62 / 63
第3章ゲーム開始?時期じゃないでしょう
第61話 それぞれの選択の結果
しおりを挟む
アイルが持っていた石は研究の結果、魔物を狂わせることが分かった。これならプチスタンピードを起こすことは可能だと専門家は説明。
今回、本来のスタンピードよりも収束が早かったこと、被害が少なかったことはここにある。
この件も含め、メロディのことで借りがあるモーガン侯爵始め、私との取引で借金を返済したアディソン子爵の働き、何よりも亡くなった騎士の家族や校外学習に参加した子息令嬢の親によって陛下の退位とアイルの幽閉が決まった。
校外学習にカーディルが参加していたことも大きい。
ただ、一つ問題が発覚した。アイルが妊娠していたのだ。まぁ、私が彼女に近づけた令息の中には素行の悪いのも何人かいた。もちろん、女癖の悪いのもいた。
彼らを引き金に何か問題を起こしてくれればと思ったけど、まさか妊娠するようなことをしているとは思わなかった。
アイルはきっと日本の貞操感覚だったのだろう。そして、令息側は王配になれると思ったのか、妊娠するとは思わず軽い気持ちで手を出してしまったかのどっちかだろう。王女相手にすべきことではなかったけど、頭の悪い令息たちを私が選んだのでそうなったのだろう。
問題はその子供をどうするかだ。アイルには育てる能力がないし、そもそも責任を取るつもりも彼女にはない。
子供のことは医師からアイルに伝えられた。
彼女は「欲しくてしたわけじゃないし、私まだ若いから子供なんて要らない」とまるで物を捨てるような感覚で言ったそうだ。これには医師も立ち会った侍女も唖然としていた。
これで出産後、すぐに彼女から赤ん坊が取り上げられることが決定した。あんな女でも王女だ。生まれてくる子供は王族の血を引くため下手に扱えない。
だから新たに国王として分家から一番近い人が選ばれることになるが、その人の養子となり、次期国王あるいは女王になることが決定した。
まぁ、実際その子供が成長した時に周囲がどう判断するかは不明だけど。
◇◇◇
マクミラン視点
「あなた、確かミキちゃんの婚約者よね。ミキちゃんに言われて私を迎えに来たの?ミキちゃん、やっぱり私に言ったこと後悔しているのね。いいわ、許してあげる。だから早くここから出して」
この女は本当に頭が悪い。勉強嫌いで逃げ回っていたから馬鹿だとか言うレベルじゃない。彼女の馬鹿さは異次元のレベルだ。こんなのに振り回され続けるなんて真っ平だ。
「言っておくけど、私はあなたのことをミキちゃんの婚約者だってまだ認めてないんだからね。ミキちゃんは昔から男を見る目がないし、その自覚もないから困っちゃうよねぇ。本当に手がかかるんだから」
何でも知っているような感じで言うけど、名前も違うし、誰のことを言っているのおか分からないレベルで彼女が語るレイファ像と俺の知っているレイファは違う。
多分、自分にとって都合の良いレイファ像を作り上げているんだろうな。何をしても勝てないから、見下せるように。
本当に、馬鹿で救いようがない女
「あんたはゴミを捨てるみたいに自分の子供を要らないと言っていたけど、今日まであんたが生きて来れたのは、その要らないって言った子供のお陰だ。次期国王を殺すわけにはいかないからな」
「?」
「あんたみたいな女は何をするか分からないから生きていてもらっては困る。どんな馬鹿貴族があんたを使って何をするか分からないからな。この国にあんたは必要ないんだ」
「えっ」
「なっ、何しに来た」
「そんなに怖がらないでくださいよ、元王様」
「よ、余は今でも王だっ!こんなのは不当だ!すぐにここから出せ」
「出してあげますよ、あんたの娘と同じように」
俺は持っていた物を元王に投げ渡した。反射的に受け取った元王はそれが何かを理解した瞬間、顔を強張らせ、地面に落とした。
「元王妃は自決したそうだ。残るはあんたのみだな」
