【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗

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第4話 俺の好きな子

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どうしていいかわからずにいた和馬に
「とりあえず学校行かない?そうじゃないと多分、遅刻する」
大和が苦笑いする。

「や、やべぇ!俺、今度遅刻したら反省文…。水島、遅刻したらお前のせいだからな!」

…ってか、こいつのギャップについていけねぇ!

いつものチャラい爽やかな感じで挨拶してきたかと思ったら、人の顔を覗き込んできて
「いまさら、なかったことにするとかナシな?」
なんて色気たっぷりで言ってきやがって。

情緒不安定すぎだろっ。
ほんと、なんなんだよコイツは!

ふと気配を感じて隣を見ると、なぜかにこにこしながら水島が走っているし…。

「…って!な、なんで水島も走ってんだよ?」
「ん?和馬が走ってるからじゃない?」

「…はぁ?!…っ、お前、一体なんなんだ?!」
「彼氏?彼女?パートナー…?」

「は?ふざけてんじゃねぇぞ!いつまで続けんだよ、コレ。なんかの罰ゲーム?こんなことばっかやってると、お前のことを追いかけまわしてる女子たちが泣き喚くぞ」

和馬の言葉になぜか大和のスピードが緩んで距離ができた。
そんなとき、いつも大和を追いかけまわしている女子3人が曲がり角から出没。

「あ~、大和!なにやってんの?」
「どうしたの?汗かいてんじゃん?」
「まさか走ってたとか?似合わな~」
「大和は汗とか嫌いだもん。走んないよ。ねぇ」
「てか、いっしょに学校行こうよ~」

めちゃめちゃ話しかけてくる。

…ちっ…。

…へ?
“ちっ”って、なんだ?

むしろ、ラッキーな展開。
なのにどうして…。

こいつらウゼぇとか、思ってしまったんだろう?

多分そんな気持ちが顔に出ていたから水島は、
「無理無理、いま俺、好きな子と登校中~!じゃ、またね」
面白がって俺のカラダをグイっと引き寄せ、女子たちにニコニコと手を振ったんだと思う。

「おい和馬、走るぞ」
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