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Ⅵ.学校でまさかの再会
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「あ、あ、あ、あなた」
学校に来て直ぐにジュリアの悲鳴に近い驚愕の声を聞いた。
何だろうと思いながら教室に入るとなぜか教室にメアリーが居た。
確か彼女は試験に落ちて、学校には入学できなかったはずだ。
それに初等部に通えない人間が中等部に通えるはずがない。
「ブロウ男爵令嬢、どうしてここに?」
驚きすぎて質問ができないジュリアの代わりに私が聞くと「俺が入学させた」とメアリーの代わりに答えてくれたのはこの国の馬鹿王子で有名なバルタザール・オリヴァー
女好きで大層有名だ。
王と王妃が一生懸命、再教育を施そうとしているらしいが状況は芳しくはない。
このままでは王位継承権を剥奪されるのも時間の問題だろうと言われている。
「殿下」
驚く私とジュリアの間をすり抜けてメアリーが嬉しそうにバルタザールの腕に抱き着き、その豊満な胸を押し付けていた。
貴族の子息はメアリーの胸に鼻の下を伸ばし、令嬢は娼婦のような行動に眉を顰めた。
バルタザールは腕に抱き着くメアリーを愛おしそうに見つめ、そのこめかみにキスをして頭を優しく撫でる。
「人前で何と破廉恥な」という言葉は思っていても相手が王族である以上何も言えなかった。
たとえ其れが有名な女好きの馬鹿王子でも。
それにどうせ直ぐに飽きると誰もが思っていた。
仮に飽きなくてもメアリーは男爵家の令嬢
それも男爵家の中でも底辺に位置する。
側室にするのもギリギリだ。無理を通せばできるかな?と、いうぐらいだ。
王妃などとてもなれない。
******************
「殿下ぁ」
メアリーはところかまわずバルタザールとイチャイチャしている。
学校といういろんな人が集まる場所では恋人ごっこに興じる人もいるので王家も今の所この件は静観するようだ。
私も関わるつもりはない。
ヒロインと悪役令嬢なんて面倒な役柄なのだ。関わらないのが吉だろう。
そう、思っていた。
「レイラ・カーティスっ!」
急に呼び捨てにされたて振り向いたらドンッと強く体を押され、尻餅をつく。
何?と思って視線を上にあげると私を憎々し気に睨みつける殿下と勝ち誇ったような笑みを浮かべるメアリーの姿があった。
「お前、俺のメアリーをイジメたそうだな」
「は?」
全く覚えがありませんが。
「とぼけても無駄だ。男爵位ということで馬鹿にしたのだろう。
彼女は俺の婚約者だ。幾ら公爵家であろうと虐げれば不敬として処刑するぞ」
突っ込みどころが満載何ですが。
まず、①バルタザールとメアリーはまだ婚約してはいない。
②仮に婚約したとしても結婚していない以上その地位は男爵家で仮に公爵家の私がメアリーを虐げても問題にはならない。
よって、処刑などできない。
③私はメアリーを虐げてはいない。
④幾ら王族とはいえ公爵家の令嬢を証拠もなしに罪を被せればただではすまないのは王族の方だ。
「私には身に覚えのないことですね」
「王子である俺を謀るつもりか?」
「証拠でもあるんですか?」
「メアリーがイジメられたと言っているんだ」
「それは証拠ではありません」
「だから何だという?何も問題はないだろうが」
大ありだ!馬鹿王子( ゚Д゚)
犯人が「この人が犯人です」と言っただけで罪を捏造できるということじゃないか。
「わ、私が嘘をついたと言うの?酷いわぁ」
「メアリー、大丈夫だ」
嬉しそうにバルタザールに擦り寄るメアリーは私の言葉に傷ついたようには全く見えないのに私は彼女を泣かせたとかで更にバルタザールに睨まれる。
因みに私がいるのは廊下の真ん中だ。
周りには既に私達以外の貴族の子息令嬢が来て、野次馬化している。
公爵家の私に暴力を振るった殿下とその殿下に相変わらず胸の開けたドレスを着て、殿下になすりつけているメアリーを不快に見ている。
だが、助けに出られる人間はいない。
相手は王族の人間だ。下手に動けば要らぬ火の粉を浴びてしまうかもしれないのだ。
私も誰かが助けてくれるなんて甘い考えは一つも持ってはいない。
学校に来て直ぐにジュリアの悲鳴に近い驚愕の声を聞いた。
何だろうと思いながら教室に入るとなぜか教室にメアリーが居た。
確か彼女は試験に落ちて、学校には入学できなかったはずだ。
それに初等部に通えない人間が中等部に通えるはずがない。
「ブロウ男爵令嬢、どうしてここに?」
驚きすぎて質問ができないジュリアの代わりに私が聞くと「俺が入学させた」とメアリーの代わりに答えてくれたのはこの国の馬鹿王子で有名なバルタザール・オリヴァー
女好きで大層有名だ。
王と王妃が一生懸命、再教育を施そうとしているらしいが状況は芳しくはない。
このままでは王位継承権を剥奪されるのも時間の問題だろうと言われている。
「殿下」
驚く私とジュリアの間をすり抜けてメアリーが嬉しそうにバルタザールの腕に抱き着き、その豊満な胸を押し付けていた。
貴族の子息はメアリーの胸に鼻の下を伸ばし、令嬢は娼婦のような行動に眉を顰めた。
バルタザールは腕に抱き着くメアリーを愛おしそうに見つめ、そのこめかみにキスをして頭を優しく撫でる。
「人前で何と破廉恥な」という言葉は思っていても相手が王族である以上何も言えなかった。
たとえ其れが有名な女好きの馬鹿王子でも。
それにどうせ直ぐに飽きると誰もが思っていた。
仮に飽きなくてもメアリーは男爵家の令嬢
それも男爵家の中でも底辺に位置する。
側室にするのもギリギリだ。無理を通せばできるかな?と、いうぐらいだ。
王妃などとてもなれない。
******************
「殿下ぁ」
メアリーはところかまわずバルタザールとイチャイチャしている。
学校といういろんな人が集まる場所では恋人ごっこに興じる人もいるので王家も今の所この件は静観するようだ。
私も関わるつもりはない。
ヒロインと悪役令嬢なんて面倒な役柄なのだ。関わらないのが吉だろう。
そう、思っていた。
「レイラ・カーティスっ!」
急に呼び捨てにされたて振り向いたらドンッと強く体を押され、尻餅をつく。
何?と思って視線を上にあげると私を憎々し気に睨みつける殿下と勝ち誇ったような笑みを浮かべるメアリーの姿があった。
「お前、俺のメアリーをイジメたそうだな」
「は?」
全く覚えがありませんが。
「とぼけても無駄だ。男爵位ということで馬鹿にしたのだろう。
彼女は俺の婚約者だ。幾ら公爵家であろうと虐げれば不敬として処刑するぞ」
突っ込みどころが満載何ですが。
まず、①バルタザールとメアリーはまだ婚約してはいない。
②仮に婚約したとしても結婚していない以上その地位は男爵家で仮に公爵家の私がメアリーを虐げても問題にはならない。
よって、処刑などできない。
③私はメアリーを虐げてはいない。
④幾ら王族とはいえ公爵家の令嬢を証拠もなしに罪を被せればただではすまないのは王族の方だ。
「私には身に覚えのないことですね」
「王子である俺を謀るつもりか?」
「証拠でもあるんですか?」
「メアリーがイジメられたと言っているんだ」
「それは証拠ではありません」
「だから何だという?何も問題はないだろうが」
大ありだ!馬鹿王子( ゚Д゚)
犯人が「この人が犯人です」と言っただけで罪を捏造できるということじゃないか。
「わ、私が嘘をついたと言うの?酷いわぁ」
「メアリー、大丈夫だ」
嬉しそうにバルタザールに擦り寄るメアリーは私の言葉に傷ついたようには全く見えないのに私は彼女を泣かせたとかで更にバルタザールに睨まれる。
因みに私がいるのは廊下の真ん中だ。
周りには既に私達以外の貴族の子息令嬢が来て、野次馬化している。
公爵家の私に暴力を振るった殿下とその殿下に相変わらず胸の開けたドレスを着て、殿下になすりつけているメアリーを不快に見ている。
だが、助けに出られる人間はいない。
相手は王族の人間だ。下手に動けば要らぬ火の粉を浴びてしまうかもしれないのだ。
私も誰かが助けてくれるなんて甘い考えは一つも持ってはいない。
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