「あ、あ、あ、ああああああっ、アイル、アイル、余の可愛い娘が、なぜ、こんな、どうして」
「あんたが、あんたらがまともに育てなかった結果だよ」
そういう点で言えばあの女も被害者ではあったな。それでも、ある程度成長すれば物を見て、考えて、判断することぐらいできるから何の同情心も湧かないけど。
「全てはあんたらの選択の結果だ」
俺はこの元王が変なことに利用されないようにするため、元王女と同様処分した。
表向きは病死になる。宰相や大臣たちがそう片付ける。
「子供じゃない。本当に要らなかったのは、あんたらなんだよ」
◇◇◇
「やぁ、久しぶり。覚えてる?」
「・・・・・ルイ」
「そう!久しぶりだねぁ。いやぁ、またまた同僚が迷惑をかけてごめんね」
アイルは産後の肥立が悪く、亡くなった。もしかして神様が何かした?と、思ったら案の定その日の夜、私の夢に神様が現れた。
「彼女が持っていたあの石ね、同僚が自分の力で作った特別な物だから。あれさえ処分してしまえば問題ないから。ついでにこちらで回収してすでに処分済みだ」
やはり、人為的にスタンピードは起こせないのだ。良かった。あんなものが実際に存在しなくて。
「で、問題の神様は?」
「主神の怒りを買って、かなり力を搾り取られたから。使徒からやり直しだね。もう一度神に戻るにはかなりの時間を有する。まぁ、不可能に近いけど」
なら大丈夫そうだ。
「主神は神を誑かした人間として彼女にも罰を与えたようだ。振り回された君には特別に見してあげる」
そういうと場面が変わった。
今回、本来のスタンピードよりも収束が早かったこと、被害が少なかったことはここにある。
この件も含め、メロディのことで借りがあるモーガン侯爵始め、私との取引で借金を返済したアディソン子爵の働き、何よりも亡くなった騎士の家族や校外学習に参加した子息令嬢の親によって陛下の退位とアイルの幽閉が決まった。
校外学習にカーディルが参加していたことも大きい。
ただ、一つ問題が発覚した。アイルが妊娠していたのだ。まぁ、私が彼女に近づけた令息の中には素行の悪いのも何人かいた。もちろん、女癖の悪いのもいた。
彼らを引き金に何か問題を起こしてくれればと思ったけど、まさか妊娠するようなことをしているとは思わなかった。
アイルはきっと日本の貞操感覚だったのだろう。そして、令息側は王配になれると思ったのか、妊娠するとは思わず軽い気持ちで手を出してしまったかのどっちかだろう。王女相手にすべきことではなかったけど、頭の悪い令息たちを私が選んだのでそうなったのだろう。
問題はその子供をどうするかだ。アイルには育てる能力がないし、そもそも責任を取るつもりも彼女にはない。
子供のことは医師からアイルに伝えられた。
彼女は「欲しくてしたわけじゃないし、私まだ若いから子供なんて要らない」とまるで物を捨てるような感覚で言ったそうだ。これには医師も立ち会った侍女も唖然としていた。
これで出産後、すぐに彼女から赤ん坊が取り上げられることが決定した。あんな女でも王女だ。生まれてくる子供は王族の血を引くため下手に扱えない。
だから新たに国王として分家から一番近い人が選ばれることになるが、その人の養子となり、次期国王あるいは女王になることが決定した。
まぁ、実際その子供が成長した時に周囲がどう判断するかは不明だけど。
◇◇◇
マクミラン視点
「あなた、確かミキちゃんの婚約者よね。ミキちゃんに言われて私を迎えに来たの?ミキちゃん、やっぱり私に言ったこと後悔しているのね。いいわ、許してあげる。だから早くここから出して」
この女は本当に頭が悪い。勉強嫌いで逃げ回っていたから馬鹿だとか言うレベルじゃない。彼女の馬鹿さは異次元のレベルだ。こんなのに振り回され続けるなんて真っ平だ。
