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第90話 誤解と過ち
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頭を下げたままの陽向。
そんな陽向に碧衣は、やさしく声をかけた。
「まだムカついてはいるけど、もう、いいかな。怖い目には遭ったけど結局、漣からは何もされなかったし、風磨にも自分の気持ちをきちんと伝えることができたから」
「…え…?」
「それにね、風磨への好きとは全然違うけど、陽向くんのことを好きだった瞬間も確かにあったのかな?って思ってて。陽向くんには幸せになってほしい」
「…だから、もういいってこと?そんな笑顔で許せることじゃないよね…?僕のしたこと」
「うん。でも陽向くんは、漣さんのウソを本気で信じて間違ったことしたわけじゃん?それに気づいたいまは、私や風磨よりも、もっとしんどくてつらいよね?」
「…碧衣ちゃん…本当にごめん…」
言葉に詰まった陽向は、すっと碧衣に背を向ける。
そしてしばらくそのままで小さく肩を震わせた。
そのあとだいぶして、
「あと…、昔のこともごめん」
ゆっくり振り向き、俯いたまま唇を噛む。
「あぁ、うん。あっちのウソのほうがトラウマになったよ。風磨との待ち合わせ場所にやってきた陽向くんから『お前があんなことを言ったから、風磨が傷ついた。お前のせいで意識不明の重体になった』って聞いて、本当にショックだった」
「ごめん…」
「励ましのつもりでいろいろかけた言葉だったし、風磨もすごい元気になったって喜んでくれてたのに、本当は傷つけて自殺未遂とかまで追い込んだんだって思ったらどうしようもなく怖くなって…。それから言いたいこととかがうまくいえなくなった…」
「え…?自殺未遂?」
「うん。風磨もそんなことしてないって言ってたから安心したけど、もし風磨に再会してなかったら私、ずっとトラウマ抱えて生きていくところだったんだからね」
少し強い口調で言った碧衣に、
「それでトラウマ…。あ…、そういうことだったのか…」
重い溜め息を吐く陽向。
すぐに
「本当にごめん。そっちのほうはただの誤解…」
もういちど深く頭を下げた。
そんな陽向に碧衣は、やさしく声をかけた。
「まだムカついてはいるけど、もう、いいかな。怖い目には遭ったけど結局、漣からは何もされなかったし、風磨にも自分の気持ちをきちんと伝えることができたから」
「…え…?」
「それにね、風磨への好きとは全然違うけど、陽向くんのことを好きだった瞬間も確かにあったのかな?って思ってて。陽向くんには幸せになってほしい」
「…だから、もういいってこと?そんな笑顔で許せることじゃないよね…?僕のしたこと」
「うん。でも陽向くんは、漣さんのウソを本気で信じて間違ったことしたわけじゃん?それに気づいたいまは、私や風磨よりも、もっとしんどくてつらいよね?」
「…碧衣ちゃん…本当にごめん…」
言葉に詰まった陽向は、すっと碧衣に背を向ける。
そしてしばらくそのままで小さく肩を震わせた。
そのあとだいぶして、
「あと…、昔のこともごめん」
ゆっくり振り向き、俯いたまま唇を噛む。
「あぁ、うん。あっちのウソのほうがトラウマになったよ。風磨との待ち合わせ場所にやってきた陽向くんから『お前があんなことを言ったから、風磨が傷ついた。お前のせいで意識不明の重体になった』って聞いて、本当にショックだった」
「ごめん…」
「励ましのつもりでいろいろかけた言葉だったし、風磨もすごい元気になったって喜んでくれてたのに、本当は傷つけて自殺未遂とかまで追い込んだんだって思ったらどうしようもなく怖くなって…。それから言いたいこととかがうまくいえなくなった…」
「え…?自殺未遂?」
「うん。風磨もそんなことしてないって言ってたから安心したけど、もし風磨に再会してなかったら私、ずっとトラウマ抱えて生きていくところだったんだからね」
少し強い口調で言った碧衣に、
「それでトラウマ…。あ…、そういうことだったのか…」
重い溜め息を吐く陽向。
すぐに
「本当にごめん。そっちのほうはただの誤解…」
もういちど深く頭を下げた。
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