなさんには、これより討伐実技試験を行っていただきます」
ゴリゴテ先生は、校庭を指差した。
「みなさんには3人のチームを組み、1匹の魔物を討伐していただきます」
そして、指を鳴らした。
刹那、校庭に複数の魔物が出現する。
「お、おい! クレイジーボアじゃねぇか!!」
「あ、あっちはライトニングウルフだぜ!」
「どれもA級以上の魔物じゃん!!」
「あんなのと戦うなんて……そそりますわ!!」
出現した魔物は、どれもA級以上の魔物。
最上級がS級のため……上から2番目の強さを持った魔物達だ。
A級の魔物は、大きな村を壊滅に追いやるほどの実力があるため、一般人であれば逃げることが推奨される。
だが、この場にいるのは大会の優勝者ばかり。
腕に自信のある者がほとんどのため、昂ぶりの熱気がジリジリと肌を焦す。
「魔物と戦って勝利し、生き残った者のみが最終試験に進めます。もちろん、チームの受験生を傷つけたり、殺したりしても構いません。途中で降参しても構いませんが、そうなった場合受験は終了です」
シビアなルールだが、そのくらいじゃないと燃えない。
「では、早速始めましょう」
ゴリゴテ先生は、1つの箱を召喚した。
そして、箱に手を突っ込み……4枚の紙を取り出す。
「1人目! クピアネ・ボ・モンモン!」
「は、はいですぅ」
最初に呼ばれたのは、ピンク髪のブ男。
クロをいじめていた、クズ野郎その1だ。
「2人目! キュリ・ウ・イウタイ!」
「おう!!」
次に呼ばれたのは、緑髪のゴリラ。
クロをいじめていた、クズ野郎その2だ。
「3人目! アルカ!」
「え」
「アルカ! いないのか!!」
「あ、は、はい! います!!」
数奇な運命だ。
まさか、クロをいじめていたクズたちと、一緒に戦うことになるとは。
「まさか、アンタと戦うことになるとはねぇ……」
「へっへへ。オレたちと組んだこと、後悔させてやるぜ」
「弱い犬ほど、よく吠える。まるで、お前達のために作られた言葉だな」
「静かにしなさい!!」
ゴリゴテ先生は、最後の紙を読み上げる。
「対戦して貰うのは……バジュラスネーク!!」
ゴリゴテ先生の宣言で、受験生達に動揺が走る。
「ば、バジュラスネークだって!?」
「き、聞いたことあるぞ……た、確かS級の魔物だよな!」
「S級の中でも、下の方に分類される魔物だけど……それでも、A級の魔物とは比べものにならないですわ!!」
「わ、わたくし……あの3人に選ばれなくて、本当に良かったですわ」
「あの3人……落ちたな」
受験生同様、俺も震えている。
「それでは! 3人はバジュラスネークの元へと、向かいなさい!!」
ゴリゴテ先生が指を指した方角に、巨大なヘビが待ち受けていた。
「ふ、ふへへ……まさか、劣等生……び、ビビってるんじゃないぃ?」
「そ、そうだぜ! で、でも! い、いまさら逃げられると思うなよ!!」
「……勘違いしていないか?」
俺は確かに、震えている。
だが、それは畏れから来るモノでは無い。
「……楽しみなんだよ。S級相手に、どれくらい戦えるのかを試せるのが……!」
S級の魔物の概要は、図鑑や教科書で重々承知している。
だが、それはあくまでも知識面での話。
実際に肌で感じなければ、わからないことだって多いのだ。
「ゴチャゴチャ喋っていないで、早く向かいなさい!!」
「あ、はい」
ゴリゴテ先生の怒号に従い、俺たちはバジュラスネークの元へと向かった。
◆
「カロロ……」
目の前には、特大サイズの大蛇。
深紅のウロコに包まれた身体は、目測50メートル。
中等部の校舎と同じくらいの大きさの、規格外の身体を誇っている。
図鑑で見た特徴と、全く同じだ。
緑色の瞳からは、石化光線を放ち。
牙から滴る猛毒は、擦っただけで即死。
深紅のウロコは金剛石よりも、圧倒的に堅固。
S級の中では最下位付近だが、被害範囲は甚大。
それが目の前の魔物、バジュラスネークだ。
「こ、こいつが……バジュラスネーク……だよねぇ」
「へ、へッ! ら、楽勝だぜ!!」
ピンク髪と緑髪は、顔面蒼白だ。
無理した発言であることが、嫌というほどわかる。
「怖いんなら、棄権したらどうだ?」
「こ、怖くなんかないんだよねぇ!!」
「そ、そうだぜ!!」
「ならいいが……」
「余裕ぶっていられるのも、今のうちだけなんだよねぇ!」
「試験が始まったら、一番最初にお前を殺してやるからな!!」
「……そういうことは、言わない方がいいぞ」
敵に作戦を教えるとは、こいつらアホなのか?
