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第64話 ディーノとマルク
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ディーノは自分に向けて真っ直ぐ差し出されたパンを呆然と眺めた。
身体をピクリとも動かさず、唯黙って精巧に作られたパンの絵でも見ているかの様に冷めた目で眺める。
「あれ? お~い……お腹空いてないのか?? 君に言ってるんだけどなッ」
そう言って少年はパンを数度振った。
其処で漸くディーノはこのパンが自分に向けて差し出されているという事に気が付き、上手く動かない口を動かして途切れ途切れな言葉を発する。
「其れ、を……おお、俺に?」
「君以外に誰がいるんだよ? 僕は一応君に真っ直ぐパンを突き出しているつもりだけど??」
その言葉を聞いたディーノは再び不思議そうにパンと少年を交互に見る。
虚な目だけを動かし、パンを受け取ろうともせず唯黙ってしまった。
「ああ、もうッ!! 良いから食べなって、腹へ減ってんだろ!!」
少年は面倒くさそうに叫び、ディーノの半開きになった口の中に無理矢理パンを押し込んだ。
その瞬間口の中にパンの香ばしい香りと味が広がり、カラカラに乾いていた口内に大量の涎が溢れ出てくる。
同時にピクリとも動かなかった筈の両腕が突然動きだし、凄まじい速度でパンを口の中へと押し込んでいく。
ものの十秒でパンは跡形もなく消え、腹の中に吸い込まれた。
ディーノは食べ終えた後に目を白黒させながら自分にパンを差し出してくれた少年の顔を見る。
「どう、してッ俺を助けてくれたんだ? お前には何もメリットなんてないのに……何が目的だッ」
ディーノは餓死しかけていた所を助けられたにも関わらず、疑念と不安で一杯の瞳で少年を睨み付けた。
この数日ですっかり人間不信になっていたのだ。
どんな優しい行動であっても必ず裏があり、人間は掛け値無しの行動など取るわけないと信じて疑わなかった。
しかし少年はその様な無礼極まりない言動にも関わらず全く気分を害した様子を見せない。
輝くような笑顔でディーノを見詰め返した後、嬉しそうに口を開いた。
「ああ、当然君にはこの返礼を支払って貰うよ。もう食べちゃったんだ、仕方ないだろ?」
(やっぱりだ、弱い部分を見せれば必ずつけ込まれるッ)
ディーノは不安に思っていた事が的中し、相手に聞こえる程大きな音で舌打ちした。
その様子を見ても少年は緑色の宝石の様な瞳を嵌め込んだ目を細め、満足そうに笑いながら頷くのみ。
「返礼は簡単、僕の仲間になってくれ」
「なか……ま?」
幾つか用意していた相手が突きつけてくるであろう要求の予想に擦りもしない事を言われて、ディーノは再び言葉に詰まった。
何て返答すれば良いのか分からない。
「ああ、俺と仲間になってくれること。其れが条件だ」
「仲間って、あの仲間か? 奴隷か何かの間違いじゃ?」
「奴隷? 何でそんな下らない物を求めるんだよ? 奴隷は何人いようと虚しいだけだが、仲間は一人居れば少なくとも寂しくはないからね。よって仲間の方が価値が有る!!」
少年は一切迷いなく仲間の方が奴隷よりも価値が有ると言い切った。
しかしディーノは何故その様な物を自分に求めるのか理解出来なかった、圧倒的に有利な立場にいるのだからもっと利益が大きい要求をすれば良い物を。
何か裏がある様に感じた。
「仲間って、具体的に何をすればいいんだよ?」
ディーノはもうこの要求は回避出来ないと観念し、責めて自分が少しでも有利になれる様に条件を細かく確認しようとする。
「仲間が何をするかって? そんなの色々だよ、一緒に飯食ったり、遊んだり、悪巧みしたり。俺が求めているのは家族の様な仲間だ」
「……何それ、下らな。そんなの家族の真似事だよ。何の意味も無いッ」
「意味なんてどうでも良いさ。大事なのは今僕が一人で寂しいって事、そしてお前が仲間になって一緒に居てくれれば寂しくないって事だ! お前だって寂しいだろ?」
少年に言われてディーノは一瞬言葉に詰まる。
しかし謎のプライドや捻くれが邪魔をして、本心でない言葉を吐き出した。
「俺は別に寂しくなんかない。どうせ直ぐ死ぬ命だ……」
「いいやお前の顔に寂しいって書いてあるね。第一ッ一人で生きていて寂しくない人間なんてこの世に存在しないさ! 一人よりも二人の方きっと幸せだ。お前が何を抱えてそんなにマイナス思考に陥っているのかは知らないが、その抱えてるモンを俺に吐き出してみろよ」
