【完結済】俺のモノだと言わない彼氏

竹柏凪紗

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第26話 交際宣言

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大慌てでシャワーを浴びて着替えを済ませ、髪の毛をセットして部屋を飛び出しかけて留まった。

忘れるところだった、これこれ。

和馬は、きのう大和からもらったデオドラント商品をいくつかカバンやポケットに滑り込ませると急いで靴を履き、学校までの道のりを急ぐ。

そういえば昨日、大和に腕を掴まれて久々に走ったけど、調子よかったな。

今日も走ってみようか…。
一瞬そう思った和馬は生ぬるくて嫌な感覚に襲われて怖くなり、立ち止まりプルプルっと首を横に振った。

そんなとき後ろから歩いてきた大和が
「なにやってんの?俺まち?」
前へまわり込んでそんなことを聞いてくる。

「は?ないない。ぜんぜん待ってない」

そのまま振り切ってさっさと歩いて行こうとした和馬に
「このペースで間に合う?」
大和。

「俺は遅刻しても平気だけど、遅刻常習犯の和馬はヤバいんじゃね?」

ニヤニヤしながらそう言うと、
「また、走るか?」
勝手に腕を掴んで走り出す。

「大和、待て!」

無理。
無理だし!
そう思ったのに、自然と足が動いていた。

そしていろいろと複雑な思いのなか、気づいたときには学校へ到着。

「よしっ。これできのう俺が渡したデオドラント商品の試しがいもあるよね?」

額に浮いた汗を右腕で軽く拭いながら微笑む大和に
「ちゃっかりしてるな、お前は」
和馬は返しながら思う。

大和と走っていた時間、悪くなかったと。

なんとなく気分がいいまま教室へ入り、
「あれ?今日も2人でいっしょに登校?仲、いいねぇ」
2人に気づいた二羽がそんなふうに声をかけてきたまではよかった。

でもそのすぐあと、
「昨日も途中で合コン抜け出して2人でいなくなっちゃうし、昨日に引き続き2人で登校してきちゃうし…。もしかして2人って…、付き合ってたりして?!」
そんなことを二羽が言ってきて焦る。

さらに大和が
「あはは、バレちゃった?そう、俺たち付き合ってるんだ~」
バカみたいに大きな声で交際宣言をしたものだから教室中が一気に騒がしくなって、女子たちがすごい勢いで駆け寄ってきた。
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