「えー、では準備が整いましたね」
ゴリゴテ先生の声が、空気に響き渡る。
音響魔術でも使っているのだろう。
「それでは、試験開始です」
緊張感のない合図と共に、試験が開始された。
「あ、あわわ……」
「こ、こえぇ……」
「……情けない」
バジュラスネークに圧倒されて、2人は身動きもできない。
その程度の実力で、受験しに来るなんて……恥を知れ。
「おい、試験が始まったぞ」
「え、あ。わ、わかってるんだよねぇ!!」
「お、お前から殺してやるよ!!」
2人は、俺から距離を取り、魔術を唱え出す。
「《上級の雷槍》!!」
「《上級の炎槍》!!」
「……はぁ」
ため息が止まらない。
「この程度の実力で、よく受験を志そうと思ったな」
刹那、2人の魔術は霧散した。
「スゲェ! 芝生だァ!!」
「人工芝のハズなのに、本物の芝生みたいに……フサフサしてるぜ!!」
「しかも、バカみたいに広いですわ!!」
「地平線が見えるって、どれだけ広いんですの!」
「こんな素晴らしい環境で……魔術をしてみたいですわ!!」
「絶対に合格してみせるぜ!!」
多くの受験生が、意気込んでいる。
彼らは何かしらの大会を優勝し、受験の資格を得た『特別枠』だ。
実力を発揮できる実技試験の方が、気合いが入るのだろう。
「注目!」
興奮する受験生を制して、1人の男性が腕を上げる。
「はい、みなさんが静かになるのに10秒かかりました」
男性は大柄であり、190センチはあるだろう。
身長に比例するように、岩のような筋肉を搭載している。
髪型はスポーツ刈りで、厳格な雰囲気。
赤いジャージを着ており、鬼教官と呼ばれていそうな男性だ。
「ワシの名は、ゴリゴテ・ゴ・リラリラ。いつもは剣術の授業を請け負っています」
ゴリゴテ先生は、生徒達に睨みを利かす。
「みなさんには、これより討伐実技試験を行っていただきます」
ゴリゴテ先生は、校庭を指差した。
「みなさんには3人のチームを組み、1匹の魔物を討伐していただきます」
そして、指を鳴らした。
刹那、校庭に複数の魔物が出現する。
「お、おい! クレイジーボアじゃねぇか!!」
「あ、あっちはライトニングウルフだぜ!」
「どれもA級以上の魔物じゃん!!」
「あんなのと戦うなんて……そそりますわ!!」
出現した魔物は、どれもA級以上の魔物。
最上級がS級のため……上から2番目の強さを持った魔物達だ。
A級の魔物は、大きな村を壊滅に追いやるほどの実力があるため、一般人であれば逃げることが推奨される。
だが、この場にいるのは大会の優勝者ばかり。
腕に自信のある者がほとんどのため、昂ぶりの熱気がジリジリと肌を焦す。
「魔物と戦って勝利し、生き残った者のみが最終試験に進めます。もちろん、チームの受験生を傷つけたり、殺したりしても構いません。途中で降参しても構いませんが、そうなった場合受験は終了です」
シビアなルールだが、そのくらいじゃないと燃えない。
「では、早速始めましょう」
ゴリゴテ先生は、1つの箱を召喚した。
そして、箱に手を突っ込み……4枚の紙を取り出す。
「1人目! クピアネ・ボ・モンモン!」
「は、はいですぅ」
最初に呼ばれたのは、ピンク髪のブ男。
クロをいじめていた、クズ野郎その1だ。
「2人目! キュリ・ウ・イウタイ!」
「おう!!」
次に呼ばれたのは、緑髪のゴリラ。
クロをいじめていた、クズ野郎その2だ。
「3人目! アルカ!」
「え」
「アルカ! いないのか!!」
「あ、は、はい! います!!」
数奇な運命だ。
まさか、クロをいじめていたクズたちと、一緒に戦うことになるとは。
「まさか、アンタと戦うことになるとはねぇ……」
「へっへへ。オレたちと組んだこと、後悔させてやるぜ」
「弱い犬ほど、よく吠える。まるで、お前達のために作られた言葉だな」
「静かにしなさい!!」
ゴリゴテ先生は、最後の紙を読み上げる。
「対戦して貰うのは……バジュラスネーク!!」
ゴリゴテ先生の宣言で、受験生達に動揺が走る。
「ば、バジュラスネークだって!?」
「き、聞いたことあるぞ……た、確かS級の魔物だよな!」
「S級の中でも、下の方に分類される魔物だけど……それでも、A級の魔物とは比べものにならないですわ!!」
「わ、わたくし……あの3人に選ばれなくて、本当に良かったですわ」
「あの3人……落ちたな」
受験生同様、俺も震えている。
「それでは! 3人はバジュラスネークの元へと、向かいなさい!!」
ゴリゴテ先生が指を指した方角に、巨大なヘビが待ち受けていた。
「ふ、ふへへ……まさか、劣等生……び、ビビってるんじゃないぃ?」
「そ、そうだぜ! で、でも! い、いまさら逃げられると思うなよ!!」
「……勘違いしていないか?」
俺は確かに、震えている。
だが、それは畏れから来るモノでは無い。
「……楽しみなんだよ。S級相手に、どれくらい戦えるのかを試せるのが……!」
S級の魔物の概要は、図鑑や教科書で重々承知している。
だが、それはあくまでも知識面での話。
実際に肌で感じなければ、わからないことだって多いのだ。
「ゴチャゴチャ喋っていないで、早く向かいなさい!!」
「あ、はい」
ゴリゴテ先生の怒号に従い、俺たちはバジュラスネークの元へと向かった。
◆
「カロロ……」
目の前には、特大サイズの大蛇。
深紅のウロコに包まれた身体は、目測50メートル。
中等部の校舎と同じくらいの大きさの、規格外の身体を誇っている。
図鑑で見た特徴と、全く同じだ。
緑色の瞳からは、石化光線を放ち。
牙から滴る猛毒は、擦っただけで即死。
深紅のウロコは金剛石よりも、圧倒的に堅固。
S級の中では最下位付近だが、被害範囲は甚大。
それが目の前の魔物、バジュラスネークだ。
「こ、こいつが……バジュラスネーク……だよねぇ」
「へ、へッ! ら、楽勝だぜ!!」
ピンク髪と緑髪は、顔面蒼白だ。
無理した発言であることが、嫌というほどわかる。
「怖いんなら、棄権したらどうだ?」
「こ、怖くなんかないんだよねぇ!!」
「そ、そうだぜ!!」
「ならいいが……」
「余裕ぶっていられるのも、今のうちだけなんだよねぇ!」
「試験が始まったら、一番最初にお前を殺してやるからな!!」
「……そういうことは、言わない方がいいぞ」
敵に作戦を教えるとは、こいつらアホなのか?
