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8.作られる悪役令嬢
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「まぁ、来てくださってのね。リスティル」
お茶会に行くとメロディは嬉しそうに私の元へ駆け寄り、その後ろをハロルドがついて来る。そして私以外に招待された招待客は困惑していた。
そうだろう。
お披露目こそしていないが私の婚約者がメロディの婚約者になっていることは既に周知の事実。
メロディがハロルドを欲しがり、陛下に願い出た。陛下はそれを受理、ヘザーズ公爵家は王命を盾に取られハロルドとの婚約を破棄。という噂が出回っていた。
王妃と父が中心となって流してくれた噂だ。
王家にとって打撃の強い噂だけど既にメロディの存在が醜聞であり、今更傷が一つ増えたところで問題がないことと馬鹿二人のせいでヘザーズ公爵家に背を向かれることの方が王家にとって不利であることが理由で王妃が積極的に動いてくれた。
王妃も苦労が絶えないな。
「メロディ様、この度はご招待いただきありがとうございます。メロディ様、以前にも言ったはずですが私の名前を呼び捨てにするのはお止めくださいと」
「いいじゃない。私たちお友達なんだから」
そう言ってメロディは私の腕に抱き着く。
その不作法さに周囲は眉間に皴を寄せていたがメロディは気づかない。
後ろに控えていたレオンが動く気配がしたので私は彼を制した。
何となくだけどメロディがあるいはメロディにそう命じたであろう王の思惑が分かった。
流れている噂をかき消す為にも私とメロディは仲が良いと思わせたいのだろう。そしてヘザーズ公爵家はメロディの後ろ盾になったと上手くいけば周囲は勘違いしてくれるかもしれない。
それがどれだけヘザーズ公爵家を侮辱している行為か気づきもせずに。
王という地位を得て、傲慢になり過ぎではないだろうか。
「お友達になったと思う程面識はありませんよ、メロディ様」
「もぉう、リスティルは固いわね」
そういう問題じゃないだろ。人の婚約者を奪っておいて本気で友達になれると思っているのだろうか。
「あら?後ろの方はどなた?」
メロディがレオンの存在に気づいた。パーティーの時もいたんだけど、その時彼女はハロルドに夢中だったから気づかなかったんだろう。
「義弟のレオンです」
「レオン・ヘザーズです」
レオンは不作法にならない程度で礼をした。
王の妾子ということで最低限の礼儀は払うが礼を尽くすつもりはないという彼の意思表示だろう。
「メロディよ。よろしくね、レオン」
呼び捨てにされたレオンの眉がぴくりと動く。不快だったのだろう。そしてそれは彼だけではない。私もそうだけど、レオンは見た目が良いから令嬢にモテるのだ。ぽっと出の妾子がレオンに親し気にするのは令嬢たちからしたら気に食わないのは当然だ。
あわよくばを狙っている令嬢は多いんだから。
「それにしてもリスティルって、ハロルドと言いレオンと言い、見目の良い男を侍らせるのが好きね」
「「!?」」
にっこりと悪気なく言われた言葉に私もレオンも思わず固まってしまった。
「メロディ様、今の発言はちょっと」
さすがのハロルドも割って入る。メロディは「どうしたの?」と呑気にハロルドに聞いている。
本当に何も分かっていないのか、天然を装っているだけか。判断するには材料が少なすぎるけど私たちとメロディの関係はこれではっきりしたわね。
お茶会に行くとメロディは嬉しそうに私の元へ駆け寄り、その後ろをハロルドがついて来る。そして私以外に招待された招待客は困惑していた。
そうだろう。
お披露目こそしていないが私の婚約者がメロディの婚約者になっていることは既に周知の事実。
メロディがハロルドを欲しがり、陛下に願い出た。陛下はそれを受理、ヘザーズ公爵家は王命を盾に取られハロルドとの婚約を破棄。という噂が出回っていた。
王妃と父が中心となって流してくれた噂だ。
王家にとって打撃の強い噂だけど既にメロディの存在が醜聞であり、今更傷が一つ増えたところで問題がないことと馬鹿二人のせいでヘザーズ公爵家に背を向かれることの方が王家にとって不利であることが理由で王妃が積極的に動いてくれた。
王妃も苦労が絶えないな。
「メロディ様、この度はご招待いただきありがとうございます。メロディ様、以前にも言ったはずですが私の名前を呼び捨てにするのはお止めくださいと」
「いいじゃない。私たちお友達なんだから」
そう言ってメロディは私の腕に抱き着く。
その不作法さに周囲は眉間に皴を寄せていたがメロディは気づかない。
後ろに控えていたレオンが動く気配がしたので私は彼を制した。
何となくだけどメロディがあるいはメロディにそう命じたであろう王の思惑が分かった。
流れている噂をかき消す為にも私とメロディは仲が良いと思わせたいのだろう。そしてヘザーズ公爵家はメロディの後ろ盾になったと上手くいけば周囲は勘違いしてくれるかもしれない。
それがどれだけヘザーズ公爵家を侮辱している行為か気づきもせずに。
王という地位を得て、傲慢になり過ぎではないだろうか。
「お友達になったと思う程面識はありませんよ、メロディ様」
「もぉう、リスティルは固いわね」
そういう問題じゃないだろ。人の婚約者を奪っておいて本気で友達になれると思っているのだろうか。
「あら?後ろの方はどなた?」
メロディがレオンの存在に気づいた。パーティーの時もいたんだけど、その時彼女はハロルドに夢中だったから気づかなかったんだろう。
「義弟のレオンです」
「レオン・ヘザーズです」
レオンは不作法にならない程度で礼をした。
王の妾子ということで最低限の礼儀は払うが礼を尽くすつもりはないという彼の意思表示だろう。
「メロディよ。よろしくね、レオン」
呼び捨てにされたレオンの眉がぴくりと動く。不快だったのだろう。そしてそれは彼だけではない。私もそうだけど、レオンは見た目が良いから令嬢にモテるのだ。ぽっと出の妾子がレオンに親し気にするのは令嬢たちからしたら気に食わないのは当然だ。
あわよくばを狙っている令嬢は多いんだから。
「それにしてもリスティルって、ハロルドと言いレオンと言い、見目の良い男を侍らせるのが好きね」
「「!?」」
にっこりと悪気なく言われた言葉に私もレオンも思わず固まってしまった。
「メロディ様、今の発言はちょっと」
さすがのハロルドも割って入る。メロディは「どうしたの?」と呑気にハロルドに聞いている。
本当に何も分かっていないのか、天然を装っているだけか。判断するには材料が少なすぎるけど私たちとメロディの関係はこれではっきりしたわね。
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