「言っておくけど、私はあなたのことをミキちゃんの婚約者だってまだ認めてないんだからね。ミキちゃんは昔から男を見る目がないし、その自覚もないから困っちゃうよねぇ。本当に手がかかるんだから」
何でも知っているような感じで言うけど、名前も違うし、誰のことを言っているのおか分からないレベルで彼女が語るレイファ像と俺の知っているレイファは違う。
多分、自分にとって都合の良いレイファ像を作り上げているんだろうな。何をしても勝てないから、見下せるように。
本当に、馬鹿で救いようがない女
「あんたはゴミを捨てるみたいに自分の子供を要らないと言っていたけど、今日まであんたが生きて来れたのは、その要らないって言った子供のお陰だ。次期国王を殺すわけにはいかないからな」
「?」
「あんたみたいな女は何をするか分からないから生きていてもらっては困る。どんな馬鹿貴族があんたを使って何をするか分からないからな。この国にあんたは必要ないんだ」
「えっ」
「なっ、何しに来た」
「そんなに怖がらないでくださいよ、元王様」
「よ、余は今でも王だっ!こんなのは不当だ!すぐにここから出せ」
「出してあげますよ、あんたの娘と同じように」
俺は持っていた物を元王に投げ渡した。反射的に受け取った元王はそれが何かを理解した瞬間、顔を強張らせ、地面に落とした。
「元王妃は自決したそうだ。残るはあんたのみだな」
「あ、あ、あ、ああああああっ、アイル、アイル、余の可愛い娘が、なぜ、こんな、どうして」
「あんたが、あんたらがまともに育てなかった結果だよ」
そういう点で言えばあの女も被害者ではあったな。それでも、ある程度成長すれば物を見て、考えて、判断することぐらいできるから何の同情心も湧かないけど。
「全てはあんたらの選択の結果だ」
俺はこの元王が変なことに利用されないようにするため、元王女と同様処分した。
表向きは病死になる。宰相や大臣たちがそう片付ける。
「子供じゃない。本当に要らなかったのは、あんたらなんだよ」
◇◇◇
「やぁ、久しぶり。覚えてる?」
「・・・・・ルイ」
「そう!久しぶりだねぁ。いやぁ、またまた同僚が迷惑をかけてごめんね」
アイルは産後の肥立が悪く、亡くなった。もしかして神様が何かした?と、思ったら案の定その日の夜、私の夢に神様が現れた。
「彼女が持っていたあの石ね、同僚が自分の力で作った特別な物だから。あれさえ処分してしまえば問題ないから。ついでにこちらで回収してすでに処分済みだ」
やはり、人為的にスタンピードは起こせないのだ。良かった。あんなものが実際に存在しなくて。
「で、問題の神様は?」
「主神の怒りを買って、かなり力を搾り取られたから。使徒からやり直しだね。もう一度神に戻るにはかなりの時間を有する。まぁ、不可能に近いけど」
なら大丈夫そうだ。
「主神は神を誑かした人間として彼女にも罰を与えたようだ。振り回された君には特別に見してあげる」
そういうと場面が変わった。
353
あなたにおすすめの小説
【完結】子育ては難しい~廃嫡した息子が想像の斜め上にアホだった件~
つくも茄子
ファンタジー
リオン王国には、バークロッド公爵家、アーガイル公爵家、ミルトン公爵家の三大公爵家が存在する。
三年前に起きたとある事件によって多くの貴族子息が表舞台から姿を消した。
各家の方針に従った結果である。
その事件の主犯格の一人であるバークロッド公爵家の嫡男は、身分を剥奪され、市井へと放り出されていた。
親のであるバークロッド公爵は断腸の思いで決行したのだが、とうの本人は暢気なもので、「しばらくの辛抱だろう。ほとぼりが冷めれば元に戻る。父親たちの機嫌も直る」などと考えていた。
よりにもよって、元実家に来る始末だ。
縁切りの意味が理解できていない元息子に、バークロッド公爵は頭を抱えた。
頭は良いはずの元息子は、致命的なまでに想像力が乏しかった。
悪役令嬢だけど、私としては推しが見れたら十分なんですが?