「えー、では準備が整いましたね」
ゴリゴテ先生の声が、空気に響き渡る。
音響魔術でも使っているのだろう。
「それでは、試験開始です」
緊張感のない合図と共に、試験が開始された。
「あ、あわわ……」
「こ、こえぇ……」
「……情けない」
バジュラスネークに圧倒されて、2人は身動きもできない。
その程度の実力で、受験しに来るなんて……恥を知れ。
「おい、試験が始まったぞ」
「え、あ。わ、わかってるんだよねぇ!!」
「お、お前から殺してやるよ!!」
2人は、俺から距離を取り、魔術を唱え出す。
「《上級の雷槍》!!」
「《上級の炎槍》!!」
「……はぁ」
ため息が止まらない。
「この程度の実力で、よく受験を志そうと思ったな」
刹那、2人の魔術は霧散した。
91
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
微妙なバフなどもういらないと追放された補助魔法使い、バフ3000倍で敵の肉体を内部から破壊して無双する
こげ丸
ファンタジー
「微妙なバフなどもういらないんだよ!」
そう言われて冒険者パーティーを追放されたフォーレスト。
だが、仲間だと思っていたパーティーメンバーからの仕打ちは、それだけに留まらなかった。
「もうちょっと抵抗頑張んないと……妹を酷い目にあわせちゃうわよ?」
窮地に追い込まれたフォーレスト。
だが、バフの新たな可能性に気付いたその時、復讐はなされた。
こいつら……壊しちゃえば良いだけじゃないか。
これは、絶望の淵からバフの新たな可能性を見いだし、高みを目指すに至った補助魔法使いフォーレストが最強に至るまでの物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。
【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。
いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。
そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。
【第二章】
原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。
原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。
コストカットだ!と追放された王宮道化師は、無数のスキルで冒険者として成り上がる。
あけちともあき
ファンタジー
「宮廷道化師オーギュスト、お前はクビだ」
長い間、マールイ王国に仕え、平和を維持するために尽力してきた道化師オーギュスト。
だが、彼はその活躍を妬んだ大臣ガルフスの陰謀によって職を解かれ、追放されてしまう。
困ったオーギュストは、手っ取り早く金を手に入れて生活を安定させるべく、冒険者になろうとする。
長い道化師生活で身につけた、数々の技術系スキル、知識系スキル、そしてコネクション。
それはどんな難関も突破し、どんな謎も明らかにする。
その活躍は、まさに万能!
死神と呼ばれた凄腕の女戦士を相棒に、オーギュストはあっという間に、冒険者たちの中から頭角を現し、成り上がっていく。
一方、国の要であったオーギュストを失ったマールイ王国。
大臣一派は次々と問題を起こし、あるいは起こる事態に対応ができない。
その方法も、人脈も、全てオーギュストが担当していたのだ。
かくしてマールイ王国は傾き、転げ落ちていく。
目次
連載中 全21話
2021年2月17日 23:39 更新
精霊の森に捨てられた少女が、精霊さんと一緒に人の街へ帰ってきた
アイイロモンペ
ファンタジー
2020.9.6.完結いたしました。
2020.9.28. 追補を入れました。
2021.4. 2. 追補を追加しました。
人が精霊と袂を分かった世界。
魔力なしの忌子として瘴気の森に捨てられた幼子は、精霊が好む姿かたちをしていた。
幼子は、ターニャという名を精霊から貰い、精霊の森で精霊に愛されて育った。
ある日、ターニャは人間ある以上は、人間の世界を知るべきだと、育ての親である大精霊に言われる。
人の世の常識を知らないターニャの行動は、周囲の人々を困惑させる。
そして、魔力の強い者が人々を支配すると言う世界で、ターニャは既存の価値観を意識せずにぶち壊していく。
オーソドックスなファンタジーを心がけようと思います。読んでいただけたら嬉しいです。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる