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4章:仮死451
第24話
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「自然発現のスキルについても、お前の仮説を聞かせてもらおう」
「う…うん。そ、そ、そうね。ま、ま、まず、前に言った通り、ス、スキ、スキルは、じ、じ、人工的に発現させられた人がいるの。わ、わ、私や、いな、い、伊奈さんみたいな人ね。こ、こ、これ、これが、人工発現のスキル。そ、それ、そ、それとは別に、な、な、鳴海くんや、じん、神宮前さんみたいに、ス、ス、スキル発現の条件が不明な人たち…つ、つまり、し、し、自然に発現したように見えるのが、し、自然発現のスキル」
「なるほどな。続けろ」
「ほ、ほ、本来ならば、じん、人工的に発現させるしか、スキ、ス、スキルを獲得する方法はなかったはず…。な、なの、なのに、あなたたちみたいな、じ、じん、人工的な方法によらない、ス、ス、スキル発現者が現れはじめた…。そ、そ、それで、これ、これ、これは、わ、わ、私の感覚値なんだけど…。ど、ど、どうやら、じん、じ、人工発現のスキルよりも、し、し、自然発現のスキルの方が、そ、その能力値が高い気がするのよね…」
「本星崎、キミは、何を根拠にそう感じたんだ?」
「お、お、同じスキルでの比較よ。た、た、た、例えば、あ、あ、相手の考えている事を、よ、よむ、読む能力者は、わ、わ、わ、私の友達にもいた…。だけど、と、と、常滑ちゃんほどの多くの情報は読めていなかったし、な、な、なにより、め、め、目の前にいる人の心しか読めなかった。は、は、は、範囲がとっても狭かったのよね…」
「そう言うことか…。人工発現の本星崎よりも、同じスキルであれば、自然発現の呼続ちゃんの方が強力だ、ってことか。だから、本星崎を切って呼続ちゃんを採用した…。理屈は通るな」
「理屈はな。だが、結局、自然発現、すなわち俺たちがいかなる道理でスキル発現をするのか、および、なぜ、自然発現のスキルの方が優位なのかは判然としないままだ」
「え、え、ええ…。こ、こ、これ以上の情報を得るためには、わ、わ、私のような末端のスキル者ではダメ…。も、も、もっと、この計画に深く関わっている人に、ア、ア、アクセスしなくちゃ…」
「本星崎は、防衛省の内部で色々な人と関わっていたんだろ? 具体的に、誰に話をきけばいいか、わかってるんじゃないのか?」
「そ、そ、そうね…。わ、わ、私が普段、し、し、指示を受けていたのは、かな、か、金山という司令官の人…。た、た、多分、こ、この人が、ス、ス、スキルに関する計画の、じょ、じょ、上層部の人だと思う…。ぎゃ、ぎゃく、逆に言うと、こ、こ、この人以外、わ、わ、私は、し、し、知らない…」
「ふん。長くとも100日間しかない寿命をかかえ、スキルを使えば寿命は更に消費され、崩壊フェイズをパスしようとすれば誰かの命を奪うしかなく、常に防衛省からの襲撃に怯えながらも、当の防衛省から情報を集め、できるかどうかもわからないスキルの消滅と寿命の正常化を目指す必要があるという訳だ。むしろ、それだけのリスクを背負ってまで100日を超えて人生を謳歌しなければならない価値について議論した方が健全かもしれんぞ。100日以内の寿命をできるだけ有意義に過ごして死ぬ方が、無為徒食にダラダラ生き続けるよりも、いい人生かもしれん」
「豊橋、それは確かにそれかもしれないけれど、やっぱり、恐怖に怯える事なく普通の人生を送って、できるだけ長生きしたい、というのが共通の目標でいいんじゃないのかな?」
「普通の人生…か。普通の人生を送る事が、どれだけ困難かに震えるな」
「どちらにしろ、神宮前のスキルを使って、誰もリスクを侵さずに崩壊フェイズをパスできるのか、実験してみる必要はあるのか。当然ながら、神宮前にとってもノーリスクである必要があるし、それ以前に、神宮前が無事に目を覚ましてくれれば、の話だけれど…」
「あっ…! みんな、静かにしてくれるかしら…。神宮前さんが、目を開けたわ…」
「なんだって?」
「神宮ちゃん…あたしたちの事、ちゃんとわかるかな…」
「……………」
「目の焦点は定まっている。意識はあろう」
「うぅ…ケホっ! ケホっ!」
「じ、神宮ちゃん、大丈夫?」
「あ…わ、わ、わ、私、み、みず、水を持って来るね」
「な…なる…ケホっ! ケホっ!」
「神宮前、無理しなくていい。まだ声を出さない方がいいよ」
「よかった…。神宮前さん、本当に目を覚ましたのね…。アタシたち、心配したのよ…」
「み、み、みず、水を持ってきたわ…。の、のま、飲ませてあげて」
「ほら、神宮前。背中を支えてやるから、上体を起こして…。水を飲めるか?」
「う…。ゴク、ゴク、ゴク…。はあ…。ケホっ! ケホっ!」
「神宮前…ぼ…僕の事が、わかるか…?
「な…鳴海先輩…。おはよう…ございます…っス」
「神宮前…神宮前…。うぅ…よかった…。よかった…。うぅうう…。うわあぁあああぁあああぁぁぁぁ…」
「あはは…。鳴海先輩…泣いてるんスか…?」
「な、泣いてなんかいないさ…。お、お前が…僕らを守ろうとするから…」
「ボク…生きてる…のかな…。ボク…撃たれて…。これは…現実…っスよね? ボク…鳴海先輩を、守ることができましたか? へへへ」
「うん…うん…。神宮前のおかげで、僕は生きてる。誰も死ななかった。皆、無事だよ」
「みんな…無事だったんだ…。もう、ダメだと思ったのに、無事だった…。うぅ…よかった…。よかったっス…」
「神宮ちゃん、誰も死んでないよ。神宮ちゃんのおかげで、みんな無事だった。みんな、無事だったんだよ! よかった…よかったよおぉお。心配したよぉぉおおぉぉ。うぇええええええん…」
「うぅ…うぅ…。ぐすっ…ぐすっ。ねえ、鳴海先輩…。ボクの元彼氏でしょ? ご、ご褒美に、ぎゅっと、抱きしめてくれないスか…? あ、安心するんで…」
「抱きしめ…う…うん。ほら…これでいいか?」
「あ…暖かいっスね…。あたたかい…ぐすっ…ぐすっ…。ふえぇええ…。ふえぇええええええん。あぁあああぁああああん。怖かったよぉおお…。怖かったよぉ…」
「う…うん。そ、そ、そうね。ま、ま、まず、前に言った通り、ス、スキ、スキルは、じ、じ、人工的に発現させられた人がいるの。わ、わ、私や、いな、い、伊奈さんみたいな人ね。こ、こ、これ、これが、人工発現のスキル。そ、それ、そ、それとは別に、な、な、鳴海くんや、じん、神宮前さんみたいに、ス、ス、スキル発現の条件が不明な人たち…つ、つまり、し、し、自然に発現したように見えるのが、し、自然発現のスキル」
「なるほどな。続けろ」
「ほ、ほ、本来ならば、じん、人工的に発現させるしか、スキ、ス、スキルを獲得する方法はなかったはず…。な、なの、なのに、あなたたちみたいな、じ、じん、人工的な方法によらない、ス、ス、スキル発現者が現れはじめた…。そ、そ、それで、これ、これ、これは、わ、わ、私の感覚値なんだけど…。ど、ど、どうやら、じん、じ、人工発現のスキルよりも、し、し、自然発現のスキルの方が、そ、その能力値が高い気がするのよね…」
「本星崎、キミは、何を根拠にそう感じたんだ?」
「お、お、同じスキルでの比較よ。た、た、た、例えば、あ、あ、相手の考えている事を、よ、よむ、読む能力者は、わ、わ、わ、私の友達にもいた…。だけど、と、と、常滑ちゃんほどの多くの情報は読めていなかったし、な、な、なにより、め、め、目の前にいる人の心しか読めなかった。は、は、は、範囲がとっても狭かったのよね…」
「そう言うことか…。人工発現の本星崎よりも、同じスキルであれば、自然発現の呼続ちゃんの方が強力だ、ってことか。だから、本星崎を切って呼続ちゃんを採用した…。理屈は通るな」
「理屈はな。だが、結局、自然発現、すなわち俺たちがいかなる道理でスキル発現をするのか、および、なぜ、自然発現のスキルの方が優位なのかは判然としないままだ」
「え、え、ええ…。こ、こ、これ以上の情報を得るためには、わ、わ、私のような末端のスキル者ではダメ…。も、も、もっと、この計画に深く関わっている人に、ア、ア、アクセスしなくちゃ…」
「本星崎は、防衛省の内部で色々な人と関わっていたんだろ? 具体的に、誰に話をきけばいいか、わかってるんじゃないのか?」