「知った口をッ……」
ディーノは自分の悲しみを軽く扱われた様に感じて怒声を上げようとしたが、其れを許さない様に少年は言葉をたたみかける。
「こんな街だ、何か失ってる人間なんて幾らでもいるし俺もそうだ。だからこそ言うけど、失った物を数えるよりも新しく何かを掴む事の方が数万倍重要さ。こんな悲しい事があったって言うよりも、今日はこんな良い事が有ったとか明日はこんな事がしたいって言う方が楽しいだろ」
否定のしようがない事を言われたが、何故が認め難くてディーノは目線を逸らす。
しかし少年はディーノの顎を右手で鷲掴みにし、緑色の瞳を間近に近づけながら叫んだ。
「俺は明日、明後日、数年後の夢を一緒に語ってくれる友達が欲しいんだよ! どんな嬉しい事が有っても仲間に話せないんじゃ虚しいだろ。俺の話を黙って聞いてくれるだけで良い、その代わりお前が悲しい時は俺に弱音も愚痴も全部話してくれ。正直に成れよッ、お前も寂しいんだろ!! 俺はお前が仲間になってくれないと寂しいぞ!!」
少年の声を聞いた瞬間、心の奥の乾いた部分に何かが注がれた様な気がした。
そして次の瞬間、枯れてしまって決して流れなかった涙が瞳から溢れて頬を伝い地面に落下する。
意図的に消し去っていた弱者の感情が一気に零れ出した。
「ああッ……寂しいッ!! 一人は嫌だ……ッ!!」
「ああ僕も一人は嫌だよ。でももう寂しくない、僕が居るしお前が居る!! 僕は数ヶ月前からこの街でストリートチルドレンをしているマルクって言うんだ。お前名前は?」
「俺は……ディーノ。ディーノ・バラキアッ!!」
ディーノが名前を名乗るとマルクは驚愕を顔に浮かべた。
「お前ッ、家名持ちかよッ!? まさか良い所の坊ちゃんか?」
ディーノには何を驚かれているのか理解出来なかったが、マルクはボソボソと一人で何かを呟き一人で納得していた。
家名を名乗っている事がそれ程悪い事なのだろうか?
「ま、良いや。親無しのストリートチルドレンに家名持ちかどうか何て関係無いだろ。 宜しくな、ディーノ!!」
マルクがディーノに向かって右手を差し出す。
その瞬間降っていた雨が突然止み、雲が切れて日差しが漏れ始めてマルクの顔を照らした。
光の中に照らし出されたマルクの笑顔は光輝き、光に愛されている太陽の擬人化の様にディーノには感じられた。
ディーノはその光に強く引かれ、少しでのその光に近づきたいと上半身を無理矢理起こして手を必死に伸ばす。
そしてマルクの方からも腕を伸ばしてくれて、ガッシリと手を握り合った。
「宜しく、マル、ク……」
手を握った瞬間謎の安心感に心が満たされ、ディーノは身体の力が一気に抜けて意識が飛ぶ。
「おいッ、おいディーノッ!? どうしたッ大丈夫か……凄え熱じゃねえかッ!!」
マルクが慌てて駆け寄り額に手を当てると凄まじい熱を感じた。
ディーノはその後マルクに担がれて彼のアジトに運ばれ、其処で看病を受け何とか一命を取り留める。
此れがディーノとマルク、後に誰も成し得なかった偉業を行う二人の出会い。
そして此処からが物語の本編。
二人の英雄が辿る正反対の道の先で待つ新たな世界とは……
身体をピクリとも動かさず、唯黙って精巧に作られたパンの絵でも見ているかの様に冷めた目で眺める。
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その瞬間口の中にパンの香ばしい香りと味が広がり、カラカラに乾いていた口内に大量の涎が溢れ出てくる。
同時にピクリとも動かなかった筈の両腕が突然動きだし、凄まじい速度でパンを口の中へと押し込んでいく。
ものの十秒でパンは跡形もなく消え、腹の中に吸い込まれた。
ディーノは食べ終えた後に目を白黒させながら自分にパンを差し出してくれた少年の顔を見る。
「どう、してッ俺を助けてくれたんだ? お前には何もメリットなんてないのに……何が目的だッ」
ディーノは餓死しかけていた所を助けられたにも関わらず、疑念と不安で一杯の瞳で少年を睨み付けた。
この数日ですっかり人間不信になっていたのだ。
どんな優しい行動であっても必ず裏があり、人間は掛け値無しの行動など取るわけないと信じて疑わなかった。
しかし少年はその様な無礼極まりない言動にも関わらず全く気分を害した様子を見せない。
輝くような笑顔でディーノを見詰め返した後、嬉しそうに口を開いた。
「ああ、当然君にはこの返礼を支払って貰うよ。もう食べちゃったんだ、仕方ないだろ?」
(やっぱりだ、弱い部分を見せれば必ずつけ込まれるッ)
ディーノは不安に思っていた事が的中し、相手に聞こえる程大きな音で舌打ちした。
その様子を見ても少年は緑色の宝石の様な瞳を嵌め込んだ目を細め、満足そうに笑いながら頷くのみ。
「返礼は簡単、僕の仲間になってくれ」
「なか……ま?」
幾つか用意していた相手が突きつけてくるであろう要求の予想に擦りもしない事を言われて、ディーノは再び言葉に詰まった。
何て返答すれば良いのか分からない。
「ああ、俺と仲間になってくれること。其れが条件だ」
「仲間って、あの仲間か? 奴隷か何かの間違いじゃ?」
「奴隷? 何でそんな下らない物を求めるんだよ? 奴隷は何人いようと虚しいだけだが、仲間は一人居れば少なくとも寂しくはないからね。よって仲間の方が価値が有る!!」
少年は一切迷いなく仲間の方が奴隷よりも価値が有ると言い切った。
しかしディーノは何故その様な物を自分に求めるのか理解出来なかった、圧倒的に有利な立場にいるのだからもっと利益が大きい要求をすれば良い物を。
何か裏がある様に感じた。
「仲間って、具体的に何をすればいいんだよ?」
ディーノはもうこの要求は回避出来ないと観念し、責めて自分が少しでも有利になれる様に条件を細かく確認しようとする。
「仲間が何をするかって? そんなの色々だよ、一緒に飯食ったり、遊んだり、悪巧みしたり。俺が求めているのは家族の様な仲間だ」
「……何それ、下らな。そんなの家族の真似事だよ。何の意味も無いッ」
「意味なんてどうでも良いさ。大事なのは今僕が一人で寂しいって事、そしてお前が仲間になって一緒に居てくれれば寂しくないって事だ! お前だって寂しいだろ?」
少年に言われてディーノは一瞬言葉に詰まる。
しかし謎のプライドや捻くれが邪魔をして、本心でない言葉を吐き出した。
「俺は別に寂しくなんかない。どうせ直ぐ死ぬ命だ……」
「いいやお前の顔に寂しいって書いてあるね。第一ッ一人で生きていて寂しくない人間なんてこの世に存在しないさ! 一人よりも二人の方きっと幸せだ。お前が何を抱えてそんなにマイナス思考に陥っているのかは知らないが、その抱えてるモンを俺に吐き出してみろよ」
「知った口をッ……」
ディーノは自分の悲しみを軽く扱われた様に感じて怒声を上げようとしたが、其れを許さない様に少年は言葉をたたみかける。
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そして次の瞬間、枯れてしまって決して流れなかった涙が瞳から溢れて頬を伝い地面に落下する。
意図的に消し去っていた弱者の感情が一気に零れ出した。
「ああッ……寂しいッ!! 一人は嫌だ……ッ!!」
「ああ僕も一人は嫌だよ。でももう寂しくない、僕が居るしお前が居る!! 僕は数ヶ月前からこの街でストリートチルドレンをしているマルクって言うんだ。お前名前は?」
「俺は……ディーノ。ディーノ・バラキアッ!!」
ディーノが名前を名乗るとマルクは驚愕を顔に浮かべた。
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ディーノには何を驚かれているのか理解出来なかったが、マルクはボソボソと一人で何かを呟き一人で納得していた。
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その瞬間降っていた雨が突然止み、雲が切れて日差しが漏れ始めてマルクの顔を照らした。
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ディーノはその光に強く引かれ、少しでのその光に近づきたいと上半身を無理矢理起こして手を必死に伸ばす。
そしてマルクの方からも腕を伸ばしてくれて、ガッシリと手を握り合った。
「宜しく、マル、ク……」
手を握った瞬間謎の安心感に心が満たされ、ディーノは身体の力が一気に抜けて意識が飛ぶ。
「おいッ、おいディーノッ!? どうしたッ大丈夫か……凄え熱じゃねえかッ!!」
マルクが慌てて駆け寄り額に手を当てると凄まじい熱を感じた。
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