榎夜
恋愛
私は『花の王子様』という乙女ゲームに転生した
しかも、悪役令嬢に。
いや、私の推しってさ、隠しキャラなのよね。
だから勝手にイチャついてて欲しいんだけど......
※題名変えました。なんか話と合ってないよねってずっと思ってて
《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!
皇子(みこ)
恋愛
辺境の地でのんびり?過ごして居たのに、王都の舞踏会に参加なんて!あんな奴等のいる所なんて、ぜーたいに行きません!でブスなんて言われた幼少時の記憶は忘れないー!
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
才能が開花した瞬間、婚約を破棄されました。ついでに実家も追放されました。
キョウキョウ
恋愛
ヴァーレンティア子爵家の令嬢エリアナは、一般人の半分以下という致命的な魔力不足に悩んでいた。伯爵家の跡取りである婚約者ヴィクターからは日々厳しく責められ、自分の価値を見出せずにいた。
そんな彼女が、厳しい指導を乗り越えて伝説の「古代魔法」の習得に成功した。100年以上前から使い手が現れていない、全ての魔法の根源とされる究極の力。喜び勇んで婚約者に報告しようとしたその瞬間――
「君との婚約を破棄することが決まった」
皮肉にも、人生最高の瞬間が人生最悪の瞬間と重なってしまう。さらに実家からは除籍処分を言い渡され、身一つで屋敷から追い出される。すべてを失ったエリアナ。
だけど、彼女には頼れる師匠がいた。世界最高峰の魔法使いソリウスと共に旅立つことにしたエリアナは、古代魔法の力で次々と困難を解決し、やがて大きな名声を獲得していく。
一方、エリアナを捨てた元婚約者ヴィクターと実家は、不運が重なる厳しい現実に直面する。エリアナの大活躍を知った時には、すべてが手遅れだった。
真の実力と愛を手に入れたエリアナは、もう振り返る理由はない。
これは、自分の価値を理解してくれない者たちを結果的に見返し、厳しい時期に寄り添ってくれた人と幸せを掴む物語。
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
偽りの呪いで追放された聖女です。辺境で薬屋を開いたら、国一番の不運な王子様に拾われ「幸運の女神」と溺愛されています
黒崎隼人
ファンタジー
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」とやりがい搾取されたのでやめることにします。
木山楽斗
恋愛
平民であるフェルーナは、類稀なる魔法使いとしての才を持っており、聖女に就任することになった。
しかしそんな彼女に待っていたのは、冷遇の日々だった。平民が聖女になることを許せない者達によって、彼女は虐げられていたのだ。
さらにフェルーナには、本来聖女が受け取るはずの報酬がほとんど与えられていなかった。
聖女としての忙しさと責任に見合わないような給与には、流石のフェルーナも抗議せざるを得なかった。
しかし抗議に対しては、「平民が聖女になれただけでも感謝しろ」といった心無い言葉が返ってくるだけだった。
それを受けて、フェルーナは聖女をやめることにした。元々歓迎されていなかった彼女を止める者はおらず、それは受け入れられたのだった。
だがその後、王国は大きく傾くことになった。
フェルーナが優秀な聖女であったため、その代わりが務まる者はいなかったのだ。
さらにはフェルーナへの仕打ちも流出して、結果として多くの国民から反感を招く状況になっていた。
これを重く見た王族達は、フェルーナに再び聖女に就任するように頼み込んだ。
しかしフェルーナは、それを受け入れなかった。これまでひどい仕打ちをしてきた者達を助ける気には、ならなかったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる