【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗

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第33話 戸惑い

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風磨と別れて屋上の階段を降りているとき理沙に会った。

「制服を家まで取りに帰ろうかと思ったんだけど、教室にジャージ置いてたのを思い出してさ。…って、碧衣?どうして泣いてんの?」
「わかんない…けど、涙が止まらな…い」

「え?ちょっと、風磨は?」
「帰った」
「帰ったって、碧衣をひとり放置して?」

こくりと頷いた瞬間、
「風磨あいつ、ぶち殺す!」
理沙が殺気立ったので、
「大丈夫。もう多分、近づいてこないと思うから」
ギュッと制服を掴んで引き留める。

理沙は「何があったの?」と聞いてくれたけど、うまく説明できなかった。

風磨にキスされたことを話すのはなぜか、気まずいと思ってしまったから…。

そしてその日は、家に帰ってからもずっともやもやしていて、夜は一睡も眠れなかった。

※※※

「おはよう。なんか目の下、すっごいクマだけど大丈夫?」
家まで迎えに来てくれた理沙にそう言われ、手鏡を見てズーンと気分が沈む。

でも、もっと気持ちが変になったのは、そのあとだった。

「よかったね碧衣、今日は風磨いないよ!」
理沙がそう言ったときと、学校に到着して、
「あれって風磨じゃね?」
「隣にいるのって、藍那?」
みんながざわついているのを耳にしたとき。

藍那と風磨が校舎の出入口で手をつないでいるのが見えた。

藍那はご機嫌な様子で
「あら、最上碧衣さん、おはよう」
意地の悪い笑みを浮かべて挨拶をしてきたかと思うと、
「私たちね、あのあと付き合うことにしたの。もちろんこのあと、ネット記事もじゃんじゃん出るわよ。よかったら、見てね。じゃあ」
なんて言う。

え…、ちょっと意味わかんない。

昨日おでこにキスしてきたような人が、何で藍那と付き合うことになってるの…?
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