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第78話 流伽の秘密
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しばらくアイスコーヒーをストローでかき混ぜていた流伽は、
「いまもだけど俺、自分に自信なくてさ」
ポツリとつぶやく。
早く本題の部分を聞きたいところだけど、流伽の表情などからそういうわけにもいかず、
「うん…」
理沙は静かに相槌を打った。
「小学校のときに風磨と俺、それから陽向で受けたオーディションに全員合格はしたけど、有望視されているのはお前じゃないって家に帰るなり母親に怒鳴られて…。しかも、風磨が何かあって抜けるなら研究生の話もナシになるような説明まで受けたってブチ切れててさ」
テレビのインタビューやネットの記事では、小さい頃からひとりで育ててくれた母への感謝を常に語っていた流伽の口から出ているとは思えない言葉の数々。
「理沙ちゃんたちに会ったとき自信満々でアイドル目指してるなんて言ったけど、いちばん自信がなかったのは多分、俺。だから、風磨が碧衣ちゃんに励まされてしばらくアイドルを続けるって決心したことを聞いて、内心ホッとしてた」
「そっか…」
「でも風磨が、その代わりに将来の計画を碧衣ちゃんと立てるって聞いたとき、もし風磨の気が変わったら?って思うとすっごい不安になった。風磨がいなくなったらデビューの話はなくなると思うと母親の顔が浮かんできて怖くてさ…」
目を伏せる流伽。
「それでウソをついたんだ。風磨が待ち合わせ場所へ行けないように」
流伽の声はだんだんと小さく震え、
「すぐに後悔して、明日になったら風磨を連れてまたあの堤防へ行こうってそう思ってた。でも翌日、ひとりで出かけた風磨が事故に遭って意識不明の重体って聞かされて…。背筋が凍った…」
言葉に詰まる。
「俺や陽向がいっしょに出かけてたら風磨は事故に遭わなかったんじゃないかって、どうしようもなく後悔した。それと同時に、自分では小さなウソだったはずが、めちゃくちゃ大事になってきて…。怖くなったんだ」
「いまもだけど俺、自分に自信なくてさ」
ポツリとつぶやく。
早く本題の部分を聞きたいところだけど、流伽の表情などからそういうわけにもいかず、
「うん…」
理沙は静かに相槌を打った。
「小学校のときに風磨と俺、それから陽向で受けたオーディションに全員合格はしたけど、有望視されているのはお前じゃないって家に帰るなり母親に怒鳴られて…。しかも、風磨が何かあって抜けるなら研究生の話もナシになるような説明まで受けたってブチ切れててさ」
テレビのインタビューやネットの記事では、小さい頃からひとりで育ててくれた母への感謝を常に語っていた流伽の口から出ているとは思えない言葉の数々。
「理沙ちゃんたちに会ったとき自信満々でアイドル目指してるなんて言ったけど、いちばん自信がなかったのは多分、俺。だから、風磨が碧衣ちゃんに励まされてしばらくアイドルを続けるって決心したことを聞いて、内心ホッとしてた」
「そっか…」
「でも風磨が、その代わりに将来の計画を碧衣ちゃんと立てるって聞いたとき、もし風磨の気が変わったら?って思うとすっごい不安になった。風磨がいなくなったらデビューの話はなくなると思うと母親の顔が浮かんできて怖くてさ…」
目を伏せる流伽。
「それでウソをついたんだ。風磨が待ち合わせ場所へ行けないように」
流伽の声はだんだんと小さく震え、
「すぐに後悔して、明日になったら風磨を連れてまたあの堤防へ行こうってそう思ってた。でも翌日、ひとりで出かけた風磨が事故に遭って意識不明の重体って聞かされて…。背筋が凍った…」
言葉に詰まる。
「俺や陽向がいっしょに出かけてたら風磨は事故に遭わなかったんじゃないかって、どうしようもなく後悔した。それと同時に、自分では小さなウソだったはずが、めちゃくちゃ大事になってきて…。怖くなったんだ」
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