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第84話 聞き耳
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和馬は透明のガラスコップを片手に隣の壁に耳をつけるべきかどうか悩みまくっていた。
頭の中に出現する妄想はだんだんと内容がヤバくなり…。
ついには大和がトモと2人でベッドでイチャイチャしているシーンにまで発展。
腕枕をしている大和にピタリと寄り添って
「大和…ちゅうしたい…」
せがむトモが顔を赤らめる。
そんなトモのほうにカラダを起こしながら、頬にやさしく触れておでこにキス。
恥ずかしそうに上目遣いで見るトモの唇を指で撫でながら
「トモ、可愛い…」
唇を重ねようとする大和の姿を想像してしまってイラつく。
ひとまず
「…お前は可愛いしか言わねぇな!」
そう心の中でつぶやいて凹む気持ちを整えた。
そんな妄想を何度も振り払いながら、
「さすがに盗聴みたいなことはマズいだろ」
どうにか理性で自分自身を抑え込むという格闘を繰り返す。
そのときだった。
隣の部屋から怒鳴るような声が聞こえ、聞き耳を立てる和馬。
内容はよく聞こえない。
だからといって手に持っているコップを使うわけにもいかない。
無駄に防犯性の高い寮の建物を恨みつつ隣から聞こえる音にらためて耳を澄ます。
ガタン…、ドスン…。
モノが投げられたり倒れたりするような音も聞こえ、不安になって慌てて玄関まで行って立ち止まる。
大和の部屋に訪ねて行ってもいいのだろうか?
いくら心配でも、ただのケンカかもしれない。
しばらくしゃべってもいないのに訪ねて行ったら逆に迷惑をかけてしまうかもしれない。
そう思うと一歩が踏み出せず固まってしまった和馬。
そのとき玄関ドアが派手に閉まる音がした。
さすがに玄関同士の物音はよく聞こえるんだな…。
和馬が我慢できずにそっと玄関を開けて外を覗くと、エレベーター方向に消えて行くトモらしき後ろ姿が見えた。
そんなトモの背中に
「もう帰ってくるなよ」
「そのまま帰ってしまえ」
そう願う。
性格悪いかもだけど、願うぐらいなら罰も当たらないだろ…。
大和はギュッと締めつけられるような苦しさに耐え切れず、
「あ~ダメだ…」
つぶやき、気分を変えるために寮近くにあるコンビニへ行くことにした。
頭の中に出現する妄想はだんだんと内容がヤバくなり…。
ついには大和がトモと2人でベッドでイチャイチャしているシーンにまで発展。
腕枕をしている大和にピタリと寄り添って
「大和…ちゅうしたい…」
せがむトモが顔を赤らめる。
そんなトモのほうにカラダを起こしながら、頬にやさしく触れておでこにキス。
恥ずかしそうに上目遣いで見るトモの唇を指で撫でながら
「トモ、可愛い…」
唇を重ねようとする大和の姿を想像してしまってイラつく。
ひとまず
「…お前は可愛いしか言わねぇな!」
そう心の中でつぶやいて凹む気持ちを整えた。
そんな妄想を何度も振り払いながら、
「さすがに盗聴みたいなことはマズいだろ」
どうにか理性で自分自身を抑え込むという格闘を繰り返す。
そのときだった。
隣の部屋から怒鳴るような声が聞こえ、聞き耳を立てる和馬。
内容はよく聞こえない。
だからといって手に持っているコップを使うわけにもいかない。
無駄に防犯性の高い寮の建物を恨みつつ隣から聞こえる音にらためて耳を澄ます。
ガタン…、ドスン…。
モノが投げられたり倒れたりするような音も聞こえ、不安になって慌てて玄関まで行って立ち止まる。
大和の部屋に訪ねて行ってもいいのだろうか?
いくら心配でも、ただのケンカかもしれない。
しばらくしゃべってもいないのに訪ねて行ったら逆に迷惑をかけてしまうかもしれない。
そう思うと一歩が踏み出せず固まってしまった和馬。
そのとき玄関ドアが派手に閉まる音がした。
さすがに玄関同士の物音はよく聞こえるんだな…。
和馬が我慢できずにそっと玄関を開けて外を覗くと、エレベーター方向に消えて行くトモらしき後ろ姿が見えた。
そんなトモの背中に
「もう帰ってくるなよ」
「そのまま帰ってしまえ」
そう願う。
性格悪いかもだけど、願うぐらいなら罰も当たらないだろ…。
大和はギュッと締めつけられるような苦しさに耐え切れず、
「あ~ダメだ…」
つぶやき、気分を変えるために寮近くにあるコンビニへ行くことにした。
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