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第33話 ルチアーノの本気
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(懐かしい、この緊張感・空気感・高揚感、、、、数年前の表社会に対する大規模遠征で置き忘れてきた本当に戦い。俺が生まれて、育った場所ッ)
ルチアーノは迫り来る絶対零度の斬撃を前にして呆然と脳内で呟いた。
音速を超えた攻撃であり、常人であれば脳内で一言も呟く暇すら無いのであるが、ルチアーノの異常な思考速度の前では常人の一分と同じ体感時間である。
(皮肉なモンだな、死を強く感じれば感じる程心臓の鼓動を強く感じるッ!! 死神に鎌を押しつけられた者のみが体感出来る究極の生!!)
吸い込んだ凍て付く大気が気管をズタズタに切り裂く痛みを感じてルチアーノは口端を吊り上げる。
未だ数メートル先に存在しているにも関わらず血液の運搬を停止させ、身体を氷塊に変えられてしまいそうな巨大マイナスエネルギーに目を見開く。
(久し振りだよ、、、感情のままにッ怒りが指し示すままに力を振りかざすのはッ!!)
ルチアーノはディーノの母『ルーナ』殺害の報復として表社会へ攻め込み、敵味方含めて数万人が死んだ大戦争の敗北以来封印していた怪物が目覚める音を聞いた。
ディーノには絶対に見せられない自分を本性、史上最悪の犯罪者ルチアーノ・バラキアの姿。
『クサナギ・朱天血月』
ルチアーノは殺意向き出しの表情で右腕を振り上げ、全てを凍て裂きながら迫ってくる斬撃に自ら突進する。
そして、白熱してキュイーンッという高音を発する右腕を叩き付けた。
巨大なマイナスエネルギーとプラスエネルギーが衝突して空間が歪む程の爆発が発生するが、どちらの斬撃も爆発を発生させながら衝突を続ける。
だが数秒間の均衡の後、ルチアーノの斬撃が絶対零度の刃を切り裂いた。
「なにッ!?」
自分の斬撃が押し負けたと知ったベアトリーチェは驚愕で一歩後退った。
しかしルチアーノは放った炎の斬撃が氷山を切り裂いて生み出した道を駆け上がり、ベアトリーチェの目前に踊り出る。
「久し振りだなお嬢ッ、お父さん元気してる?」
「ルッ、チアーノォォォォッ!! ウオォォォォォッ!!」
等々至近距離で対面した二人は互いに右手と大剣を一閃。
二つの斬撃は再び至近距離で衝突し、閃光と爆煙によって視覚が完全に塞がれる。
「小賢しいッ、姿を現せェェッ!!」
ベアトリーチェが剣を振り回し氷点下の嵐を発生させ、周囲を覆った爆煙を掻き消す。
しかし其処にはもうルチアーノの姿は無い。
「『オロチアラマサ』」
ルチアーノは敵の視覚が潰れた瞬間空中に飛び、不意を突いて大技を叩き込む。
ベアトリーチェを中心として斬撃の竜巻が発生し、数千数万の斬撃が渦巻き彼女の身体に振り下ろされる。
「・・・マイナスエネルギーの鎧、相変わらず厄介だな」
そうルチアーノ呟いた瞬間、内側からの圧力によって斬撃の竜巻が散らされて消滅する。
そして殆ど無傷なベアトリーチェがその中心に立っていた。
しかしルチアーモの両目は、彼女を覆う目に見えない鎧がかなり削れた事を見抜く。
(俺がぶつけたエネルギーの斬撃を身体に纏っているマイナスエネルギーで相殺している、、、だがマイナスエネルギーは有限、もう少し鎧が薄くなったら一度叩き斬ってみるか)
マイナスエネルギーとは何かを与えるエネルギーでは無く、何かを奪うエネルギーの事。
プラスエネルギーが加速・発火などの法則だとすれば、マイナスエネルギーは減速・凍結などのエネルギーの事である。
「先ずはジックリ削ってみるか、、、『アマノムラクモ・紅蓮千刃』」
ルチアーノは地面に着地し、先程チャムラップを焼き尽くした業火と斬撃の波をベアトリーチェにぶつける。
しかしベアトリーチェはこの技を放つまでの僅かな時間の間にエネルギーを貯め、形勢を一転攻勢にかえる一撃を放った。
「『バステッドクロック』」
ベアトリーチェを中心として強大なマイナスエネルギーの塊が膨張し、辺り一帯のエネルギーを奪い去り氷で覆い尽くす。
ルチアーノが放った紅光を放つ数万の斬撃も、莫大なマイナスエネルギーに呑み込まれて全て跡形も無く消滅してしまった。
「・・・ハッ!? しま、、、ッ!!」
ルチアーノは一瞬意識が飛んで、気が付くとは霜で覆われていた。
即座に自らの内側に溜め込んでいたエネルギーだけで意識を取り戻し、慌てて臨戦対戦を取ったが既に手遅れ。
ベアトリーチェが放った大剣の凪払いが目の前に迫っていたのだ。
ズガァンッという衝突音と共に大剣はルチアーノに命中。
その瞬間ルチアーノの身体はその場から消え、抉り上げる様な角度で叩き込まれた斬撃によって遙か彼方に吹飛ばされる。
最終的にルチアーノは屋敷から100m程離れた時計塔に激突して停止した。
「いててっ、、、マイナスエネルギーによって全物質のエネルギーを奪う擬似的な時間停止、か。厄介だなッ」
ルチアーノは瞬時に則でエネルギーを流し込んだ右手を首と大剣の隙間に流し込み、首を斬り飛ばされる事だけは何とか回避した。
しかしエネルギーで斬撃を防いだにも関わらず、攻撃を受けた右手はダメージが貫通して骨の直前まで達する深い傷が刻まれ、血が流れ出る。
(ならコッチも、その莫大なマイナスエネルギーを相殺して余り有る量のエネルギーを纏えば良いだけだ、力こそパワーって奴だよッ!!)