「そ、そ、そうね…。わ、わ、私が普段、し、し、指示を受けていたのは、かな、か、金山という司令官の人…。た、た、多分、こ、この人が、ス、ス、スキルに関する計画の、じょ、じょ、上層部の人だと思う…。ぎゃ、ぎゃく、逆に言うと、こ、こ、この人以外、わ、わ、私は、し、し、知らない…」
「ふん。長くとも100日間しかない寿命をかかえ、スキルを使えば寿命は更に消費され、崩壊フェイズをパスしようとすれば誰かの命を奪うしかなく、常に防衛省からの襲撃に怯えながらも、当の防衛省から情報を集め、できるかどうかもわからないスキルの消滅と寿命の正常化を目指す必要があるという訳だ。むしろ、それだけのリスクを背負ってまで100日を超えて人生を謳歌しなければならない価値について議論した方が健全かもしれんぞ。100日以内の寿命をできるだけ有意義に過ごして死ぬ方が、無為徒食にダラダラ生き続けるよりも、いい人生かもしれん」
「豊橋、それは確かにそれかもしれないけれど、やっぱり、恐怖に怯える事なく普通の人生を送って、できるだけ長生きしたい、というのが共通の目標でいいんじゃないのかな?」
「普通の人生…か。普通の人生を送る事が、どれだけ困難かに震えるな」
「どちらにしろ、神宮前のスキルを使って、誰もリスクを侵さずに崩壊フェイズをパスできるのか、実験してみる必要はあるのか。当然ながら、神宮前にとってもノーリスクである必要があるし、それ以前に、神宮前が無事に目を覚ましてくれれば、の話だけれど…」
「あっ…! みんな、静かにしてくれるかしら…。神宮前さんが、目を開けたわ…」
「なんだって?」
「神宮ちゃん…あたしたちの事、ちゃんとわかるかな…」
「……………」
「目の焦点は定まっている。意識はあろう」
「うぅ…ケホっ! ケホっ!」
「じ、神宮ちゃん、大丈夫?」
「あ…わ、わ、わ、私、み、みず、水を持って来るね」
「な…なる…ケホっ! ケホっ!」
「神宮前、無理しなくていい。まだ声を出さない方がいいよ」
「よかった…。神宮前さん、本当に目を覚ましたのね…。アタシたち、心配したのよ…」
「み、み、みず、水を持ってきたわ…。の、のま、飲ませてあげて」
「ほら、神宮前。背中を支えてやるから、上体を起こして…。水を飲めるか?」
「う…。ゴク、ゴク、ゴク…。はあ…。ケホっ! ケホっ!」
「神宮前…ぼ…僕の事が、わかるか…?
「な…鳴海先輩…。おはよう…ございます…っス」
「神宮前…神宮前…。うぅ…よかった…。よかった…。うぅうう…。うわあぁあああぁあああぁぁぁぁ…」
「あはは…。鳴海先輩…泣いてるんスか…?」
「な、泣いてなんかいないさ…。お、お前が…僕らを守ろうとするから…」
「ボク…生きてる…のかな…。ボク…撃たれて…。これは…現実…っスよね? ボク…鳴海先輩を、守ることができましたか? へへへ」
「うん…うん…。神宮前のおかげで、僕は生きてる。誰も死ななかった。皆、無事だよ」
「みんな…無事だったんだ…。もう、ダメだと思ったのに、無事だった…。うぅ…よかった…。よかったっス…」
「神宮ちゃん、誰も死んでないよ。神宮ちゃんのおかげで、みんな無事だった。みんな、無事だったんだよ! よかった…よかったよおぉお。心配したよぉぉおおぉぉ。うぇええええええん…」
「うぅ…うぅ…。ぐすっ…ぐすっ。ねえ、鳴海先輩…。ボクの元彼氏でしょ? ご、ご褒美に、ぎゅっと、抱きしめてくれないスか…? あ、安心するんで…」
「抱きしめ…う…うん。ほら…これでいいか?」
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