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第17話 不審者からの謝罪
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碧衣がひとりになったタイミングで声をかけてきたのは、中学卒業を間近に控えた休日にこの堤防で理沙に不審者呼ばわりされていた男。
その男は碧衣が振り向くなり、
「この前は、ごめん!」
激しく頭を下げて謝ってきた。
「えっと…」
「この前、僕が困ってると思って親切に声かけてくれたのに、“変態”とか変なこと言って…」
男がそう謝罪したとき、結構強めの風がぶわっと吹いてきて…。
男が被っていた帽子を吹き飛ばし、前髪をめくり上げた。
露わになった額の汗を太陽がキラキラと照らす。
どれだけ運動神経がいいのか、男は宙に舞い上がった帽子をすぐにキャッチして被り直し、
「あ、ごめん、謝ってる途中に」
などとあらためて謝ってきた。
「ううん、いまのはどう考えても風が悪いよね。そんなことよりもしかして、謝るために私をみつけて追いかけてきてくれたとか?」
「え?」
「額の汗、すごかったから。これ、もしよかったら使って」
「…ど、どうも」
そう言って男は碧衣からハンドタオルを素直に受け取って汗を拭く。
「この堤防で何度か見かけてはいたんだけど、理沙さんといっしょのときだと、謝る前に逃げられちゃいそうな気がして」
「あれ…?理沙の名前…?」
「あ…、えっと…、この前、碧衣さんがそんな風に名前を呼んでた気がして…。ま…、間違ってた…?」
「ううん、理沙で合ってる」
「よかった…ハハハ…」
「じゃあ、それで今日、わざわざ声をかけて謝ってくれたってこと?」
「ま、まあ、そんな感じ」
照れくさそうに答える男からは、なぜか誠意のようなものを感じて心がちょっとあったかくなった。
その男は碧衣が振り向くなり、
「この前は、ごめん!」
激しく頭を下げて謝ってきた。
「えっと…」
「この前、僕が困ってると思って親切に声かけてくれたのに、“変態”とか変なこと言って…」
男がそう謝罪したとき、結構強めの風がぶわっと吹いてきて…。
男が被っていた帽子を吹き飛ばし、前髪をめくり上げた。
露わになった額の汗を太陽がキラキラと照らす。
どれだけ運動神経がいいのか、男は宙に舞い上がった帽子をすぐにキャッチして被り直し、
「あ、ごめん、謝ってる途中に」
などとあらためて謝ってきた。
「ううん、いまのはどう考えても風が悪いよね。そんなことよりもしかして、謝るために私をみつけて追いかけてきてくれたとか?」
「え?」
「額の汗、すごかったから。これ、もしよかったら使って」
「…ど、どうも」
そう言って男は碧衣からハンドタオルを素直に受け取って汗を拭く。
「この堤防で何度か見かけてはいたんだけど、理沙さんといっしょのときだと、謝る前に逃げられちゃいそうな気がして」
「あれ…?理沙の名前…?」
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「ううん、理沙で合ってる」
「よかった…ハハハ…」
「じゃあ、それで今日、わざわざ声をかけて謝ってくれたってこと?」
「ま、まあ、そんな感じ」
照れくさそうに答える男からは、なぜか誠意のようなものを感じて心がちょっとあったかくなった。
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