ルチアーノはそう胸中で呟き、精神を再びより深い領域まで潜り込ませる。
そして脳味噌の内側から雷が落ちた様な電気信号が発され、シナプスを経由し第13神経が森羅万象と繋がった。
「久し振りの万象共鳴モードだ、、、20分は保ってくれよッ」
脳味噌の奥深くに針を突き刺された様な痛みが走り、周辺一帯の『則』がルチアーノの第13神経と共鳴して身体にまとわり付いて来る。
そして途轍もない量のエネルギー、其れこそ火山の噴火に相当するエネルギーが全世界から流れ込んでくるのだ。
(ググッ、、、全身を巨大な手で握り潰されている様な負荷の掛かり方ッ此れこそ世界に触れている感覚!!)
世界に触れている感覚、これは人間の限界を超えた範囲の則と繋がった状態である『万象共鳴モード』に突入した事が有る者だけしか共感出来ない例えである。
通常の状態よりも則との繋がりが密接に成り、自分の僅かな変化に則が過剰反応を示す。
自分の為に一瞬一瞬で世界が作り直され、世界が自分の落書き専用の真っ白なキャンパスに思えてくる全能感。
「さて、第2ラウンドといきますか、、、、」
ルチアーノは脱力した様子で膝を折りたたんで筋肉を収縮し、エネルギーを溜め込む。
「ねッ!!」
折りたたんでいた両足の筋肉を解放し地面を力強く蹴り付けた次の瞬間、ルチアーノはベアトリーチェの目前1メートルの場所に現われ遙か後方で時計台が崩れ去る音が響いた。
そして何の技も発動する事無く、シンプルに右腕を振っただけで発生した斬撃がマイナスエネルギーの鎧を貫通する。
ベアトリーチェの胸部が切り裂かれ、鮮血が飛び散ったのだった。
ルチアーノは迫り来る絶対零度の斬撃を前にして呆然と脳内で呟いた。
音速を超えた攻撃であり、常人であれば脳内で一言も呟く暇すら無いのであるが、ルチアーノの異常な思考速度の前では常人の一分と同じ体感時間である。
(皮肉なモンだな、死を強く感じれば感じる程心臓の鼓動を強く感じるッ!! 死神に鎌を押しつけられた者のみが体感出来る究極の生!!)
吸い込んだ凍て付く大気が気管をズタズタに切り裂く痛みを感じてルチアーノは口端を吊り上げる。
未だ数メートル先に存在しているにも関わらず血液の運搬を停止させ、身体を氷塊に変えられてしまいそうな巨大マイナスエネルギーに目を見開く。
(久し振りだよ、、、感情のままにッ怒りが指し示すままに力を振りかざすのはッ!!)
ルチアーノはディーノの母『ルーナ』殺害の報復として表社会へ攻め込み、敵味方含めて数万人が死んだ大戦争の敗北以来封印していた怪物が目覚める音を聞いた。
ディーノには絶対に見せられない自分を本性、史上最悪の犯罪者ルチアーノ・バラキアの姿。
『クサナギ・朱天血月』
ルチアーノは殺意向き出しの表情で右腕を振り上げ、全てを凍て裂きながら迫ってくる斬撃に自ら突進する。
そして、白熱してキュイーンッという高音を発する右腕を叩き付けた。
巨大なマイナスエネルギーとプラスエネルギーが衝突して空間が歪む程の爆発が発生するが、どちらの斬撃も爆発を発生させながら衝突を続ける。
だが数秒間の均衡の後、ルチアーノの斬撃が絶対零度の刃を切り裂いた。
「なにッ!?」
自分の斬撃が押し負けたと知ったベアトリーチェは驚愕で一歩後退った。
しかしルチアーノは放った炎の斬撃が氷山を切り裂いて生み出した道を駆け上がり、ベアトリーチェの目前に踊り出る。
「久し振りだなお嬢ッ、お父さん元気してる?」
「ルッ、チアーノォォォォッ!! ウオォォォォォッ!!」
等々至近距離で対面した二人は互いに右手と大剣を一閃。
二つの斬撃は再び至近距離で衝突し、閃光と爆煙によって視覚が完全に塞がれる。
「小賢しいッ、姿を現せェェッ!!」
ベアトリーチェが剣を振り回し氷点下の嵐を発生させ、周囲を覆った爆煙を掻き消す。
しかし其処にはもうルチアーノの姿は無い。
「『オロチアラマサ』」
ルチアーノは敵の視覚が潰れた瞬間空中に飛び、不意を突いて大技を叩き込む。
ベアトリーチェを中心として斬撃の竜巻が発生し、数千数万の斬撃が渦巻き彼女の身体に振り下ろされる。
「・・・マイナスエネルギーの鎧、相変わらず厄介だな」
