【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗

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第63話 約束

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「…あ、ごめん…」
慌てて手を放し、顔を真っ赤にして俯く碧衣。

私…、いきなり何言ってるんだろ…?
あり得ないんだけど…。

恥ずかしすぎていますぐ消えたいと思いながら、顔を上げることすらできない。
体のいろんなところから火が噴き出るんじゃないかと思うほど、全身が熱くてどうにかなりそう…。

3回ぐらいしか会ったことがないような人に、一体何を言っているんだか!
自分を責めてみても、口から溢れ出た言葉は取り消せない。

恥ずかしさで爆死していた碧衣に、
「もっかい…言って…?」
トウマはそう言いながら、一瞬、抱きしめてくるかと思うほど大きな動きをした。

反射的に目を閉じて身構えた碧衣。

けれど何もないまま少しの時間が経ってゆっくり目を開けると、
「俺も会いたいから、明日も来るよ。絶対に来る」
照れ笑いを浮かべたトウマがそう言っただけだった。

「…あ…」

自分で言っておきながら、そんなふうに言われると照れるし、どう切り返していいのかわからない。

戸惑っていると、
「明日は、俺のおすすめの駄菓子を食べよう」
トウマがフォローしてくれた。

どうしよう…。
トウマくん、なんかね…。
私…。

「うん!」
恥ずかしさと複雑な気持ちを吹き飛ばすように明るく返事して、
「じゃあ、また明日!」
トウマに笑顔で手を振ってみる。

「おうっ!また明日な」
トウマも笑顔で手を振り返してくれた。

なぜか頭の中に蘇ってくる同じような光景に気分が悪くなって吐き気がする。

でも、あのときとは、違う…。

ゆっくり確かめればいい。
明日、また会えるんだから。

また明日…会えるよね?
絶対…。
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