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第84話 恐怖のはじまり
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「風磨がちょっかい出してるっていうからどんな子かと思ったけど、普通の子じゃん」
そんな声が聞こえて目を開けると、金髪に近いサラサラ髪のきれいな顔立ちをした男が缶ビール片手にニヤニヤとこちらを見ている。
ここは、ガレージだろうか。
ものすごく広いスペースに高級車が3台と年代物のレアなバイク。
皮のソファアベッドとその向かいにもソファ、アルコールが並べられたシェルフに使い込まれたバスケットゴールまで設置された薄暗い場所に連れて来られたことに気づく。
そして、むき出しのコンクリート床に敷かれたキングサイズのベッドマットの上に寝かされていた。
背中側で固定された両腕は粘着テープでぐるぐる巻きにされ、自由が利かない。
そんな碧衣を頭の先から足元までを品定めするように見つめた蓮は、
「起こしちゃったね」
意地悪な笑みを浮かべて缶ビールに口をつけた。
「俺、風磨と陽向の友だち、漣。覚えて。…あぁでも、記憶とかぶっ飛んじゃうぐらい気持ちいいこととか楽しいことするから覚えてられないかもだけど」
ククク…と不気味な嗤い方をした漣の後ろに、高身長でガタイのいい男の姿が見える。
その男は風磨を見送った碧衣を後ろから羽交い絞めにし、吸入麻酔薬クロロホルムを染み込ませた布を当てて眠らせ、ここに連れてきた人物だ。
強い力で布を当てられ、何度か呼吸しているうちに意識が遠のいて、気がついたらこのガレージにいたという感じ。
碧衣は恐怖で声を出すこともできず、体の奥底から上がってくる小さな震えと格闘するしかない。
「どうした?怖いの?おめめ潤ませちゃって、可愛い…。心配しなくても、碧衣ちゃんとヤるのは俺と陽向だけ。コイツは撮影係だから名前とか覚えなくていいからね。それとも、コイツの名前も呼びたい?」
漣は面白そうに尋ねると、
「陽向のヤツ、遅っせぇなぁ!」
手に持っていた缶ビールを碧衣の体の上で傾けてビールを撒き散らかした。
そんな声が聞こえて目を開けると、金髪に近いサラサラ髪のきれいな顔立ちをした男が缶ビール片手にニヤニヤとこちらを見ている。
ここは、ガレージだろうか。
ものすごく広いスペースに高級車が3台と年代物のレアなバイク。
皮のソファアベッドとその向かいにもソファ、アルコールが並べられたシェルフに使い込まれたバスケットゴールまで設置された薄暗い場所に連れて来られたことに気づく。
そして、むき出しのコンクリート床に敷かれたキングサイズのベッドマットの上に寝かされていた。
背中側で固定された両腕は粘着テープでぐるぐる巻きにされ、自由が利かない。
そんな碧衣を頭の先から足元までを品定めするように見つめた蓮は、
「起こしちゃったね」
意地悪な笑みを浮かべて缶ビールに口をつけた。
「俺、風磨と陽向の友だち、漣。覚えて。…あぁでも、記憶とかぶっ飛んじゃうぐらい気持ちいいこととか楽しいことするから覚えてられないかもだけど」
ククク…と不気味な嗤い方をした漣の後ろに、高身長でガタイのいい男の姿が見える。
その男は風磨を見送った碧衣を後ろから羽交い絞めにし、吸入麻酔薬クロロホルムを染み込ませた布を当てて眠らせ、ここに連れてきた人物だ。
強い力で布を当てられ、何度か呼吸しているうちに意識が遠のいて、気がついたらこのガレージにいたという感じ。
碧衣は恐怖で声を出すこともできず、体の奥底から上がってくる小さな震えと格闘するしかない。
「どうした?怖いの?おめめ潤ませちゃって、可愛い…。心配しなくても、碧衣ちゃんとヤるのは俺と陽向だけ。コイツは撮影係だから名前とか覚えなくていいからね。それとも、コイツの名前も呼びたい?」
漣は面白そうに尋ねると、
「陽向のヤツ、遅っせぇなぁ!」
手に持っていた缶ビールを碧衣の体の上で傾けてビールを撒き散らかした。
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