そうルチアーノ呟いた瞬間、内側からの圧力によって斬撃の竜巻が散らされて消滅する。
そして殆ど無傷なベアトリーチェがその中心に立っていた。
しかしルチアーモの両目は、彼女を覆う目に見えない鎧がかなり削れた事を見抜く。
(俺がぶつけたエネルギーの斬撃を身体に纏っているマイナスエネルギーで相殺している、、、だがマイナスエネルギーは有限、もう少し鎧が薄くなったら一度叩き斬ってみるか)
マイナスエネルギーとは何かを与えるエネルギーでは無く、何かを奪うエネルギーの事。
プラスエネルギーが加速・発火などの法則だとすれば、マイナスエネルギーは減速・凍結などのエネルギーの事である。
「先ずはジックリ削ってみるか、、、『アマノムラクモ・紅蓮千刃』」
ルチアーノは地面に着地し、先程チャムラップを焼き尽くした業火と斬撃の波をベアトリーチェにぶつける。
しかしベアトリーチェはこの技を放つまでの僅かな時間の間にエネルギーを貯め、形勢を一転攻勢にかえる一撃を放った。
「『バステッドクロック』」
ベアトリーチェを中心として強大なマイナスエネルギーの塊が膨張し、辺り一帯のエネルギーを奪い去り氷で覆い尽くす。
ルチアーノが放った紅光を放つ数万の斬撃も、莫大なマイナスエネルギーに呑み込まれて全て跡形も無く消滅してしまった。
「・・・ハッ!? しま、、、ッ!!」
ルチアーノは一瞬意識が飛んで、気が付くとは霜で覆われていた。
即座に自らの内側に溜め込んでいたエネルギーだけで意識を取り戻し、慌てて臨戦対戦を取ったが既に手遅れ。
ベアトリーチェが放った大剣の凪払いが目の前に迫っていたのだ。
ズガァンッという衝突音と共に大剣はルチアーノに命中。
その瞬間ルチアーノの身体はその場から消え、抉り上げる様な角度で叩き込まれた斬撃によって遙か彼方に吹飛ばされる。
最終的にルチアーノは屋敷から100m程離れた時計塔に激突して停止した。
「いててっ、、、マイナスエネルギーによって全物質のエネルギーを奪う擬似的な時間停止、か。厄介だなッ」
ルチアーノは瞬時に則でエネルギーを流し込んだ右手を首と大剣の隙間に流し込み、首を斬り飛ばされる事だけは何とか回避した。
しかしエネルギーで斬撃を防いだにも関わらず、攻撃を受けた右手はダメージが貫通して骨の直前まで達する深い傷が刻まれ、血が流れ出る。
(ならコッチも、その莫大なマイナスエネルギーを相殺して余り有る量のエネルギーを纏えば良いだけだ、力こそパワーって奴だよッ!!)
ルチアーノはそう胸中で呟き、精神を再びより深い領域まで潜り込ませる。
そして脳味噌の内側から雷が落ちた様な電気信号が発され、シナプスを経由し第13神経が森羅万象と繋がった。
「久し振りの万象共鳴モードだ、、、20分は保ってくれよッ」
脳味噌の奥深くに針を突き刺された様な痛みが走り、周辺一帯の『則』がルチアーノの第13神経と共鳴して身体にまとわり付いて来る。
そして途轍もない量のエネルギー、其れこそ火山の噴火に相当するエネルギーが全世界から流れ込んでくるのだ。
(ググッ、、、全身を巨大な手で握り潰されている様な負荷の掛かり方ッ此れこそ世界に触れている感覚!!)
世界に触れている感覚、これは人間の限界を超えた範囲の則と繋がった状態である『万象共鳴モード』に突入した事が有る者だけしか共感出来ない例えである。
通常の状態よりも則との繋がりが密接に成り、自分の僅かな変化に則が過剰反応を示す。
自分の為に一瞬一瞬で世界が作り直され、世界が自分の落書き専用の真っ白なキャンパスに思えてくる全能感。
「さて、第2ラウンドといきますか、、、、」
ルチアーノは脱力した様子で膝を折りたたんで筋肉を収縮し、エネルギーを溜め込む。
「ねッ!!」
折りたたんでいた両足の筋肉を解放し地面を力強く蹴り付けた次の瞬間、ルチアーノはベアトリーチェの目前1メートルの場所に現われ遙か後方で時計台が崩れ去る音が響いた。
そして何の技も発動する事無く、シンプルに右腕を振っただけで発生した斬撃がマイナスエネルギーの鎧を貫通する。
ベアトリーチェの胸部が切り裂かれ、鮮血が飛び散ったのだった。
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